つよつよテイオー(YAMA育ち)   作:ナギサ推し

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 待たせましたねぇ!えぇ!

 国家公務員試験になんとか合格できたので初投稿です。

 精神的にも元に戻りましたのでゆっくり話をこさえて書き上げました。けれど最近読み専してて執筆が捗らないんですよ。

 毎日の更新を楽しみにしてるウマ娘二次小説にハマりまして、なかなか書けずじまいなんですよね。

 因みにこの話レース描写を書くのに苦労しました。難産でした。お読みしたい方は作者の苦労した話を是非読んでもらいたい所でございます。


 それとアプリでテイオー育てたらマジで3年間通して無敗の戦績に仕上がりました。

 天才はいる、悔しいが。

 まさにこれにつきますね。本小説のテイオーはもしURAのCMがあるとしたらどんなキャッチフレーズになるんでしょうかね?


有馬記念とお米

 有馬記念当日。

 

 

 

 天気は朝から晴れ渡る青空で、一日天気が崩れることはない。肌に着くような寒さで息が白く濁る。ここまで晴れていれば、バ場状態は良だと思う。多くのウマ娘達からしたら走りやすい気候とバ場状態かもしれない。

 

 ライスにとっても、他の有力バにとってもそれは同じである。

 

 

 

 有馬記念はここ中山レース場において行われるレースの内、第2レースになる。有馬記念は年末にあり相当な人気を誇っている歴史あるレースであり、レースファンの中には有マ記念は一年が終わる年末最後のレースであると言うファンもいる程。

 

 しかし、有馬記念こそが今日のメインイベントになることは疑いようもない。今日の中山レース場は既に来場者数が10万人を超え、有馬記念が行われる時間帯に合わせて更に観客が増えていくと予想されている。という事は中山レース場には人がゴミのように(言い方が酷い)いる訳で、話し声だけでもものすごい音になるわけである。

 

 要は、耳が良いウマ娘にとって煩いという事は相当な負担なのだぁ! 

 

 

 

 と、いう訳で。耳をぺたんと横に倒しておき、音をできるだけ耳に入れないようにする。

 

 

 ライス先輩を応援するためにボクはトレーナーさん二人とマックイーン(パクパクですわ!)先輩とゴルシ先輩で有馬記念が始まるその時が来るのを待っていた。

 

「おう、お前ら!調子はどうだ?」

 

 後ろから軽薄な沖野トレの声が聞こえてきた。後ろを振り返るといつも咥えている棒付き飴を舐めながら立っていた沖野トレーナーが立っていた。

 

「「ふつー」」

 

 右隣には6×6マスのルービックキューブを弄っているゴルシ先輩、左隣にはどっから持ってきたかわからない紅茶カップとソーサーを持って優雅にお茶をしているマック先輩。後ろには観客席に座り、ぶつぶつとマック先輩のデザート付きカロリー制限メニューを考えている鈴鹿トレーナー。

 

 一方のボクはと言うと。コーヒーを堪能中である。

 

 なおドリップコーヒーである。焙煎済み豆とかそもそもの熱湯はどこから持ってきたかとか、コーヒードリップ用具が入るような鞄を持っていないにも関わらず本格ドリップを何故しているのか?と言うようなツッコミは無しで。

 

 用意できたから出来ている。ただそれだけなのであまりツッコミを入れると疲れると思うんだよね。

 

 

 要は・・・・・・気にするな!

 

 

 え?そんなことをやって周りの方に迷惑だろって?邪魔にならないよう異空間*1を作り出してそこでコーヒーを淹れたからね!だから全く問題ないよ!

 

 

 ともあれ、パドックのお披露目も終わったようで、そろそろ出場するウマ娘が入場してくる時間である。ちなみに私たちチームスピカはライス先輩の関係者扱いで前列に座れるのだ。

 

 

 ライス先輩が入場してきた。ライス先輩が観客席前列にいる私たちに気づいたようで、此方に向かって小さく手を振った。可愛い(限界ライスオタク)。

 

「よーし!お前ら、ライスに念を送るぞ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「勝てー勝てー勝てー勝てー(以下省略)」」」

 

 と、勝利の念を送ったのでライス先輩は勝ってくれるだろう。

 

 

 

 

 そして勝利の念を送っていたらゲート入りの時間がやってきた。なので念を送るのはやめて目をかっぴらいてライス先輩の勇姿を見届ける事にしよう。

 

 

 ファンファーレが鳴り響いた。有馬記念がいよいよ始まる。

 

 

『雲一つない晴れ渡った冬空のもとで始まります、中山レース場第2レース有馬記念。芝2500メートル、バ場状態は良の発表です』

 

『いよいよこの時がきましたね。ファン投票で選出された16人のウマ娘による、年末の祭典がいよいよ始まります。さて、改めて出走するウマ娘の紹介をしていきます』

 

