天才物理学者と筋肉バカのヒーローアカデミア   作:いぷしろん

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戦兎「仮面ライダービルドで天ッ才物理学者の桐生戦兎は、A組B組対抗訓練の第二試合を観戦していた。先に動いたのはB組だったが、A組の面々は俺が新たに発明したサポートアイテムで見事に応戦する。」

万丈「なぁ、そのサポートアイテムってA組全員に作ったのか?」

戦兎「当たり前だろ?時間がなかったからみんなまだ使いこなせてないみたいだけどな。切島のEJRダイヤモンドアーマーとか蛙吹のTUYサブマリンランチャーとか…すごいでしょ?最ッ高でしょ?天ッッッ才でしょー!!!」

万丈「声でけえよ!だいたい横文字ばっかで何言ってんのかわかんねえし!」

戦兎「お前なぁ、雄英にいるんだから少しくらいは勉強しなさいよ」

万丈「んなもんわかんねえもんは分かんねえんだよ!最下位だぞこっちは!」

戦兎「そんなの誇るんじゃないよ。」

万丈「とにかく第二試合は俺たちB組の勝ちってことで!九十三話も勝つぞ!」
















92∪{92}=93話

ブラド『第三試合、START!!!』

 

それはブラドの試合開始の宣言から数秒後、すぐさま盤面が動き出した。

 

万丈「これお前のサポートアイテムのせいだろ!戦兎!なんでみんな空飛んでんだよ!」

 

その様子を見た万丈が真っ先に言葉を発した。それもそのはず。何故かA組のメンバーは皆が各々で空を飛び、B組プリズンへ進軍中であった。しかしA組は飯田、芦戸、口田、上鳴の4人。誰1人空を飛べるメンツではない。

 

戦兎「仕方ないだろ?みんなの要望と元の"個性"を掛け合わせたらこうなっちゃったんだから。」

 

つまり戦兎の仕業である。

 

八百万「みなさまにはどのようなサポートアイテムをお作りになったのですか?」

 

戦兎「飯田には、足裏と外側の側面から液体水素の力と飯田のエンジンで超加速する"TNYロケットエンジンブーツ"だ。出力を出せばA組最速で空を飛ぶことができるな。」

 

緑谷「グラントリノと同じ要領だ…!」

 

戦兎「そして芦戸には"MINアンデンティファイトフライングオブジェクト"。いわゆる小型UFOだ。芦戸が上に立って酸を足から放出することでその酸から化学反応で電力を生み出して宙に浮いたり動いたりする。流石に宇宙人は呼び出さないけどな」

 

耳郎「もしかして仮免の時の…!アレ実現できるんだ…なんかちっちゃいけど。」

 

戦兎「上鳴には特殊金属でできた特殊雲、"DNKマグネットクラウド"。上に乗って上鳴が放電することで内部に仕込まれた超強力磁石により発生する電磁力で宙に浮き、反発力で高速移動もできる。自分の意思で動かせるのが強みだな。」

 

切島「筋斗雲みてえなやつか!名前通りって感じだよな!」

 

戦兎「最後に口田には"KUJバッドノイド"。全長180cmのコウモリ型ロボットだ。コウモリと同じ思考回路のAIを持ち、背中に乗って移動したり、他にも様々なことができる。ま、内容は見ればわかるか。」

 

戦兎の説明通り、四者四様の飛行方法で空を飛んでいる。しかもここは工業地帯を再現したグラウンドγ。入り組んだ地形をガン無視して空から駆けつけられるのはかなりのアドバンテージだった。

 

上鳴「おっ、あれB組じゃね!?先制攻撃キメるしかないっしょ!」

 

さっそく上鳴が敵を発見。まだ試合開始から2分も立っていなかった。そのせいか…

 

拳藤「なんで…なんでもうこんなとこまで来てるのよA組…!」

 

とB組一同は戸惑いが隠せずにいた。

 

飯田「ヴィランの元にいち早く駆け付け、いち早く脅威を消す!それがヒーローの役目だ!」

 

B組プリズンからかなり近い位置まで速攻でA組は辿り着き、エンカウントしてしまい、B組のプランは前提から全て瓦解した。

 

拳藤「とにかく今はアイツらを止めるよ!塩崎は上鳴を!小大と黒色は隠れて遠方攻撃を!」

 

拳藤は自らの拳を大きくしながら指示を出す。"個性"伸ばしでさらに大きくなった大拳で彼らの飛行を妨害しようとするが…

 

飯田「遅いぞヴィラン!必殺・レシプロマッハ!!!」

 

拳藤「ウソでしょッ…!?」

 

拳藤が完全に大拳を展開する前に大きくなりかけた拳をガツンと蹴飛ばした。その勢いで拳藤は壁に強く背中を強打。一撃で気絶した。

 

飯田の新技、レシプロ・マッハはサポートアイテムのロケットエンジン機構にレシプロ・ターボを上乗せすることで二重の加速を生み、結果音速を超えるほどの速度での移動、蹴りが可能になる。ただし身体が耐えられないため、使用可能時間はわずか30秒。しかしその性質上、使えば必中。またレシプロ・ターボを併用しているため、使用可能時間を過ぎても以後9分30秒はレシプロ・ターボによる加速状態となる。

