輝「私のことは『かぐや』って呼んでね☆」
鉄「……じゃあ俺は『かじや』で」
目「じゃあ『もや』で」
輝・鉄「………」
目「……///」
「今晩じゃな」
「ああ、それにしてもこりゃ随分と」
今日は昨日見なかった者が沢山いる。正直邪魔と感じるくらいの多さだ。
「そういえば輝夜が、明日も来てね☆とか言ってたな」
輝夜、かぐや姫の本当の名前は蓬莱山輝夜だそうだ。だが、どちらにしても『かぐや』と呼ぶのには変わりはない。
「ん、あーそうじゃった」
そのことを思い出し、中に入ろうとするが案の定とめられた。かぐや姫に呼ばれていることを伝えると、何かぶつぶつといいながら通してくれた。
輝夜の部屋に入ると小声で「ちょっとちょっと」と言いながら手招きした。鉄と顔を見合わせ何も言わずに輝夜の近くに寄る。
「その、二人にお願いがあるんだけど……逃げるのを手伝って欲しいの」
言うのを少しためらった後にそんなことを言った。
「逃げるって……月から来る迎えからか?」
鉄がそう聞くと頷いて答えた。
「逃げるなら何故ここに留まっておったのじゃ?逃げたいのならここを離れて別のところに行けばよかったじゃろ」
そう、月の迎えから逃げたいのならここに留まらずさっさと別のところにいけばよかったのだ。それとも昨日今日でそう思ったのだろうか?
「そうすれば良かったんだけど、どうしても永琳に会いたいの」
「永琳って、確か輝夜の教育指導係の?」
「そう、どうしても永琳に会いたいの……」
簡単に輝夜から聞いた話だと永琳はどんな薬でも作れる
「ふむ……それで具体的にどんな手伝いをすればいいんじゃ?」
この頼みを断る理由なんて無い。鉄も同じようだった。
「二人共ありがとう、具体的にって言っても私が永琳と会ったらとにかく逃げるだけなんだけど、その時に月の民を少しでいいから足止めして欲しいの」
物凄く単純明快な内容だった。要するに、月からの迎えの者達の足止めをすればいいらしい。
「それならここに来ているほかの奴らにもそう言えばいいんじゃないのか?足止めなら数が多いほうがいいだろ」
「普通の人ならまず何も出来ないか一瞬でやられるだけだから、出来れば余り無駄な被害を出したくないの」
「そんなに月の民は強いのか?」
「月の民そのものはそんなに強くは無いんだけど、持ってる武器が余りにも強力なの。例えばレーザーを出す武器とか」
「レーザー……?」
鉄がそう呟いてなにやら思い出そうとしたが、どうやら思い出せなかったようだ。そもそも知らないだろう。
「えっと、簡単に言うと光線が出てそれに当たったところが溶けるっていえばいいのかしら~?」
実際に見たんじゃなくて聞いただけなんだけどね、と自嘲気味に笑った。
「まあ、そんな危険な武器を沢山持ってるのよ、月の民は」
「それは分かったんじゃが、そんなの相手にどうしろというんじゃ?」
話を聞く限りだと、それは普通の人どころか普通じゃない人や妖怪ですら危ないような気がするのだが。
「さっき言った通り、月の民自体はそんなに強くないはずなの。ただ武器が強いだけ、その武器を使う前に一人でも潰せばいいのよ。それで相手はうろたえると思うからその間に逃げればいいのよ」
「なかなかな無茶を言ってくれるな」
「でも、出来るんでしょう?」
「まぁな」
「じゃの」
何人程で来るか分からないが、何人であろうと一人だけでもいいから潰せばいいので人数が余り関係ない。それでも少ないほうがいいのだが。
「でも……玉兎には気をつけてね。玉兎達は戦闘の訓練を受けてて他に比べて強いから。ちなみに玉兎の目印は兎の耳ね」
「気をつけておくんじゃよ」
「最後に、永琳は分かりやすい服だから、以上」
((分かりやすい服って……?))
取り敢えずこれで作戦会議(?)が終わった。
満月が辺りを照らす。屈強な男達が月からの迎えを阻止しようと待ち構えている。
輝夜の部屋で待機しているはずだったが、お世話になった二人に別れと礼を言っているので今は別のところで待機している。
辺りは静まり返る。すると、一人の男がその静寂を破った。
「あ、あれは何だ……?!」
その男は月のほうを指しており、月に何かの影が浮かんでいた。その影は徐々に大きくなり、こちらに近づいてきているようだ。
輝夜の話が終わっていることを確認してから部屋へと入る。
見ると、その影は大分近づいていた。何かと、確認する前に強い光を放った。
すると武器を持った者達は全て武器を落とし、その場に倒れこんでしまった。だが、この部屋にいる五人だけは無事だった。だが、二人で外で倒れているものたちと同じように倒れるふりをする。
「……何かしたのか?」
「ちょっと、ね」
詳細までは語る気は無いらしく、その迎えは近くまで来ていた。この時代には無いような眩しさで前が見えにくい。
何人かがそこから降りてきた。影だけがみえ、その内の一人がこちらに向かって歩いてきた。影だけで長い髪ということだけ分かった。女性なのだろうか……?
「永琳……!!」
輝夜が駆け出し、その髪の長い人に飛びついた。どうやら彼女が永琳らしい。まだよく見えないが……
「姫様!」
お互いに抱き合う、感動の再開だった。気が付くと後ろにいた二人が眠っていた。
それを見ているうちに大分目が慣れてよく見えるようになってきた。奥にいる月の民達も見えるようになってきた。
「これは、随分と物騒じゃな………六人……?」
「の、ようだな。漸くまともに見えてきた」
手になにやら銃のような武器を持っており、こちらに向かって構えている。輝夜が逃げられないようにしているのだろう、そう思っていた。
「……えっ?」
誰かが素っ頓狂な声を上げた。その後に血が飛び、何かが焼けたような臭いがした。
その声がした先を見ると、輝夜と永琳と呼ばれる女性に風穴が開いていた。
「…永……琳………っ」
二人抱き合ったままその場に倒れた。その時、何が起きていたのか理解が追いつかなかった。理解していても受け入れようとしていないだけなのかもしれない。
「
その言葉で漸く理解できた。体が動いた。そして相手は、止まった。
いきなり二人が倒れたからなのだろう、動きが完全に止まっていた。自分はまだ何もした覚えは無い、だとするとあと一人しかいない。
「………」
鉄は無言だった。何も言わずにカタカタと音だけがする。相当強く刀を握っているのだろう。
鉄がそのまま突っ込む。相手は武器を構えて引き金を引こうとする。
「っ!危ない!」
鉄に能力を使おうとしたところで、目の前が真っ暗になった………
こんばんは~ (≧ω≦)ノ
今回も更新は出来ました
さて、更新しようかね~
……足りない、じゃと……?(字数が)
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大体いつもこんな感じです。物凄い適当感ですねw
来週もできるでしょうか?精神しだいです……
それではまた~ (≧ω≦)ノシ