万丈「俺もなんか入学式とかガイダンスとか終わったらブラド先生に呼び出されてびっくりしたんだよな〜。」
戦兎「そして呼び出された理由は俺たちの"個性"に関することだったことが判明。万丈が持つフルボトルが原因で何故か俺まで疑われることに…」
万丈「何で俺のせいみたいな感じになってんだよ。お前もお前で疑われてただろうが!」
戦兎「そんな中天ッ才で巧みな話術で相澤先生とブラド先生を何とか騙し…ゴホン、何とか納得させることに成功。」
万丈「今騙すっつったよな!?正義のヒーローがそんなことしていいと思ってんのかよ!?」
戦兎「いちいちうっさいなぁ!別にこれは俺らのためだからいいんだよ別に!ってかもう黙ってなさいよ!」
万丈「黙ってたら存在感無くなるだろうが!俺だって主人公してえんだよ!」
戦兎「いつかさせてやる可能性がないわけでもないかもしれないから黙ってなって」
万丈「何でそんな曖昧なんだよおい!」
戦兎「そして翌日には戦闘訓練が始まった!ついに仮面ライダービルドがかっこいい活躍を見せてくれるのか!?どうなる第8話!」
万丈「俺が主人公の話も書けよ!!!」
開始の合図が為される10分前。戦兎と八百万、峰田はハリボテの核爆弾を所定の位置に設置した後、作戦会議を行っていた。
戦兎「それじゃあ作戦会議だ。1番厄介なのは轟の"個性"だが…」
八百万「彼の"個性"は半冷半燃。氷と炎を操る"個性"ですが基本的に氷を使っているようです。推薦入試時にも氷しか…」
戦兎「そうかもしれないがこっちは炎も警戒せざるを得ない。そこでキーになるのはこのフルボトルだ。」
そう言ってトレンチコートの深いポケットから一本のフルボトルを取り出した。
峰田「消防車…?」
戦兎「ビンゴ!コイツと、ベストマッチのこのハリネズミフルボトルを使って轟を完封する。」
峰田「いや消防車なら炎の対策はできるかもしれねえけどよ、氷の対策には全然なってねえじゃねえかよ。そのくらいアホなオイラでもわかるぞ!」
戦兎「普通ならそうかもしれない。百聞は一見にしかず、ちょっと試してみるか。」
戦兎は腰にビルドドライバーを巻き付けて消防車とハリネズミのフルボトルを両手に持ってシャカシャカと振り出した。
【Harinezumi!Shoubousha!Best Match!!!Are you Ready!?】
戦兎「変身!」
【レスキュー剣山 !!!ファイヤーヘッジホッグ !!!イェーイ!!!】
戦兎は仮面ライダービルド、ファイヤーヘッジホッグフォームへと変身。そのまま
峰田「消防車なのに放火してんじゃねえかよ…」
戦兎「細かいことは良いんだよ。それより、この放火で氷対策も行えることがわかったはずだ。ま、全部溶かすには時間がかかりすぎるから、この右腕のスパインナックルで氷を砕く。しかもハリネズミは鼻が良いからな。特殊な嗅覚機能で敵がどこにいるかも丸わかりってわけだ。」
八百万「これ私たち必要ないのでは…」
万能すぎる桐生戦兎には私たちは必要無いと落胆する八百万。むしろビルドの強さはハザードレベルでは計り知れないほどの多彩さだとエボルトが言っていたこともあり、ビルドが強いのは今に始まった事ではない。
戦兎「必要ないわけじゃない。2人にもやってもらいたいことがあるしな。八百万、断熱材のような物作れるか?峰田はその"個性"で断熱材で核兵器を覆う感じで接着してくれ。」
八百万「分かりましたが…何故断熱材を?」
戦兎「そりゃ本物の核兵器に下手に熱を与えたら爆発しかねないからな。あとは轟がこの部屋に来ても兵器に触れられないようにするって理由もある。とにかく俺たちは15分時間を稼げば勝ちなんだ。できるだけ障壁は多い方がいいだろ?」
八百万「確かに…」