 それから先16人のウマ娘を軽く紹介していく。やはり16人の出走だと紹介時間が短くなるのは仕方がないかもしれない。

 

『4枠7番、ライスシャワー。2番人気です。シニア級のウマ娘が多く出走した今年の宝塚記念で見事勝利を勝ちとり、クラシック級にも関わらず高い人気を得ています」

 

 

 

 

 それからスラスラと出走バの紹介は終わり、ゲートの入場も終わった。

 

 

 いよいよレース開始である。

 

 

 

 

 

 

『各ウマ娘、ゲートイン完了……スタートしました』

 

 バタンとゲートが開き全員が全員綺麗なスタートをきった。

 

 ライス先輩は落ち着いて差し先行のポジションにつく。ライス先輩は生粋のステイヤーであり、長距離レースは得意中の得意。

 

 

 

 そこから先は逃げウマ娘がハナを切り、その後を先行ウマ、差しウマが続いていく。ハナをきるウマ娘はダイタクヘリオスとメジロパーマー先輩。レースを加速させて有力バのスタミナをすり潰し逃げ切って勝利を得ることで有名なウマ娘・・・・・・らしい。

 

 メジロパーマー先輩はマック先輩と同じ家の出らしい。たまにメジロ家お茶会をしにマック先輩が行っていることくらいは知ってるけどね。

 

『順位を振りかえっていきます。ハナを進むのはメジロパーマー、ダイタクヘリオス。そして後ろに13番アルティメットが続く。1バ身離れて12番パンジャン、4番テネッシー、15番ティータイム、7番ライスシャワーが先行。後方には1番ジャラジャラ、3番イヤシカミーク、2番ブタノミッソーニ、9番サバオリ、16番ロイヤルティー、11番ダージリン、外に10番アップルパイ、内に6番でハトポッポー、14番テテーテッテテとなっています』

 

 個性が豊かすぎるウマ娘の名前を聞き流しながら、ライス先輩の動向を見る。

 

 そうこう言っている内に第4コーナーを過ぎ、残り1000メートルを通過した。

 

 

『残り1000メートルを通過、タイムは58秒9とかなり早いペースですね。先頭は変わらずメジロパーマー、2番手のダイタクヘリオスとの差はおよそ2バ身。そこから1バ身離れて内にアルティメット、外に7番ライスシャワー』

 

 ライス先輩が順位を上げている。ライス先輩は並いる強豪をねじ伏せることができるスタミナ量とパワーで積極的に仕掛け、前にいるウマを全て抜き去る戦法をよく取る。

 

 それに加えてレース中の駆け引きも上手く、マークする相手を変えプレッシャーを与えながら自滅させていく事も行う。

 

 このライス先輩特有の駆け引き法はスタミナが有り余っているボクにどうにかして勝つために、有り余るスタミナを削り速度を落とす為に編み出されたもの。

 並走の際にボクが前を走っている時は後ろにとりスリップストリーム効果を得ながら敢えて静かに気配を立てたり、逆に無くしたりして此方がそれに気にしたり追い立てられるような形になったとする。

 そうなるとボクのスタミナがゴリゴリと削られ、普通に走りきれはするが最後の末脚が鈍る為そこを差される事がたまに良くある。(これはたまによくある事である。要は稀に有るという事)

 

 ちなみにスタートより一周目第4コーナー時にライス先輩の前にいた数人は恐らくそれにやられて後ろに垂れている。一人はなんとかペースを守れて走っているが、そのウマ娘は今現在ライス先輩の後ろについている。

 

 

 

『第2コーナーを抜けて向こう正面へ。メジロパーマーの足は衰えません。どんどん後続との距離を離している。ダイタクヘリオスはどこまで喰らいつけると言うのか?それにしてもこのままメジロパーマーが逃げ切りそうな勢いですね。このまま本当に逃げ切ってしまうのでしょうか』

 

 

 ふと気になったのだが、今のチームメイトはどうしているのかと左右を見てみると、マック先輩は固唾を飲んだ顔をしているし、ゴルシ先輩は珍しくシリアスな顔をしている・・・・・・

 

 

 ゴルシ先輩って何も話さなければ麗人なんだよなぁ。ボク?ボクは普段はまともな事喋ってるよ? 

 おい誰だ嘘つけとか言ったやつは。しばき倒しますよ?

