ある美術品の奪還を頼まれた男は向かった先で、闇の九拳の1人であり、拳を秘めたブラフマンの異名を持つセロ・ラフマンと対峙することになる。
この美術品を守るようにわたしは依頼されていると言ったセロ・ラフマンに、私はその盗品の美術品を奪還するように頼まれていると言う男。
気は進まぬ仕事だが仕事をこなすとしようと言って構えるセロ・ラフマン。
武術の源流とも言えるカラリパヤットの特A級の達人であるセロ・ラフマンが技を繰り出す。
全身の経穴を断たれて逝くがよいと言いながら断末魔のダンスという技を放ったセロ・ラフマンに対して、身体能力だけで男が技を避けていく。
全身の経穴を突く技である断末魔のダンスが全く当たらないことで、男の強さを確かに感じ取ったセロ・ラフマンは、やるではないかと言って男の実力を認める。
毒蛇の型という合掌した両手で鋭い突きを放つ技を使ったセロ・ラフマンだが、それも男に当たることはない。
これも避けるとはな、ここまで攻撃が当たらぬのは初めての経験だと言うとセロ・ラフマンは次々とカラリパヤットの技を繰り出していった。
カラリパヤットの特A級の達人が放つ技を間近で見て覚えた男は、また1つ新たな武術を身に付けていく。
恐怖の真言を唱えながら攻撃をするセロ・ラフマンに対して、全く恐怖の真言が効いていない男は問題なく攻撃を回避していき、恐怖の真言の発声法すらも覚えたようだ。
人も含め動物は、ヘビなどの危険なものが発する音を遺伝子レベルで恐れるように設計されており、それを揺さぶる発声法である恐怖の真言をまともに聞いた者は普通ならば錯乱状態に陥る。
しかし坂田金時という男のように恐怖の真言が全く効かない者がいることは間違いない。
恐怖の真言が効かぬとは、なんという男だと思ったセロ・ラフマンは、全力を出して男を攻撃していった。
武術家として技を使うことなく単なる身体能力だけで攻撃を避け続ける男を見て、どうやらまだ本気ではないようだなと判断したセロ・ラフマン。
眼前の相手が妖拳怪皇坂田金時であることには気付いていたセロ・ラフマンは、坂田金時が単純な身体能力だけで緒方一神斎を圧倒したという情報は正しかったようだなと思ったらしい。
セロ・ラフマンだけが全力を出してカラリパヤットの激しい攻撃を絶え間なく繰り出し続けていき、男はそれを凄まじい身体能力だけで余裕で避け続けていく。
両手の中指と人差し指に親指を使った突き技であるビィシュヌ・トリシュールウェィーブという技を放ったセロ・ラフマンの攻撃を回避した男は、カラリパヤットの技は大体見たからそろそろ終わらせようかと思ったようだ。
セロ・ラフマンに瞬く間よりも速く近付いていた男が固く握りしめた拳をセロ・ラフマンの腹部へと叩き込むと倒れたセロ・ラフマン。
一撃で意識を失ったセロ・ラフマンが守っていた美術品を回収した男は、依頼人の元へと美術品を持っていく。
依頼を達成して報酬を受け取った男は近場にあった温泉に行き、湯に浸かった後にサウナに向かうことにする。
男が静かに1人でサウナに入っているとサウナに入ってくる人影があり、その人影の正体はセロ・ラフマンであった。
流石に偶然出会ったサウナで戦闘をするつもりはない男とセロ・ラフマンは大人しく並んで座って汗を流す。
よくサウナには入るのかなと聞いた男に、こうして汗を流すのは嫌いではないのでねと答えたセロ・ラフマンは額の汗を手で拭う。
私もサウナは嫌いではないかなと言った男は、汗をかきながら両腕を上にあげると背筋をゆっくり伸ばしていく。
サウナの中でとても落ち着いて会話をしていく男とセロ・ラフマンの2人は以外と会話が弾んでいたらしい。
