櫛灘美雲の幼なじみになった転生者   作:色々残念

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第19話、ディエゴ・カーロ

護衛を依頼されていた男が護衛対象と一緒に向かった先は豪華客船であり、船内はカジノのようになっていて賭け事が頻繁に行われていたようだ。

 

地下格闘場の常連であり、賭け事と試合を見ることが好きな護衛対象の目に止まったのは、笑う鋼拳ディエゴ・カーロの弟子であるカストルが戦う姿であった。

 

カストルを殺せば手に入る1億の賞金を狙う挑戦者達にわざと追い込まれてから逆転勝利を演出しているカストルは、敗北することなく勝ち続けていく。

 

すっかり夢中になってカストルの戦いを見ている護衛対象を警護していく男。

 

今回の護衛対象は優れた戦いを見ることが好きなようである。

 

カストルの戦いは続いていき、ピンチを見せるカストルの敗北を期待して挑戦者に賭ける者達が多い。

 

それでも負けないカストルは武器を持った相手にも勝利を重ねていく。

 

グラディエーター風の三又槍の使い手を相手に戦うカストルが勝つと予想した護衛対象は、これまで賭け事で予想を外したことはないようだ。

 

そんな護衛対象が今回は護衛がいた方が良いと判断した豪華客船には闇の九拳の1人である笑う鋼拳ディエゴ・カーロの姿があった。

 

マイクを持って軽快な笑い声を上げるディエゴ・カーロが、さあ、我が弟子カストルを殺して賞金である1億を手にする挑戦者は現れるのか、それともカストルが挑戦者達に勝利を続けるのか、オーディエンスの皆様、期待してご覧くださいと言い出す。

 

絶え間なく現れる挑戦者がディエゴ・カーロの弟子のカストルへと襲いかかっていく。

 

2人がかりで襲いくる挑戦者達と戦っていたカストルが隙をついて挑戦者が持つトンファーを1つ蹴り飛ばすと、トンファーが特別席に座るゲストである馬連華と馬剣星が居る方へと飛んでいった。

 

横回転して飛んできたトンファーを勢いよく蹴り返した馬連華に対して負けず嫌いなカストルは、素早く倒した挑戦者2人の頭で蹴り返されたトンファーを止める。

 

メインイベントの梁山泊対闇が始まり、師弟タッグマッチの今回は完全にルール無用であり、どちらかが戦闘不能になるまで行われるらしい。

 

元来弟子の戦いに師匠が出るのは武術の世界では恥とされているが今回はもとよりタッグマッチで、お互いの師と弟子がリングに上がってしまった時にどうするかは本人の意志に任されるようだ。

 

まず最初にリングに上がったのは馬連華と笑う鋼拳ディエゴ・カーロであり、恐れることなく技を放つ馬連華の攻撃が当たることはなかった。

 

常人には馬連華の攻撃がディエゴ・カーロをすり抜けているように見えるが、超人すらも超えている坂田金時という男には攻撃を避けて素早く元の体勢に戻るディエゴ・カーロの姿がはっきりと見えている。

 

猛攻を続ける馬連華の攻撃を避けながら準備体操をするディエゴ・カーロには馬連華を攻撃するつもりは全くない。

 

護衛対象の目には攻撃をすり抜けるディエゴ・カーロが映っているが、どうなっているのかわかっていないようだ。

 

そんな護衛対象に詳しく説明した男は、人間に可能な動きなのかと言った護衛対象に達人なら可能だと言う。

 

場外でカストルにエロ親父としてちょっかいを出している馬剣星を見た馬連華が怒りながらタッチをすると、ルチャリブレ対中国拳法のマスター対決が始まる。

 

馬剣星の半歩崩拳をあえて避けずに受けたディエゴ・カーロは、血を吐きながらも立ち続けていた。

 

見るからに凄い突きだったがあれを喰らって立っているとはと護衛対象が驚く。

 

馬剣星殿クラスの達人なら、まともに相手に当たった場合、瞬間で異変に気付いて殺さぬように力を加減できるから、ディエゴ・カーロはそこまで計算して喰らったんだろうなと判断した男

 

