学校のほうが忙しくて更新していなかったらいつの間にか一ヶ月も経っていました
漸く落ち着いたので今日更新することが出来ました。
一体何人の方が「コイツ、失踪したんじゃね!?w」と思ったんでしょうね?w
躱された。
予定では二回目で捕まえるはずだったが寸でのところで躱された。それに驚かされたが、それともう一つ驚いたことがある。
(妖怪、か?さっきまで人間だったはず……?だが今は妖怪を相手した時と同じ感じ………)
そこまで考えて、取り敢えず結論を出す。
『斬る』
絶命させない程度に斬ればいい。ただそれだけを意識して柄に手をかける。
地面から垂直跳びでこちらと同じ高さまで来ると、今度は右手で刀を抜いて斬りかかってきた。
それをぎりぎりのところで躱すと黒い羽が数枚中に舞った。すぐに追撃が来ると思っていたが、それはこなかった。本気でかかってきていないのだろうか?今は考えている余裕は無い。
それから「四」と聞こえた。
(この姿は武器を持った相手は不利じゃな、なら)
それから別の姿へと姿を変える。それは洩矢諏訪子の姿、手には鉄輪がある。
(武器を持つまで)
これである程度攻撃を防いでいけば、取り敢えず時間は稼げる。と言っても、今となっては十数えてしまっても攻撃を止めるとは限らないのだが。まあ、その時はその時だ。
(また変わった……妖怪でも、人間でも、ない……?)
見た目は幼女そのもの(手に物騒なものを持っていなければ)、だが何故か不思議な感じがする。
(……やることは変わらないか)
そこで「五」と数える声が聞こえてきた。
止まっていた鉄が動いた。今更空中に浮いていたこと自体には別に驚かない。
今度はさっきと同じ、右手で刀を振るう。違うのは、水平斬りが斜め切りになったことと、左手に剣が握られていることだ。
左手の剣に気を張りながら今向かってきている刀のほうをまずはこの鉄輪で防ぐ。
キィーン、と金属独特の音が鳴った。刀と鉄輪がぶつかり合ってなった音ではなく、折れた時の音だ。
「なっ」
腕が浅く斬られたこともだが、その刀の重さに驚いた。その理由を考えるよりも先に、再び姿を変える。
「分かれろ!」
鉄との空間が分かれた。次の瞬間、ギギギギッ、と嫌な音が響く。それは鉄との間で分かれた空間と左手に持っていた剣がぶつかり合う音だった。
今なっている姿は重魅の姿だ。重魅自身の能力は”分ける程度の能力”で、戦鬼とはまた違う能力のようだ。今のはその能力の応用だが、ほんの少ししか使えない。
あっという間に、その分かれていた空間が元に戻る。
「八」
そこで数える声が聞こえた。八、どうやら音がなっていて途中が聞こえていなかったようだ。
それから鉄が動くが、刀は鞘に収まっている。代わりに両手に剣があった。
そのうち一つを足場に使って跳ぶように向かってくる。さっきよりも速い。
その速さのままもう一つの剣を振るう。これは先程までとは比べ物にならないくらい速い。
殆ど見えないくらいの速さだったが、少し体制を崩しながらも後ろへと躱す。その振りぬいた剣をさらに足場にして、さらに追撃を行う。
「九」
その声だけが妙に響いた。
さっきのように空間を分けることを今は出来ない。次を使うまでの時間があるのだ。
刀に手を伸ばしそれから抜刀を、しなかった。その振りだけをしてその手が腕を掴んだ。
「捕まえたぞ」
「……は?」
自分がただ捕まえられただけと言うことを理解するのに少し時間がかかった。
「十」
その声が聞こえてくる。
「さて、と。取り敢えず勝ったわけだが……お前の正体は何だ」
右腕を捕まれたままそう質問された。かなり真剣な表情で、だ。
「それは人間か妖怪か、という事かの?」
そう聞き返すと無言で頷かれた。まだ右腕を掴んでいるのは警戒をしているからなのかもしれない。それにしても、随分と手が冷たい。
「まあ、負けた身じゃからの。人間か妖怪かと聞かれれば……人間じゃろうな」
そういって、いつもの人間の姿へと変える。
「と言っても、自分でもはっきりとは解らんのじゃがな」
「解らない?自分の事がか?」
「まあ、色々あっての……」
建角身の話を聞いてたが、それは本当に人間なのかがわからないような内容だった。たぶん人間だと思うのだが……まあ、正直自分にとってはどちらでも構わない。それが自分には変わらないのだろうから。
暫く考え、納得してはいないのだろうが腕から手を放してくれた。
「まあ、悪さをする訳でもないしな……さっきは斬ったりして悪かったな、大丈夫か?」
そう聞いてから少し怪訝な顔になる。
「さっき、このあたりを斬った筈だが……?」
その視線の先を見ると斬られた傷は見えない。
「姿を変えたから傷が見えないだけなんじゃよ。じゃが治った訳ではないからまだ傷むの」
傷の痛みはなくならないが止血くらいは出来る。だがそれを目的で能力を使ったことなどないのだが。
