ある時の事、音楽の王を目指す1人の少年は2人の少女に出会う。1人は明るくて面倒見の良い、もう1人は人見知りだが芯が強い。その2人は同じバンドで、残りの3人と共に頂点を目指している。
だが、そんな2人は王を目指す少年に同時に惚れている。時には争い、時には他の邪魔が入らぬ様に共闘。これは、そんな少年と2人の少女を中心とした物語である。

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ある方の企画、「H.S.F」向けの短編作品です!
今回の素晴らしい企画に参加させて頂き、ありがとうございます!

オリ主使用でしが、名前はありません。
此方はご自身だと思って楽しんで頂ければと思います!


王を目指す者と慈愛の女神と不動のスキルマ

 

 

 

ある時の事、音楽の王を目指す1人の少年は2人の少女に出会う。1人は明るくて面倒見の良い、もう1人は人見知りだが芯が強い。その2人は同じバンドで、残りの3人と共に頂点を目指している。

だが、そんな2人は王を目指す少年に同時に惚れている。時には争い、時には他の邪魔が入らぬ様に共闘。これは、そんな少年と2人の少女を中心とした物語である。

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、君の大好きなエビフライを作って来たんだ☆食べて欲しいな☆」

 

「わ、私も…エビフライの入ったお弁当、作って来ました、良かったら、食べて下さい…」

 

「…」

 

 

ガールズバンド“Roselia”のベーシスト『今井リサ』と、キーボードの『白金燐子』が同時にエビフライを出そうとしていた。

 

 

「燐子~?アタシのエビフライを食べさせるから、燐子はあこにでも食べさせてあげたら?」

 

「今井さんこそ…友希那さんに、食べさせれば済む話だと、思います…」

 

「…………」

 

 

言うまでも無いが、2人は今日も1人の少年を取り合っていた。それを別の所から見ている3人は…

 

 

「また始まってるわね…(呆)」

 

「最近りんりんが怖いよ~……(泣)」

 

「彼も彼です。さっきから全然見向きしてませんし…」

 

 

残りのRoseliaメンバー、ボーカルの『湊友希那』、ギターの『氷川紗夜』、ドラムの『宇田川あこ』は遠くから見ていた。紗夜の言う通り、彼は2人の事に全然気付かず楽器の手入れをしていた。

 

 

「君もアタシのエビフライの方が食べたいよねぇ?」

 

「私のを…食べて、くれます…よね?」

 

「………」

 

 

2人の問いかけに彼は答えなかった

 

 

「ね、ねぇ?聞いてる?」

 

「あの…」

 

「アレ?何時から居たの?」

 

「え?さっきから居たじゃん!?」

 

「もしかして…気付いて、無かったの、ですか?」

 

「うん、全く気付かなかった」

 

「「……………」」

 

 

少年はどうやら気付いて無かっただけらしい…

 

 

「無視どころか、来た事に気付いてすら無かったのね…」

 

「おにーちゃん、夢中で気付いて無かったんだ……」

 

「まぁ、彼が熱中すると周りが見えなくなるのは何時もの事ですが…」

 

「アレが本当に“音楽の王”の資格を持つ人物とは思えないわね……」

 

 

友希那が彼に言っている“音楽の王”の資格。彼は自分の発明した楽器を世に広める為に日々過ごしている。その楽器を広める為にも頂点を超えた先、“音楽の王”になる必要があると考え、彼はソロバンドとして活動し、今や人気のソロバンドとして活動している。その為人は彼が“音楽の王”の資格が有ると言う始末。偶然にも出会った友希那は、彼をコラボセッションしないかと誘った。彼はあっさりと了承し、それ以来は一緒に居る事も多くなった。

 

 

「んもう!アタシに気付かないって酷いぞ~♪でも、そんな所がまた良いんだよね☆」

 

「その意見に“だけ”は、賛成…です」

 

「り~んこ~?“だけ”ってどう言う意味かなぁ?」

 

「そのまま、です…」

 

「へぇ~…」

 

「ふふ…」

 

「…で、何か用?」

 

