天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎は、黒い脳無との激戦を終えて日常の学校生活へと戻って来た!そして始まった戦闘訓練ではA組とB組で対抗戦を行うことになったのだが…」

万丈「第一戦は俺たち仮面ライダーがB組と戦うんだよな。相手は物間と骨抜、宍田と鎌切か!みんな恐ろしく強え…」

戦兎「全員林間合宿の時には戦ってるけど…"個性"伸ばしでどれくらい伸びてるかも分かんないからな…。対して俺たちは俺、万丈、心操の3人。人数不利もある。」

万丈「そもそも心操の"個性"ってどんなのか俺知らねえんだよな。」

心操「俺の"個性"は"洗脳"。俺の問いかけに答えた相手を操ることができる。あとこのマスクを通せばボイチェンもできるね。」

戦兎「声か…だったら…」

万丈「なんか良い作戦思いついたのか?俺たちにも教えてくれよ」

戦兎「ああ。作戦は…ってまだあらすじ終わってないでしょうが!これ読んでる読者さんにこの先の展開がバレちゃったら面白くなくなるし…ここから先は第90話をどうぞ!」

万丈「無理やりあらすじを終わらせやがった…」













1/0.011111111…=90話

物間「初っ端から万丈とやり合うか…ツイてないね。」

 

B組陣本拠地。作戦会議で一番最初に物間がそう呟いた。B組の中で圧倒的パワーとスピードを兼ね備える彼には一対一では勝てないことくらいもうわかりきっているが、それ以上に厄介なことがもう一つあった。

 

物間「アイツの"個性"、"スカ"だからコピーできない。林間合宿の時に戦った桐生戦兎もそうだ。つまり僕は君たちの"個性"か心操の"個性"を使って戦うしかない。」

 

物間は鎌切、骨抜、宍田の3人を指さしながらそう言った。

 

骨抜「となると現状、仮面ライダー2人に有効打を打てるのは俺しかいないってことになるね。」

 

宍田「骨抜氏の"柔化"なら抑えられますぞ!」

 

彼ら2人は防御面でも強く宍田、鎌切の攻撃をあまり通さない。基本フォームならまだしも、クローズチャージやハザードなどを使われれば圧倒されることは目に見えている。

その点"柔化"は生物以外の物質に作用する。つまり仮面ライダーの表面さえドロドロに溶かしてしまえば戦兎も万丈もまともには戦えない…という算段だ。

 

物間「それと心操の"個性"…体育祭で見る限り、彼の"個性"は洗脳だ。それをコピーできれば、学年トップの頭脳を持つ桐生戦兎は引っ掛からなくともB組万年最下位の万丈ならうまいこと引っ掛けて洗脳できる。」

 

宍田「そこで仲間同士戦わせると?」

 

骨抜「いや、もっと非情にいこう。洗脳で変身さえ解ければ宍田や鎌切の攻撃も決定打になる。」

 

鎌切「なるほど…じゃあ狙いは万丈か…!」

 

物間「そういうこと。初動は宍田、鎌切が偵察。敵を発見すれば…」

 

骨抜「俺、もしくは"洗脳"をコピーした物間が万丈に変身解除をさせる。そこを宍田、鎌切が狙って捕獲。桐生は一番最後だ」

 

宍田「了解ですぞ!」

 

こうしてB組の作戦会議は終わり、みんなそれぞれ待機位置に着く。

 

『第一試合、START!!!』

 

ブラドキングの試合開始の放送とともに物間は3人の手をタッチ。3人の"個性"をコピー。そのまま骨抜が"柔化"させた地面に2人は潜った。

インカムで2人と通信は取れるし、先ほどコピーした"ビースト"で偵察組の匂いや音を感知すれば位置を特定できる。

 

ブラド「B組は物間、骨抜が地面に潜り隠れて強襲、嗅覚に優れた宍田が前に出て偵察か。実に理にかなっている。流石はB組だ!」

 

幻徳「ふっ、そんな物が桐生戦兎に通用すると思っているのか?」

 

ブラド「なんだと!?」

 

モニターを見ながら口論する2人。実際にB組の作戦は普通のヴィランなら通用していただろう。しかし相手は桐生戦兎。そう易々と乗り越えられるほど戦兎の作戦は甘くはない。