 

飯田「残り20秒!あと1人仕留める!」

 

そのまま飯田は一直線上に加速。その先には隠れ途中の小大の姿が。小大も飯田に気づいたが瞬きする瞬間にグッと距離を詰められる。

 

小大「解除!」

 

慌てて小大は自身の持っていた縮小済みのドラム缶やナットなどを放り投げ、自らの"サイズ"で巨大化させる。先の10秒間で正面に投げれば蹴飛ばされると学び、咄嗟に側方へと投げたのが功を奏したのか、飯田は突然側方からドラム缶をぶつけられて軌道が逸れる。

 

飯田「ウオオオオオオ!!!」

 

レシプロ・マッハの弱点。それは急に止まることができないと言うこと。軌道を逸らされれば小回りが効かない。しかもここは入り組んだ工業地帯。そのため飯田は鉄パイプや鉄筋たちに思いっきり突っ込んでしまう。

 

飯田「やられたッ!すぐさま体勢を立て直さなければ…ってしまったーっ!見失った!」

 

飯田はロケットによる加速を停止。レシプロ・バースト状態に移行するも以前として加速は残っている。しかし今の事故で小大を見失ってしまった。

 

飯田「いや、ひとまずは拳藤くんをプリズンに拘束だ!」

 

残った超加速で拳藤を抱えてプリズンへと直行。開始わずか3分で1人捕まってしまった。

 

緑谷「3分で確保!ただでさえ早かった飯田くんがさらに早く…!すごすぎる…!」

 

切島「飯田もやべえけど上鳴もすげえぞ!」

 

一方、飯田が拳藤と戦闘を始めた直後、上鳴も塩崎と対峙していた。

 

上鳴「体育祭以来じゃんね!今度こそすぐ終わらせっから!無差別放電130万V!!!」

 

塩崎「それは体育祭の時に効かなかったはずですが…学んでいないとはなんと哀れな…」

 

上鳴はマグネットクラウドから飛び降りながら塩崎に向かって放電した。しかし塩崎は髪の毛のツルを全て伸ばして放電を防ぐ。それと同時にツルで上鳴を拘束。

 

塩崎「やはり以前と同じこと…なんと罪深き…」

 

上鳴「やっぱそうなるよねぃ」

 

上鳴は放電の影響により多少アホになってしまった。しかし"個性"伸ばしで以前よりも耐性がついているためまだ動けるが…拘束されてはそれも無意味だろう。

 

上鳴「…塩崎ちゃんさ、物理得意?」

 

塩崎「ええ、まぁ」

 

上鳴「俺すげー苦手でさ、戦兎に期末試験のたびにめちゃくちゃ教えてもらってんの。電磁気とかのとこ。それで知ったんだけど、雷ってさ、氷の粒とか砂粒とか小さな粒子が擦れて、電気エネルギー?電位差?が溜まってって、限界になった時、木とか高いところに電気の通り道ができてパリッといっちゃうんだってね」

 

塩崎「それが何か…?」

 

上鳴「それでぴーんと思い浮かんだわけ。この作戦ならいけんじゃねえかって…!」

 

上鳴がそう発言した瞬間、塩崎が影に覆われる。慌てて上を向くと、そこには先ほどまで上鳴が乗っていた雲がゴロゴロと音を鳴らしていた。全てを察知するが避ける時間はない。全てのツルを頭上に持っていく。

 

上鳴「雷の電圧は最高10億V!落ちた時の温度は2万度!焼き尽くせ!プラズマサンダー!!!」

 

その瞬間パリッと電気が流れ、ズドンと大きな衝撃が走る。光速で走る稲妻が塩崎…の拘束していた上鳴にあたる。上鳴は避雷針の役割を果たしていて塩崎に当たらないのは想定済みだったが、雷が通る際の約1万度にもなる熱が塩崎のツルに燃え移り、全てを焼き尽くした。

 

上鳴「こないだ教えてもらったけどさ、セルロースの発火点は500度らしいね。1万度もあれば燃えちゃうってわけよ!まぁ本当はそんなに威力出てないけど」

 

また衝撃で塩崎は気絶。こちらもまた3分で塩崎を撃破した。

 

万丈「やべえA組…ありゃ俺たちも負けんじゃねえか…?」

 

戦兎「直撃すれば無事じゃないだろうな…。今のは電気エネルギーのほとんどを上鳴が吸収したからなんとかなってたが…」

 

何はともあれ結果としてもうすでに4vs2。あと1人捕まればA組の勝ちだ。

 

黒色(まずいまずいまずい…!負ける…!)

