耳郎「吹出捕まえたの峰田だったんだ。意外だったなー」
峰田「オイラだってやる時はやるんだぞ!だからご褒美におっ」
戦兎「一方で残りのB組3人は耳郎、常闇に襲いかかる!耳郎は円場に拘束されるがプレゼント・マイク並みの爆音で円場を撃破!常闇も2人相手に防戦を強いられるものの、サポートアイテムの『FKGホークウィング』によりさらなる強化を得た常闇が残り2人も撃破!A組の勝利に終わったのだった!」
常闇「更なる力…
峰田「そんなのいいからよー!ご褒美くれよ!葉隠の見えざるおっ」
戦兎「と、というわけでどうなる第96話!…あとでサポートアイテム没収しとくか…」
ついに始まる第六試合。A組の緑谷、轟、爆豪、麗日は所定位置につきながら作戦会議を始めていた。
麗日「対戦相手戦兎くんと万丈くん、それに心操くんかぁ…どう作戦立てるかにもよるけど…」
爆豪「俺についてこい。以上」
麗日「デスヨネー…」
やはり爆豪に作戦会議を話そうとしても無駄というのは薄々わかっていた。特に轟、緑谷がチームにいる時点でどう説得しても…と諦めていた。せめてデクくんについて行こうと心の中で誓った。
轟「言い方は良くないが…下手にバラけるよりは爆豪の案がいいと思うぞ。単純明快だから作戦が頓挫することもない。つまりそれだけ喋って情報共有することがなくなるってことだ。対心操においては喋らないことが一番だからな。」
緑谷「僕もそう思うよ。怪しいと思ったらお互いに喋らないようにしよう。それでも話しかけてきたらそれは心操くんだ。」
麗日「とは言っても固まってるだけじゃ一網打尽になるだけだし、分散したほうが…」
緑谷「普通ならそれでいいと思うんだけどね。そもそもどうしたって僕らは索敵向きな"個性"じゃないし、戦兎くんや万丈くんならどこに逃げても見つけられるからね。だったらせめて多人数の利を活用した方がいいよ。逆に分断されたら僕らは勝てない。」
爆豪「勝手に勝てねえことにしてんじゃねえ!勝つわ!」
緑谷「ごめんって…!」
爆豪「ただまぁ試合やんなら…4-0の完全勝利!それ以外は勝ちじゃねえ。だからテメェらがやられそうになったら俺が助けてやる。分かったか丸顔!」
麗日「う、うん…」
いつものように怒鳴り散らかしながら掌からバンバンと爆破を炸裂させる。言葉は強いが全て自分で完結させようとする今までとは違って、荒々しくはあっても他人を思う気持ちは伝わる。爆豪もこの雄英高校を経て成長しているのだ。
戦兎「さて、それで今回の作戦だけど…前回の反省を活かしてみんなで固まって動こうと思う。」
一方でB組からは全、万丈、心操が2回目の出場。人数が少ない分不利に回るが、2回目なので反省を活かしやすく連携も取りやすい。
心操「俺はまたあの黒いのを使ってもいいのか?」
戦兎「ああ。よろしく頼む。ただ今回は隠れることはしなくてもいい。相手に索敵能力はそこまでないし、今回は戦闘の補助と洗脳による妨害を頼みたい」
そう言うと戦兎は心操にトランスチームガンとバットロストフルボトルを渡す。
心操「分かった。やれるだけやってみよう」
万丈「で、俺は何すりゃいいんだ?」
戦兎「敵を見つけたら即倒す。馬鹿にはこんくらいの方が分かりやすいだろ?」
万丈「馬鹿って言うなよ!…でもまあそっちのが俺に向いてる!」
万丈はそう言いながらスクラッシュドライバーを腰に巻きつけ、ドラゴンスクラッシュゼリーを取り出す。
戦兎「そして俺は今から索敵をする。敵を見つけ次第そっちに向かうからついてこいよ」
そして戦兎はビルドドライバーを腰に巻きつけ、フルボトルを取り出してはシャカシャカと振り始めた。
ブラド『第六試合、START!!!』
最後のアナウンスがなる。それと同時に3人が動き出した。
【Dog!Mic!Best Match!!!】
【Dragon Jelly!】
【Bat…!】
3人はそれぞれボトルやゼリーをスロットにセット。待機音と共に戦兎はレバーを回す。
【Are you ready!?】
戦兎・万丈「「変身!!」」
心操「蒸血」
【癒しの大爆音!!!ドッグマイク!!!イェーイ!!!】
【潰れる!流れる!!溢れ出る!!!
