櫛灘美雲の幼なじみになった転生者   作:色々残念

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第38話、静動轟一

静動轟一、静の内へと凝縮する気と動の外へ爆発させる気を同時に用いることで身体能力を向上させる技。

 

圧縮されて爆発する火薬のように凝縮された気を一気に放出する静動轟一は、身体と精神への負担が大きい技であり長時間の使用には問題がある技だ。

 

下手に弟子クラスが用いれば肉体と精神の崩壊が起こって再起不能になりえる危険な技こそが静動轟一。

 

扱いの難しい技であることは間違いない静動轟一を極め、超人級の肉体と精神を持ち、ノーリスクで静動轟一を使いこなす男がいた。

 

その男こそが闇の九拳の1人にして、拳魔邪神の異名を持つシルクァッド・ジュナザード。

 

シルクァッド・ジュナザードが用いる武術は、プンチャック・シラットであり、素の状態で超人級に至っている実力者である。

 

坂田金時との戦いの中で静動轟一を覚える前から、闇の九拳で最強の存在であったシルクァッド・ジュナザードは、静動轟一を極めて闇の中で最強と言えるようになっていたようだ。

 

それでも坂田金時には1度も勝てていないシルクァッド・ジュナザードは、常に静動轟一を発動した状態で修行を積み重ねていき、己の技量を更に高めていく。

 

弟子であるラデン・ティダード・ジェイハンに修行をさせていたシルクァッド・ジュナザードは、闇から連絡を受けて決戦の日が近いことを知ると思わず日本に向かっていた。

 

坂田金時の居場所を勘で突き止めて静動轟一で強化された身体能力で駆けたシルクァッド・ジュナザード。

 

山の中に居た坂田金時と弟子の櫛灘千影の前に現れたシルクァッド・ジュナザードは坂田金時に戦いを挑む。

 

決戦が始まる前に、余計な邪魔が入ることなく純粋に坂田金時と勝負ができる機会を逃したくはなかったシルクァッド・ジュナザードは静動轟一で上昇した身体能力を全開にしていき、坂田金時に技を放っていく。

 

武術家としての戦いを望むシルクァッド・ジュナザードに応えた坂田金時は、弟子である櫛灘千影が見守る前で激しい戦いを始めていった。

 

武術家として挑まれたからには武術家として応えようと思った坂田金時は武術を用いて戦う。

 

達人級でも特A級に近付いている現在の櫛灘千影ですら見ることができない戦いは、周囲の地形すらも容易く変えていき、怪獣にでも踏みつけられたかのように陥没していく山の地面。

 

戦いの中で静動轟一を途切れさすことなく常に使っていくシルクァッド・ジュナザード。

 

静動轟一を極めており、素の実力で超人級のシルクァッド・ジュナザードの身体能力は、極めた静動轟一によって超人級すらも遥かに超えた領域に辿り着いているが、それでようやく坂田金時の身体能力に追いつくことができていたようで、坂田金時という男の身体能力は尋常ではない。

 

シラットの貫手を用いるシルクァッド・ジュナザードの攻撃は坂田金時に当たることはなかった。

 

今回は緒方流古武術を用いることにした坂田金時は、古武術の歩法である緒方流滑り足により残像を残しながら滑るように回り込む。

 

それから打撃によって関節を外していく組まない関節技の緒方流打破極支によってシルクァッド・ジュナザードの関節を狙っていく坂田金時。

 

静動轟一で身体能力が上昇していようと肉体の強度は超人級であるシルクァッド・ジュナザード。

 

シルクァッド・ジュナザードの肘と膝を狙って打破極支を打ち込み関節を外そうとする坂田金時に、極めた静動轟一で強化されているシルクァッド・ジュナザードはプンチャック・シラットの基本的な技であるジュルスを放つ。

 

それでも坂田金時の動きの方が速かったようで、肘と膝の関節に打撃を受けたシルクァッド・ジュナザードは外れた関節をはめ直した。

 

静動轟一を用いていても動きが追いつかなかったことから坂田金時の実力が更に上がっていることをシルクァッド・ジュナザードは悟る。

 

単なる身体能力だけで超人級を遥かに超えている坂田金時は、武術の腕前も超人級を超えた領域に辿り着いているようだ。

 

それでも怯むことはないシルクァッド・ジュナザードは坂田金時に挑戦者として挑んでいく。

 

引っかけた指からシルクァッド・ジュナザードの袖を取り緒方流浮遊投げで遠心力で投げ飛ばした坂田金時は追撃を行おうとしたが、背後の相手に強烈な打撃を放つ後背総攻を繰り出して坂田金時を牽制したシルクァッド・ジュナザード。