会話の内容は弟子の育成に関することであったり、カラリパヤットという武術に関する内容も話していたようだ。
楽しい会話ができていた男とセロ・ラフマンは、かなりの時間をサウナで過ごしていたようで大量の汗をかいていた。
大量にかいた汗を温泉で全て洗い流してから温泉を出た男とセロ・ラフマンは自販機で購入した飲料で失った水分を補給していく。
サウナの中で食事を一緒にする約束をしていた男とセロ・ラフマンが向かった先はインド料理の店であり、セロ・ラフマンの好みに男が合わせた結果となる。
メニューに書いてあるカレーとナンを頼んで食べてみたところ、本場の味だと言ったセロ・ラフマン。
おかわりでもう一度頼む程度には気に入った男が美味しそうに食べている姿を見たセロ・ラフマンも再びカレーとナンを頼んでいた。
食事を共にした男とセロ・ラフマンは、支払いをセロ・ラフマンが済ませてから店を出ると並んで歩き出す。
歩きながら会話を続ける男とセロ・ラフマンは、少し仲良くなっていたらしく、笑顔を見せる両者。
穏やかな時を過ごしている男とセロ・ラフマンは、とても戦った相手同士だとは思えないほどに楽しそうに会話をしていく。
話す話題はいくらでもある男が話す内容を聞きながら、たまに質問をしたり思わず笑ったりもするセロ・ラフマン。
物凄く和やかな雰囲気だった男とセロ・ラフマンには、ほんの数時間前の激しい闘争の空気は全くない。
それからセロ・ラフマンと別れた男に知人から連絡があり、後日ある人物の護衛の依頼を頼まれて向かった先で、再びセロ・ラフマンと出会う。
同一の人物の護衛を共に行うことになった男とセロ・ラフマンは、異変がないか注意深く周囲を観察する。
妙な動きをした人物を発見した男は、護衛対象をセロ・ラフマンに任せて妙な動きをしていた人物を気絶させた。
その人物の持ち物を手早く調べるとサイレンサー付きの拳銃とナイフに手榴弾まで出てきたようだ。
パーティー会場にそんな物騒な物を持ってきている人物が、この後に何をするつもりなのかは簡単に想像がつく。
物騒な代物を没収してから今は気絶をしている妙な動きをしていた人物を拘束し、今回のパーティーを主催している側の人間に引き渡す。
とりあえず引き渡しておいたが、あれは囮だろうなと言った男に頷いたセロ・ラフマンは、囮であることは間違いないなと言って周囲の警戒を続ける。
パーティー会場の明かりが消えて暗闇に包まれたところで新たに現れた複数の気配を察知した男は、素早く動くそれらの気配よりも速く動いて、パーティー会場に現れていた敵に何もさせることなく暗闇の中で倒していく。
会場に明かりが再び戻った時には闇の武器組の達人が複数人ほどパーティー会場で倒れており、武器を持った複数人が倒れていることにパーティー会場の人々が物凄く驚いていた。
気を失った闇の武器組の達人達をパーティーを主催する側の人間が急いで運んでいき、部外者である闇の乱入があろうと主催者はこのままパーティーを続けていくつもりらしい。
闇の武器組による襲撃は、これだけで終わりではないだろうなと言った男へ、セロ・ラフマンも同意する。
男の予想は見事に的中して闇の武器組の頂点である八煌断罪刃までもが現れることになったようだ。扱いにくい大鎌を好んで武器として持ち、死神と踊る武王という異名を持つミハイ・シュティルベイがパーティー会場に堂々と姿を現す。
さあ収穫だと言いながらパーティー会場の人々に大鎌を振るおうとしたミハイ・シュティルベイの大鎌を止めた男を見て、貴様がいたのか坂田金時と忌々しそうな顔をするミハイ・シュティルベイ。
大鎌の刃を手刀で容易く断たれてから男の拳を顔面に結構な勢いで叩き込まれたミハイ・シュティルベイは一撃で気絶しており、パーティー会場に大の字で倒れ込む。
