天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎は、雄英高校入学初日にして個性把握テストという"個性"使用可能の体力テストを受けることとなった。最下位は除籍という佳境に立たされた焦る緑谷と一男A組であったが、その中で桐生戦兎はライダーシステムの力で圧倒的記録を乱立していく。」

万丈「なんだその個性把握テストって?楽しそうなことやってんな!俺もやりたかったぜ…。もし俺がやるならまずクローズに変身すんだろ?それから…」

戦兎「クローズに変身してもこればっかりはビルドに軍牌があるだろ。フルボトル60本の組み合わせが使えるんだぞ?」

万丈「確かに…。でもクローズチャージなら他のボトルも使えっからビルド超えるかもな!」

戦兎「その前にまずはクローズにならないとな。ってマズイ!このまま話し続けてたら相澤先生に怒られる!お前のせいだぞ万丈!」

万丈「はぁ!?なんで俺のせいなんだよ!」

戦兎「お前が横で茶々を入れるからでしょうが!えーっと後は俺が相澤に呼び出されて…」

万丈「おいもう時間ねえぞ!そんなんどうでもいいからさっさと第7話始めるぞ!」

戦兎「今回も勝手に進められたぁ…」












√42+√42+√42+√42+…=7話

相澤「ここだ。」

 

戦兎は応接室のような場所へと連れられた。相澤によってドアが開かれる。

 

万丈「…戦兎!?」

 

戦兎「万丈…どうしてここに?」

 

相澤「やっぱり知り合いか…。まあ良い。座れ。」

 

部屋の中には一足先に万丈とB組の担任、ブラッドヒーローのブラドキングが座っていた。万丈と戦兎が隣り合って座り、相澤とブラドキングがその向かいに隣り合って座っている。

 

相澤「改めてA組担任の相澤だ。」

 

ブラド「B組担任のブラドキングだ。よろしく。」

 

よろしくとは言うものの中々戦兎たちを歓迎していない様子であった。

緊迫した空気の中、戦兎が口を開く。

 

戦兎「あの…なんのようですか?」

 

ブラド「単刀直入に言おう。お前たちの"個性"の件だ。」

 

戦兎(バレたのか…?"個性"がない事が…)

 

戦兎と万丈は表情こそ崩さないものの、内心は相当焦っていた。

 

戦兎「おい万丈、お前余計なこと言うなよ?俺が上手い具合に丸め込んどくから。」

 

万丈「とにかく黙っといたら良いんだな?」

 

こそこそと打ち合わせる戦兎と万丈。このまま"個性"を持たない事がバレたら雄英高校を初日で退学してしまうことになるため、迂闊に物を言えないのだ。

 

相澤「先の入試試験、お前たち2人はボトルのような物を使って戦っていた。それも2人とも申請してだ。それが補助的な物であれば確かに認可していたが、実際に見た限り、そうとは思えない。お前たちの本当の"個性"はなんだ?」

 

戦兎「…俺たちの“個性"は登録してある通りです。ただ性質がちょっと面倒というかなんというか…」

 

ブラド「時間はたっぷりあるんだ。洗いざらい吐け。」

 

戦兎「わかりました。」

 

そうして戦兎はビルドドライバーとラビットフルボトルとタンクフルボトルを取り出し、机の上に置いた。その様子を見た万丈もドラゴンフルボトルを置く。

 

戦兎「これは俺が作った『ライダーシステム』と呼ばれる物で、こっちはビルドドライバー、このボトルはフルボトルと言います。このボトルは確かに誰にでも扱える物で…」

 

相澤「ちょっと待て。作ったってどういう事だ。合理的に考えて高々高校一年生成り立てのやつにそんな技術あるはずないだろ。」

 

戦兎「いえ、これは確かに俺が作りました。ライセンスもありますし。」

 

そう言って自身のライセンスを取り出し、相澤に手渡す。

この世界では、サポートアイテムを作るのにはライセンスが必要なのであらかじめ取っておいたのだ。

 

ブラド「そうか、お前は最年少ライセンス獲得者の桐生戦兎か!」

 

相澤「知ってるんですか?」

 

ブラド「9年くらい前に6歳の子供がライセンスを入手したというニュースがあっただろう?」

 

相澤「そういえばありましたねそんなニュース…。」

 