 

やはり坂田金時には攻撃が全く当たらぬわいのうと考えていたシルクァッド・ジュナザードは、だが牽制にはなったようじゃわいのうと笑う。

 

静動轟一を用いていても安定しているシルクァッド・ジュナザードは肉体と精神を崩壊させることなく戦いを続けていった。

 

啄木鳥のように連続で蹴りを放っていく緒方流八方啄木鳥烈脚を繰り出した坂田金時の攻撃を受けることになったシルクァッド・ジュナザードは、全身の筋肉に力を入れて締め固めることで蹴りに耐えるが坂田金時の蹴りは並みではない。

 

極めた静動轟一で上昇した身体能力でも見切れない速度で坂田金時が放った八方啄木鳥烈脚は確実にシルクァッド・ジュナザードにダメージを与えていく。

 

われが挑戦する立場になるのは、坂田金時を相手にした時だけだわいのうと思いながらプンチャック・シラット以外のシラットの技を放ったシルクァッド・ジュナザードは楽しんでいたようだ。

 

詠春拳系の拳法はリードパンチという最速の突きを有しており、それと同時にチェーンパンチという最速の連打も有している。

 

チェーンソーのように腕を回しながら打つことからチェーンパンチと呼ばれる連打が坂田金時に向けて放たれた。

 

静動轟一によって超人級すらも遥かに超えた領域に至っているシルクァッド・ジュナザードが繰り出すチェーンパンチ。

 

単なる達人なら放たれた連打の一撃だけで死亡して、特A級の達人ですらも為す術もなく打たれ続ける連打であり、超人級だろうと滅多打ちにできるであろう静動轟一を極めたシルクァッド・ジュナザードのチェーンパンチは、坂田金時にかすることもない。

 

坂田金時の緒方流熊手抜き手の一撃で連打を止められたシルクァッド・ジュナザード。

 

距離を取ったシルクァッド・ジュナザードは形象拳系であるプリサイ・ディリ・シラットの龍の技という構えを取る。

 

身体を半身にして右腕を上に上げて下ろした左腕を前に構えるという構えを取ったシルクァッド・ジュナザードは坂田金時からの攻撃を待ち構えていた。

 

龍の技の構えから放たれるのは、基本的に上下からの攻撃であるらしい。

 

坂田金時の攻めをじっと待つシルクァッド・ジュナザードの狙いを知っていても、緒方流古武術の構えで真正面から突撃していった坂田金時。

 

突っ込んできた坂田金時の頭部を狙って、極めた静動轟一で強化された身体能力で振り下ろされたシルクァッド・ジュナザードの手刀は凄まじい威力を持っていたが当たることはなく避けられて空を斬る手刀。

 

しかしそれだけでシルクァッド・ジュナザードの攻撃は終わりではなく、続けて下から上に蹴り上げる膝蹴りを繰り出す。

 

手刀を避けられた僅かな合間に完璧なタイミングで放たれたはずの鋭い膝蹴りすらも回避した坂田金時は勘で回避していた。

 

静動轟一で坂田金時に身体能力が近付いていても攻撃が全く当たらないことを自分の未熟と判断するシルクァッド・ジュナザード。

 

まだまだ修行が足りぬようじゃわいのうと考えたシルクァッド・ジュナザードは迫り来る坂田金時の拳を避けれないことに気付いていたようだ。

 

どうやら今回は、これで終わりのようじゃわいのうと穏やかな笑みを浮かべたシルクァッド・ジュナザードに、打ち込まれた緒方流白打撃陣。

 

坂田金時が放つ、緒方流古武術の技である気血を送り込んだ重い拳による突きで決着となった戦い。

 

気を失ったシルクァッド・ジュナザードが起きるまで待っていた坂田金時と櫛灘千影。

 

起きたシルクァッド・ジュナザードに果物を放った坂田金時に、果物を受け取って食べ始めたシルクァッド・ジュナザードは果物を食べている時も静動轟一を解くことはなかった。

 

静動轟一を発動していることが自然になっているシルクァッド・ジュナザードを見ていた坂田金時。

 

ジュナザードは誰よりも静動轟一を極めているなと思った坂田金時は追加の果物をシルクァッド・ジュナザードに放って渡していく。

 

受け取っていった果物を食べながら、坂田金時には伝えておくことがあったわいのうと言い出したシルクァッド・ジュナザードは、数日後に行われる決戦の舞台となるであろう場所に存在する正確な戦力を語っていった。

 

