櫛灘美雲の幼なじみになった転生者   作:色々残念

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第33話、緒方一神斎の弟子達

個人の長所を伸ばす特化修練を受けている拳聖、緒方一神斎の3人の弟子達は、それぞれ全く違う鍛え方をされているようだ。

 

例えばルグは関節技、アタランテはスピードと脚力、バーサーカーは持ち味の無形を活かす為に緒方流古武術の稽古のみを積んでいる。

 

もう1人の弟子であり、静動轟一の後遺症によって車椅子に座っているオーディンは乱れた身体の気を調整している真っ最中であった。

 

いずれは車椅子から立てるようになるであろうオーディンは、YOMIの情報を集めて白浜兼一に伝えるということを隠れてしていたが、白浜兼一との戦いを経たオーディンは白浜兼一と友人に戻ることができたらしい。

 

梁山泊は緒方一神斎の居城がある場所を本巻警部からの情報で知ることができたらしく、原作よりも早くそこに全員で攻め込むことを決めた梁山泊の面々。

 

闇の拠点に向かう梁山泊に着いてきていた新白連合と白浜兼一に風林寺美羽は梁山泊の面々に待機を命じられて、緒方一神斎の居城に突撃していく梁山泊を見ているだけとなった新白連合と白浜兼一に風林寺美羽。

 

新白連合唯一の達人であるジークフリートはミサイルのように居城に突撃していく梁山泊の面々を見て、達人達の突撃という曲を思いついていたようだ。

 

待機していた新白連合と白浜兼一に風林寺美羽の元へリムジンが近付いてきて、リムジンが停まると中からバーサーカーとルグが降りてくる。

 

闇でも有名な活人拳の妖拳怪皇、坂田金時って師匠の元で随分と腕を上げたみてーだなジークフリート、達人になったって聞いてるぜと言ってきたバーサーカーは噛んでいるガムを風船のように膨らませていった。

 

そう言う貴方も腕を上げたようですね、バーサーカー、どうやら古武術の稽古だけを積んで、技も型も身に付けてはいないようですが我流による無形は更に研ぎ澄ませられていると感じますと言い切ったジークフリート。

 

そんなジークフリートに顔を向けて、お察しの通り彼は稽古だけしかしておりませんよ、達人となると色々と鋭くなるようですねと言ったルグ。

 

ルグのことは全く知らない新白連合と白浜兼一に風林寺美羽だったが、白浜兼一が真正面から誰ですか貴方はと普通に聞いた。

 

おっと名乗り遅れました、わたしはルグと自己紹介したルグは、バーサーカーが気にかける理由がわかりました、どなたもとても興味深い拳士に感じられる、よければわたしと手合わせしてみませんかと言って笑う。

 

どうやら貴方は目が見えないようですが、気によって感知しているというところでしょう、そして貴方の技は極め技ということもわかりましたとルグを見ただけで入手した情報を語るジークフリート。

 

なるほど流石は達人といったところです、わたしの情報を見ただけで理解するとはね、ジークフリートさんでしたか、貴方と戦えば此方が敗北するでしょうとルグは冷静に判断したようだ。

 

誰が戦うか決めかねている新白連合の面々から1人で前に出て、ここは、ボクが行こうと言い出した武田一基がジェームズ志場に学んだ裏ボクシングの構えをとるとルグに近付いていく。

 

鋭いジャブを放つ武田一基の拳を手で受けて、これは随分と重い拳だと思ったルグは、あまり多く受けると手がもたないと判断して避けることを選択する。

 

緒方流古武術の歩法である緒方流滑り足で滑るようにして回り込んで攻撃を回避したルグ。

 

古流歩法とスポーツ科学歩法の対戦となった戦いは、成り立ちが全く違う武術の戦いとなっていた。

 

武田一基の攻撃を避け続けるルグに、ステップを踏みながら武田一基は距離を詰めていく。

 

緒方流滑り足で武田一基の側面に回り込んだルグが極め技を繰り出そうとした瞬間。

 

更に回り込んで間合いを詰めた武田一基が繰り出したボディブローがルグの腹部に直撃し、ジャブより威力がある一撃で受けたダメージで地面に膝をついたルグ。

 

これで勝負ありってところじゃなーいと言った武田一基に、更に腕を上げたか突きの武田と言うバーサーカーは、かつて自分を倒した相手が以前より強くなっていることを嬉しく思っていたらしい。