Dragon In Cross-Z Charge!!!BRRRRRAAAAA!!!】
【Mist Match…!!!Bat…!Ba・Bat…!!! Fire…!!!】
そして戦兎は仮面ライダービルド、ドッグマイクフォーム。万丈は仮面ライダークローズチャージ。心操はナイトローグへと変身した。
戦兎「そんじゃさっそく…」
そう言うと懐からゴソゴソと何かを取り出し始めた。取り出したのはなんと…緑谷が今さっきまで持っていたハンカチである。そしてそれを顔の近くまで持っていくと、くんくんと匂いを嗅ぎ始めた。
万丈「おまっ、人のハンカチの匂い嗅ぐとかばっちいぞ!」
戦兎「これも作戦のためなんだから仕方ないだろ?同じ索敵手段ばっかり使ってたら相手にバレるかもしれないしな。それにこれ緑谷のだから大丈夫だろ。」
心操「大丈夫…なのか…?」
倫理観的に良いのかはともかくとして、顔の左側のドッグフェイスにある特殊な嗅覚センサーが緑谷の匂い成分を分析し、その成分に近い匂いの物体を嗅ぎつける。さらに右側のマイクフェイスから範囲内のあらゆる会話や音声を盗聴。聴覚と嗅覚の2種類で相手の方向を探る。
戦兎「見つけた!そこまでひとっ飛びで行くぞ」
万丈「飛ぶ!?俺飛べねえんだけど!」
戦兎「そうだったそうだった。ほらよ」
そう言うと戦兎はヘリコプターフルボトルを取り出して投げ渡す。万丈は少し慌てながらもうまくフルボトルをキャッチした。そして戦兎は改めて2本のフルボトルを取り出し、ドライバーに装填する。
【Taka!Gatling!Best Match!!!Are you ready!?】
戦兎「ビルドアップ」
【天空の暴れん坊!!!ホークガトリング!!!イェーイ!!!】
そしてすぐさま戦兎は仮面ライダービルド、ホークガトリングフォームへとビルドアップ。それを見た万丈ももらったフルボトルをベルトにセットした。
【Discharge Bottle!潰れな〜い!Discharge Crush!!!】
すると万丈の右腕からヴァリアブルゼリーが生成。右腕にまとわりつくと変化してヘリコプターとプロペラが生成された。プロペラが回転し万丈は空を飛び、それと同時に戦兎はエンパイアルウィングを、心操はコウモリの翼を大きく展開し、飛行を始めたのだった。
轟「戦兎たちは来るなら空からじゃねえか?」
一方でA組たちは試合開始してまっすぐ敵陣に向かっていた。その最中、轟は3人にそう伝える。
緑谷「僕もそう思うよ。先制攻撃狙えるなら不意をつきたいからね。地中を潜ってくる可能性もあるかなって思ったけど、ナイトローグを心操くんが使ってたことを考えると3人とも空が飛べるようになってるし。手の届かないところから…戦兎くんならホークガトリングとかバットエンジンで攻めてくることもできるし…」
爆豪「ボトル野郎のフォームの話はわかんねえが、空からくるっつー話なら合ってんぞ」
話を聞いた爆豪が爆破で大きく飛び上がって空を見渡すとB組チームの3人が空を飛んでこちらに向かってくるのが見えた。
【Ten!Twenty!Thirty!Forty!Fifty!Sixty!Seventy!Eighty!Ninety!One hundred!Full bullet!!!】
爆豪「ありゃ九州んときの…!半分野郎!氷の壁出せ!!!」
轟「分かった!」
すぐさま轟は爆豪の目の前に氷の壁を生成。真っ直ぐ向かってくる鳥の弾を氷の壁が受け止める。
戦兎「流石にこんなんじゃだめだよな」
