万丈「おい!なんで前回のあらすじを幻さんがやってんだよ」
一海「万丈の言う通りだ。ヒゲなんかに前回のあらすじができるわけねえだろコラ」
幻徳「何を言うかとおもえばそんなことか。俺がこの中で一番まともだからに決まっているだろ」
一海「バカみてえな服着てたやつに言われたくねえよ」
万丈「誰がバカだ!」
一海「テメェには言ってねえよお前脳みそチンパンジーかよ。やっぱ俺の方がお前らよかまともだろ」
万丈「そんなに言うんなら残りのあらすじやってみろよ」
一海「ああ任せろ。ゴホン。そして桐生戦兎はついにハザードトリガーを使うことを決意。脳無を圧倒するが、"超再生"持ちの脳無に決定打を欠き、最終的に暴走寸前で変身を解除してしまった。」
万丈「そんな絶体絶命のピンチにラビットヒーローのミルコが駆け付けたのだった!ってなわけで」
幻徳「どうなる第87話!」
万丈「俺のセリフ奪るんじゃねえよ…」
一海「おいヒゲ!いるか!」
万丈「戦兎の野郎が大変なんだ!」
一方その頃、雄英高校1年A組寮では、桐生戦兎の活躍をA組全員が見ていた。そこに万丈が幻徳を探しに焦ったようにやってくる。
幻徳「わかってる。脳無との交戦…面倒なことに巻き込まれたな。」
ホークスの所への短期インターン。ヒーロー公安委員会からの打診もあり特例で許可されたものだが…
幻徳(このことをホークスは分かってたのか…)
とため息をつきつつも公安からの依頼は極秘事項なのでそれについては黙っているしかなかった。
万丈「スパークリングを使ってるっつーことはまたあいつハザード使うつもりだろ。どうすんだよ!助けに行けねえぞ!」
そもそも万丈と一海はインターン規制中なので助けにはいけない。それに加えて今現在、飛行系のフルボトルは全て戦兎が所有していることもあり、幻徳すらも助けにはいけない。
相澤「…俺たちは見守ってるしかないな。」
切島「っておい!テレビ見ろよ!」
八百万「戦兎さん…あの黒いお姿に…」
ふと目を話した隙に戦兎がハザードトリガーを使ってしまっていた。ハザードフォームとなった戦兎とハイエンドとの戦闘は見ている限りは互角、あるいは戦兎が少し優勢程度であった。しかし
緑谷「戦兎くんの様子がおかしいよ…!」
一海「もう限界がきちまったみてえだな…。」
万丈「クソッ!こう言う時にクローズマグマだったら飛んで行けたのによ!」
万丈は机をドン!と強く叩く。助けに行けない苛立ちやストレスがものに当たるという衝動に出てしまった。
万丈「…ワリィ。イラついてた。でも…アイツなら勝てる。戦兎なら今回もなんとかしてくれるはずだ…!」
どれだけ劣勢に立たされても立ち上がり、最終的に勝ち上がってきた桐生戦兎だ。大丈夫。勝てる。助けに行けないのがストレスなだけで戦兎のことは全てにおいて信頼している。
今回もきっと大丈夫だと自分に言い聞かせ、不安を心の奥底へと押し込めた…。
ミルコ「ラビットヒーロー、ミルコ!助けに来た!」
戦兎「ラビット…!」
そのセリフを聞いた瞬間、戦兎の腰から強く紅の光が溢れ出した。戦兎の腰にあった
戦兎「やっぱり…最ッ高だ…!」
戦兎はゆっくりと立ち上がりながら、髪をくしゃくしゃといじった。
戦兎「ミルコさん。来てくれてありがとうございます。でもここは俺に任せてください。」
ミルコ「そんなボロボロで何言ってんだ。戦うなら"一緒に"だ。そっちの方が楽しい!」
戦兎は再びハザードトリガーを取り出しながらそう言うも、ミルコに諭されてしまう。ミルコの言葉にふっと笑みをこぼしながらハザードトリガーのセキュリティクリアカバーを外した。
【MAX Hazard on!】
そして戦兎はハザードトリガーをビルドドライバーに装着。すると戦兎は持ってきていたフルフルラビットタンクボトルを取り出す。そしてフルフルラビットタンクボトルを数回振ると銀色の
【Rabbit!!! 】
そして今度はフルフルラビットタンクボトルを引き延ばしてパキッと真ん中で折り曲げてベルトに装填する
【Rabbit and Rabbit!!!】
ガタガタゴットンズッタンズッタン!といういつもの待機音とともにベルトのレバーを回転。するとハザードフォーム変身時と同様にハザードライドビルダーが展開される。
【Are you ready!?】
戦兎「変身!」