 

まだですよ、と言いながら立ち上がったルグは、武田一基に襲いかかるがルグの掴みを避けた武田一基はアッパーをルグの顎に叩き込む。

 

武田一基が放ったアッパーの威力で吹き飛んだルグは完全に気を失っていて、もう立ち上がることはなかった。

 

ため息をついたバーサーカーが仕方のない奴だと言うと倒れたルグを担いでリムジンに向かっていく。

 

リムジンに向かう途中でバーサーカーが振り返り、今回の勝負は、お前の勝ちだ、突きの武田と言ってからリムジンに気絶したルグを乗せたバーサーカーは、近い内にまた会うことになるだろうとだけ伝えてリムジンに乗り込んだ。

 

リムジンの車内にいるオーディンが車内から見ていたがルグは突きの武田に負けたか、今回は相手が悪かったかなと言う。

 

ルグが戦ってみたいと言い出したから好きにさせた結果がこれだ、悪いのはルグだぜと言ったバーサーカーはレモンスカッシュ味のガムを噛む。

 

緒方一神斎の弟子達が乗ったリムジンが動き、梁山泊が攻め込んでいる古い拠点ではなく新しい拠点に向かっていった。

 

拠点に向かうリムジンの車内で目が覚めたルグは、わたしは負けたみたいですねと言って拳を握る。

 

強く握りしめた拳から血がにじむほど悔しい気持ちになっていたルグは、拳聖様に更なる修行を望まなくてはいけませんねと言うと拳を開いた。

 

以前貴方を倒した相手でもあるボクサーさんについて知っていることを話してくれませんかバーサーカーと言ったルグに、別に構わないぜとバーサーカーは言うと突きの武田について知っていることを語っていく。

 

突きの武田の師匠であるジェームズ志場が、裏ボクシング界では破壊神シバと呼ばれる特A級の達人であることもルグに教えていたバーサーカーは、闇の情報網で武田一基について調べていたらしい。

 

バーサーカーから武田一基の情報を入手したルグは、身体にギプスをつけていてもあの動きができるとは、随分と鍛えられているようでしたねと武田一基のことを思い出す。

 

本気を出していない武田さんに敗北したわたしは修行が足りていなかったのでしょう、更なる修練を積む必要がありますねと考えたルグ。

 

移動を続けるリムジンの車内でバーサーカーとオーディンが会話をしていき、新白連合について話していく。

 

特に達人になっているジークフリートのことを中心に話していったバーサーカーとオーディン。

 

ジークフリートを達人になるまで育て上げた坂田金時の弟子育成能力にまで話は移り、坂田金時本人の実力にも興味を示したバーサーカーは、坂田金時と戦ったことがある拳聖様に詳しい話を聞いてみるかと考えていたようだ。

 

確かにジークフリートさんも興味深い方でしたね、達人でなければ是非とも手合わせをしてみたい相手でしたと言ったルグ。

 

達人でなくともジークフリートは容易い相手ではなかったよルグと言うオーディンは、以前ジークフリートに敗北している。

 

なるほど新白連合は侮れる相手ではないようですね、特に武田さんとジークフリートさんの実力が突出しているようでしたが、それ以外の方々も決して弱くはないと冷静に言って頷いたルグは、敵となる相手の実力を理解していた。

 

新しい拠点に到着したリムジンを降りていった拳聖、緒方一神斎の弟子達は拠点内に入っていく。

 

並んで進んだバーサーカーとオーディンにルグの3人は、拠点内で待っていた緒方一神斎から、にこやかに出迎えられたようだ。

 

山で修行していたアタランテも帰ってきていたようで、彼女には動の気の解放を施したよと緒方一神斎は言うと拠点内にある椅子に座った。

 

立ったまま寝ているアタランテを起こしたオーディンに、飛びついたアタランテは久しぶりに会うオーディンに喜ぶ。

 

物凄くはしゃいでいたアタランテは山ごもりで汚れている自分に気付き、素早く走ると急いで風呂に入りに行く。

 

また喧しくなるなと困ったように言ったルグは、アタランテが山ごもりでいない間は静かだと思っていたらしい。

 

弟子であるジークフリートに会いに来た坂田金時が険しい顔をしているジークフリートに、どうかしたのかな響くんと問いかける。

 