爆豪「分かってんじゃねぇか!!!」
戦兎「!?」
ちょっと油断した瞬間、すでに爆豪は戦兎の頭上にいた。しかももうすでに大技を放つ準備までしている。
爆豪「
爆豪の技をモロに喰らい、戦兎は墜落。それを爆破を使ってさらに追いかける。
万丈「戦兎!」
轟「お前の相手は俺たちだ!」
戦兎の元へ向かおうとする万丈を氷の壁で遮る。完全に戦兎と分断されてしまった。仕方なく万丈は轟の元へ降りる。それと同時に緑谷が狙いを定めるようにして右腕を心操の方へ向ける。
緑谷「エアフォース…タンクライフル!!!」
心操「グハッ…!」
緑谷から放たれた弾丸が命中。心操も轟たちの元へ墜落する。
緑谷に与えられた
万丈「分断されちまったけど…まだ勝ち目はあんだろ!」
万丈はクローズマグマナックルを取り出しながらそう言った。未だにクローズマグマへは変身できない。しかしその極熱の拳ならまだ持っている。
轟「必ず勝つ…!」
緑谷「ワンフォーオールフルカウル…5%…!」
緑谷、轟と万丈が対峙した。空気が張り詰める中、真っ先に動いたのは轟だった。氷結攻撃を万丈に仕掛ける。
万丈「いっつも最初にそれだな!効かねえ!!!」
氷をナックルでブチ破る。マグマの熱も相まって氷を破りやすくなっている。しかし氷で視界が奪われたその一瞬の隙を狙って背後から緑谷の蹴りが万丈の胴にヒット。体制が崩される。
万丈「2人は卑怯だろ!」
しかし弱った威力では蹴りが効かなかったようで、すかさず万丈は緑谷の足をガッチリ掴んでグルグルとぶん回して放り投げる。緑谷は受け身を取るが、近接をするには距離を取られてしまった。常に一対一の状況を作るためだろう。緑谷を投げ飛ばした直後、万丈は轟の方を見る。しかし…
轟「そっちもナックル使いだとはな…」
下から轟の声が聞こえる。緑谷が投げ飛ばされる直前、轟は万丈の懐まで潜り込み、緑谷が投げ飛ばされるや否や下から思いっきりのボディーブローを食らった。
万丈「ガハッ…!」
モロに攻撃を喰らい後ずさりする。轟に近接技はなかったはず。なぜこんなにも強い殴りができるのか…
轟「俺は近接が苦手だからな。それを補うために戦兎にサポートアイテムを頼んだんだ。『SYTフリッジナックル』は俺の冷気と熱を纏う拳だ。」
万丈「あの野郎…よりにもよってこのナックルの仕組みを使ってサポートアイテム作ったな…?腕が鳴るじゃねえか…」
以前よりも戦いがいのありそうな轟に興奮を隠せない万丈。第一試合ではろくに活躍できなかったためやる気が湧いてきているのだろう。
一方で投げ飛ばされた緑谷は…
緑谷「いててて…。ちょっと"個性"抑えるとダメだな…」
体勢を軽く立て直す。"個性"の調子が悪く使用を抑えていた緑谷だったが装甲の硬い万丈には効かなかったようだ。"個性"も暴発しなさそうなことを見越してフルカウルを5%から10%にまで引き上げる。
「デクくん!大丈夫!?」
そんな時、どこからか麗日の声が聞こえてきた。しかし緑谷は心操を警戒して周囲を見渡しながら落ち着いて声の主を探る。すると手を振っている麗日が見えた。
「もう突然飛んできたからびっくりしたよ…怪我ない?」
そう言いながらも麗日は近づいてこない。未だ心操への警戒は捨てきれない緑谷はゆっくりと近づく。怪しいと思ったら互いに喋らない。そのルールを無視して話してくるって言うことは何かしらの手段で麗日の姿を模しているってことだ。
警戒しながら腕を上げ、エアフォースの構えをとる。
「…やっぱダメか」
