こんなのが 汎用衣装で いいんですか
(字あまり)(辞世の句)
「手前、若輩者ですゆえ、仁義前後間違いましたる節は堪忍願います。手前、トレセン学園はスピカに身を置き、走りの稼業昨今の未熟者でございます。姓名の儀、声高に発しまするは……と言いたいところでござんすが、お姐えさんと同じくして、手前は一介のウマ娘。つまるところ名一つで世を渡る身でござんす。では改めまして、名を声高に発します、オロールフリゲートというものでござんす」
「スッ、スピカさんだぁ……!」
「おいお前、ライスを怖がらせてどうする。黒沼さんの因子継承しすぎだろーが絶対!……いや待て黒沼さんもそんな古臭ぇスジモンの挨拶はしねぇ!」
「ごめん……。今の僕にできる最大限のリスペクトはなんだろうって考えたとき、なぜかコレが1番に頭に浮かんだんだ」
ライスシャワー。
いわゆる天使である。デジたんガチ恋勢としてでなく、一介のウマ娘好きとして語らせてもらうが、ライスは本当に可愛い。お兄さまって呼ばれてみたいな。僕、後輩だしウマ娘だけど。
「あの……?ライスに何か御用ですか……?」
「ああハイ、そりゃもちろん。何と言いますか、今日のブックマーケットには古今東西よりどりみどりの本が集まってるわけでして。僕は参加してくださった方全員に心底礼をしたいと思ってるんです」
「コーフンしすぎて話が見えなくなってるぜ、変態。ちゃんとビシッと決めろよ」
興奮必至。なぜならば今日は待ちに待ったファン感謝祭である。そして、かねてより計画、準備をしてきたトレセンブックマーケットは無事に開催された!参加者もまあまあいる。僕と同じような種族の子たちや、目の前のライスさんのような純粋無垢なクリエイターまで、よりどりみどりだ。
さて、とりあえず、未来の大人気作家様に出会ったときにするべきことをしよう。
「ライスさん、サインもらえます?」
「えっ?サインって、あのサインですか……?」
「あー、わりぃなライス。コイツ変態でよ。ウマ娘の匂いがするモンならなんでも手に入れたがる性分なんだ。とりあえずサイン書いときゃ大人しくなるから。パパッと書いちゃってくれ。あ、三つくらい書いとくと後で楽になるぜ」
「えっと、三人分のサインを書けば、いいんだよね……?でも、ライスのサインなんて貰っても、何もいいことなんかないのに……」
「変態だって言ったろ。理屈は通じん。諦めろ」
いかにも。
ところで、僕とデジたんの分でサインが二つ入用なのは分かるが、もう一つは誰の分だ?
「サイン三つ……。って、まさかゴルシちゃんも貰おうとしてる?」
「へへっ、未来の大人気絵本作家にして、最強のウマ娘のサインとくりゃあ、プレミアどころの話じゃねぇよな!何十年か経ったら方々に自慢してやるぜ!」
「さっきの君の言葉と照らし合わせると、ゴルシちゃんももれなく変態にカテゴライズされるけど」
「うっせ!とりあえず、ライス。絵本3冊くれよ。で、そこにサインしてくれねぇか?」
淀の刺客ライスシャワーは絵本作家である。優しく繊細で儚げな絵柄には、全ての人が心癒されるだろう。
彼女は小柄であり言動もどことなく幼いので、高等部らしからぬ印象を受けるが、かのミホノブルボンやメジロマックイーンに白星を収める名ステイヤーである。よりによって三冠阻止や三連覇阻止をやってのけたために、世間では度々バッシングを受けることになる。
当然僕は悪質アンチ断固許すまじの精神であるので、前もってウマ娘アンチを全員東京湾に沈めようかと思う。……なんちゃって。
「ゴルシちゃん……。今の君の目の光りようったら。完全にヲタクのそれだったよ」
「一緒にすんな。アタシは純粋にダチを応援してやりたくて言ってんだ。それにコイツを見てると、なんつーか、世話焼きたくなるっつーか」