ハザードライドビルダーが戦兎に向かって勢いよく閉じる。そしてハザードライドビルダーが開くとそこには…
【Over Flow!!!】
戦争の悪魔、仮面ライダービルド、ラビットタンクハザードフォームの姿があった。
一海「あの野郎ッ!またハザードになりやがった!」
麗日「戦兎くん…」
一方、テレビ中継で見ていた雄英メンバーたちもその姿に危機を覚えていた。インターンや神野の時の放送を見ていたA組はみんな知っている。その危険性を。暴走に至りかけた直後にもう一度ハザードへ変身すればもう暴走は免れない。
そんな中、ただ一人、世界でただ一人だけ戦兎のこの変身に希望を持つものがいた。
万丈「もう大丈夫だ。アイツなら心配ねえ!」
万丈だ。彼のみが知っている。旧世界の戦闘を。その姿のことを。ハザードフォームの先。ハザードを制御装置しきった姿を。
ハイエンド「待チクタびれタ!長イ!!!」
痺れを切らしたハイエンドは地面を強く蹴って右拳を大きく振り抜いた。しかし戦兎に当たる数十センチ前でバチンと強く弾かれた。
ミルコ「ん?ウサギか?」
紅いウサギが一羽、どこからともなくぴょんと現れてはハイエンドの拳を蹴り飛ばしたようだった。そのウサギは戦兎の方を向くと大きくジャンプしたかと思えば、空中でバラバラに分解。
【紅のSpeedy Jumper!!! Rabbit Rabbit!!! ヤベーイ!!! ハエーイ!!!】
宙に展開されたアーマーの引力に引き寄せられ、右腕、左腕、右脚、左脚とアーマーを装着。そして最後にチェストアーマーをしたから被るように装着すると、チェストアーマーの背中からスピーディーヘッドアーマーが上から被る。
仮面ライダービルド、ラビットラビットフォームの降臨である。
戦兎「今日から再び…この力は完全に俺のものだ!」
宙からゆっくりと地面に着地した瞬間、ハイエンドが瞬きする前に戦兎はハイエンドの懐へと入り込む。
ハイエンド「速ッ…いッ…!ガハッ…!」
ハイエンドがたった一単語を言い終えるまでに戦兎は
ハイエンド「ウガァァァ!!!」
そんな中のけぞりながらもハイエンドは全身から鋭く尖った鋼鉄の腕を全方位に展開。戦兎を必死に掴み、あわよくば突き刺そうとするも、
戦兎「お返しだ!」
さらに右脚でハイキックを右半身に2回、左脚でハイキックを左半身に1回、右拳の連打を3回後頭部を殴り、背中に十発ほど連打を叩き込んだ。その衝撃でハイエンドはさらに大きくのけぞる。
ミルコ「強いな!私も負けちゃいられない!」
加えてミルコが正面から顎を蹴りあげ、脳が下がったところにミルコは旋風脚で強く蹴りつけた。さらに…
ミルコ「
素早い脚技でハイキック二十発をハイエンドの腹部へと直撃させる。あまりの衝撃に表面の皮膚はおろか、筋肉までもが抉れており、超再生が追いついていない。
ハイエンド「ノのノ…ノウがががフフフフルル…ふル…エ…」
どうやらあまりの攻撃にハイエンドの超再生が追いついていない。それどころか脳を損傷して理性もまともに働いておらず、身体からはもくもくと煙を上げ始めた。
ハイエンド「アガ…アアァアアグァゴギガァォァ!!!」
戦兎「なんだ…?」
突如として理性を失い、もがき始めるハイエンド。頭を抱えながら苦しそうに声を上げる。だんだんとハイエンドから放出される煙が濃くなり、ハイエンドを包み始める。
戦兎「ミルコ!離れろ!!!」
戦兎の合図とともにミルコは後ろに数mほどジャンプして離れた。
ミルコ「一体どうしたんだ…?毒ガスか?」
戦兎「あぁ…。これはネビュラガス…。これを吸うと怪物になってしまう。」
頭部の
しかし問題はハイエンドの体から溢れ出るほどネビュラガスを注入されていると言う点である。ハイエンドの身体がオールマイト同等の身体強度であったと仮定すると、漏れ出たネビュラガスの濃度からハイエンドの肉体にはハザードスマッシュ相当、もしくはそれ以上のネビュラガスが注入されていると戦兎は予想した。
戦兎「にしてもヴィラン連合…ネビュラガスにまで手をつけたか…!」
