またの名は…カオス前編です←
数日後……
「さて、出掛けるか。ドラゾーも準備出来たか?」
「はい、戸締り等もセキュリティもバッチリです」
「じゃあミュッシー探しに行くか」
「にー」
仮面を付けた竜騎はドラゾーとムーナを連れて、外出する。その理由はハロハピのギタリスト、瀬田薫の話に出ていたミュッシー探しの為、漆黒の魔竜やリサ達Roseliaだけでなく、香澄達ポピパやアフグロ、パスパレの全員も誘ったとの事。
ポピパの方は、有咲の話によれば香澄やたえが意気投合したとの事。さて…どうなる事か……。
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『Circle:入り口前』
(美咲視点)
居た…と言うか本当に来ている…。あの“漆黒の魔竜”が………(汗)
「あ、来てくれて嬉しいわ、“漆黒の魔竜”!」
「ほ、本当に来るなんて…」
「わぁ、本物だぁ!!」
「ふふ、来てくれて嬉しいよ」
私以外のメンバーは喜んだり驚いたりしてた。私も勿論、嬉しいんだけどね…。
「………」
でも、リサさんが少し不機嫌な気がする…。どうしたんだろう…?
「本当に来るなんて…リサさん、どうやって呼んだのですか?」
「え?アハハ、メッセージでやり取りしてただけだよぉ~(汗)
「そんな事よりも!」
リサさんとそんなやり取りをしてると、こころが漆黒の魔竜に飛びついた。
「久しぶりね、“リューキ”!」
「………え?」
「久しぶり…“ココちゃん”」
漆黒の魔竜が仮面を取り外した。素顔は何と、あのカリスマデュエリストの辰巳竜騎だった。
「ふえぇ!?この間の千聖ちゃんの知り合いの人だったの~!?」
「まさか、竜騎君本人が漆黒の魔竜だったとは。彼の演技にやられたよ…儚い」
「竜騎、こころと知り合いだったの?」
「確かに…“ココちゃん”と言う呼び方も気になりますが…詳しく教えて頂けませんか?」
「あ、あはは…うん」
辰巳竜騎さん本人の話だと、去年の彼のライブの後に偶然出会い、その時に仮面が取れてしまった事らしい。こころにその際に今度会った時に世界中を笑顔にする事に協力をする代わりに正体は内緒にして欲しいとの事で。
と言うか…こころ、今バラしてるじゃん!!
「大丈夫よリューキ!他の皆にも内緒にする様に頼むから!」
「あぁ…うん」
「それじゃ、今日はミュッシー探しよ!はぐみ、クジの説明ね!」
「うん、皆でクジを弾いてチームに分かれて捜索だよ!因みに、クジは“可愛いこの子”が作ってくれたよ!」
『北沢様、可愛いは照れます//』
「何その浮いてるの!?後、仔猫も居るし!?」
「あぁ、どっちも俺の身内」
「にー」
私がロボットと仔猫に対してツッコミを入れる。ロボットに至っては可愛いと言われたのか照れている。
(美咲視点END)
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何だかんだで全員がクジを引き、同じ色の人と捜索に行く。因みに竜騎は誰かと言うと……
「んふふ~♡竜騎と一緒だ~♡」
「竜騎さん、宜しくお願い、します…」
「うぅ~!さーや、私と代わってよ~!一生のお願いだから!」
「香澄…クジは公平だから、ちゃんと守らないとね」
「ねぇ…つぐ?私と代わって欲しいなぁ・・・って…」
「ダメだよ?」
「そ、そんな~(泣)」
「えっと、何このカオス(汗)」
『時間が経てば馴れると思われます』
「にー」
「それにしても、この仔猫ちゃん可愛いですね。竜騎先輩が飼っている猫ですか?」
「うん、ムーナだよ」
「この様子でしたら、まだ半年も経って無さそうですね…。あ、奥沢美咲と言います。今日は宜しくお願いします」
「うん、既に知ってるかも知れないけど辰巳竜騎だよ。宜しく」
竜騎は美咲に挨拶を返す。竜騎と一緒なのは、リサ・燐子・沙綾・つぐみ・美咲・ドラゾー・ムーナと一緒。ドラゾーとムーナは自動的に竜騎と同行である。
「今井さんと白金さんが竜騎さんと一緒………コレって…」
「非常にマズいわね…竜騎、大丈夫かしら?…あぁ…ムーナちゃん……」
「りんりんが最近、リサ姉見たいになって来た~(泣)」
紗夜と友希那、あこは竜騎と一緒に同行するリサと燐子の組み合わせに危険を感じていた…。
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(美咲視点)