「優しいねぇ。でも分かるよ。ライスさんってなんだか放っておけない感じするよね。一応僕の方が後輩なのに、なぜか庇護欲が湧いてくる……」
「だろぉ?可愛いし、性格もいいし。どこぞの変態とは大違いだぜ」
「うっさい。てか、ほら、君が褒め殺しするせいでライスさんが真っ赤だよ。お赤飯になっちゃった。美味しそう」
今の美味しそう、は、いわゆる語彙力を失ったヲタクが発する意味不明言語だとか、言葉の綾だとか、そういう類のものである。デジたん一筋の僕が浮気などするはずないので、やましい意味はない。
「ふえぇ……!?食べないでください!」
「ねぇ今の聞いたかいゴルシちゃん!ふえぇって言った!ふえぇっ!実在したんだ、ふえぇロリっ子……!」
「いやライスはロリじゃねぇだろ。お前より歳上だぜ?」
「は?ゴルシちゃん、君……。何言ってんの?」
「いやだって、ロリってのはつまり、幼女……ってことだろ?ライスは明らかに」
「違うねッ!!君はロリの真髄を何も分かっちゃあいない!」
ロリとは!断じて年齢とかいう文明によって作られた概念じゃあない。もっと奥底の部分、生命の深部にある、アプリオリなものだ。
「ここから先は……。僕の口で語るには役者不足だ。あとはよろしく頼むよ、デジたん」
「ええ、任されました。あたくし、僭越ながらゴルシさんに説明させていただきます」
「うおっ!?お前どっから湧いてきた!?」
「尊みあるところにデジたんあり、ですよ!ちなみにあたしは先程までブツを捌いていました。思ったよりも完売が早かったですね。特にゴルマク本の伸びがよかったです。さすがゴルシさん!」
「嬉しくねェ……」
今回、デジたんは出品者側である。
つまり彼女はアリスデジタル先生というわけだ。
界隈で名の知れたヲタクである彼女の描くトレセン学園は、その解像度の高さでもって、他の同人誌とは一線を画す出来栄えだ。売上はどぼめじろう先生と一二を争う。
ちなみに、僕もデジたんの創作活動にいくらか手を貸した。とはいえ、本当にアシスタント程度の仕事だが。
ただ、明らかに僕とデジたんをモデルにした登場人物たちの髪を塗ったり、色をつけたりする作業は、何というか、えもいわれぬ背徳感があった。
「ロリとは……!全てなんです」
「は?」
「いいですかゴルシさん。ロリを世間一般でいう幼女と定義するならば、貴女だって元々はロリだったんですよ?当然ですよね?」
「なんか長くなりそうだな」
「幼いものは等しく慈しむべき存在であり、尊いものです。そして、ウマ娘ちゃんは皆ロリから始まったんです。であれば全てのウマ娘はロリの因子を持っている!ロリという祝福を一生受け続けるのがウマ娘という種族なのです!」
「お、おう」
「ある哲学者は言いました。幼子は無垢、忘却、そしてひとつの新しいはじまりである、と。精神の極致とは幼児の精神!すなわちロリ!あたしたちがちっちゃいウマ娘ちゃんを愛し、はたまた母性溢れるウマ娘ちゃんにバブみを感じるとき!まさしく進化の歯車を回しているということなんです!」
「おう何言ってんだ?目が怖いから一旦止まれ」
「結論!ライスさんがロリかどうか?そんな問いは成立しません!ライスさんにロリっぽさを感じたオロールちゃんの心、それが唯一の真理ですから!ロリは皆の心の中にあり!」
「あ、これライスの本。サイン入りだぜ。お前の分」
「エッ……!フォワ゛ッ」
デジたんが熱弁している間に、ライスさんはサインを書き終えていた。
ふむ、自身の大きな耳になぞらえたのだろうか。ライスシャワーの名だけでなく、うさぎのイラストがついている。可愛い。
「よし昇天したか。やっと静かになった」
デジたん……。立ったまま気絶している。
まあ、気持ちは分かる。