拳聖のYOMI達と出会ったのですが、新白連合で対抗できそうなのが兼一氏と武田さんにわたしだけということが理解できまして、他のYOMIも似たような実力か、もしくはそれ以上である可能性があると考えると楽観的ではいられませんと答えたジークフリート。

 

近いうちにまた会うことになるとバーサーカーが言っていましたから、恐らくはYOMI達が我々を狙うことになることは間違いないでしょうとジークフリートは言うと、我が師よ、新白連合を鍛えてもらうことはできませんかと坂田金時に頼み事をした。

 

響くんの頼みなら構わないよ、直ぐに鍛えよう、時間はあまりないようだからねと了承した坂田金時。

 

ジークフリートによって呼び出された新白連合の面々は坂田金時に鍛えられることになり、武術家として腕を上げることになったようだ。

 

トールとバルキリーの腕が特に上がっていき、杖術使いであるフレイヤも負けてはおらず確実に実力を上げていく。

 

短期間で見違える程に強くなっていた新白連合の面々を見た新島は、坂田金時の指導者としての腕は凄まじいと思っていたらしい。

 

大切な弟子であるジークフリートもしっかりと鍛えた坂田金時は、弟子の達人としての実力が、特A級にまで到達したことを喜んでいた。

 

達人の中でも上位である特A級になったジークフリートは同格か格上の相手にしか負けることはないだろう。

 

特A級になって死ににくくなったとしても死ななくなった訳ではないジークフリートに坂田金時は無理をさせるつもりはない。

 

弟子では敵わない相手と戦わせるつもりはない坂田金時は、ジークフリートの危機を察知するように勘を働かせていた。

 

近々ジークフリートに危機が迫りそうだと勘で判断した坂田金時は弟子を見守ることを決めていたようである。

 

戦いが近いことを理解していたジークフリートも覚悟をしていたが、弟子の危機を黙って見ているような男ではない坂田金時は動くつもりのようだ。

 

YOMIに負けるレベルではないジークフリートの危機とは何かと考えると、闇の九拳が思い浮かんだ坂田金時。

 

その中でも弟子の育成に熱心な緒方一神斎が浮かんできた坂田金時は、このまま私が何もせずに放置をすれば、拳聖、緒方一神斎と響くんは戦うことになるかもしれないなと考えて、それは絶対に避けなければいけないと判断した。

 

櫛灘美雲は唯一の弟子である櫛灘千影に、美雲師匠、わたしは殺人拳にはなりませんと言われることになる。

 

殺人拳を選ばなかったことを残念だと考えながらも、弟子が自分の意思で考えて答えを出したことを師匠として嬉しく思った櫛灘美雲。

 

お世話になりましたと言いながら出ていこうとする櫛灘千影に、櫛灘家はこれまで通り使っても構わんぞと言って櫛灘美雲は櫛灘千影を引き止めておく。

 

学費も支払っておくからのう、高校にも通い続けるとよい、当面の生活費と食費は先に渡しておくとしよう、無駄遣いはせぬようになと言った櫛灘美雲は弟子であった櫛灘千影を路頭に迷わせるつもりはない。

 

武術に関しては弟子ではなくなったお主に教えることはもうできぬが、金時には話は通してあるからのうと言う櫛灘美雲は殺人拳を選ばなかった弟子の今後もしっかりと考えていたようだ。

 

これからは金時に櫛灘流柔術を教わるのじゃぞ千影よと元弟子に伝えると携帯電話で坂田金時に連絡を入れた櫛灘美雲が、櫛灘千影のことを任せられるかと話すと、快く了承した坂田金時。

 

櫛灘美雲の携帯電話による連絡を受け、超人級を超える速度で走って直ぐに櫛灘家に来た坂田金時が、これからよろしく頼むよ千影ちゃんと言って笑った。

 

安心感を与える穏やかな坂田金時の笑顔を見た櫛灘千影は心が落ち着いたようで、よろしくお願いします金時さんと言いながら子どもらしい顔で笑う。

 

うん、いい顔になったねと櫛灘千影を見て頷いた坂田金時は、櫛灘美雲に顔を向けると千影ちゃんは任せてくれと目で語る。

 

頼んだぞ金時と目で語った櫛灘美雲が、それではわしは殺武の調整をしてくるとしようかのうと言い出した。

 

櫛灘家を出ていった櫛灘美雲は闇の拠点に向かうようであり、高級車であるスーパーカーに乗り込んでスーパーカーを走らせていく。

 