馬剣星殿の技は、単なる達人なら一撃で終わっている威力は間違いなくあったようだが、それに難なく耐えるとは、流石は闇の九拳に属する特A級の達人だと言った男に、やはり闇の九拳は別格なのかと聞く護衛対象。

 

まあ闇の九拳は闇の無手組の頂点ではあるからな、もちろん弱いわけはないさと答えた男。

 

会話を続けながら男と護衛対象が戦いを見ていくとディエゴ・カーロに真っ向から挑まれた挑戦を受けた馬剣星が、梁山泊の豪傑としてあえてディエゴ・カーロの技を受けることにしたようだ。

 

跳躍しながらの膝蹴り、左アッパーと連続で攻撃をするディエゴ・カーロ。

 

高くリングの上まで上がっていく馬剣星とディエゴ・カーロを見ていた男が、あのリング、床の内部は多重構造のセラミックスだなと言うと、そんなものにあんな高さから叩きつけられたら頭が潰れるぞと護衛対象は言った。

 

こっそりと馬連華の背後に近寄っていたカストルが組み付いて師匠である笑う鋼拳ディエゴ・カーロと同時に技を放つ。

 

ディエゴティカドライバーで多重構造のセラミックスに頭から埋まった馬剣星とカストルスープレックスで頭から叩きつけられた馬連華。

 

カウントが始まってスリーのスまでいったところで立ち上がった馬剣星と馬連華は、ピンピンしていてたいしたダメージは受けていない。

 

常人なら頭が潰れていただろうが、馬剣星殿は常人ではないからなと言う男。

 

どうやらそのようだなと言った護衛対象は、戦いを食い入るように見ていく。

 

馬剣星とディエゴ・カーロの戦いが進んでいき、笑う鋼拳ディエゴ・カーロが本性を現して怒る鋼拳となったところで実況が逃げていった。

 

観客を巻き込むような攻撃を繰り出していく怒る鋼拳ディエゴ・カーロによって飛んできた巨大な瓦礫を弾いていく男を見て、護衛を雇って正解だったと思った護衛対象。

 

ルチャリブレの空中戦を続けていったディエゴ・カーロにより、降り続ける大小様々な瓦礫を誰にも当たらないように凄まじい速度で弾いていった男を見て、格が違う妖怪が紛れ込んでいたようだなと言ったディエゴ・カーロ。

 

助かるね、坂田金時殿と言う馬剣星に此方は私に任せて、怒る鋼拳の相手に専念していてくれ馬剣星殿と言って男は笑う。

 

ディエゴ・カーロの動きを見てルチャリブレを覚えていく男は、隙の大きな技が多いが技を決める為に色々と工夫しているなと判断していた。

 

使い方によっては実戦でも通用するかもしれないなと思った男は、ルチャリブレを自分ならどう使うかを考えながら瓦礫を弾いていく。

 

自分の依頼人を庇った李天門の娘に飛んだ瓦礫も瞬時に移動して弾いた男。

 

その後馬剣星の技によって初めて外傷を負ったディエゴ・カーロが血を流す。

 

中国拳法にはあらゆる攻撃法が存在していて、突く、蹴る、投げる、折る等様々な攻撃があるが、その中でも特に人体が苦手とする攻撃法、こする、を使った馬剣星。

 

特A級の達人である馬剣星の突きに耐えうる強靭な筋肉であっても断裂させることが可能な技を用いてダメージを与えた。

 

筋肉が断裂して一部の筋力がダウンしても、この筋肉を使わず戦えば済むことと言って戦いを止めないディエゴ・カーロが馬剣星へと襲いかかる。

 

機関室にあった爆弾を担いで持ってきた風林寺隼人が爆弾を投げ飛ばそうとしたところで、瞬く間よりも速く動いた男が豪華客船の窓ガラスを凄まじい速度で破壊して、ここから外に投げるんだ隼人と指差す。

 

風林寺隼人によって投げられて男が破壊した窓ガラスがない場所から飛び出していった爆弾が空高く飛んでいき、空中で大爆発した。

 

