ジャーニーside
ジャーニー「昨日、父と母から聞きましたよ。とても有意義な食事の時間が取れたと。」
八幡「っ!耳が早いな……まぁお前達が家に帰って来られないから、俺が代わりに呼ばれた……みたいな感じだけどな。」
ジャーニー「だとしても、両親の相手をしてくださりありがとうございます。」
八幡「礼を言うのはこっちの方だ、誘われた側だがあんな良い店に招待されたんだからな。今年のクリスマスは今までで1番豪華だと言えるくらいだ。」
ジャーニー「それは何よりです。」
私達がクリスマス会を開いている間、八幡さんは私の両親と行きつけのレストランにてお食事をされていたみたいで。まぁ名目上は私達が帰る事が出来ないから、という事になっていますが、本当は何かあるのでしょう。そうでなければあのお店の予約を3人で取る事なんて不可能ですから。
八幡「そっちはどうだったんだ?クリスマス会、上手くいったのか?」
ジャーニー「えぇ。最後は中々に面白い事になりましたが、大成功を収める事が出来ましたよ。来年のクリスマス会はどのような催しになるのか、楽しみですね。」
八幡「サラッと誰になるのかも分からない運営係にプレッシャーを与えるんじゃねぇよ。もしかしたらお前になるかもしれないんだぞ?」
ジャーニー「その時は香港にでも行きましょうか。」
八幡「待って、何で香港?」
ーーーカフェテリアーーー
八幡「大成功だったらしいな、クリスマス会。」
メノ「形から見ればその通りでしょう……しかし、最後の最後でゴルシさんがまた破天荒な事を……っ!」
八幡「……誰か動画撮ってないのか?」
「トレーナー様、こちらをどうぞ。」
八幡「あぁ、サンキュー……………うわぁ~……お前、よく無事だったな。オルフェもボタン、押したかったんだな。」
オルフェ「押さぬ方が無礼であろう。」
八幡「……まぁゴルシが身を呈して下敷きになってくれたんだから許してやれ。」
メノ「はい……それに、注意はしましたから。」
八幡「(コイツ等には意味無いだろうけどな。)そうか。後、何か臣下の1人がよく分からない事を言ってたぞ?ジャーニーのさんか?が美しかったとか……何の事だ?」
ジャーニー「あぁ、きっとオルを歌で褒める時の事ですね。その時の歌を聞いていたのでしょう。」
八幡「一体、どんなクリスマス会だったんだ?詳細とか全く聞いてないから全然内容が掴めないんだが?」
メノ「学園全体をすごろくにしたんです。ご褒美マスや罰ゲームマスを作って皆さんを楽しませました。」
八幡「学園全体をすごろくにするなんて、またとんでもない事を考えたもんだな。けど成る程な、だから24日の学園の立ち入りを禁止にしていたんだな。」
ジャーニー「八幡さんであれば参加は可能でしたよ?」
八幡「バカ言うな、ウマ娘のイベントなんだろ?俺が混ざってどうすんだよ。」
メノ「トレーナーであれば色々と盛り上げてくれるかと。」
八幡「無理無理、俺がそんな役とか絶対無理だから。そういう役はゴルシだけで充分だ。っていうかお前がそんな事言うなんてな……」
ふむ、やはり八幡さんはこの程度では靡きませんか……まぁ予想出来た事です。
オルフェ「して……姉上、有マ記念の準備は出来ているのか?」
ジャーニー「うん、上々だよ。今日からでも走り出したいくらいさ。」
オルフェ「そうか……野暮な事は言わぬ、存分に走れ。」
ジャーニー「ありがとうオル。勿論そのつもりだよ。」
ーーー部室ーーー
八幡「さて、今日も追い切りをしていくわけだが……正直に言おう、ブエナの調子が上がっている。走りを少し見た程度だが、あの走りは間違い無くお前の脅威になる。だから今日の追い切りは弱めではなく目一杯でいく。」
ジャーニー「八幡さんにしては珍しい選択ですね。」
八幡「去年の日本ダービー以来のギリギリの勝負になりそうだからな。恐らく簡単なレースにはならないと思う。まぁそれはこれまでも同じ事だが、それ以上だと思った方が賢明だ。」
ジャーニー「八幡さんが仰るのならそうなのでしょう。それにブエナさんと走った事のある私でも分かります、彼女の走りは確かに日を増す毎に力強くなっている。」
八幡「クラシッククラスのウマ娘だからといって甘く見ない方が良い、相手はトリプルティアラウマ娘だからな。」
ジャーニー「えぇ、承知しております。」
八幡(……ジャーニーにはこう言ったが、実際ジャーニーの調子も上がっている。今までで1番良い出来だと言っても過言じゃないくらいには良い仕上がりになっている。不安なところが一切無いと言い切れるくらいには万全だ、まぁ口には出さないが。)
八幡「じゃあコース場に行くぞ。」
ジャーニー「はい。」
八幡さんの考えている事は何となく分かります。だからこそ不安なのでしょう……ですがご安心ください、勝ちますよ私は。私の旅はまだ始まったばかり……このようなところで躓いてなどいられませんから。
それに私もオルに魅せたい……かつてアネゴが私に魅せてくれたように。