します。
ということでライス先輩がレースで勝った翌週。マック先輩がホープフルステークスで勝った、その後の事。
ホープフルステークスが終わった直後に何が来るか。それは—————
マック先輩曰く
『お正月ですわ!お餅が楽しみですわ!!お汁粉も楽しみですわ!!!パクパクですわ!!!!』
まぁ、甘味に異様な執着心を見せるマックイーンらしいことを言っているけど、簡潔にまとめるとお正月休み。
トレセン学園では基本的に大型休暇は三つ。春休み、夏休み、正月休みの三つ。
春休みは新入生や年度の切り替わりが入る関係で必然的に休みになり、夏休みは言わずと知れたもの。夏休みに関しては夏合宿などで練習に力を入れたりする期間でもある。
そして、年終わりと始まりの休みがお正月休みなんだ。お正月休みは実家に帰る者の方が多く、一年近く開けていた実家に一度帰省しようと考えていた。
という訳で、ライス先輩に一緒に帰省しないかと提案すると、快く頷いてくれたので一緒に飛行機に乗って北海道まで飛び、そこから空港で別れてそれぞれの実家に行くという形になった。
ちなみにライス先輩の実家は割と太く、会長の家系であるシンボリ家やマック先輩のメジロ家ほどではないにしても割とレース関係の名門だったりする。
ボクの家系?うーん……母が地方で色々と活躍したくらいかな?5代くらい遡れば、実はシンボリ家と縁があるらしいけど、シンボリ家と親戚付き合いは無い状態だし。
ともあれ、今日はお正月休み初日である。という訳で。
東京土産を携えて、府中から羽田空港に乗り入れを行っているハマの赤いアンチクショウこと横浜の朱い路地裏の超特急にライス先輩と共にクロスシートに座っている。
そして京〇線のエアポート快特に乗り揺られる事数十分。
「羽田着いたー!」
慣れない電車に疲れたボク達だった。なおライス先輩という有馬記念優勝バの有名度合いによって度々入れられるファンサを待つのに疲れたとも言う。
ボク?重賞取っただけだからそこまでファンが多いわけじゃないのだよ。
本当なら中央で勝つだけでもすごいのだけど、だれでも知ってる有名人レベルとまではいかないのだ。前世で例えるなら某秋葉原の名から生まれたアイドルグループとか、イケメン揃えた、『ジ』ではじまって『ズ』で終わるアイドルグループくらいの知名度を持つのがG1優勝バ。
それに比すればGⅡ勝ったくらいじゃ全国的に有名にならないし。
たぶん。
ちなみにライス先輩のグッズはURA公式HPで買えるので買うと良いぞ!カイチョ—のグッズも売ってるぞ!
因みにボクは全部コンプしてるけどね(クレカの暴力)
と、いう訳で。絶賛羽田第一ターミナル駅に降り立ったは良いものの、ファンサで忙しいライス先輩を尻目にしてその辺で買ったはちみーをちうちうと吸っていた。
ちなみに、一番最初に勇気を出してライス先輩に声を掛けたのは、ちっちゃいウマ娘の子だった。そこからライス先輩のファンらしき人々がぽつぽつと出てきてはファンサをお願いしていた。
ライス先輩は自分がファンサをする側になるとは思って無いらしくちょっと目をうるうるさせながらボクの方をちらちらと見てきた。
ごめん、だけど僕にはどうすることもできない。頑張ってね?
「ふぇぇぇ~~~」
可愛い(確信)
左腕に付けたグランドセイコーの文字盤をちらりと見ると、8時10分を指していた。飛行機の搭乗開始は10時40分。そこから逆算すると一時間以内に荷物を預け入れすれば良いので9時40分に手続きを始めればいい。
そこでさらに余裕を取って9時にしたとしてもあと50分以上は余裕がある。
「あ゛—————飛行機乗るのに早く来すぎることは無いけど、暇だなぁ。ライス先輩は忙しそうだけど」
未だにサインであったり、握手を求められはしなくてもちょっと話してみたいなどという要望を飛ばしてくる人等で割と忙しそう。
だがそのファンサ攻勢も終焉を迎えた。9時になったからである。ちなみにボクは50分の間グランドセイコーと戯れながら最新のウマ娘のトレーニングに関する論文*1を読んでた。
「ライス先輩時間だから行こっか」
そう言うと、若干ほっとした顔をするライス先輩がいた。
「うん、テイオーさん行こう」
それからは国内線の新千歳空港行きの飛行機に搭乗した。
羽田から新千歳空港までは約1時間半のフライトである。
というわけで。
「さっむ!」
そう、北海道の新千歳空港の一月は、寒い。寒いどころではなく凍死するレベル。
歩いただけでホワイトアウトで現在地を見失うこともあるのだ。今日は運良く晴れなのだが、寒いのに変わりはない。
新千歳空港のターミナルから出るとそこは雪国であった(マジの雪国)
辺り一面真っ白。そこでターミナル前の道路に2台の車が停車していた。
片方は黒いレクサ○*2、片方は白いクラウ○。
黒いレクサスはボクの迎えで、クラウンはライス先輩の迎えだろう。
ちなみにどうでもいいと思うけど黒いレクサスはお父さんの趣味である。黒の車っていいよね?