相澤はメディア嫌いなため、ニュース等を全く見ないようだ。

 

戦兎「話を続けますけど…このフルボトルは他の人の"個性"の性質の一部を成分として抽出します。そしてこのボトルを使う事でその成分のさまざまな効力を発揮できます。この流れは誰にでも可能です。これこそ入試試験で万丈がやったように。」

 

相澤「それがお前の発明か?だとすれば随分と画期的だが…」

 

戦兎「そうです。だからこそ悪い人に悪用されては困ります。だからこうやって特定の人にしか渡さないようにしてるんです。」

 

ブラド「それが対策ってわけか。しかしそのフルボトルとやらがお前たちの"個性"とどう関係あるんだ?」

 

戦兎「このフルボトルの効力を最大限発揮する。それが俺たちが発見した"個性"です。例えば万丈が入試で行ったこと。確か素手で殴ってロボットを破壊したと聞きましたが、ただフルボトルを持っているだけじゃそこまでのことは出来ません。フルボトルの特性を活かせる万丈だからこそ為せた技なんです。」

 

実際には、万丈が元格闘家かつドラゴンフルボトルとの相性がとても良かったからという理由だが、あえて嘘をついた。

 

ブラド「"個性"がそこまで似通っているのは不自然じゃないか?」

 

戦兎「だから俺も驚いたんですよ。コイツに出会った時にほぼ同じ"個性"って事で。だから入試時にこのボトルを渡してコイツは試験に挑んだんです。まあ、やれることは俺の方が多いですけど。」

 

万丈はこれでもかというほどうんうんと頷いた。

 

相澤「じゃあこのビルドドライバーとやらはどう説明するんだ?これも誰にでも使えるのか?」

 

戦兎「いえ、ビルドドライバーは俺たちにしか使えません。今は一つしか作っていませんが、いずれは万丈の分も作ろうかと。もし俺の言う事を疑っているのであれば、このビルドドライバーとフルボトルを使ってみてください。使い方は分かるはずです。」

 

戦兎は机のビルドドライバーを相澤の前に再度置き直した。

 

相澤「ならば使わせてもらおうか。」

 

相澤は戦兎のビルドドライバーを手に取り、腰に巻きつける。ラビットとタンクのフルボトルをシャカシャカと振りスロットへと差し込んだ。

 

Rabbit!Tank!Best Match!!!】

 

相澤「使えるじゃないか。やっぱりその場凌ぎの嘘か?」

 

そう言ってボルテックレバーを回そうと手に取ったその時、ベルトから高電圧の電流が流れ出し、相澤を苦しめた。

 

相澤「ぐぁッ…くッ…ウグッ…!!!」

 

バチバチと音を立てて流れる電流に相澤はとうとうベルトを外して倒れ込んだ。ブラドが相澤に駆け寄り、戦兎の方を見た。

 

戦兎「ね?言ったでしょ?確かにこれは俺たちにしか使えない。これでもまだ疑いますか?もし疑うのならブラドキング先生も…」

 

ブラド「いや、信じる。それに生徒ばかり疑うのも良くないしな。」

 

戦兎「ありがとうございます。」

 

相澤「つ、つまりお前たちの"個性"はフルボトルの効力を最大限に引き出す"個性"と言う事で良いんだな?」

 

相澤はよろめきながら椅子に腰掛け、戦兎に確認をする。

 

相澤「だったらなぜ"個性"の名前が異なっている。両方ともビルドでいいだろ。」

 

戦兎「コイツが変身するのはビルドって名前じゃなくてクローズなんで"個性"もそっちに合わせてるだけです。」

 

相澤「なるほど。大体わかった。まだ聞きたいことは山ほどあるが、お前たちの入学が不正でないこと、そしてそのライダーシステムとやらが誰にでも使える代物でないこと。それがわかっただけでも十分だ。今日はもう帰っていいぞ。」

 

そう言って相澤は部屋を出る。続いてブラドも部屋を出たあと、戦兎と万丈も部屋を後にした。

 

万丈「ふぅ、なんとか助かったぁ〜…。つかよくあんなベラベラと嘘ばっか話せるよな」

 

戦兎「まあ小学校や中学校で"個性"のことについて聞かれてたからな。今回も聞かれるかもって思って準備しておいたんだよ。」

 