 

それを見ていた黒色。黒に潜み隠れていたものの、5分も経たずにリーダーとなる2人が撃破された。どうしてもあの2人には勝てない。その時、向こうから走ってくる小大を発見した。

 

黒色「小大!息災か!」

 

小大「ん。でも作戦が機能しなくなった」

 

黒色「ああ。あそこまで飛ばれられたら黒より闇に誘えない。拳藤の指令もこなせない。どうすべきか…。」

 

口田「見つけた!」

 

作戦会議していたところを口田が小鳥を駆使して発見。芦戸、口田と黒色、小大がついに対峙した。小大はすぐさまナットやボルトを投げて巨大化させるも、芦戸は酸の壁(アシッドベール)を展開し防ぐ。

 

口田「バッドロイドたちよ!分裂して襲いかかりなさい!」

 

さらに口田のバッドロイドが分裂。6cmのコウモリ30匹にまで分裂し黒色、小大に襲いかかる。それに伴い黒色は建物の影に潜む。入り組んだ場所では特に影が多い。それを利用し、影同士を移動して口田の背後に移動。影から飛び出して口田の服の裾を引っ張った。

 

黒色「クヒヒッ、このまま1人持ってプリズンまで…」

 

飯田「させないッ!」

 

そこで拳藤を投獄し終えた飯田が戻ってきて、黒色が口田を掴んだ瞬間に黒色の脇腹を蹴飛ばした。そして壁や床などの影に溶け込む前に先回りしてガッツリホールド。そのまま走り去る。

 

飯田「ワハハ!俺のボディは真っ白だからな!君が付け入る隙はないぞ!このままプリズンに収監だ!」

 

黒色「クソッ…ここまでか…」

 

脇腹を思いっきり蹴られたことで手に力が入らない。しかもこの速度で下手に対抗すれば宙に放り投げられて無事ではいられないだろう。

 

ブラド『そこまで!3人確保でA組の勝利だ!!!』

 

そしてわずか試合開始から7分。高速戦闘で第3セットを終えた。

 

上鳴「うぇーい!うぇい!うぇいうぇい!」

 

耳郎「ちょっ、それツボるからやめてほしい!せっかくかっこよくて見直したのにさ」

 

上鳴はかなりの電気を使い、アホになって訓練の反省が出来なくなってしまった。とはいえ実際には火力の調整面くらいしか反省する部分は見られない。

 

相澤「全体的に迅速さを求めたのは良かった。特に飯田、上鳴はな。しかし飯田は途中敵を見失った点、上鳴は火力調整、残りの2人は戦闘状況になった時に有利な立ち回りをする。特に口田は黒色に背後を取られたのが減点だな。」

 

口田「はい…」

 

ブラド「拳藤、塩崎のどちらを軸とするか、小大と黒色をどう活かし、どれだけ戦闘盤面に出さないか、どうサポートするか、うまく考えれば勝てた内容だぞ!塩崎は油断もあったな!」

 

拳藤「すみません…」

 

各々が試合の反省を終えたところで第三試合は終了。休憩を挟んで次は第四試合が始まる。




戦兎「さっ、ここからはこの天ッ才物理学者が作った最ッ高なサポートアイテムについて紹介していくぞ!」

万丈「天才とか最高とかいちいちうるさいんだよ。うるさくしなきゃ死ぬ病気にでもかかってんのか?」

戦兎「こうでもしなきゃ俺の天才ぶりが伝わらないでしょうが!…ま、そんなのはおいといて、今回紹介するのは出席番号1番の…」

青山「この僕!青山優雅のサポートアイテムさ⭐︎」

戦兎「俺のセリフを取るんじゃないよ!…改めて、青山のサポートアイテム、"YUGライトウェポン"の説明書を特別に見せてあげよう。」



"YUGライトウェポン"

青山のネビルレーザーを活かした特殊武器。ライトセーバーの持ち手のような長めの見た目をしている。元々のスーツに存在するネビルレーザー流出経路から筒状の持ち手にエネルギーを引き出すことで武器としての動力を得る。
中央に切れ目があり、引き離すことで二つに分割。それを垂直に組み合わせてネビルガンモード。縦に二つ合体させて片方の先端だけビームを出してネビルソードモード。上下からビームを出して長い得物にするネビルロッドモードの3つを使用可能。さらにエネルギーを高めることでそれぞれのビームに高熱を纏わせることも可能になる。ただしエネルギーを高めすぎるとネビルレーザーの使いすぎで腹痛をもよおす。
また、持つだけで普段から溢れるネビルレーザーを自動貯蓄することができたり、腹痛を微細な振動により緩和する機能も持ち合わせている。

使用フルボトル:ライトフルボトル



戦兎「とまぁこんな感じだな」

青山「僕は名前の通り、優雅に戦うナイトだからね⭐︎僕に相応しい武器を作ってもらったのさっ⭐︎」

万丈「へそからビーム出してんのなんかバカみてえだしこっちのがかっけえよな」

青山「失礼だよ君っ!」

戦兎「ってかバカがバカって言うんじゃないよ」

万丈「俺はバカじゃねえ!」

戦兎「はいはい。こんな筋肉バカはほっといて、次回、第94話もお楽しみに!」

万丈「俺はプロテインヒーロー、万丈龍我だ!…って聞けよ!!!」
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