2人を除いた闇の九拳と1人を除いた八煌断罪刃が集結することも語ったシルクァッド・ジュナザードは完全に情報を漏洩していたがシルクァッド・ジュナザード本人は特に気にしていない。

 

情報を聞いた坂田金時はシルクァッド・ジュナザードに感謝をして更に果物を渡していったようだ。

 

果物を食べていくシルクァッド・ジュナザードは渡された果物に満足していたようである。

 

全ての果物を食べ終えてから、やることも終わったから帰るとするかのうと言って去っていくシルクァッド・ジュナザード。

 

静動轟一で上昇している身体能力で駆けていくシルクァッド・ジュナザードは常人の目にも止まらぬ凄まじい速度で移動していった。

 

その場に残されたのは戦いで破壊された山の自然と、坂田金時に櫛灘千影の師弟だけ。

 

嵐みたいな凄い人でしたねと言いながら破壊されている山の自然を見ている櫛灘千影に、山が色々と凄いことになってるけど、戦ったのが人里離れた場所で良かったと思っておかないとねと言う坂田金時。

 

人里離れた山で修行をしようなんて言い出した金時師匠は、今日あの人が来ることがわかっていたんですかと坂田金時に聞いた櫛灘千影。

 

まあ、山に居た方が良いと思ったのは勘だけどね、直感に従って良かったと思うよと言った坂田金時は、破壊された自然に両手を合わせて申し訳ないと謝罪する。

 

流石に自分達の戦いで盛大に破壊されてしまった自然に思うところがあったようだ。

 

直せるところは直しておこうと陥没したところを土で埋めていく坂田金時は破壊された自然を少し修復していく。

 

久遠の落日を望む殺人拳と、それを阻止しようとする活人拳の決戦の日が迫り、それぞれが為すべきことをする為に動いていった。

 

闇の基地を目指して飛ぶ一機の内部に乗り込んでいた坂田金時は、一緒に乗っている面々と少し話をしていたらしい。

 

見知った梁山泊とジェームズ志場と穿彗以外に機内に乗っていた久賀舘弾祁に紀伊陽炎と会話をしていた坂田金時。

 

農業に興味があった坂田金時は紀伊陽炎の話に物凄く食い付いていて、積極的に話を聞いていく。

 

香坂しぐれから鍬を譲り受けてから農業に励んでいる紀伊陽炎は、自分の話を真剣に聞いている坂田金時に好感を持ったようだ。

 

この戦いが終わったら自分の畑に来てほしいにょ、自慢の野菜を紹介するにょんと坂田金時に言ってきた紀伊陽炎。

 

もちろん行かせてもらいますよと言った坂田金時は全力で誰も死なせないようにしようと固く決意する。

 

会話を続けている内に闇の基地に近付いていたようで、闇の基地から複数の機影めがけてミサイルが発射された。

 

坂田金時達が乗り込んでいた一機以外の機は囮であり、囮は全て撃墜されてしまったが坂田金時達を送り届けることには成功。

 

今頃響くんや千影ちゃんは潜水艦で向かっている頃だろうなと思った坂田金時は、現れた闇の軍隊を相手に手加減して攻撃していき、無力化したようだ。

 

闇の軍隊を全て無力化した坂田金時達に飛んできた複数の矢を受け止めた坂田金時は、矢をへし折ると放り捨てていく。

 

煙に紛れて振るわれた大鎌を人指し指と中指の指2本だけで挟んで止めた坂田金時。

 

全く動かない大鎌を全力で動かそうとするミハイ・シュティルベイは静動轟一を発動していても坂田金時に力負けしていたらしい。

 

ミハイ・シュティルベイを援護するかのように連続で放たれた矢と振るわれるエクスキューショナーソード。

 

放たれた矢と振るわれたエクスキューショナーソードが届くよりも速くミハイ・シュティルベイに打ち込まれた坂田金時の拳。

 

吹き飛んだミハイ・シュティルベイを受け止めたのは來濠征太郎であり、静動轟一によって強化された身体能力で振るわれるエーデルトラフト・フォン・シラーのエクスキューショナーソードは坂田金時に避けられて、放たれたミルドレッド・ローレンスの矢も当たることはない。

 

來濠征太郎が抱えたミハイ・シュティルベイには既に意識はないようだった。

 

超薄型対衝撃プレートを懐に仕込んでいたミハイ・シュティルベイだが、坂田金時の強烈な拳の一撃は防げるようなものではなく、一撃で戦線離脱したミハイ・シュティルベイ。

 

これで残りの八煌断罪刃が6人となり、戦える人数が減ってしまったことを嘆く八煌断罪刃の面々。

 