最後のミハイ・シュティルベイで闇の武器組による襲撃は終わりだったようで護衛対象は問題なく無傷で護られていた。
きみがいたから安心して護衛対象を任せることができたとセロ・ラフマンに感謝した男へ、こちらこそ随分と楽をさせてもらったと言うセロ・ラフマン。
こうして護衛の依頼を達成した2人は報酬を受け取ると並んで歩き出す。
また飯でも行かないかと言った男に、それを言おうかと思っていたところだとセロ・ラフマンは言って笑う。
今回は男に合わせたようで和食の店に入った2人は、和食を綺麗に食べていく。
和食も悪くはないなと言うセロ・ラフマンは豆腐を特に気に入っていたようである。
食事を終えて今回は男が支払って会計を済ませた後に、歩きながら会話をする2人。
とても楽しげに会話をしていく男とセロ・ラフマンは歩みを止めることはない。
充分に会話をすることができた男とセロ・ラフマンの2人は立ち止まる。
それじゃあそろそろと言い出した男に、ええ、お元気でとセロ・ラフマンは言って別れると歩き出していく。
活人拳と殺人拳で互いの立場の違いがあっても男とセロ・ラフマンのように気が合うことはあるようだ。
数日後、櫛灘美雲の屋敷を訪れたセロ・ラフマンは、そういえば坂田金時殿と出会いましたよと櫛灘美雲に言う。
ふむ、セロ・ラフマン殿も金時と出会ったかと言った櫛灘美雲は、セロ・ラフマン殿、金時と出会っただけではないじゃろう言いながらセロ・ラフマンを見た。
鋭いですね、食事を二度ほど一緒にしましたよと言って笑ったセロ・ラフマン。
わしは二度以上金時と食事をしておるがのうと言い出した櫛灘美雲は、少し自慢気だ。
そんな櫛灘美雲に戸惑いながらも、坂田金時殿と一緒にいると不思議と穏やかな時を過ごせますねとセロ・ラフマンは言った。
わしは何度も体験しておるが、確かに金時と共に過ごす時間はとても穏やかなものとなるのうと言うと櫛灘美雲は頷く。
闇に坂田金時殿が来てくれるなら歓迎しますよ、櫛灘美雲殿、坂田金時殿の勧誘をぜひとも成功させていただきたいと言い出すセロ・ラフマン。
金時の勧誘を望まれたのは初めてじゃのう、そんなに金時を気に入ったのかセロ・ラフマン殿と櫛灘美雲は言った。
ええ、気に入りましたよ、何よりも話が合うのが素晴らしいことですと言ってセロ・ラフマンは笑みを浮かべる。
金時は人と仲良くなるのが上手じゃなと思った櫛灘美雲は、そこも金時の魅力的なところじゃがなと内心で考えていたようだ。
それからも櫛灘美雲とセロ・ラフマンの会話は続いていき、内容は坂田金時という男に関する話ばかりだったらしい。
セロ・ラフマンが男性であるから櫛灘美雲は落ち着いていたが、これが女性であったら穏やかではいなかっただろう。
師である笑う鋼拳がビッグロック送りとなって師を失ったカストルは闇の保護下にあり、ひたすら健康チェックだけを受ける日々を過ごす。
闇の人員を不意打ちで倒して施設からバイクで脱出したカストルは師である笑う鋼拳を探し出すことを決意する。
バイクの燃料が切れるまで走り続けてバイクを乗り捨てたカストルは、闇の追跡を逃れる為に逃げ込んだ山で男と出会った。
魚が焼けたが食べるかなと差し出してきた男から焼き魚を受け取ったカストルは、お腹が空いていたようで直ぐに食べ終わってしまったらしい。
もう1匹食べるかなと焼き魚を差し出した男に頷いたカストルは、焼き魚を受け取るとかぶりつく。
結局4匹も焼き魚を食べたカストルは、闇の施設を脱出してから何も食べておらず、とてもお腹が空いていたようだ。
カストルが着ている服がボロボロになっていたので、サイズが合わないと思うが着ておきなさいと自分の着替えの服や靴を渡した男。