「そうか……取り敢えず俺は妖怪を退治してくる」
「残念じゃが、大人しく待っておくかのー」
約束だから仕方が無い。戻ってきてから少し話を聞いたりでもするとしよう。
それから天狗が居るかもしれない山へと向かっていった。
「おっと、回収回収」
そう言いながらさっき足場に使ってそのまま地面に落ちていた刀を回収していく。そこは回収するのか……
山の中を進み、標的である妖怪を探す。木々が生い茂り、日が余り差し込まず空気が湿っている。それと、
(血の臭いがするな……)
そう、この山に入ってから血の臭いに気が付いた。それが置くにいくに連れて益々その臭いが強くなっている。
それから暫く妖怪を見ることなく奥に進んでいくと
「これは……どういうことだ?」
目の前に広がるのは荒れた木々、それと無残に殺された様々な妖怪と人間、その中にはおそらくあの村を襲っていたであろう天狗もいた。血もろくに乾いていないところからするとこれは少し前にあったようだ。
辺りに農具など武器になるようなものがあり、人間達(おそらく依頼してきた所の村)が妖怪を退治にしに来たのだと思えるが、妖怪退治を依頼してから自分たちで妖怪を退治に行くのだろうか?女、子供、連れてまでも……
嫌な予感がして、あの村に急いで戻る。
鉄が山に向かって行くのを眺めながら戻ってくるまで何をしていようかと考えていた。
(鉄のあの実力ならそこまで時間はかからんじゃろうし……ここの村で何か面白そうなものでも……ん?)
「そういえば、他の村の者が見えないようじゃが?」
この村に着てから大羅以外のここの村の者を見ていない。
「………一体、どこに行ったのかな?」
ゾクッ、と何か物凄く嫌な感じがした。今までに無いくらい……いや、覚えていないが一度だけあったような気がする。
それを表に出さないようにそのまま振り返る。目の前には今回の依頼主がいた。その手には短刀が握られている。目の前の者が今から何をしようとしているのか予想が出来た。目の前の者はその短刀を構えてこちらに向かってきた。
ドスッ。
何もすることが出来なかった。避けることも止めることも声を出すことも……。あの顔を、あの楽しそうに笑う歪んだ顔を見てから体を動かすことも出来なくなっていた。
「あはっ」
そう笑うと刺さっていたものを抜いた。抜いた腹部から血が溢れる。少しだが、相手が離れたがその場を動くことが出来ない。
「あはははははは、な~んでワタシがいるのかなぁ?でもぉ、そんなことカンケーないっかぁ!ワタシのもみたいし!!」
そういいながら血の付いた短刀とこちらを交互に見る。
(目の前にいるのは誰だ?それに、ワタシがいる?この姿は、目の前にいる誰かの姿?)
そんな疑問を抱きながらその場から離れようとしてもやはり動くことが出来ない。なんだか金縛りにあっているような感じだ。
「サァ、ミテミマショー!」
口が裂けるのではないかと思うほど口角を上げて短刀で斬りつけようとする。
(まず…い)
動かない体を動かそうとする。すると、ようやく動くことが出来たが後ろにふらついた程度だった。
目の前が霞む、体が言う事を利かない。最後に見えたのは血とあの歪んだ顔だった。
(……ここは?)
どこの家か分からないが、どこか懐かしいような感じがする。
「■ ■」
何と呼ばれたのか分からなかったが声がしたほうに振り向く。
「はい、これ」
そう言って渡されたのは
そこまで考えて急に場面が変わった。今度はさっきの家だがどうやら夜のようで真っ暗だ。
目の前に誰かが二人いる。そのうちの一人がもう一人を押さえつけているような感じだ。その押さえつけている方がこっちをみる。それと押さえつけられている方もこちらに気が付いたようでこっちを見る。
「■ ■!?逃げっ……」
押さえつけていたほうが視線を動かさずに手を動かすと、押さえつけられていた者は静かになった。
暗くてよく見えなかった目の前を月が照らす。目の前には………
「……ぃ……おい!大丈夫か!?」
そう聞こえて目を開けると目の前に鉄がいた。さっきのは、なんだったんだ?
「とにかく出血が酷い、能力は使えそうか?」
そう聞かれ、一応能力は使えそうだったので能力を使って八咫烏の姿になる。
「出来れば人の姿とかがよかったけどな、今回は仕方が無い」
「さっき、のは?」
大羅らしき者が切りかかってきた事辺りで気を失ったらしいので、その後のことが分からない。
「あいつか?」
そう言って指差すほうには大羅が倒れていた。息はしているようだから気絶しているのだろう。
「今何があったかをを聞くわけには行かないからな、取り敢えず今は寝てろ」
感謝の言葉を言おうとしたがそれすらも出来ず、心の中で感謝しながら意識を落とした。
長い間更新しなかった割には短かったという………ウウッ
暫くは更新できそうですよー?
それではまた~ (≧∀≦)ノシノシ