戦兎の戦略に納得せざるを得ない八百万と峰田。特に八百万はなんとも言えない悔しさを少しだけ胸に抱き、作業を行う。それと同時に戦兎は自身の戦略を2人に話し、作戦を練る。
そして10分が経過した。
オールマイト「さーて、そろそろ開始時間になったかな?それじゃあ屋内対人戦闘訓練開始!!!」
開始の合図と同時にパキパキと氷が戦兎たちを襲ってきた。3人は足元が拘束されてしまったが、すぐさま戦兎の放火によって3人は解放される。しかし障子に察知されるのを防ぐため、無駄に動くことはしなかった。
戦兎「概ね予想通りだ。俺は下に行くから峰田はこれで氷が来たら対処しろ。このフルボトルを使ったら火の玉が銃弾として出るはずだからな。あとは念のためそこらじゅうにそのくっつく球を貼っつけとこう。」
そして戦兎は消防車フルボトルを引っこ抜き、ガンモードのドリルクラッシャーと共に消防車フルボトルを投げ渡す。
峰田「おうよ!留守番はオイラたちに任せとけ!」
峰田は思いっきり戦兎の背中をバシッと叩く。峰田の身長はビルドの二分の一と身長差が大きいため、叩いたのは背中というより腰の方だ。
戦兎「じゃ、頼んだぞ。変な気は起こすなよ!」
軽く注意を促した後、今度はハリネズミフルボトルも抜き、別のフルボトルをシャカシャカと振り始めた。
【Octopus!Keshigomu! Are you ready!?】
戦兎「ビルドアップ!」
戦兎はまたもや前世界で用いたことのない消しゴムフルボトルを使った。
消しゴムハーフボディの左肩に付いている消しゴム状の存在消去装置で自身の存在を抹消する。存在消去装置により発する音も最低限になっているため障子には気付かれることもない。
上鳴「おい!あいつ急に透明になったぞ!?」
葉隠「私とおんなじだー!!!」
その様子を見ていた生徒たちからやはり驚きの声が殺到した。
そして戦兎は轟の痕跡があった2階へと向かう。想定通り、轟と障子は共に行動していた。そこで左目のレフトアイオクトパスから墨のような物を大量に噴射する。
轟「クソッ、奇襲か…。、前が見えねえ…。障子、お前は大丈夫か?」
障子「ああ、大丈b」
言いかけたところで障子は何かにズルズルと引っ張られていった。その正体は存在消去装置で透明となったオクトパスハーフボディのヒューリーオクトパスの触手である。
轟「障子!おいッ!返事しろ!」
そう叫ぶも返事は返ってこない。通信も全く機能しない。障子は戦兎に拉致されたようだ。轟は白い吐息と共にため息をつくが、少し落ち着きを取り戻そうと深く深呼吸をした。
轟「まぁ良い。だったらもう一回氷漬けにするまでだ。」
パキパキパキッと再び全階層が氷に覆われる。ちょうどその頃、触手で拘束された障子と共に5階は向かっていた。再び氷漬けにされてしまったが、上半身は動く状態なので、戦兎にとってはなんのデメリットもない。
戦兎「やっぱり来たか。峰田たち、上手く対処してると良いけどなぁ。」
そう言いながら消しゴムフルボトルを抜き、エンジンフルボトルを取り出す。
【Engine! Are you ready!?】
戦兎「ビルドアップ!」
新たなトライアルフォームへと変身した戦兎は、エンジンの蒸気機関による発熱と左腕の大きな拳で氷を溶かしたり砕いたりしてなんなく突破。そして5階へと辿り着き、再び2人と合流する。
戦兎「ただいま。2人とも。」
峰田「おかえり!障子がいるってことは第一段階は終わったんだな!」
戦兎「そう言うことだ。どっちでも良いから捕獲テープを巻き付けてくれ。ちょっと今手が離せなくて。」
八百万「では私が…」
八百万は障子の腕に捕獲テープを巻きつける。戦兎に拘束された当初は暴れていたが、触手の弾力性に苦戦し、体力を消耗したため抗うことはしなかった。
オールマイト『障子少年が確保されたぞ!あとは轟少年だけだ!』