豪華客船が揺れるほどの爆発を見た馬剣星が、なんて破壊力ね、坂田金時殿が窓ガラスを破壊しなかったら、動体センサーがないとはいえ、ガラスにぶつかった瞬間に爆発してたのは間違いないね、気をつけてね長老と苦言を言う。

 

すまーん、わし、機械うといんじゃよと馬剣星に謝った風林寺隼人は、お主がここにいてくれて助かったわい金時と男に向かって言って頷く。

 

そういえばなんでお主がここにおるんじゃと聞いた風林寺隼人に、彼の護衛を引き受けていてねと護衛対象を目線で教えながら答えた男。

 

なるほどのうと言った風林寺隼人が、わしは外の客の相手をしてくるわいと言いながら船外に飛び出す。

 

怒る鋼拳ディエゴ・カーロと馬剣星の戦いが見たいらしい護衛対象を連れてガラスのない窓から外に出た男は、ルチャリブレ対中国拳法の決着を目にした。

 

馬剣星の見事な勝利で終わった戦いを見て満足した様子の護衛対象。

 

豪華客船を沈めるつもりの武装船団を瞬く間に制圧した風林寺隼人によって無力化されていった船団が帰っていく。

 

近付いてくる見知った気配を察知した男は、おそらく狙いはディエゴ・カーロだろうなと思って一瞬で移動する。

 

現れた櫛灘美雲が意識のないディエゴ・カーロに伸ばした手を掴んで止めていた男。

 

私の目の前で美雲に殺しはさせないよと言った男に、無敵超人もおるようじゃから殺せるとは思っておらぬ、だが笑う鋼拳には責を負わせる必要があると言う櫛灘美雲。

 

退く気はないのかなと言って櫛灘美雲を見た男へ、金時が闇に来てくれるならば退いてもかまわぬがのうと言いながら櫛灘美雲は微笑む。

 

たとえ何回勧誘されようと私は闇には所属しないよ、それは美雲も理解できているだろうと男は言った。

 

わしは諦めぬぞ金時、お主を闇に迎える時をと言ってきた櫛灘美雲は本気で男を闇に迎えるつもりでいるようだ。

 

今回は櫛灘美雲に戦う気がないと感じ取って手を離した男の頬を優しく撫でた櫛灘美雲は、まあ今日は多勢に無勢であるようじゃから消えるとするかのうと言うと去っていく。

 

残されたディエゴ・カーロはビッグロック送りとなり、カストルは闇へと戻っていったらしい。

 

そして護衛対象を無傷で護りきった男は報酬を受け取って旅に出る。

 

旅に出た先で男は天地無真流の正統後継者である田中勤とその妻子と出会う。

 

北海道に家族旅行にきているところだった田中一家と一緒に行動することになった男は、新鮮なイクラがたっぷり乗った海鮮丼を食べたりソフトクリームを食べてみたりしながら北海道を楽しんでいく。

 

お土産として銘菓を購入したり木彫りの熊を買っていた田中一家。

 

北海道を充分に満喫した田中一家と別れた男は、田中勤くんが家族と一緒で幸せそうで良かったなと思ったようだ。

 

宿泊施設に泊まった男は久しぶりの北海道を私も楽しんでいくとしようと考えながら就寝していった。

 

熟睡していても何かしら危険を察知すれば起きていた男は特に何事もなく翌日の早朝に目が覚めると素早く宿泊施設を出る。

 

北海道を巡って旅していった男は 楽しむことができていたが、闇に狙われている男を狙うものは北海道にも存在していたらしい。

 

偶然出会った闇の達人と男は人気のないところにまで移動していき、戦いを始めていく。

 

実戦戦闘術クラヴ・マガの達人である闇の無手組の達人が構えをとった。

 

重心を低く構えて指を揃えた闇の無手組の達人。

 

進化し続ける実戦戦闘術クラヴ・マガが出した最善の構えの答えが360度ディフェンスというものである。

 

手を使った遠距離からの攻撃はそのほとんどが円形動作であり、闇の無手組の達人の構えは前腕だけを動かし、360度からの攻撃に反応する為の構えであった。

 

受け方は相手の手首を狙って受けるが、それは武器を持たれた場合をも想定しているからであるのは間違いない。

 