「あわわ……!?気絶しちゃった!?もしかして、ライスのせい……?」
多分そう。部分的にそう。
「大丈夫だ。コイツは特殊な生き物だから。むしろお前のおかげで静かになったから助かるぜ」
「ライスさんのおかげでデジたんの寝顔が拝めました。ありがとうございます。貴女はこんなに簡単に他人を幸せにできるウマ娘なんだから、もっと自信を持ってください」
「ライス……。ライスが、誰かを幸せに……?」
「ええ。貴女の一挙手一投足で、幸福は生まれます」
「……!」
「おい勘弁しろよ。こんなくだらねぇことでエモシーンみたいな雰囲気醸すな」
ライスシャワーは祝福の名前。
幸福を降らせる祝福の名を持つウマ娘。
世界にまたひとつ、新たな幸せが生まれた。
「前後のやりとり抜きにしてここだけ切り抜きたいな。そしたらちったぁ感動できるかもしれん」
「……ねぇゴルシちゃん」
「ん?どしたよ」
「やっぱり今日の君、ちょっと同志の匂いがする」
「は?お前、薮からスティックにどうしたよ」
「考えてみれば、ファン感謝祭の日だってのに、焼きそばを捌いたり、妙な出店をやったりせず、僕と一緒にブックマーケットに来てるのがおかしい。さっきからヲタク用語にしっかりとついていけてるみたいだし。もしかして君、実はその趣味に目覚めて……」
「言われてみれば。なんでアタシはこんなとこに……?いつの間にか足を運んでたぜ。もしかして、自分でも気づかねぇうちに、堕ちちまったのか……?嘘だッ、嘘だァァァァァ!」
◆
ゴルシちゃんが「ちくしょうマックちゃんと焼きそば売り捌いてやるー!」と言いながら絶望に打ちひしがれて走り去った後。
僕とデジたんは分担作業で戦利品を回収するため、しばしの間別れている。
「あ、どぼめじろう先生。お疲れ様です」
「どぼっ!?」
ブックマーケットを練り歩いていると、なぜかパーカーのフードを被りマスクをつけ、さらに尻尾の隠れるブカブカパンツを履いたどぼめじろう先生ことメジロドーベルさんに出会った。
「ドーベルさんの新刊、買いましたよ!いやぁ相変わらず素晴らしいお手並で。購入希望者が殺到してましたよ」
「ッ!?ちょっと、静かにしてよお願いだから!」
「あっ、すみません」
やはりまだ公衆の場で作家としての身分を明かすことに抵抗があるらしい。本人の心の準備がまだである以上、僕はとやかく言うべきではない。しかし既にほとんどの知り合いが察しているのだから、趣味を隠す意味も少ないのだが。
というか、カミングアウトが恥ずかしい理由のひとつに「どぼめじろう」なんていうふざけたペンネームを採用してしまったことが挙げられると思う。よりによってソレかよ、もっと可愛い名前あっただろ。なんでそんなオッサンエ◯同人作家みたいな名前にしちゃったんだよ。
「そういえば、新刊の売り場で売り子をやってたの、ドーベルさんのトレーナーさんでしたね。やっぱり、趣味を公開する気はないんですか?」
「仕方ないでしょ!外部のイベントならコスプレイヤーですって言えば通るけど、学園内のイベントじゃリスクが上がるのよ。それに、トレーナーが手伝ってくれるって言うから、手伝ってもらっただけで……」
「わざわざ変装までして。確かに、一見するとウマ娘とは思えませんね。外部の客かと思いましたよ」
「っ!そうよ、変装してるのよアタシは!なのにどうして貴女は気づいたの……?」
「匂いですかね」
「えっ……?」
「匂いです。あとは、歩き方ですね。まったく、ドーベルさんったら。変装するなら仕草もしっかり変えないと、知り合いにバレちゃいますよ?」
「普通はバレないはずなのよ……」
そんなことはない。デジたんだってこの程度の変装は見破るだろう。彼女のウマ娘識別能力はペンタゴンの生体認証技術にも引けを取らない。