「ライス先輩、じゃあまたね!良いお年を!」
「テイオーさんも良いお年を」
ちなみにライスシャワー先輩の実家は登別らしい。ボクの実家は新冠である。どちらにしろ車が無いと話にならないけどね。外寒いし。
近づくと専属運転手が出てきて後部座席を開けてくれた。ヌルっと車内に入ると寒い外とは違い暖かった。
「じゃあお願い」
「分かりましたお嬢様」
それからはずっと車に揺られていた。
車に揺られること1時間半くらい。
ちょっと大きめの家にそのまま入っていった。
玄関に止めてくれたのでそのまま勝手にシートベルトを外してドアを開ける。
そのまま二重扉の玄関を開けると。
「アー……アッタカイナァ……」
一瞬外に出て凍えかけたのもつかの間、暖かい家の空気に包まれることでほんわかする事になる。
「タダイマ—!」
そういうと奥から小さい影が飛んできたのでその影を優しく抱きとめる。
「オカエリ—オネエチャン!」
この子はボクの妹の輝美だ。しかも何を隠そうウマ娘である。
ウマ娘である!なので可愛い!しかも6歳!やんちゃ!カワイイネ!
「アノネアノネ,オネエチャンノレースミテタヨ!カッコヨカッタ!」
「ありがとう、輝美。見ててくれたんだね」
ちなみに。ボクはトレセン学園ではトウカイテイオ―で通っているが、戸籍上は姓名揃えて別の名が書かれているんだ。ボクの場合は名前は「天」。
どんな困難に直面したとしても挫けず空高く羽ばたいてほしいという願いで付けたんだって。
ボクの回りをくるくると回っている妹を撫でながらリビングを開けると、お父さんとお母さんがリビングで談笑をしていた。
机には何やら写真が。
床を見るとル〇バがうごめいていた。
ルン〇なんていつ買ったんだろうか?まぁそんな思考は隅に置いといて。
「タッダイマ—!カエッテキタヨ!」
「「お帰り、天」」
「二人とも何見てるの?」
机に広げられている写真を覗き込んでみると。
「ボクのレース中の写真?」
「そうね、筋の人に頼んだのよ」
……わざわざボクの写真を撮らせるがために東京のスポーツ写真家に依頼したのか………そこまでしてほしいのかと思った。
まぁボクもカイチョ-の写真は凄く欲しいし?分からなくはないよ。
ただ少し恥ずかしい気もする。
その後はのんびりと家族水いらずで団らんして、寝て、食べて、走って、寝て、走って。
大みそかは年越しそばを食べながら除夜の鐘をききながら過ごし、正月ではおせちを食べお腹いっぱいにして。三が日には初詣へ。
それから、走ったり、家族とのんびりしたりして。
そんなこんなで久しぶりの帰郷を満喫した。
そして、新千歳空港でまたライス先輩と落ち合い飛行機に乗り、トレセン学園に帰ってきた。
そして、お正月休み明け一発目のチームスピカの年度最初のトレーニング日。
そこには、お汁粉を食べまくって増量したマック先輩(もちもちver.)が!
「マック先輩……我慢できなかったんですか……?」
「マックイーンさん…………」
「うぅっ……しょうがないですわ……お汁粉が美味しすぎるのが悪いですわ!」
ボクは絶句した。
人物紹介
東海輝美
トウカイテイオ―の妹。現在6歳。割としっかり者のテイオーとは違い未だ幼い。言うなればアプリ版クソガキテイオー。
ちなみに可愛い。
走りの実力は比較的高い。中央でG1は勝てるかもしれない。なお足は脆い。
メジロマッキョイーン
太った