男の服を着て余った袖や裾をめくったカストルは、これ随分と大きいわねと言う。サイズの合う服を買うまでそれで我慢するんだねと言った男は、カストルの為に寝床をもう1つ作り始めた。
きみはそこで寝るといいと言って寝床を指差して、自分の寝床へ横になった男。
なんでわたしにそこまでしてくれるのと聞いたカストルへ、きみが困っているようだったからかなと 答えた男は笑う。
変な人ねと笑ってから、ありがとと言ったカストルは寝床に横になると直ぐに寝始めたようだ。
逃亡生活で随分と疲れがたまっていたようであり、完全に熟睡していたカストル。
そんなカストルに闇からの追跡が迫っていたが、男によって闇は追い払われていく。
翌日になって目が覚めたカストルに、男が用意した朝食の匂いが届いて思わずカストルの腹が鳴っていた。ベーコンと豆の炒め物に、とろけたチーズがのっているパンと温められたコーンポタージュが湯気を出す。
カストルよりも早く起きていた男が手早く作った朝食はカストルの分もしっかりと用意されていて、朝からそれを見たカストルはとても喜んだ。
美味しそうに朝食を食べていくカストルは、チーズがのったパンとコーンポタージュを何回もおかわりして食べる。
満腹になったカストルがそろそろ行かないと駄目ねと思ったところで、見知った気配を察知した男が見た方向から現れた櫛灘美雲。
そこにおるのは笑う鋼拳の弟子か、着ておる服は金時のものじゃなと言い出した櫛灘美雲の表情が凍てついていく。
男の服を着ているカストルを見て凄まじく冷徹な顔をした櫛灘美雲が確実に怒っていることに気付いた男は、櫛灘美雲が放つ凄まじい殺気に震えていたカストルを背中に庇う。
その行動が櫛灘美雲を更に怒らせると知っていても、理不尽に櫛灘美雲から殺意を向けられるカストルがとても可哀想だと思った男は、迷わずカストルを庇っていた。
久しぶりに美雲が物凄く怒っているなと思った男は、カストルを殺そうと考えている櫛灘美雲を抱えて移動して小一時間くらい色々な方法で説得を試みたようだ。
何とか説得が成功して色々なことで肌艶が良くなった櫛灘美雲を連れて男が帰ってくる。
何してたのかしらと思ったカストルは、男と櫛灘美雲が何をしていたのかよくわかっていなかった。
とりあえずカストルの服を買いにいくことになった男と櫛灘美雲にカストルは山を出て買い物に向かっていく。
カストルの服と靴を購入して男の服と靴が戻ってきたところでこれはわしが処分しておくとしようと言い出した櫛灘美雲。
なんで美雲が処分するのかはわからないけど、だったら私の服も買っておこうかと言った男が自分の服も購入する。
わしの服も見てくれぬか金時と言ってきた櫛灘美雲の服を買うことになった男は、服を試着する櫛灘美雲を綺麗だよと褒めていく。
この2人ってと色々と察したカストルが、わたしが愛しの彼の服を着ていたから、あの人はあんなに怒ってたのねと納得した。
どうやらわたしはいない方が良さそうねと思ったカストルが立ち去ろうとしたところで男から封筒を3つ投げ渡されたようだ。
カストルに渡された3つの封筒には全て万札がみっちりと詰まっていて、合計金額は結構な金額となっている。
逃亡生活をするなら金はいくらあってもいいはずだから持っていきなさいと言った男。
ありがと、助かるわと言って笑顔を見せて去っていったカストルを見送った男は、再び不機嫌になっていた櫛灘美雲の機嫌を良くする為に行動していく。
自分だけを見ていてほしいと思っている櫛灘美雲に、ちゃんと美雲のことを見ているよと言った男は優しい笑みを浮かべていた。
カストルも立ち去って、しばらく2人だけで会話していた男と櫛灘美雲は、とても穏やかな時間を過ごしていたらしい。
