緑谷「そこで骨抜くんとの一騎打ちになった戦兎くんだけどそこでクジラジェットフォームに変身!確かクジラジェットは肩から小型戦闘機を飛ばしたり水流で攻撃できたりするんだよね!」
戦兎「ああ。他にもウォーターカッターとか超音波探索とか…海を制するフォームだ!しかもクジラとコミュニケーションをとれる!この機能…まさに天才でしょ!」
緑谷「それ…どこで使うの…」
戦兎「水族館のイルカショーでイルカが何喋ってるか分かるとか?」
緑谷「確かに両方クジラ目だけど!」
戦兎「ま、そんなこんなで骨抜を撃破し収監!無事に3-2で俺たちの勝利!そして第二試合が始まるのでありました!というわけでどうなる第九十二話!」
ブラド『第二試合!START!!!』
ブラドの掛け声と共に第二試合が始まった。メンバーはA組から蛙吹、切島、障子、青山。B組から鱗、角取、回原、凡戸が出場する。
万丈「鱗に角取。見事に遠距離攻撃のやつが揃ってんな。」
緑谷「確か"個性"は"鱗"と"
みんなは中継されているビデオを見ながらそれぞれコメントを残す。
制御可能な鱗や角を飛ばすことができる"個性"を持つB組。対してA組は遠距離攻撃できるのが青山しかおらず、しかも光が直進する性質故に入り組んだ工業地帯では攻撃しづらい。実際、遠距離からチクチク刺しつつ疲労したところを確保。それがB組の作戦であった。
戦兎「遠距離攻撃…なるほど。だったら切島に渡した
万丈「あ?サポートアイテム?」
万丈が疑問に思ったところで盤面が動き始めた。角取がA組四人を発見したようだ。
角取「みんなハッケンデース!groupになってマース!」
回原「オッケー。それじゃあプランA開始!」
回原の指示に従って角取、鱗がそれぞれ角、鱗で遠距離攻撃を仕掛ける。しかし…
切島「それは読み通りだぜ!!!」
と切島が叫びながら首元にある"エキスパンションスイッチ"を押した。するとダイヤモンドのようなエネルギーバリアが四人を覆うように展開。みんなを守った。
緑谷「何あの技!切島くんの"個性"とは全く違う…!もしかして…!」
戦兎「俺が作ったサポートアイテム、その名も"EJRダイヤモンドアーマー"だ。切島の全身"硬化"をサポートするアーマーはもちろん、"硬化"発動中に限り特殊なエネルギーバリアを半径5m以内に展開させることができる。」
緑谷「ゴリラモンドのダイヤモンドアーマーの応用!?すごいや!!!」
戦兎は得意げに解説する。事前に頼まれていたサポートアイテム製作。今回それをようやくお披露目できるいい機会となった。
上鳴「そういや前言ってた戦兎のサポートアイテム!A組全員に配ったあと使う機会全くなかったし俺らでも知らねえもん見れちゃうってことか!」
万丈「んなことやってんのか!ずりいぞ戦兎!」
戦兎「B組の"個性"あんま知らないんだから仕方ないだろ?ってかお前にはライダーシステム作ってやってるでしょうが!文句言うなよ」
緑谷「みんなのコスチュームが変わってたのってそう言うことか!ってあの障子くんのアーマーも…!?」