 

鎌切「早速敵発見!ってありゃあ…ビルドでもクローズでもねえぞ!!!」

 

幻徳「ナイトローグとブラッドスタークか…!」

 

なんと鎌切と宍田の前に現れたのはナイトローグとブラッドスターク。仮面ライダーですらなかった…。

 

宍田「なるほど、混乱させる作戦ですな!」

 

「誰であろうが関係ねえ!行くぞ宍田!」

 

宍田「承りましたぞ!!!」

 

先ほどのように鎌切の声に反応し、大きく腕を振りあげた瞬間、宍田の動きが止まった。

 

鎌切「俺はまだ()()()()()()…!」

 

鎌切がそう言った直後、振りかぶった腕は鎌切に振り下ろされた。

 

鎌切「ボイチェンかよッ…!」

 

そう叫びながら宍田の攻撃を後ろに飛んで避けつつ、右腕の前腕から飛び出した刃で宍田の腕を浅く斬りつける。衝撃で洗脳が解けるのは体育祭で周知の事実。乱雑ではあったがいち早く洗脳を解くためにはやむを得ない斬撃だ。

 

宍田「ハッ!!!」

 

目を覚ました宍田はすぐさま敵の方へ目をやる。しかしもうすでにブラッドスタークは目の前まで迫ってきており、その赤き拳で宍田の顔面を強く殴る。

一方で鎌切の方にはナイトローグが向かう。手に持ったスチームブレードで鎌切を斬りつけようとする。しかし鎌切は左前腕の刃で防ぎ、右前腕で胸を斬りつけた。

 

鎌切「戦闘経験が浅い…!コイツは心操だ!」

 

「臭いが違う!万丈だ!」

 

物間の声が反響するも鎌切は応じずに戦う。しかしそんな時、どこからか声が聞こえてくる。

 

物間『万丈を発見!みんないったん引け!』

 

一緒にいる骨抜ならわかる。これは本物の物間の声であり、実際に万丈が隠れているのを見ている。しかし鎌切と宍田にはそれがわからないため、心操かもしれない声に惑わされて作戦がかき乱されるのはよくない。

ならばせめて目の前の奴の正体を暴いてから引くのが最善と戦闘続行を判断した。

 

「万丈万丈って、俺の名前を叫ぶんじゃないよ!」

 

「万丈は俺だ」

 

しかし目の前のナイトローグ、ブラッドスタークは万丈の声で自らを万丈だと名乗る。しかもその2人からは…

 

宍田(万丈氏はおろか、桐生氏や心操氏の匂いすらしませんぞ…!)

 

ナイトローグとブラッドスタークからは何故かバラの匂いが充満している。もう一つの別の匂いもバラの匂いがする。どれが本物かすらわからない。鎌切と宍田はどれが本物かすらわからず、ただひたすらに彼ら2人を足止めするしかなかった。

 

緑谷「すごい…すごいよ戦兎くんも万丈くんも!まさにB組のみんなに"作戦"が刺さってる!」

 

これはまさに戦兎の作戦通りの状況だった。時はA組拠点で起こった作戦会議まで遡る。

 

戦兎「声で洗脳、ボイチェンもできる…。だったら俺たちも声と姿を変えればいい。」

 

万丈「でもよ、そんなのどうやってやんだよ。変身したら声変えても意味ねえしよ…」

 

戦兎「そこはこのトランスチームガンを使う。これなら誰が変身しているか分からないし心操にも使える。心操も強くなれるし、物間に直接触れられないからコピーされる心配もない。」

 

戦兎は幻徳から借りたトランスチームガンを取り出した。

 

心操「それを俺が使うのか。」

 

戦兎「ああ。そしてもう一丁は俺が使う。万丈、トランスチームガン貸してくれ」

 

万丈「ああ…ってお前は普通に変身しろよ!色々手数あんだろ!」

 

戦兎「ブラッドスタークはB組に知られてるんだろ?お前が変身したらブラッドスタークを使う意味がないだろ」

 

万丈「確かに!じゃあ俺はどうすりゃいいんだ?」

 

戦兎「これをやる。しばらく隠れてみんなの位置を特定してくれ。特に骨抜は地面に潜れるんだろ?おそらく俺たちでも見つけるのは困難だからな。万丈頼んだぞ。」

 

万丈「おう、わかった」

 

万丈はそういうと、戦兎にトランスチームガンとロストフルボトルを渡し、戦兎はフルボトルをいくつか万丈に渡した。

 

戦兎「じゃあ今から作戦を説明する。まず俺と心操が前に出て偵察と囮。万丈はしばらく隠れてくれ。そして全メンバーの位置を把握し次第、骨抜、物間を最優先に捕獲する。」

 

心操「了解。」

 

作戦会議が終わり、みな準備体制に移る。

 

『第一試合、START!!!』

 

Bat…!