その瞬間、麗日の姿は煙のように消え、その方向からライフル弾が飛んでくる。すかさず緑谷は横に回避する。
心操「ったく、こうも引っかからないとイライラするな。」
そう言って出てきたのは捕縛布で麗日を捕獲した心操だった。コミックフルボトルの力で麗日の姿を投影し、騙す作戦だったが上手くいかなかった。
心操「麗日は捕まえた。…やっぱり戦闘向きの力はいいな。このトランスチームガンの力で麗日に勝てた。羨ましく思うよ。俺にもそんな力があれば…って。そんな派手な"個性"を持ってる君には分からないかも知らないけどね。」
心操はトランスチームガンを向けてそう言った。動けば撃つ。洗脳されろと言わんばかりに口を開く。
緑谷「エアフォース…」
しかし緑谷はそれを全て無視して指に力を込める。トランスチームガンの弾よりも速く心操を捕らえようと…"個性"の出力が20%を超えた。その瞬間、ずんと鈍い痛みが指から脳に向けて走った。
緑谷「えっ」
痛みが走った瞬間、黒い鞭が右腕から溢れ出した。緑電を纏う黒鞭。全身に走る激痛。その力はまるで呪いのように増えていく。
緑谷はもがいた。腕を地面にガンガンと叩きつけ、苦しみを声に出す。それでも止まらぬ鞭は限界を超え…
緑谷「逃げて!!!」
放射状に広がりあらゆるものに巻き付く。
黒鞭は止まることを知らず、周囲のありとあらゆるものを破壊した。その度に鞭に緑谷の身体は引き寄せられ、周囲に強く体をぶつける。
爆豪「あれ…デクか…?」
戦兎「様子が変だ…」
緑谷の焦り様を見て、すぐさま戦兎はトラウマがフラッシュバックした。止めようとしても止まらない黒き力それはまるで…ハザードの力を想起させた。
戦兎「さて、本編は大変なことになってますが、毎話恒例サポートアイテム紹介のコーナー!今回はこちら!」
蛙吹「出席番号3番、蛙吹梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで」
万丈「梅雨ちゃん!よろしくな!俺はプロテインの貴公子…万丈龍我だ!」
蛙吹「龍我ちゃんね。戦兎ちゃんから話は聞いてるわ。なんでもバカだけど凄く良いやつで…」
戦兎「わーわー!んなこと言わなくて良いから!さっさとサポートアイテム紹介するよ!」
蛙吹「戦兎ちゃん…かなり無理やりね」
『TUYサブマリンランチャー/TUYサブマリンボディ』
両方から肩甲骨の部分にかけて装備する。小型魚雷や小型ミサイルを同時に二発まで撃つことができ、自らの意思で動かすマニュアルモードと自動追尾するオートモードが存在。また弾は一度の戦闘に計十発まで装備可能。水中でも放つことができる水陸両用なので主に水上活動となるであろう蛙吹にピッタリである。
さらに全身にスーツを纏うことで水中を敵に察知されることなく泳ぎつつ、水中で相手の動きから生じる水の波動を察知して敵位置を知ることもできる。また、この特殊スーツは優れた防寒機能と迷彩機能を持ち、冬でも活動しやすく、保護色を使ってもバレない仕様になる。
フルボトル:潜水艦フルボトル
蛙吹「汎用的な攻撃手段と冬の防寒対策を頼んだら素晴らしいものを作ってくれたのよね」
万丈「だろ?戦兎はこういうの作るのすげえからな」
戦兎「なんでお前が威張るんだよ天才なのは俺だろ?」
蛙吹「ふふっ、2人とも何だかんだ言って相思相愛じゃない」
戦兎「え、やだ気持ち悪い」
万丈「俺の方が気持ちわりいんだけど!」
蛙吹「…余計なこと言っちゃったみたいね」
戦兎「万丈と相思相愛とか…想像しただけで気分が…。とにかく次回97話…お楽しみに…」