画面を見ると遠距離攻撃をされたA組に動きがあった。敵の先制攻撃から味方を守った切島。それを盾に障子が"複製腕"を発動。腕を増やしたり伸ばしたりして、その先端には目や耳を生成。敵の位置を探ろうとしているのだが、普段の地肌と違い、しなやかさを兼ね備えた軽くて強い特殊合金が障子の複製腕に自動変形、自動装着する。
戦兎「"MZUオクトガントレットバック"は特殊なバックで、複製腕に合わせて特殊合金のガントレットを自動装着する装備だ。しかも目や耳、口を再現した場合はサーモグラフィーや超聴覚機能、特殊通信機などを自動で展開して諜報能力をサポートする特殊機能付き!まさに天才的な発明でしょ!」
物間「ちょっ、これはズルじゃないのかなぁ!!!てかサポートアイテム作るとか犯罪でしょ!!!」
ブラド「と言いたいところだがサポートアイテム作成の免許を持ってるからな…。違法でもなければズルでもない。残念ながらな…」
B組に偏っているブラドも残念がりながら戦兎の正当性を説明する。…本来はサポート科が3年かけて取るべき免許を持ってる戦兎がおかしいのだが…仕方がない。
麗日「あっ!今度は梅雨ちゃんが動いた!」
そして今度は蛙吹が肩部に背負っているランチャーの起動スイッチを押す。
障子「2時と9時の方向に一人ずつ、入り組んだ足場の上に隠れている!」
蛙吹「了解よ」
蛙吹のそのセリフと共にランチャーから2発の小型ミサイルが発射される。そのミサイルは隠れていた鱗、角取の位置を把握し、オートで追撃し始めた。
角取「Wow!逃げてもChaseしてキマース!」
鱗「クソッ!こっちにも来やがった!」
二人は必死に逃げるも、二発のミサイルは角取と鱗に直撃。鱗は全身を鱗で覆うことでダメージを防ぐが、角取はミサイルのダメージをもろに受けた。
戦兎「"TUYサブマリンランチャー"。両肩に装備し、追尾可能な小型ミサイルを一発ずつ放つことができる優れものだ。弾は一度の戦闘で計十発まで持ち歩きできる。本来は魚雷だけど…まあいいか」
飯田「今まで蹴りしか攻撃手段がなかった分、新たな攻撃手段を獲得したのは強いな。」
一方で試合の様子はと言うと…
切島「漢なら殴り合ってなんぼだろ!!!」
全身を鱗で何層にも覆ってアーマーを作った鱗と同じく"硬化"しつつさらにダイヤモンドアーマーのおかげでダイヤの防御力を得た切島が一対一の殴り合いを始めた。
一方で蛙吹はミサイルで攻撃された角取の長い舌であっという間に拘束。障子の背中に乗り、複製腕で蛙吹ごと覆って逃げる。複製腕に装備した特殊合金ガントレットのおかげで逃げようと足掻いても逃げられない。そのまま蛙吹、障子ペアはプリズンまで走り出した。
回原「今だ凡戸!畳み掛ける!」
凡戸「おっけー」
切島「うおっ!?」
凡戸の"セメダイン"が顔の至る所から噴射。切島の足をガチガチに固め、地面と足を瞬間接着した。全身接着剤まみれになり腕も動かせない
回原「今!ここでこいつを仕留める!!!」
切島「耐えきる!!!
切島は全身を硬化させて回原のドリルで削り取る拳と逆鱗の穿つ拳の連打を受け止める。切島を落とし防衛手段を無くすこと。それがB組の作戦であった。
切島(まずい…"硬化"が持ってかれる…!啖呵切ったけどそう長くは耐えきれねえ…!!)
そのまま2分が経過。
切島(もう…やべえ…ッ!!)