 

 

 

 

 

『残り600を通過、2周目の第3コーナーカーブへと差し掛かっていきます。メジロパーマーは依然先頭を切り、ダイタクヘリオスとのリードは既に5バ身程。おっと、ライスシャワーが早めに仕掛けてきたぞ!?』

 

『中山の直線で届かないと判断して早めに仕掛けたのか?それでも仕掛けるにはまだ距離があると思いますが、あの位置からもつのでしょうか?』

 

 コーナーで差を付けろとばかりに緩やかにけれど確実に加速し、残り400メートル地点で2バ身先を行っていたダイタクヘリオスをかわした。

 

 あとは5バ身先を行くメジロパーマーのみ。

 

 確かメジロパーマー先輩は去年の宝塚と有馬を優勝した有力なシニア級の逃げウマ娘だと言われている。メジロパーマーと言えば普通の逃げウマだと評されている。

 

 序盤から終盤まで自分のペースでレースを進行させ、レースを加速させ他のウマ娘のスタミナをボロボロにしながら、自身は何とか体力を振り絞って走り切る。

 

 これが典型的な逃げウマの勝ち方だった。

 

 

 そして、ライス先輩は。クラシック級でミホノブルボン先輩に勝利している。しかも逃げウマの対処法はボクが並走することで身に付けている。

 

 その対処法は。逃げ馬が作ったペースを終盤早めの段階でスパートをかけ、空いた差を長い距離で差し切るという事だ。これは言えば簡単だけども、行うのは簡単ではない。

 

 仕掛ける位置を見誤れば体力がすり減り最終盤で減速するし、大きい差が付いてしまっていれば差し切れない可能性もある。けれど、ライスシャワー先輩はシニア級長距離ステイヤーと比べても多めの体力が付いているし、割と長めのスパートは僕との並走でこれでもかと言うくらいやった。

 

 

『ゴールまで残り200!ここからは上り坂だ、メジロパーマーが逃げ切るのか!それともライスシャワーが差し切ってしまうのか!それとも後続が一気に差してしまうのか!12番のパンジャンも上がってきている!』

 

 残り200。ボクはかたずをのんで前の手すりを握りしめながら固唾をのんで見守る。あと1/2バ身、1/4バ身と差をどんどん詰めている。

 

 いける!ぼくのライス先輩なら差し切って見せる!菊花賞の時もそうだった!やれ、ライス先輩!貴方しかできないんだよぉ!!!*2

 

『中山の坂を先に乗り越えたのはライスシャワー!メジロパーマーをかわして先頭に躍り出た!』

 

 残り100メートルと言うところでライス先輩がパーマー先輩をかわし先頭へと躍り出た。パーマ先輩に刺し返すような体力は残ってないはず。このままいけば!

 

『ライスシャワー先頭だ!今ライスシャワーが一位でゴールイン!二着にはメジロパーマー!三着はパンジャン!』

 

「いよっしゃー!やったなライス!」

 

「良かった……ライス先輩!」

 

「よくやりましたわライスさん。今日はお祝いですわ!」

 

 周りではものすごい歓声が沸いておりものすごい音となってボクの耳を襲ってくる。耳を閉じていても聞こえるから相当な音だろう。何なら、マック先輩とかゴルシ先輩も耳をぺたんと落としている。

 

 しかし。周りがものすごくうるさくたって問題はない。

 

 

 ライス先輩が勝てただけでボクは凄くうれしいんだ。聞いてよ、ライス先輩。少し嫌な雑音こそあるけど、祝福の声が聞こえてくるんだよ?

 

「ライスシャワー信じてたぞ!おめでとう!」

 

「おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでt(以下省略)」

 

「ライスシャw(以下省略)」

 

「クラシック級で有馬記念制覇かー。あとでライスシャワーのグッズ買いに行くとしようかな」

 

 

 

 

 

 これでライス先輩に言う言葉も決まったよ。

 

「本当におめでとう、ライス先輩。ライス先輩は勝っていいんだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ちなみに。ボクは勿論レースの後で行われたウイニングライブで一着の振り付けを踊るライス先輩を夢中で堪能した。青い光で埋まるウィニングライブは、ライス先輩にとっても良い思い出になるはず。

 

 

 

 

 斯くして、ライス先輩の有馬記念は勝利を飾り栄光の光を浴びて終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 年末の有馬記念が終わった。その次は—————

 

 マック先輩のホープフルステークスだ。

 

 

 マック先輩がホープフルステークスを走った後。ボクがそのバトンを貰い、誰よりも早く駆け抜けてクラシック3冠を取って見せる。そのためにはどんな練習もいとわないさ。たとえ嫌いなゲート練習でもね。

 

 マック先輩のホープフルステークスと年末のクリスマス、そして年末年始が来る。

*1
領域内の事。アプリでいう固有スキル発動時のレース場とは違う別次元みたいなところ

*2
エースコンバット7ネタ。知らない方はエスコン7ミッション15と検索。動画内の後半でカウントと言うキャラが同じような事を主人公に向かって言っている




 評価と感想に飢えてる今日この頃、頑張って書きました。

 私が投稿しなかった間に感想を下さった方や評価をしてくださった方のおかげでこの話を書き上げられました。いやーもう感謝しかないです(光落ち)




 もしかしてお前(作者)・・・消えるのか?

 あぁ!(冗談です)
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