瞬く間にスピードを上げていった櫛灘美雲が運転する高級車が見えなくなっていったところで、櫛灘千影と道場で組手を始めた坂田金時は、櫛灘千影の現在の実力がどの程度か正確に把握していったようだ。

 

坂田金時と対峙した櫛灘千影は美雲師匠よりもこの人は間違いなく強いと判断していたらしい。

 

櫛灘千影のその判断は正しく、坂田金時は櫛灘美雲以上の櫛灘流柔術の使い手であり、身体能力も超人級以上である坂田金時が櫛灘美雲よりも強いことは確実だった。

 

活人拳で最強の男である坂田金時と組手をしていった櫛灘千影は的確な指導を受けて以前よりも実力を上げていく。

 

激しい組手を終えてから櫛灘千影は坂田金時に、何故美雲師匠は殺人拳を選ばなかったわたしの今後まで考えてくれたのでしょうかと問いかける。

 

その問いに、美雲は櫛灘流柔術を受け継いでくれる相手が欲しかったからだろうね、殺人拳を選ばなかったとしても活人拳として櫛灘流柔術は受け継がれていく、櫛灘流柔術が消えることはないと答えた坂田金時。

 

わたしが金時さんの弟子となることも美雲師匠には想定の範囲内だったということですかと言って驚きを隠せない顔をした櫛灘千影。

 

千影ちゃんが活人拳の道を選ぶ前に美雲は事前に私に話をしていたから、想定の範囲内ということになるだろうねと言った坂田金時は頷く。

 

美雲師匠には悪いことをしたような気がしていたんですが想定の範囲内なら問題はなさそうですねと櫛灘千影は言う。

 

うん、少し残念には思っているかもしれないけど、美雲はそこまで気にしていないと思うよと言って櫛灘千影を安心させた坂田金時は組手で把握した櫛灘千影の実力に合わせた修行内容を瞬時に考えたようだ。

 

じゃあとりあえず今日はこの修行をしていくとしようかと言った坂田金時は修行道具を用意して、現在の櫛灘千影に必要な修行をさせていった。

 

力0技10の流派である櫛灘流柔術の技を更に身につけていく為の修行を積んだ櫛灘千影は、確実に上がった技量を実感していたらしい。

 

新たな弟子となった櫛灘千影を背負って地下格闘場にまで向かった坂田金時が、弟子の櫛灘千影にちょうどいい相手を発見して戦わせていく。

 

櫛灘美雲に今まで学んできたことと坂田金時から新しく学んだことを組み合わせて地下格闘場で連勝を続けた櫛灘千影。

 

当然のように弟子となった櫛灘千影の勝利に金を賭けていた坂田金時は、けっこうな大金を稼いでいた。

 

戦いを続けている内に準達人級が櫛灘千影に興味を示し始めたところで、地下格闘場での戦いを切り上げることにした坂田金時。

 

弟子を再び背負って走り出した坂田金時は普通の人間には出せない程に凄まじい速度で櫛灘家に戻ってくる。

 

櫛灘家には櫛灘美雲の姿はなく、美雲師匠は、しばらく戻ってこないんでしょうねと寂しそうに言った櫛灘千影に、今日からは私が出来る限り一緒にいるよと言って坂田金時は寂しがっていた櫛灘千影を安心させたようだ。

 

冷蔵庫の中にある食材だけを使って料理をして、夕食である和食を作った坂田金時は、食卓で櫛灘千影と一緒に仲良く食事をしていった。

 

特に嫌いなものがない櫛灘千影は坂田金時が作った和食を綺麗に残さず食べていく。

 

デザートの果物を笑顔で食べる櫛灘千影を見て、本当に甘いものが好きなんだなと思った坂田金時。

 

果物だけを使って砂糖を全く使わないジャムでも今度作ってみようかなと考えた坂田金時は、買い出しをする時に使う果物を買っておこうと内心で考えていたらしい。

 

一方その頃闇の拠点にスーパーカーで向かった櫛灘美雲は、近く行われる殺武の時に日本を離れていた武器組のYOMIを数名参加させるように調節していた。

 

金時の弟子が達人となっていることは知っておる、間違いなくYOMIでは敵わぬじゃろう、しかし活人拳が相手であれば死することなく経験を積むことはできる筈じゃと判断する櫛灘美雲。

 

金時に怯えていた武器組のYOMIが使い物になるかどうかは別として、無手組のYOMIは数が足りておらぬからのう、と櫛灘美雲は、ため息をつく。

 