クラヴ・マガの特徴的な防御はそれだけではなく、片手で受けるのと同時にもう片手では打つ。

 

片方の手で攻撃を避けて片方の手で相手を退けて距離をとることがクラヴ・マガの防御。

 

しかし男の攻撃を受けることも男を打つこともできずに一撃で倒されたクラヴ・マガの達人。

 

倒した闇の無手組の達人を放置して立ち去った男は、クラヴ・マガか久しぶりに見たなと思ったようだ。

 

1戦を終えた男の前に今度は武器組の達人が現れて、男へと襲いかかる。

 

野太刀を軽々と振るっていく闇の武器組の達人は、男を斬り殺すつもりで野太刀を振るう。

 

しかし男に当たることのない斬撃が空を斬り、男の手刀で断たれた野太刀の刃が地に落ちて地面に突き刺さっていた。

 

半ばから断たれた野太刀を見て呆然とする闇の武器組の達人。

 

隙だらけの武器組の達人を倒した男は、へし折れた野太刀を更に砕いておく。

 

武器として使うことができなくなった野太刀の残骸と気絶した武器組の達人だけが残された空き地。

 

偶然の出会いは続くもので、また別の闇の武器組の達人と出会うことになった男。

 

薙刀の達人である闇の武器組の達人は女性であり、ちょうど男が着替えをしているところを見てしまったらしく、顔が少し赤かった。

 

着替えを見られていたことを察した男は、迷わず忘心波衝撃を薙刀の達人に叩き込む。

 

着替えを見たことを忘れてもらっておかないと櫛灘美雲に薙刀の達人が殺されてしまうと男が判断したからだ。

 

目が覚めて男の着替えを見た記憶を失った薙刀の達人を再び倒した男は素早く立ち去っていく。

 

襲ってきた相手が女性の場合は、色々と気をつけないといけないなと男は思ったらしい。

 

後日、薙刀の達人の元に現れた櫛灘美雲が余計なことはしておらんじゃろうなと問い詰めた時に、確かにいい男だとは思いましたが戦っただけですと余計な一言を言ってしまった薙刀の達人。

 

お主、金時をそのような目で見ておるのかと薙刀の達人を物凄く威圧してきた櫛灘美雲に、自分のミスを理解した薙刀の達人は櫛灘美雲に必死に謝ったようだ。

 

まあ、余計な一言はあったが金時と戦ったこと以外の記憶はないようじゃから許してやろうと言った櫛灘美雲は、忘心波衝撃を使ったようじゃな、相変わらず金時は優しいのうと内心では全てを察していたようである。

 

もしも記憶が残っていたら殺されていたかもしれない薙刀の達人は、もう坂田金時を狙うのは止めておこうと考えていた。

 

旅を続ける男が向かう先に特に決まりはないようで、男が向かいたいと思ったところへと自由に向かっていく。

 

立ち止まることなく進んでいた男は到着した山で野宿をすることにしたらしい。

 

枝を拾って焚き火をする男が川でとってきた魚を焼いていき、焼き魚を作って軽く塩と胡椒をふりかけて味付けをする。

 

できたての焼き魚にかぶりついた男は、美味いなと思ったようだ。

 

自然の中で過ごしていた男は山中で鹿を仕留めると血抜きをして鹿を解体していった。

 

鹿を骨と肉に分けた男は分厚い肉をフライパンで焼いていき、鹿肉でステーキを作っていく。

 

できあがった鹿肉ステーキを一口食べて男は嬉しそうな顔で笑う。

 

いい出来だなと思った男は鹿肉を焼いて次々と食べていって鹿1頭の肉を丸ごと食べ尽くす。

 

食事を終えてからルチャリブレの技を使ってみた男は、技の改善点を改善していきながら楽しんでいた。

 

様々な武術を身に付けている男が覚えている武術の数はかなりのものとなる。

 

数多の武術を使いこなす男は身体能力だけで特A級の達人や超人級すらも倒すことが可能であり、その為にほとんどの相手は武術を使うことなく倒せてしまう。

 

男が身に付けた武術を使う時は必要だと判断した時だけだ。

 