「ハァ、もう。声をかけてくれたのは嬉しいけど、アタシ、これから行くところがあるの。ターゲットが品切れになる前に行かなくちゃ。それじゃ……」
と、ドーベルさんが立ち去ろうとしたそのとき、聞き覚えのある足音が近寄ってきた。
「あ、オロールさん!こんにちは!」
「ッ!ウッス、ロブロイの姉御!」
我らがロブロイの姉御である。
メガネっ娘で、僕よりも身長は低い姉御。だからと言って、一見してただの地味系かと思うなかれ。彼女は姉御だ、間違いなく。
「姉御呼びはやめてください。私、そういうのには慣れていませんし、周りに誤解されてしまうと困るので……」
「ウッス」
「その『ウッス』っていう返事も気になります」
「はい、ロブロイさん」
とまあこの通り、僕はロブロイの姉御に逆らえない。なぜならば、思わず従いたくなるようなボスの風格が滲み出ているからである。逆らったら間違いなくケジメをとらされる。最近は最強のカタギこと黒沼さんの因子を継承したから、強い相手というのがどんなヤツなのか
「あっ、そうだ!オロールさん、ドーベルさん。皆さんにはお世話になりました。ですので、こちらを受け取っていただきたいんです!」
「これは……本?」
「はい!今日出品している私の小説です!拙い物語ですが、お読みいただき、感想をお聞かせ願えればと!」
これから手に入れようと思っていたところなので、ありがたい。姉御の優しさが身に染みる。
「本当にいいの?ありがとう!ちょうど買おうと思ってたから、嬉しいわ。それで、えっと!実はアタシも、渡したいものがあるんだけど……」
「そういえばドーベルさんも出品されてましたよね!私、買いましたよ!」
「ヴッ!?!?ど、どうして皆アタシの本に食いつくのがそんなに早いのよ……!渡そうと思ったら、もう手に入れてたなんて。それなら、ロブロイさんにもきちんと代金を……」
「いえ、私は結構です。小説と言っても短編ですので、枚数も少ないですし、凝ったオプションもつけていませんから」
「そんな、悪いわよ。それに値段の問題じゃないわ」
「気持ちの問題、という意味でも、私は皆さんに恩返しがしたいんです!自作の小説を読んでいただくことが恩返しになるか分かりませんが……。受け取ってください!」
ヲタク特有の金を払うぞ脅迫をしたいところだが、姉御相手じゃ分が悪い。まあロブロイの姉御の厚意だ。ありがたく受け取ろう。
「そういえばドーベルさん、随分気合い入った本作ってますね。そのおかげか大人気でしたよ。アリスデジタル先生の本とどぼめじろう先生は、今回のブックマーケットの目玉と言っても過言じゃない」
二人のブースには長蛇の列が出来上がっている。
「そ、そうなの?」
疑問を抱くドーベルさん。彼女は自覚がないらしい。
「ドーベルさんもデジたんも、他の出品者とは気合の入りようが違ったんですよ。トレセン学園内で行われる比較的小規模な即売会だというのに、新刊フルカラー特殊加工PPは当たり前、表紙は箔押し。何してるんですかホント」
そういえば、ライスさんも絵本を出品していたが、アレも大概気合いが入っている。普通の同人誌とは紙の種類からして違うので、コストも高くなるはずだ。
だが値段は安かった。つまり、儲けは出ていない。
さすがはライスさん。他人のためを想う心が強い。
しかしその上を行くどぼめじろう先生であった。
「……ホント、何してるのかしらアタシ」
ドーベルさんは自分の異常性に気がついたらしい。いやはや、まったく彼女も侮れない。
「あ、そうだドーベルさん!ひとつお願いしたいことがあるんですけど!」
ここで僕はとあることを思いついた。
「え?何かしら?」
「サインください!!」
「サイン?って、あのサイン?」