千影は既にわしの弟子ではなく、カストルは師である笑う鋼拳を探して旅をしておる最中、拳豪鬼神の弟子と拳聖の弟子だけを殺武に参加させる訳にはいかぬ、殺武の時は近いが調整が必要になるじゃろうなと櫛灘美雲は考えていたようだ。

 

金時ならば千影をしっかりと達人の領域にまで丁寧に育て上げてくれることは間違いないのう、これで櫛灘流柔術は確実に千影に受け継がれていくことになるじゃろうな、と櫛灘美雲は笑った。

 

代々受け継がれてきた櫛灘流柔術という武術が確かに千影に受け継がれたなら何も問題はないと内心で思っていた櫛灘美雲は、妖拳怪皇、坂田金時という男を誰よりも信頼している。

 

問題は、櫛灘流柔術を受け継いだ千影が延年益寿の秘法を途切れさせないでいられるかどうかじゃなと考えた櫛灘美雲は、元弟子である櫛灘千影のお菓子への執着を断ち切れなかったことを不安に思っていた。

 

櫛灘流柔術の延年益寿には大量の砂糖は厳禁であり、大量の砂糖が使われている菓子類は、あまり好ましくはない食べ物であると言えるだろう。

 

坂田金時が改良した延年益寿の秘法は果物ならば食べても問題ないようになっており、櫛灘千影も改良した延年益寿を身につけているが甘い菓子には、まだ未練があるらしい。

 

まだまだ菓子への強い未練が完全には断ち切れていない櫛灘千影は、そういった菓子好きなところは子どもらしいようで、いまだ精神的には未熟であると言えるようだ。

 

坂田金時は櫛灘千影が菓子を好んでいることは知っているので、果物を使った砂糖を使わない菓子を作ってみようかと思っていた。

 

レシピを色々と頭の中で組み立てていく坂田金時は新たな弟子である櫛灘千影が喜ぶようなものを作りたいと考えていたようである。

 

以前ジークフリートを弟子にとった時と同じように弟子の好きなものを否定することはない師匠であった坂田金時。

 

弟子であるジークフリートの好きな音楽を否定することなく、一緒に音楽を奏でることもあった坂田金時は、新たな弟子の櫛灘千影の菓子好きを否定することはない。

 

隠れて菓子の本を見ていた櫛灘千影に、私の前では隠す必要はないよと言って一緒に菓子の本を眺めることになった坂田金時は、櫛灘千影の好みの菓子をチェックしていた。

 

砂糖を使わないで再現できそうな菓子を確認した坂田金時は、夜中にこっそりと作り始めていき、朝になって高校へ向かう櫛灘千影に砂糖は使ってないから昼食後のデザートに食べなさいと言うと菓子が詰まった箱を渡しておく。

 

昼食を共にした白浜兼一の前で箱を開いた櫛灘千影は入っていた菓子に目を輝かせて子どもの顔をしていたようだ。

 

食べてみると思っていたよりも甘く美味しい菓子に満面の笑みを浮かべていた櫛灘千影。

 

それを見ていた白浜兼一が物凄く幸せそうだなと思うほどに、櫛灘千影は幸せそうな顔をしていたらしい。

 

甘いもの食べていいって許可が出るようになったの?と聞いた白浜兼一に、師匠が昨日から金時さんに代わりまして、砂糖を使わない菓子を作ってくれたみたいですと櫛灘千影は答えた。

 

今日からわたしは活人拳ということになりますね、よろしくお願いしますと言った櫛灘千影は決意に満ちた顔をしていて、決意をした顔をしてやがる、どうやらこれからは櫛灘をオレ様の話術で操ることは難しそうだぜと考えた新島。

 

千影ちゃん、キミが活人拳の道を選んで此方に来てくれたことがボクは嬉しいよと素直に喜んだ白浜兼一。

 

荒涼高校から帰ってきた櫛灘千影を出迎えた坂田金時は、お菓子はどうだったかなと櫛灘千影に感想を聞く。

 

始めて食べたお菓子でしたけど、すっごく美味しかったです金時さんと笑顔で答えた櫛灘千影。

 

それは良かったと笑った坂田金時は、千影ちゃんが気に入ったなら明日も作っておこうかと提案する。

 

櫛灘千影は食い気味に、是非ともお願いします金時さんと坂田金時に頼んでいた。

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