ビル全体に響き渡るオールマイトの声。轟は焦りつつ、冷静沈着に核の場所を探す。もう氷漬け作戦は効かないと踏んで散策しているようだ。
八百万「それにしてもよくこんなに上手くいきましたね。」
戦兎「失敗しても別プランはあったしな。それじゃあ第二段階だ。作戦の第一段階では障子の確保。そして今からは轟の確保または時間稼ぎだ。ここまでで8分が経過してる。そこで確保より時間稼ぎを優先したいと思う。俺ともう1人で轟と4階でわざと接敵して戦いを引き伸ばす。戦うのは…」
八百万「私がやります。戦兎さんだけに頼っているわけにはいきませんもの。」
手をあげて張り切ってそう言う八百万。
戦兎「分かった。それじゃあそのドリルクラッシャーを八百万が使ってくれ。峰田は…"個性"でできるだけ核兵器に近づけさせないように障壁を作っておいてくれ。」
峰田「ちょっと待てよ!そんなことしたらオイラの武器無くなるだろ!?」
戦兎「あー…それは…」
そのことは全く考えていなかった戦兎。言葉に詰まっていたが八百万が『これをお使いになってください』と言って、ちょっとした盾と剣を想像して手渡す。そして峰田はドリルクラッシャーを八百万に渡し、消防車フルボトルを戦兎に返却した。
【Harinezumi!Shoubousha!Best Match!!!Are you Ready!?】
戦兎「ビルドアップ!」
【レスキュー剣山 !!!ファイヤーヘッジホッグ !!!イェーイ!!!】
轟「変身は終わったか?」
戦兎「轟…」
戦兎は1人で3人を相手しないだろうと予想していたが、轟はそれとは反してすでに5階へと辿り着き、戦兎の変身さえも待つほどだった。
轟「氷だけでも勝てることを証明してやる。」
戦兎「俺の勝利の法則ならもう証明されてるけどな!」
轟は氷壁を、戦兎は炎壁を同時に生成。気化した蒸気で視界が悪化する。さらに八百万はガンモードのドリルクラッシャーで追撃をする。しかしそこにはもう轟はいない。
戦兎「目眩しか!」
断熱材に囲まれた核兵器は轟の眼と鼻の先にあった。しかし体全身に何かがくっついているような感覚を覚えてそれ以上進めない。
峰田「オイラの"個性"は一度引っ付いたらしばらく離れねえ!今日は快便だったから尚更だぜ!」
事前に峰田が仕掛けておいたもぎもぎのボールのお陰で轟は壁から離れられなかった。視界が悪かったおかげでボールの存在に気づかなかったようだ。峰田は頭皮から血を流しながら、さらに追撃と言わんばかりに粘着質のボールを投げつける。しかしそれも全て凍結されてしまった。凍結により粘着力が下がり、なんとか自由に動けるようになった。
オールマイト『残り時間一分!頑張れ轟少年!』
轟「クソッ…」
オールマイトにそう言われた瞬間、アナウンスに反発するように、ビルの屋根を貫通させるほどの硬い氷山を生成した?
戦兎「第一戦目で大規模な損壊はいけないって言われたでしょうが!」
峰田「し…死ぬ…」
なんとか部屋の隅で放火してスペースを確保した戦兎と八百万だったが、峰田は巻き添えを食らって氷漬け状態だった。
戦兎は反省が活かせてないと少しだけ怒ったような表情でお説教じみたことを話しながら右拳のスパインナックルで氷を砕きつつ轟の方に歩み寄る。
轟「悪いな。加減するの忘れてた。」
そう言う轟だったが、身体の表面には霜がたくさん張り付いている。奇襲の氷攻撃で3人の動きを止めて核兵器に触れる予定だったのだろうが、戦兎にはその作戦は予想済みであり、対策をしていたため効果はなかった。轟は平然を装っているが、身体は震え、動きも鈍くなっている。そんな彼を拘束するのは容易だった。
オールマイト『轟少年確保!よってヴィランチーム、WIN!!!』
そして戦闘訓練、第二試合は戦兎たちヴィランチームの勝利ということで幕を閉じた。