"硬化"が持たない、力が抜けそうになったその瞬間、一筋の光が差し込んだ。
青山「助けに来たよっ⭐︎」
青山のネビルレーザーが威嚇するようにB組二人の近くを通り過ぎる。流石に無視できずにそちらの方を振り向いた。そこには拳銃のような黒い光線銃を持った青山がいた。
凡戸「君もくっつけちゃおうね〜」
切島「避けろ!青山!」
青山「ノーン!!!」
切島の忠告も虚しく、凡戸が青山の足元を固まらせる。しかもネビルレーザーが出せないように肩やベルトのレーザー噴出口まで塞いでしまった。
青山「なんてね!ただのジョークさ⭐︎」
ネビルレーザーを持っている光線銃にチャージ。切島の足元に向かって光線を放った。するとジュッという音ともに接着剤が溶け始めた。
轟「アレは…熱か」
戦兎「だな。青山の武器、YUGライトウェポンはネビルレーザーを様々な武器に変える。ネビルガンモードはその一つだな。さらにネビルレーザーをチャージすれば熱を帯びたレーザーに変えることも可能だ。」
軽く戦兎の解説を交えつつ、試合の様子を見守る。
切島「熱ッ!でもサンキュー!ひとまず逃げ…」
鱗「させねえ!」
逃げようとしたが切島の腰に鱗の鱗が飛んできて直撃。弱った切島には大打撃だった。さらに回原が青山に近接戦闘をけしかける。
青山「ノン!殴り合うのは苦手なのに⭐︎」
しかも近接戦闘は向いていない青山には勝つことができずそのまま圧倒されて結局捕獲され、凡戸がプリズンまで連行した。
万丈「青山出てきた時はヤベェと思ったけど勝ったのは流石だな!」
飯田「いやまだ梅雨ちゃんくんと障子くんが残っているぞ!」
その通り、中継画面では蛙吹と障子がもう回原、鱗のところまで迫ってきている。それどころか蛙吹は保護色、障子はサポートアイテムによる索敵まで機能させ、完全に息を潜めている。
残り時間は六分。最初に攻撃を仕掛けたのは障子だった。完全なる死角からオクトブローを仕掛けることで20本以上の腕で鱗に向かってラッシュを仕掛ける。
障子「戦兎にもらったこのサポートアイテムならお前の逆鱗も怖くない!」
回原「鱗!」
蛙吹「あなたの相手は私よ!」
そんな中隠れていた蛙吹が回原にドロップキック。直撃を喰らったところで隙が生まれる。その瞬間に蛙吹が舌で拘束したが、回原は自身の身体を舌が巻き付いている向きとは逆向きに回転させることで蛙吹の拘束を逃れる。
蛙吹「ケロケロミサイル発射!」
さらに小型ミサイルを二発撃ち込むが回原は"旋回"で腕をドリルのように回転させながらで軌道を逸らす。蛙吹が動揺した隙に回原はボディブローを腹部にヒットさせた。
回原「悪い!でもこっちも本気なんだ!」
障子「蛙吹!」
凡戸「させないよ」
ドリルの如きブローは高ダメージを与え、一発で蛙吹はダウン。そして回原は蛙吹を抱えてプリズンの方まで一直線に走り出した。その様子を見ていた障子が蛙吹を追いかけようとしたが、ちょうど戻ってきた凡戸が障子の周りに接着剤をばら撒き包囲する。少しでも動けば足元を捉えられて障子は動けなかった。
ブラド『そこまで!3人確保でB組の勝利だ!!!』
蛙吹確保と同時にブラドのアナウンスが響き渡る。一戦をもぎ取ったB組は物間を筆頭に大盛り上がりした。
切島「すまねぇみんな!負けちまった!」
緑谷「でもみんなよく活躍したよ!特に戦兎くんのサポートアイテムはすごかった!練習する時間がほとんどなかったから活かせなかったとは思うけどいい武器になると思う!」
飯田「うむ!皆よく頑張った!」
第二試合のメンバーが帰ってきて、それぞれ反省および感想会が始まった、
切島「もっと耐久力を上げる!それっきゃねぇ!」
青山「もっと煌びやかに武器を使いこなせないとねっ⭐︎」
蛙吹「パワータイプには勝てないのは分かってたからもう少し作戦を練るべきだったわ」
障子「俺の方こそ、もう少し蛙吹に気を遣っていれば…」
幻徳「『たられば』は言ってても意味ないからな。どうしてそうなったのか、どうしたら防げるのかを考え、見つかった課題を今後の訓練で潰していく。地道だが頑張れよ」
切島「押忍!」
威勢の良い返事が全体に響き渡った。
続いて第三試合。A組からは口田、芦戸、上鳴、飯田が、B組からは小大、拳藤、塩崎、黒色が出場する。
上鳴「って相手塩崎かよ!電気通じねえのかなり痛手だわ!」
飯田「そういえば体育祭ではそうだったな。なら…」
こうしてそれぞれ作戦を組み立て始める。5分が経過し、互いの準備が完了。そして…
ブラド『それでは第三試合!START!!!』
ブラドのアナウンスが第三試合の開始を告げたのだった。