ミハイめ、1人で先走るからだと言った立華凛は、油断なく坂田金時を睨む。

 

既に静動轟一を発動している八煌断罪刃の残り6人と、常に静動轟一を用いているシルクァッド・ジュナザード。

 

他の面々では死人が出そうな相手は先に倒しておくとしようと考えた坂田金時は、珍しく本気を出すつもりのようだ。

 

敵の技を使うことに全く抵抗がない坂田金時は、内に凝縮させる静の気と外に爆発させる動の気を同時に使い始める。

 

坂田金時が静動轟一を使っていることに真っ先に気付いたシルクァッド・ジュナザードは楽しげに笑った。

 

どうやら坂田金時の本気が見れるようじゃわいのうと思ったシルクァッド・ジュナザードは見逃さないように全神経を集中していき、坂田金時を観察していく。

 

この場に居た全ての武術家が捉えることのできない速度で移動した坂田金時は、八煌断罪刃の残り全員を気絶させたようだ。

 

見ることも感じ取ることもできない動きをした坂田金時が、超人級を遥かに超えた妖怪の領域すらも超越していることを知ったシルクァッド・ジュナザードは歓喜していた。

 

神と戦うことが夢だったシルクァッド・ジュナザードの前には、まさしく神と言えるであろう男が居るからだ。

 

日本では妖怪が神となることも珍しくはないようじゃわいのうと考えたシルクァッド・ジュナザード。

 

われとも戦ってもらおうか坂田金時と言って坂田金時に近付いていくシルクァッド・ジュナザードだけが、闇の陣営で唯一1人だけ楽しそうであった。

 

今の私と戦いたいとジュナザードならきっと言うだろうなと思ったよと言った坂田金時は、静動轟一を完全に極めたシルクァッド・ジュナザードと遜色ない静動轟一を発動したまま構えを取っていく。

 

今からジュナザードに放つ技は刻み突きだ、狙う場所までは教えないから予想してくれ、止められるものなら止めてみろジュナザードと言い放った坂田金時。

 

カカカッと本当に楽しげに笑ったシルクァッド・ジュナザードは、全身全霊で坂田金時に戦いを挑む。

 

他の闇の九拳が、それぞれの相手と戦っている最中に対峙する坂田金時とシルクァッド・ジュナザードは、互いだけを見ていたようだ。

 

それは例えるなら城門を突破する破城槌の力動であり、突きが目標に当たる瞬間は、まだ前足は空中にあり、そのまま突き続ける突きこそが刻み突き。

 

突進する推進力で突く一拍子の突きがシルクァッド・ジュナザードの顔面に叩き込まれていき、坂田金時の一撃で意識が完全に飛んだシルクァッド・ジュナザードは、それでも戦場で立ち続けていたらしい。

 

闇の九拳と梁山泊の面々と梁山泊に加勢している達人達が激しい戦いを続けている。

 

櫛灘美雲に殺されそうになっていた紀伊陽炎を助けた坂田金時は、紀伊陽炎の頭部を割ろうとしていた櫛灘美雲の手刀を受け止めた。

 

戦場で会うのは以前の落日以来じゃのう金時と言ってきた櫛灘美雲に、今回は止めてみせるよ美雲と言った坂田金時は容赦なく投げで櫛灘美雲を気絶させておく。

 

闇の九拳が追い込まれているところで、静動轟一を発動した緒方一神斎が攻勢に出ようとしたが、坂田金時に止められて一撃で意識を失う。

 

逆鬼至緒は本郷晶とアパチャイ・ホパチャイはアーガード・ジャム・サイと馬剣星は馬槍月と因縁があり、それぞれが戦いを始めていたようだ。

 

岬越寺秋雨はセロ・ラフマンと戦っていて、相手がいない活人拳側の達人が暇をもて余す。

 

弟子の様子が気になっている穿彗とジェームズ志場を弟子達の元へと向かわせた坂田金時は、久賀舘弾祁と紀伊陽炎と共に戦いを見守ることにした。

 

激しい戦いで次々に相討ちとなっていった梁山泊の面々と闇の九拳達。

 

邪魔をされることなく1対1の戦いでの結果として相討ちとなった面々に手当てをしていた坂田金時と久賀舘弾祁に紀伊陽炎。

 

その頃弟子達の戦いも一旦は終わりとなっていたようで、武器組のYOMIは緒方一神斎から静動轟一を教わっていたが特A級の達人であるジークフリートと鍜冶摩里巳に特A級に近い実力を持つ達人である櫛灘千影には通用しなかったようだ。