「今日さ…空いてるから出掛けないかなぁって誘いに来たんだ♪」

 

「わ、私も…貴方と一緒に、お出掛けしたい、です…」

 

「外が暑いからパス」

 

「「…え?」」

 

 

彼は暑いのが苦手な為、即答で断った。

 

 

「即答で断ったわね…」

 

「えぇ、迷う事無く…」

 

「おにーちゃん、リサ姉とりんりんが可哀そうだよ~!」

 

「アレ、オタクらまで何時から?」

 

「最初から、い・ま・し・た・よ!」

 

「私達、眼中に無いのかしら…」

 

「と言うより作業に夢中で気付いてすら無かった」

 

「「「………」」」

 

 

友希那達3人はそんな彼に呆れ、溜息を吐く。リサと燐子はと言うと…

 

 

「ねぇ?どうしてアタシの誘いを断るのかなぁ?」

 

「酷い、です…」

 

「日焼けするからなぁ……と言うより…怖い(汗)」

 

「何が?あ、そっか!燐子が出してる圧力が怖いんだね!大丈夫、アタシが君を守ってあげるから!」

 

「圧を、掛けているのは…今井さんの方では…?」

 

「どっちもどっちだけどね」

 

「「え?何か言った(ました)?」」

 

「何にも…兎に角、今日は楽器の手入れもあるからパス」

 

「ネェ?アタシトイルノガイヤナノ?ネェ、コタエテヨ?」

 

「………(汗)」

 

「一緒ニ、過ゴシテ、貰エナイナラ…ワカッテマス…ヨネ?」

 

「…分かったから、その圧はストップ…」

 

「ふふふ~♪」

 

「………♪」

 

(((強い…)))

 

 

彼は2人の圧にやられて、同行せざるを得なかった。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

そんなこんなで彼とリサ、燐子(オマケ3人)はレジャーパークに遊びに来ていた。

 

 

「天気も良いし、絶好の休日だよね~♪」

 

「俺の休日は邪魔されたけd…」

 

「何か言った~?」

 

「言って、ませんよね…?」

 

「うん、言ってない」

 

「彼もあの2人には勝てない様ですね…」

 

「そうね…」

 

「でも、あこ達も勝てない気がします…」

 

「じゃ、お昼にしよっか?」

 

「来て早々じゃないですか…」

 

「さ~よ~?」

 

「何か…問題、でも?」

 

「いえ…ありません(汗)」

 

「所で…彼は?」

 

「え?…あれ?」

 

「あ、先に行ってる!?」

 

 

あこが指した所には、彼は既に先に行っていた。

 

 

「ちょっと!?置いてかないでよ!?」

 

「ま、待って、下さい…」

 

「「「………」」」

 

 

リサと燐子は彼を追い掛ける。友希那達はその後ろからゆっくりと歩む。

 

 

「んもう~、アタシを置いて行くなんて彼氏として酷いぞ~?」

 

「今井さん、私の彼氏…です…」

 

「彼氏ですら無い…」

 

「細かい事は良いからさ、さっきのお弁当食べて♪」

 

「食べるまで…逃がしません」

 

「分かった…食べるから落ち着いて…」

 

「で、私達の分は?」

 

「うん、作ってるよ~!」

 

「私達の事を忘れて居たと思いました」

 

「………気のせいです」

 

「りんりん!?今の間は何!?」

 

「あこちゃん…?」

 

「うぅ~、りんりんがまた怖くなった~(涙)」

 

 

今日も平和…であると思いたい。これが彼の日常、そして彼女達と過ごす日々……

 

 

FIN




此方の短編作品を観覧して頂き、ありがとうございました!

今回は“ある方”からの企画のお誘いと言う形で参加させて頂きました!
この企画で、私も様々な作家の方と交流出来たら良いなと思います。


最後に私の紹介を少しと代表作の紹介をさせて頂きます!

改めまして、本当にありがとうございました!


名前:D・MAKER(ドラゴン・メーカー)


代表作:バンドリ-漆黒の竜王-

https://syosetu.org/novel/268722/


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