「燐子~?そんなにくっ付いて歩くと、竜騎が歩きにくいと思うよ~?」
「今井さんが…離れれば、良いかと…思います…」
「………(汗)」
「えっと…何この状況……、リサさんと燐子先輩ってこんな感じの人達だったっけ…(汗)」
「あ、あはははは……大丈夫だよ、本気で喧嘩したりは…しないから……多分(汗)」
「いや、そういう問題じゃないでしょ…女の戦いと言うか、修羅場じゃん(汗)」
「あー……まあ、お互い譲れない所があるから、普段よりちょーっと過激になってる……かな?」
私達は別のグループと別れて、目撃情報のある場所の1つへ向かってる。だた…リサさんと燐子先輩がそれぞれ、竜騎さんの腕に引っ付きながら取り合いと言う名の戦いをしていた。羽沢さんと山吹さんは大丈夫とか言ってたりするけど、正直言うと……凄く怖い(汗)
『今井様と白金様は、最近ずっとあの調子でマイロードの取り合いをしております』
「にー」
「………(汗)」
そしてさっきから気になる事がもう1つ。私の隣に並んで浮いている、このドラゴンの形をしたロボットと、抱いている仔猫の事…。私もそろそろ気になり過ぎて…。
「えっと、所で……」
『どうかされましたか?』
「ドラゾーだったっけ…貴方は?」
『はい、ドラゾーですが?』
「あ…うん、貴方は一体何者なのかなって…(汗)」
『コレは失礼致しました。私、マイロードである“辰巳竜騎”様によって作られたAIロボットの“ドラゾー”と申します、以後お見知りおきを。奥沢様が抱いているムーナは、最近マイロードが保護して飼い始めた猫です。」」
「にー」
「あ、この子は普通に仔猫なんだ。それにしてもAIロボットかぁ…まぁ、作れる人は作れるって事なのかなぁ……」
「いやいや、そんな簡単に受け入れて良いの!?ドラゾーってこんなに感情も豊かだったりするのに…?」
「美咲ちゃん、順応性が高いね……」
『私が感情豊かなのは、マイロードが「感情」「味覚」「痛感」のプログラムをインストールした結果です。故にその事がキッカケで何故か“自我”を持ちました』
「そ、それで自我って生まれるの…?」
「あはは…」
「竜騎先輩、普通にノーベル賞が貰えるんじゃ…(汗)」
え?ロボットなのに味覚とかあるの?と言うか…どうやって食事とかするんだろう……?余計に謎が深まった気がする私…。
それから暫くして昼になって来て、リサさんが…
「あ、もうお昼だね。そろそろご飯にしよっか☆」
「そうですね…ふふ…」
「じゃあ俺、シートを広げるよ」
そう言って竜騎さんは大きな青いシートを広げた。皆はそれぞれのお弁当を出して準備も万端にして昼食を食べようとする……が…
「竜騎~♡アタシ、竜騎の大好物のエビフライを作ったんだ~♡食べて食べて♡」
「私も、作って…来ました////宜しかったら…食べて、下さい////」
「うん、ありがとう…」
リサさんと燐子先輩が竜騎さんの為に作って来たエビフライを食べさせようと同時に出した。そして言うまでも無く、2人はお互いに火花を散らしてる……(汗)
「竜騎先輩、家のパンどうですか?この間のお礼です!」
「あ、私もパウンドケーキを作って来ました!デザートにどうですか?」
「わぁ、美味しそう!ありがとう!」
「「!!!!」」
「あ……(汗)」
山吹さんと羽沢さんが竜騎先輩にそれぞれ、自分達の作ったパンやケーキをお裾分けしていたら、当然リサさんと燐子先輩の顔が嫉妬に満ちてた。
「りゅ~き~?アタシを無視して、な~に他の子とイチャイチャしてるのかな~?」
「ちっ違っ!?単にお裾分けを貰ってただけで…」
「竜騎さん……酷い、です……」
「す、すみません………」
リサさんに頬を引っ張られ、後ろから瞳を潤ませながら怒気を放ちながら、竜騎さんを捕まえてる燐子先輩……正直言うとさっきより怖い…。
「や、やっぱり……(震)」
「こ、怖いよぉ……(泣)」
2人の暴走に、山吹さんと羽沢さんはシートの端まで逃げてブルブルと震えていた。まぁ…そりゃ怖いよね……。
『アワ…アワワワワ……(震)』
「にー?」
よく見たら、食事用プログラム(ハンバーグ弁当)を食べてたドラゾーも怯えてる。ムーナは不思議そうにして首を傾げてる。本当に感情が豊かだよね…。
(本当にリサさんと燐子先輩はどうしたんだろう?アソコまで変わる程に竜騎さんを好きになったって事かな?)