万丈「俺は"無個性"で通してきたからな…。よく分かんねえや。それにしても腹減ってきたな〜」

 

退学を逃れ安堵したのか、今度は腹が減ってきた万丈。そもそも万丈は何もしていないのだが。

 

戦兎「今日はマックでも行くか!」

 

万丈「いいな!なんかハンバーガー食べてえ気分だし。」

 

戦兎「でも今日は俺が色々してやったんだからお前が奢れよ?」

 

万丈「はぁ!?そこは普通割り勘だろうが!」

 

戦兎「だったら先生に本当のこと話してやろうか?『万丈には"個性"なんてありませーん!』って」

 

万丈「分かった分かった!奢ってやるよ!今日だけだからな!」

 

そして今日も帰路に着く。明日からはついに雄英高校ヒーロー科での生活が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雄英高校入学から2日目。今日から授業が始まることになる。ご存知の通り、午前は必修科目を習う。当然戦兎にとってはもう知っている内容ばかりなので退屈していた。一方で万丈は、入試試験さえギリギリの成績だったのでもうついていけないようだ。

そして午後はヒーロー基礎学。オールマイトをはじめとするプロヒーローが実体験を交えてさまざまなことを教えてくれる。今回は戦闘訓練だ。

 

オールマイト「始めようか有精卵共!戦闘訓練のお時間だ!」

 

多種多様なコスチュームを纏っているA組の生徒たちだが、1人だけ異様な者がいた。

 

耳郎「あんた…それ私服じゃないの?」

 

戦兎「そうだけど?別にコスチュームは必要ないしこっちの方が慣れてるからさ。」

 

戦兎はいつものニットTシャツにトレンチコート、ジーパンに赤と青の色違いスニーカーの姿だった。

 

オールマイト「さて、それじゃあ今回の授業について説明しよう!今回は屋内での対人戦闘訓練を行うことになった!」

 

オールマイトはカンペを見ながら、ヒーローチームとヴィランチームに分かれて2:2の室内戦を行うこと、制限時間は15分など、事細かに概要を説明する。

 

オールマイト「それじゃあチーム分けのくじ引きを行うぞ!本当はきちんと分けたいところなんだが君たちは奇数人いるからな!どこかのチームだけ3人になるがそこは許容してくれ!」

 

そして各々がくじを引いた。

 

戦兎「俺はCか。」

 

峰田「お前とか!オイラは峰田実!」

 

戦兎「おう、俺は桐生戦兎。よろしくな。」

 

八百万「お二人と一緒だなんて…。最悪ですわ…。」

 

戦兎はCのくじを引いたようだ。チームメンバーは峰田と八百万だったが、八百万にとってはクラスきっての変態と第一印象が頭のおかしいボトル野郎の2人がチームということで心底がっかりしたようだ。

 

オールマイト「さて、第一試合を行うのは〜コイツらだ!」

 

取り出されたくじはもちろんAとD。もちろん皆さんご存知の展開なのでまるまる省略させてもらうことにする。

当然、緑谷と麗日チームが勝った。しかし緑谷はボロボロ、麗日は"個性"の影響で嘔吐を繰り返すなど、勝者が酷い状況にあり、敗者が無傷という異様な光景が広がっていた。

 

オールマイト「第一試合の講評と反省を含めて第二試合だ!次の試合を行うのは〜ヒーロー側がBチーム!ヴィラン側がCチーム!2チームはセッティングをよろしく!」

 

戦兎「俺たちの番か!」

 

ついに戦兎たちの試合が始まる。対戦相手となるのは轟焦凍、障子目蔵のBチームだった。

 

切島「おいおい!こりゃあまた熱い試合になりそうだぜ!なんたって推薦組2人と入試トップが戦闘するんだからよ!」

 

蛙吹「戦兎ちゃんと八百万ちゃんがいる分、Cチームの方が有利に見えるわね。」

 

上鳴「でもよ、轟の"個性"もやべえしどっちが勝つか分かんねえよな!」

 

A組のみんなは予測不能な展開に期待する。第一試合でのこともあり、ワクワクが止まらないようだ。

 

オールマイト「さーて、そろそろ開始時間になったかな?それじゃあ屋内対人戦闘訓練開始!!!」

 

こうして戦いの火蓋が切られたのであった。果たして戦兎たちはどのような戦いを行うのだろうか。

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