相手が闇の九拳の拳魔邪神シルクァッド・ジュナザードのように強敵であるか、闇の無手組のマイクロフトのように武術家として手合わせを願うか、白浜兼一やジークフリートのように男に教わる立場であるか、そのどれかに当てはまる場合、男が武術を使うことは間違いない。

 

しばらく過ごした山を出ようとした男の元に現れた闇の武器組の達人。

 

鎖鎌使いである武器組の達人が振るう鎖を容易く避けた男へと連続で放たれた矢を全て掴み取った男は矢をへし折って地面に放り捨てていく。

 

鎖鎌の鎌を振り下ろした武器組の達人を一撃で倒した男に再び放たれた矢を回避しながら進んでいった先で弓を持った達人を発見する男。

 

弓術の達人である闇の武器組の達人に接近したところで、弓を振るって攻撃した後に矢を手に持って突きを放ってきた弓術の達人を弓矢を破壊しながら倒した男は、見事に粉々になった弓矢の残骸を1ヶ所にまとめておく。

 

鎖鎌の使い手の鎖鎌も完全に破壊して使えなくしておいた男が、山から静かに出ていった姿を山の鳥だけが見ていた。

 

最近闇との遭遇率が高いから本気で移動するとしようと思った男は凄まじい速度で移動を始める。

 

無敵超人風林寺隼人以上の健脚で走る男に追いつけるのは、静動轟一を極めて身体能力を高めたシルクァッド・ジュナザードくらいだろう。

 

弟子の育成をティダード王国で行っているシルクァッド・ジュナザードは今現在日本におらず、たとえ日本にいたとしても闇に協力することはない。

 

あくまでも殺人拳として闇に属しているだけで闇に従うわけではないシルクァッド・ジュナザード。

 

妖拳怪皇の異名を持つ坂田金時という男と過ごしたことで心が強くなった弟子を鍛えていく日々は、シルクァッド・ジュナザードにとってそれなりに楽しいようで弟子の育成が一段落するまでシルクァッド・ジュナザードが日本に戻ることはないようだ。

 

男を完全に見失った闇が男の元へ闇の刺客を送り込むことは居場所を特定するまで不可能になっていた。

 

それでも闇によって男の首には莫大な賞金が懸けられていて、男を狙う武術界の人間は数多く存在する。

 

九節鞭の孫と名乗った武術家が九節鞭を振るってきたところで、孫が目で追うことができない速度に加速して一瞬で孫を倒した男は九節鞭を壊して使えないようにしておく。

 

その後、呉立誠と名乗った三節根の準達人級が現れて、妖拳怪皇坂田金時殿、武術家として手合わせ願いたいと言い出す。

 

武術家としてか、いいだろうと言った男は八極拳の構えをとった。

 

その構えは八極拳かと言うと三節根を振るってきた呉立誠に、地面が大きくひび割れるような凄まじく強烈な踏み込みから擠身靠という技を放った男。

 

手加減した八極拳の一撃で完全に気を失った呉立誠をその場に置いて立ち去った男は真正面から武術家として呉立誠の相手をしたようだ。

 

しばらくして目覚めた呉立誠は、なんという武術の腕前、流石は名高い妖拳怪皇坂田金時殿だと思ったらしい。

 

武術家としての手合わせを望めば、それに確かに応えてくれる男を知るものは非常に少ないようである。

 

ふとバイオリンで演奏してみたくなった男は、ケースからバイオリンを取り出して見事な演奏を始めていく。

 

素晴らしい演奏に誘われるように集まってきた人々の前でバイオリンを奏でていく男。

 

ジークフリートと共に演奏していった曲を次々演奏していく男は、演奏を心から楽しんでいた。

 

演奏が終わったところで聴いていた人々からの盛大な拍手が男を待っていたようである。

 

立ち去ろうとする男にアンコールの声がかかり、再び演奏を始めた男はバイオリンを奏でていく。

 

聴いていた人々が満足するまで曲を演奏した男は足早にその場を立ち去って走り出す。

 

だいぶ目立ってしまったなと思った男は闇に情報が伝わる前に町を出た。

 

弟子のジークフリートに影響されている男は、たまに音楽を奏でたくなってしまうようだ。

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