 

Cobra…!

 

Dragon Jelly!

 

開始の合図とともに戦兎はコブラロストフルボトル、心操はバットロストフルボトルをトランスチームガンに、万丈はスクラッシュドライバーを腰に巻いてドラゴンスクラッシュゼリーをドライバーにセットする。

 

戦兎・心操「「蒸血」」

 

万丈「変身!」

 

Mist Match…!!!Bat…!Ba・Bat…!!! Fire…!!!

 

Mist Match…!!!Co・Cobra…!Cobra…!!! Fire…!!!

 

潰れる!流れる!!溢れ出る!!!

Dragon In Cross-Z Charge!!!BRRRRRAAAAA!!!

 

それぞれトリガーを引くことで戦兎はブラッドスターク、心操はナイトローグに変身。そして万丈はレバーを倒して仮面ライダークローズチャージへと変身した。

 

万丈「よっしゃ行くぜ!」

 

戦兎「ちょっと待て!その前に消臭だ」

 

万丈「げっ、もしかしてプロテインの飲み過ぎでオナラが臭くなっちまったのバレてんのか!?」

 

戦兎「んな汚い話するんじゃないよ!ほら、宍田は鼻が良いんだろ。対策だ。」

 

Fullbottle! Steam Attack!!!

 

そういうと戦兎はローズフルボトルをトランスチームガンにセット。トリガーを引くと赤色のミストが3人を包み込む。

 

心操「薔薇の匂い…これなら匂いで位置がわかっても誰か分かることもない。」

 

戦兎「そういうこと。じゃ、頼んだぞ万丈」

 

万丈「任せろ!」

 

そういうと戦兎と心操はB組陣地へ向かって走り出した。そして万丈はシャカシャカとフルボトルを振ってベルトにセットする。

 

Discharge Bottle!潰れな〜い!Discharge Crush!!!

 

万丈が戦兎から渡されたのは消しゴムフルボトルだった。このボトルで万丈は姿を消し、戦兎たちとは別ルートで物間と骨抜を探すことになる。

 

そして戦兎たちは鎌切と宍田を発見。現在に至る。一方、戦兎たちが交戦する少し前、万丈はというと…

 

万丈「プロテインの飲み過ぎでオナラって臭くなってんのB組の奴らにバレてんのかな」

 

まだオナラの話をしていた。透明になっているのにブツブツと喋っていたため隠れている意味がない。実際…

 

物間「姿がないのに声が聞こえる…万丈の声だ」

 

骨抜「体育祭の時みたいに透明になってるんじゃないのかな。なのに喋る馬鹿らしさはまさしく万丈だけどね」

 

物間「まあ良いや。とりあえず連絡を入れておこう。これで全員の位置がわかった。」

 

物間はすぐに万丈のことを報告。引けという連絡を入れたものの、戦闘が止む気配がない。それどころか何故か万丈の声がもう2人増えている。

 

骨抜「ボイチェンしてるね。どれが本物の万丈か見破れないようにするためか。」

 

物間「まあ最悪2:1ならなんとかなるかもしれない。ここはいったん…」

 

骨抜「先手を打つ!」

 

骨抜は地面の中から地面を"柔化"させる。

 

万丈「おわっ!?これっ…骨抜の"個性"かッ!?」

 

じゅんぐりと足が沈んでいく。そのままくるぶし沈んだところで物間が地中から"ビースト"のパワーで万丈を地中に引きずり込んでしまった。

 

骨抜「万丈確保。俺たちの勝ちだ…!」

 

序盤で早速万丈が確保されてしまった。果たして第一試合の行方はどうなるのだろうか…

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