そもそもこの世界にネビュラガス自体は存在している。スカイウォール跡の地下に濃度が低い状態で存在している。この世界に存在するネビュラガスはこのスカイウォール跡地下から採取したり白いパンドラパネルから採取したものであり、戦兎や万丈に注入されたネビュラガスやトランスチームライフルのネビュラガスなどは全てこれらから精製されたものである。改造人間を作り出すほどの科学技術があればネビュラガスに辿り着くのは当然であるといえよう。
ガスが晴れるともはやそこにいたのはハイエンドではなく、ハイエンドが変異したスマッシュのような生物だった。筋肉質だった身体は鋼鉄に覆われ、もがく途中で伸縮したり増殖したりしていた筋肉はカーボンナノチューブに取って代わられ、弱点だった脳は強化アーマーに覆われている。無理やり上げられたハザードレベルとネビュラガスのせいで身体は常に黒いモヤモヤを纏っている。
戦兎「脳無とスマッシュの融合か…」
ハイエンド「グギガカゴゴコガギ…!」
ハイエンドはジェット機構で戦兎に向かってソニックブームを発生させながら突撃。しかし戦兎は冷静にハイエンドを睨む。
戦兎「フルボトルバスター」
戦兎はビルドドライバーからフルボトルバスターを召喚。ハイエンドの突撃をフルバトルバスターの
ハイエンド「ギャオオオオアオオオン!!!」
ハイエンドは切り落とされた肩からうねうねとカーボンナノチューブを生やしながら斬り落とされた右腕と肩を結合させようとする。しかし戦兎は甘くない。フルボトルバスターの
【Rabbit! Fullbottle Break!!!】
赤きエネルギーが刀身にチャージされていく。そしてブレイクマッチトリガーを引くと丸い赤色エネルギー弾が発射され、くっつきかけていたハイエンドの右腕を完全に燃やしつくし消失させた。
【Rabbit! Dragon! Just Match デース!!!Just Match Break!!!】
さらに戦兎はラビットとドラゴンのフルボトルを追加。先ほどの赤いエネルギー弾に加えてドラゴンのエネルギー体が刀身から放出され、胴体にヒットすると、硬い装甲を貫いた。
戦兎「まだまだァ!」
【Rabbit! Dragon! Taka!Miracle Match デース!!!Miracle Match Break!!!】
そして次はタカフルボトルを追加。赤のエネルギー弾、青のドラゴンに加え、橙色の大きなタカが刀身から発射されると、ハイエンドの身体をがっちり掴み身動きが取れないように大きな口で咥え込み、そしてドラゴンがその上からハイエンドを加えて空へと打ち上げた。
戦兎「これで終わらせる!」
ミルコ「了解!!!」
戦兎は地面を蹴って、ミルコは瞬く間に壁キックしてハイエンドの頭上まで大きく飛び上がる。
【Ready Go!!! Hazard Finish!!! Rabbit Rabbit Finish!!!】
ミルコ「
そして戦兎はライダーキックの構えをしつつ、脚をハイエンドの胴体まで伸ばし、弾性エネルギーを溜める。それと同時にミルコがハイエンドの頭部へ強めの踵落としでガツンと衝撃を与え、その直後、戦兎の足元にハイエンドの頭部が来た瞬間、溜めたエネルギーを放出するかのように脳へとライダーキックを放った。
ハイエンドは大きく脳を損傷。身体からは煙を出しながら身体が粒子状となり昇華しかけていた。
戦兎「やっと倒したか…」
戦兎はエンプティボトルをハイエンドに近づける。するとスマッシュの成分がボトルに収集され、スマッシュボトルが精製された。それと同時に敗北したハイエンドは多量のネビュラガス注入による効果でチリとなり、そのまま粒子となって消えてしまった。
ホークス「お疲れ様、戦兎くん、ミルコさん。あの黒い脳無任せちゃってごめんね。力押しとか俺苦手で」
そしてちょうど下位脳無9体を倒したホークスが合流。いつものようにふざけた口調をしつつも、真剣な顔で謝罪した。
戦兎「まあ俺も成長できたし脳無は倒せたし」
ミルコ「結果オーライってやつだ!」
2人はニコッと笑いながらホークスにそう声をかけた。
「ちょっと待てよ。なぁにが結果オーライだ。こっちは色々想定外なんだが?」
その瞬間、周囲一体が青白い炎に包まれる。
「久しぶりだな。神野以来か…?」
ついにハイエンドを倒して一件落着…となるはずだったが、ヒーローたちの目の前に1人の男が現れる。
戦兎「ヴィラン連合…荼毘…!」
突如として現れたヴィラン連合、荼毘。彼は死んだ魚のような虚な目でこちらを見つめていた。