 

全くやる気のない無手組は特に戦うことはなく、ただ戦いを見ているだけで武器組のYOMIが倒されても動かない。

 

武器組のYOMIが全て倒されたところで、現れた闇の武器組の達人達も静動轟一を使って実力を上げており、多勢に押されて苦戦することになってしまったジークフリートと鍜冶摩里巳と櫛灘千影。

 

そんな面々に加勢する穿彗とジェームズ志場によって押し返した弟子達の戦線。

 

集められた数を鍛えられた質が圧倒して倒されていく闇の武器組の達人達。

 

ミサイルの発射を止める為に潜入していた白浜兼一と風林寺美羽に風林寺砕牙と風林寺静羽に香坂しぐれと新島。

 

既にコントロールルームに到着し、ミサイルシステムのコンピュータにウイルスを流し込んだ新島によってミサイル発射は阻止されていたようだ。

 

闇の基地から日本に向けて放たれるはずだったミサイルは、放たれることはない。

 

久遠の落日を巡る戦いは、これで終わりとなり、ビッグロックには大量の達人が送り込まれることになった。

 

八煌断罪刃7人と闇の九拳の半分以上は直ぐに脱走をしたようで、ビッグロックが完璧ではないことが知られてしまったが、特A級かそれ以上の実力がなければ脱け出すことは難しいようだ。

 

闇の九拳で脱走していないのは梁山泊と相討ちになった4人だけ。

 

それ以外の5人は既にビッグロックから脱走しているようで、自由に過ごしている。

 

久遠の落日を巡る戦いで1人も死人が出なかったのは坂田金時が本気を出したからだろう。

 

極められた静動轟一まで使って完全に本気になっていた坂田金時に勝てる存在は、この世界には誰もおらず、まさしく史上最強と言える存在となっていた坂田金時。

 

数多の武術家達の頂点となっていた坂田金時は現在、紀伊陽炎の庵にある畑に来ていた。

 

弟子であるジークフリートと櫛灘千影の2人を連れて、立派な畑に来ていた坂田金時は、紀伊陽炎の自慢の畑を見ていく。

 

畑の見学から畑作業も体験することになった坂田金時とジークフリートに櫛灘千影の3人は、とても楽しそうに笑っていたようだ。

 

自慢の野菜をどうぞにょと言って生でも食べられる野菜を洗って3人に差し出してきた紀伊陽炎。

 

新鮮なトマトを食べてみて美味しいと思った3人はあっという間にトマトを食べ終えてしまって、もう少しトマトを食べたいと思っていたらしい。

 

もうちょっと食べるにょと言いながらトマトを差し出す紀伊陽炎に感謝をしてトマトを受け取り、食べ始めた3人。

 

美味しいトマトを作った紀伊陽炎に、感謝の言葉を言ってトマトを食べ終わった3人に、自慢の野菜で漬けた香の物もあるにょと言った紀伊陽炎は、嬉しそうに香の物を皿に乗せて差し出す。

 

これも美味しいと思った3人は香の物を食べ終えると、何か手伝うことはないか紀伊陽炎に聞いてみた。

 

それなら食べきれない野菜を持っていってにょと言う紀伊陽炎。

 

紀伊陽炎に感謝をして野菜を持っていく坂田金時にジークフリートと櫛灘千影。

 

新たなメロディーが浮かびましたよと言い出したジークフリートが歩きながら紙にメロディーを書いていく姿を見て、響くんは変わらないなと思った坂田金時は穏やかな笑みを浮かべる。

 

そんな師匠の笑みを見ていた櫛灘千影は、金時師匠が笑っている姿が見れるとわたしも嬉しいですと思っていたようだ。

 

題名は大地の恵みですねと言ってメロディーを書き終えた紙を懐にしまったジークフリート。

 

野菜を持って帰ったら、このメロディーを一緒に演奏してみませんか我が師よと言い出したジークフリートに、構わないよと言った坂田金時は、千影ちゃんも一緒に来るかなと櫛灘千影に聞く。

 

もちろん金時師匠と一緒に行きますと櫛灘千影は答えると笑う。

 

じゃあ野菜を直ぐに持って帰ろうかと言うと大量の野菜を持ちながら走り出した坂田金時。

 

ジークフリートと櫛灘千影が追いかけられる速度で走る坂田金時は、追いかけてくる弟子達を見て、優秀な弟子達で嬉しいなと思っていたらしい。

 

色々とあったけど2人が無事に生きていてくれて良かったと考えていた坂田金時は、こうして元気な2人と一緒に過ごせて幸せだと感じていた。

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