弟子の前では表情をあまり変えない櫛灘美雲も坂田金時という男の前では、物凄く幸せそうな顔で笑う。
櫛灘美雲の機嫌が良くなったと判断した男が、そういえば今日は何の用だったのかなと櫛灘美雲に聞く。
今日は金時に会いたくて来ただけじゃからのう、特に用があるわけではないんじゃがと答えた櫛灘美雲。
そうだったんだね、まあ美雲と一緒に買い物ができて良かったと私は思うよ、結構良い服も買えたからねと言って男は笑顔を見せる。
余計な者もおったが金時と一緒に服を買うことができたのは悪くないのうと言うと櫛灘美雲は穏やかな顔で微笑む。
男に買ってもらった服を着ている櫛灘美雲は、この服は大切に着るとするかのうと思っていたようだ。
用がないならもう帰るのかなと聞いた男に、まだ金時と一緒に過ごしていたいんじゃが、今日は弟子を見なければならぬのでなと櫛灘美雲は答えた。
じゃあ今日はお別れだねと言った男に近付いた櫛灘美雲が両手で男の頬に触れると深い口付けをしていく。
口付けを終えた櫛灘美雲が顔を離してから、また会いに来るのでのう、わしを待っていてくれるかの金時と言って寂しそうな顔をする。
今度は男から櫛灘美雲に深い口付けをして、待っているよ美雲と言うと櫛灘美雲を優しく抱きしめた。
坂田金時という男の腕の中に抱きしめられた櫛灘美雲の顔は、物凄く嬉しそうな顔になっていたらしい。
それから櫛灘美雲は男と離れて弟子の櫛灘千影の修行を見ていたが、師から滲み出る何かを感じ取ったのか今日の師匠はいつもより機嫌が良さそうだと思う櫛灘千影。
師匠は坂田金時さんに会ってきたのだろうかと考えた櫛灘千影の予想は当たっている。
上から紐で吊るされた日本刀が並ぶ道を櫛灘流柔術の技術を使って進んでいく櫛灘千影は、鋭利な日本刀の刃に斬られることなく道を進みきった。
櫛灘千影の師である櫛灘美雲は真上に刃を向けて固定された数多の日本刀の切っ先を、足の指で挟んで日本刀に乗ってまるで散歩でもするかのように軽やかに進む。
まだまだ櫛灘千影には真似できない芸当を容易く行う櫛灘美雲。
師の元で修行に励む櫛灘千影を育てていった櫛灘美雲は、これからも櫛灘流柔術を伝えていく為に弟子の櫛灘千影に櫛灘流柔術を教え込んでいく。
教わった櫛灘流柔術を用いて戦いの日々を過ごしている櫛灘千影は、高校での生活を続けている内に白浜兼一とも交流しているようで、高校に自分だけの花壇を作って白浜兼一に教わりながら花を育て始めているようだ。
日本中を旅する男は国内の色々な場所を巡っていき、各地にある地下格闘場で戦って旅を続ける為の金を稼ぐ。
男の試合はとても人気があるようで地下格闘場の観客達が盛大な歓声を上げて男の試合を楽しむ。
準達人級の鞭使いを相手に身体能力を観客に見える程度に抑えてかなり手加減した男が、鞭を見切って間合いを詰めると鞭使いに拳を打ちこんで気絶させる。
地下格闘場で自分の勝利に賭けて戦って結構な賭け金を手に入れた男は、稼いだからそろそろ移動しようと考えて地下格闘場を出ると走り出す。
凄まじい健脚の男が、とてつもない速度で地下格闘場から離れていく姿を闇に所属する人員が呆然と眺める。
偶然男を発見した闇に所属する者は、闇に連絡したようだが男に追いつくことはできないだろうと悟っていた。
遅れて到着した闇の達人が地下格闘場で立ちすくむ闇の人員に男が何処にいるのかを聞くが、既に凄まじい速度で走り去った後だと言われて無駄足かと落ち込む。
妖拳怪皇坂田金時という男の足の凄まじい速さは、闇も知っているらしい。
走り出した男に追いつける者が日本にはいないことを知っている闇は男の情報が入るまで追跡を断念することにしたようだ。