作者は真面目な話を書くとタヒぬ病に侵されているので、シリアスはシリアルになります
「聞いたかよオロール。スズカのやつ、海外視野に入れてんだって。ま、アイツは世界でも通用するわな。スピカにもグローバル化の時代が来たぜ!」
「……そうなんだ」
「お?なんか元気ねーな。お前らしくねぇ」
「そうかな?いや、別になんでもないさ。いつも通りだよ。……いつも通り、やることやるだけ」
「……そうか。まあ、あんま気張んなよ」
天高くウマ娘肥ゆる秋。ファン感謝祭を満喫したスピカは、これから残酷な運命を迎える。
……可能性が、ある。
「だが、あんまり沈まれるのも困るぜオロール。チームメイトがG1に出走すんだ。秋天、アタシらがスズカを後押ししなきゃならねえ。お前、誰かを応援すんのは得意だろ?」
「その通り。スズカさんには何としても一番にゴール板を駆け抜けてもらわなくちゃいけないんだ」
何事もなく、無事に。
◆
コンテンツとしての「ウマ娘プリティーダービー」を知っている者ならば、シーズン1の第7話、といえば何が起こるか分かるだろう。
「スズカさん、今日は本当に調子が良さそうです!前走の宝塚ではグラスちゃんやエルちゃんに影も踏ませず逃げ切りましたし!昨晩も、気分が高まって左回りでトリプルアクセルしてたんですよ!」
スペちゃんの言う通り、今のサイレンススズカは一味、二味違う。秋天の芝2000mはただでさえスズカさんの独壇場といっても過言ではない。さらにリギルからスピカに鞍替えしてからは得意の逃げスキルを存分に伸ばし、異次元の逃亡者の名を欲しいままにしている。
事実、今日のレースは枠が全て埋まっていないのだ。他のウマ娘たちは皆、勝てないレースに挑みたくないから。
観客席でレースの開始を待つ僕たち。
屈託のない笑顔を浮かべるスペちゃんを尻目に、僕は額に流れた汗を手で拭う。
一抹の不安がよぎる。
「……トレーナーさん。スズカさんは、大丈夫でしょうか」
「オロール。仲間を信じてやらねぇでどうする!アイツなら絶対に一位を獲ってくれる!」
それが心配なんだ。
「チームメイトとして、僕は皆のメディカルチェックを行えるように、それなりに勉強したよ。非常に不服だけどトレーナーさんに頭下げて教えを乞うてみたりもしたし」
「俺に頭下げんのそんなに嫌だったの……?」
屈辱であった。
「とにかく、トレーナーさんや、なぜかトレセン学園に時々現れるメジロの主治医さんから医学的な見地を学ばせてもらった僕から言いますけどね。スズカさんの身体は危険な状態です」
「ッ!?オロール、テメェ!?」
ゴルシちゃんの声がやけに響く。
だが、僕はどうしても言わなければならなかった。
スズカさんの才能をフルに活かすためには、まず骨から鍛える必要があった。彼女の溢れ出る力を受け止められる強靭な肉体の軸が必要だった。
僕はスズカさんのサポートをずっと行ってきた。おかげで、確かに彼女の骨や筋肉は、
しかし、骨を強くするといっても、ウマ娘にとって生命線であるスネをビール瓶で叩くわけにもいかない。だから具体的な方法といえば、トレーニングメニューの若干の見直し、あとは精々食事メニューによるものくらいだ。確かにいくらか骨は強くなった。だがスズカさんの走りを受け止めるには全く足りない。強くなったとはいえ、雀の涙ほど。
「あんなに天性の走りの才能を持ってるのに、ウマ娘という生物の限界が、それを邪魔してるんだ……!」
「……テメェ、スズカがこれから走るってときに、んなこと言うのがチームメイトかよ?話が今更すぎんだよ!お前も競走ウマ娘なら分かんだろ!もう引けねぇトコまで来てんだ、だったらチームメイトのアタシらがやるべきことがあんだろーが!?」
何をやってるんだ僕は。ゴルシちゃんの顔をまともに見ることができなくなってしまった。
僕を悩ませたのは、何よりスズカさんの熱意だった。
単純な話で、彼女は自分の限界が伸びたことを感じとる度、その限界に易々と追い縋ったのだ。
僕が何もしなければ、サイレンススズカというウマ娘は選手生命に関わる大怪我をしただろう。
だが僕が介入し、チームメイトらの基礎体力の強化を図ったことで、彼女がより己の肉体を苛めてしまうようなことにはならなかっただろうか?
