ナカヤマフェスタは俺をG1ウマ娘の担当トレーナーにしてくれるだけでなく、俺と共に凱旋門賞を目指すと言ってくれた。
「凱旋門賞か……」
「凱旋門賞がどうかしたんですか?」
ボーッとしている俺は今、前に担当していたゼンノロブロイと共に食堂にいる。
「なぁ、ロブロイ。ロブロイは俺が凱旋門賞に行こうと言っていたら走ってくれたか?」
「走りますよ。できるなら今だって私は辰巳さんのトレーニングを受けたいんですから」
「そうか。ありがとな」
「新しい担当さんと何かあったんですか?」
上の空の俺の反応を見て不思議がるロブロイが心配そうな様子で尋ねてくる。
「……!?どうして俺が新しく担当になったこと、知ってるんだ?」
「岩村さんから教えていただきました。ナカヤマフェスタさんと契約したんですよね」
「そういう事か……フェスタは俺と凱旋門賞に行きたいって言ってくれたんだ」
「そうですか……私の時もリョテイ先輩の時もこんなこと考えられなかったですからね。私、リョテイ先輩に聞いたんです、ナカヤマフェスタさんってどのくらい強いんですかって。そしたらなんて返ってきたか分かりますか?」
「なんて返ってきたんだ?」
するとロブロイは少し寂しそうに言葉を発した。
「全盛期の私より強いって、リョテイ先輩は言ってました」
「ロブロイより?本当か?」
ナカヤマフェスタは確かに同期の中では実力者の一人だろう。だがダントツで一位と言われると微妙だ。しかし、ロブロイより上と言うことは少なくとも秋シニア三冠は可能だと言うことになる。もしかすると本当に凱旋門賞に出走出来るかもしれない。
「私も……彼女の潜在能力は凄いと思います。それこそ、私なんか比にならないほど……」
「ロブロイ……」
「でもリョテイ先輩が辰巳さんのためにナカヤマフェスタさんに頼んでくれたんですから今度こそ私やリョテイ先輩が一緒に出来なかったG1制覇してくださいね?」
「!……あぁ、分かったロブロイやリョテイに頼りっぱなしなのもトレーナー失格だからな。ロブロイやリョテイの分までフェスタと勝つつもりだ!飯が終わったから俺はトレーナー室に戻る。じゃあな、ロブロイ」
俺は席を立ち食堂を出て、ロブロイと別れようとするが、最後に一言添えようと思い、後ろを振り向きロブロイにエールを送る。
「今年のサマードリームトロフィー頑張れよ、秋シニア三冠ウマ娘!」
ロブロイは恥ずかしそうしながらも屈託のない笑顔で返事をしてきた。
「はい!」
ロブロイと食事終えてトレーナー室に向かうとトレーナー室の目の前で芦毛のウマ娘がリョテイとフェスタと一緒に談笑している。
「フェスタにリョテイ、来てたのか。今日はまだトレーニングが許可されていない日だからトレーニングはまだ先だぞ」
「おう辰巳か、久しぶりだな。元気にしてたか?」
俺が前に担当して丸くなったキンイロリョテイがトレーナー室に来るのはそこまで珍しくない。
「リョテイのおかげですこぶる元気だ、俺は。ところで君は……」
そう芦毛のウマ娘に尋ねると芦毛のウマ娘は一瞬でどこからともなく取り出した麻袋を被せてくる。
「!」
すると芦毛のウマ娘は高らかに宣言した。
「オヤジの婚約者、確保ー!」
次はキャラ設定&紹介でも書こうかな。ナカヤマフェスタって史実のG1勝利って多くないから改変して増やそうかな……ご意見お待ちしております。