「そのサインです!買う時に貰いたかったんですけど、何せ売り場にドーベルさんがいなかったものですから。書いていただけます?」
「ええ、それくらいなら構わないけど」
彼女も未来の伝説的同人作家である。貰えるうちにサインを貰っておこう。
「あ、そうだ!皆さん。せっかくなので、お互いにサインを書いてみませんか?」
すると、ロブロイの姉御が提案する。
「えっと?つまり、僕も書けってこと?今回僕は出品してませんけど。デジたんの手伝いをしたくらいで……」
「はい!サイン、書いてほしいんです!実は先程、デジタルさんとお会いしまして。その時に聞いたのですが、デジタルさん曰く、今回の新刊はオロールちゃんと一緒に作ったから、実質二人の作品のようなものだ、と言っておられましたよ!」
「デジたん……!」
そんなことを思ってくれていたなんて。やばい、情緒が壊れる。感情の渋滞のせいで胸が張り裂けそうだ。
「サイン、ねぇ。なんだか有名人になった気分」
「ドーベルさんはもう十分有名人じゃないですか?レースでも結構活躍されてますし。今後サインを書く機会も増えるかもしれませんよ」
「そうかしら。けど仮にそうだとして、トレセン学園に通って重賞レースに出場した以上、貴女もそうなる可能性が高いわよ」
「ふふん、言われなくても分かってますよ。僕はいつか世界を獲る予定ですからね。サインの練習はバッチリですよ!」
長年に渡って考え続けてきたサインを解き放つ時が今!来た!
◆
流麗な筆記体で書かれた「Zenno Rob Roy」の字。
これは、まあカッコいい。
しかし、少女漫画家らしさを感じさせるような星やハートが散りばめられた「どぼめじろう」の文字は、僕の腹筋に多大なダメージを与えた。
「オロールさんのサイン……。名前の横に描かれているのは、もしかしなくてもデジタルさんですか?」
「その通り!」
漫画家がよくやるだろう。自分のキャラをサインの横に描くアレだ。このサインならオリジナリティがある上に、デジたんは僕のモノだと周知できる。
これが三日三晩寝て考えた僕のサインだ!
「いや、どうなのよソレ。サインっていうのは本人証明になるものなんだから、他人のイラストを描くのは良くないんじゃないの?」
ドーベルさんにまともな指摘をされた。
うーん、さすがにこのサインを続けるのはムリがあるか。
「確かにそうだけど、ホラ、今回の場合は、その本が僕とデジたんの合作みたいなものだから!」
サインを書いたのは、二人の持っていたアリスデジタル先生の新刊である。ロブロイの姉御が持っていたものには、しっかりと先生のサインも書かれていた。その神々しさたるや。
……おや、デジたんへの愛を心の中で叫んでいたら、本人がやってきたようだ。
「あ、どうもどうも先生方、勢揃いで。ほえ?その手に持ってらっしゃるのは……!?あたしの新刊?」
生ける伝説、アリスデジタル先生。
「やあ、デジたん。コレどう思う?」
「なんですかコレ、もしかしてオロールちゃんの直筆サイン……って横に描いてあるのあたしじゃないですか!オロールちゃんのサインなんだから、もっとこう、オロールちゃんっぽいものを……!」
「僕っぽいものねぇ。でも考えてみてよ。確かに僕のアイデンティティを表す記号はいくらか思いつくさ。でも一番僕らしいものといったら、やっぱり君との関わりだ、そうだろ?」
「……なるほど?」
「というわけで、これから僕がサインを書く機会があったら、君の顔を描いてもいいかな」
「やめて。さすがに恥ずかしいから」
「あ、じゃあこれから君がサイン書く機会があったら僕のイラスト描いてくれて構わないからさ。これぞWIN-WINの関係……」
「やめてください」
「やめます」
どぼめじろう先生は公式が言ってないだけで公式設定(適当)