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竜騎さんがどうにか2人を宥めた所で、昼食を再開した。昼食後は何とか2人の機嫌も落ち着き、他のメンバーに謝ってから捜索を開始することになったが…
「まあ、そう簡単に見付からないよね~」
「都市伝説だからなぁ…」
「でも、こういうのも楽しいですよね」
「……ちょっと、疲れました……」
ガサガサ…と何か草むらから音がした。
「あ、何かいるけど……ミュッシーかな?」
「フカー!!」
「わ、こっちにも猫!? この子がミュッシー!?」
「いやどう見ても違うでしょ羽沢さん!? 怒ってるから離れて!?」
「みー、みー……」
「おぉ、……よしよし」
羽沢さんが気の立っている野良猫に接近したことでムーナが怯えだし、竜騎さんが撫でて落ち着かせるという展開になったところで、探索は一時断念することにした。
次の目的地に移動している最中、両手に花状態の竜騎先輩にある質問をしてみた。
「あの~、竜騎さん…1つだけ良いですか?」
「ん?どうしたのミサ?」
「(ミサ…私の呼び方…?)えっと、どうしてバンドの時はコードネームとか使ってるのですか?」
「あぁ…単に自由意志かな。」
「え?他に理由は…?」
「美咲~?人の事情に深入りは感心しないなぁ~?」
「その通り、です…」
「あ…はい、すみません(汗)」
「怖がってるから落ち着け…」
私が理由を聞こうとしたら、リサさんと燐子先輩の圧が怖かった為、止めざるを得なかった。そんな時に…
「ん?」
「何か空から降って来た…ってアレは…?」
「竜騎せんぱあああああい!!」
「えぇ!?」
何処からともなく、戸山さんが空から竜騎さんに抱き着こうと飛んで来たのだけど…
「やめえええええい!!」
「いた!?」
何処からともなく現れた市ヶ谷さんが、ハリセンで戸山さんを叩き落とす。ハリセンなんて何処から持って来たのだろう…?
「酷いよ有咲~(泣)」
「お前な、それでまたトバッチリに巻き込まれたらどうする気だよ!?」
「「………」」
「………(震)」」
「ほらみろ…」
嫉妬でリサさんと燐子先輩がまたしても暴走。戸山さんは震えて市ヶ谷さんの背中に隠れて震えてる。確かにトバッチリは怖いなぁ…。
そうしてると、戸山さんと市谷さんと一緒に行動していた、宇田川さんと麻弥さん、美竹さんとも合流した。
「ソッチはどうだ、つぐ?」
「ううん、特に見つからなかったよ」
「コッチも全然でした…(汗)」
「おーい」
「あ、おたえ達だ!」
今度は花園さん・上原さん・こころ・花音さん・彩先輩のチームが来た。
「ビッグニュースよ!この先の目撃場所に怪しい影を見たって言う情報があったのよ!」
「え?本当!?」
「この先……ん?」
どうやらこの先に、怪しい影を見たって言う情報を掴んだらしい。
「どうしたの竜騎?」
「あのさ…この先って危ないんじゃ…?」
「え?」
「どう言う事ですか?」
竜騎さんが迷った様に言う。危ないって言ってるけど…どうしたんだろう?
「その周辺さ、暴走族が走ってて危険だって聞いたけど…」
「そ、そうなのですか……?」
「確かに、危ない…ですね…・」
「大丈夫よ!竜騎だって居るんだから!さ、行きましょう!」
「おー!」
危険だと言ってる竜騎先輩をよそに、こころが号令を掛けて再び歩み出した。
「………(汗)」
『マイロード…確かアソコって…(汗)」
「うん…」
「にー?」
まさか、その目撃場所のミュッシーの正体が……思わぬ予想外とは知らずに私達は向かった。
(美咲視点END)
第16話:完
「竜騎と…」
「リサの…」
「「今日のカード紹介コーナー!!」
「今回は“アブソルーター・ドラゴン”!」
「自分のフィールドにヴァレットが居れば、手札から特殊召喚が出来るよ☆」
「墓地に送られたら、デッキからヴァレットも加える事が出来るから、手札を補充しつつリンク召喚や手札コストと柔軟性が高いよ!」
「次回、ミュッシー探検隊:後編!……カオスはまだ続く…(汗)」
ご観覧、ありがとうございました!
次回はカオス後編です←