彼女は
つまり……。
いや、考えたくもない。
ああ、参った。
悩むという行為自体、僕らしくないのになぁ。
自分が何の仕事もできなかったことを悔やむにしても、もう遅いだろうか。そんなことを考えていると、不意に暖かい声がかけられる。
「ねえ、オロールちゃん」
「え、っ?」
「スズカさんは走るよ。そして、走ってるウマ娘ちゃんは、世界の何よりも輝いてる」
「そう。……そうだけど、デジたん」
「だったら応援してあげなくちゃ!何してるのオロールちゃん!?こんなときに沈んでる暇ないでしょ!?ウマ娘ちゃんが、ましてやチームメイトの!最ッ高にかっこよくて可愛い瞬間が訪れるのに!」
「……君はいつでも健気なようで、何よりも強い。だから惚れてるのに。これ以上惚れ直したら熱苦しくなっちゃう」
「応援しよ、ね?一人でも多くの応援で、勝負の盤面は変わるんだから!」
デジたんはそうやって僕に笑いかけた。
あーあ、やめだ、やめ。どうせ僕なんかただの変態なんだから、一丁前に悩むなんて柄じゃないや。
僕がスズカさんに秋天を完走してもらいたいと思った理由は、彼女を含めたスピカのチームメイトたち、僕自身、そして何よりも、デジたんの笑顔を守るためだ。
だからスズカさんは絶対に走り切る。
理由が根拠になる。
デジたんの笑顔は絶対に守るのだから、スズカさんは絶対に勝つ。ハナから医学的根拠なんて必要なかった。
「……なんか久々にマジメなこと考えたらお腹空いてきたな」
「ヘッ、ようやくいつもの調子に戻ったなオロール。売れ残りの焼きそばならあるけど、食うか?」
「優しいねぇ君は。そんじゃ早速いただきまー……」
「あ、気ぃつけろよ?実は焼きそばはほとんどスペに食われちまったからさ。ソイツは麺をハリガネムシで代用した非売品なんだ」
「オ゛ッ」
あたまが まっしろに なった。
……。
「マジか。軽くお灸据えてやろうと思って冗談言ったら気絶しちまった。まあいいかオロールだし」
◆
「……ふぁっ!?」
「あ、いいタイミングで起きたねオロールちゃん。ちょうどレースが始まるところだよ」
どうして気絶した僕を起こしてくれなかったのか聞こうと思ったが、僕の頭がデジたんの膝の上に乗っていたので、オロールフリゲートは考えるのをやめた。
「……また寝ていいかな」
「いや起きろよ変態。応援してやれ。おおそうだ、念送るぞ、念。スズカが勝てるように念送ってやるんだ」
「何言ってんだいゴルシちゃん」
頭を起こしてスピカメンバー一同に目を向けると、全員手を構えて何かブツブツ唱えている。
「勝て〜勝て〜勝て〜……」
僕の目がおかしいのだろうか?彼女たちの手から妖しい黒紫のオーラが出ている。
いや、アレ邪念じゃないか?
「念!ねねねーんッ!!」
デジたんはデジたんで楽しそうに念を送っている。ただし、手から出ているのはまるで太陽みたいに輝くオーラだ。さすがデジたん。
いや、なんでオーラが見えてるんだ僕は。
「デジたんがノリノリだ……。僕も乗るしかないのか、このビッグウェーブに!」
こうなったら僕も送るぞぉ、念!
「臨兵闘者皆陣烈在前……」
「お前だけ本格的な念を送るな」
「でも見てよゴルシちゃん!僕が本格的に勝利祈願をやったら、なんか勝てそうなオーラが出てきた!」
一番ドス黒いオーラが僕の手から!
「何言ってんだお前。オーラて」
「君が念だのなんだの言い出したんだろ」
「いやまあ、そうだけどよ……。おっ!もう選手が全員準備できたみてーだぜ!」
念の話は結局うやむやになったな。
幻覚じゃないと思う。実に謎である。
『各ウマ娘、ゲートに入りました!圧倒的人気、異次元の逃亡者サイレンススズカは1枠1番!どのようなレースになるのでしょうか!』
そういえば、ひとつ分かったことがある。
十余年、ウマ娘として生きてきてなお、僕はまだまだ未熟だ。もしかすると一生未熟のままなのかもしれない。
『多くの期待を背負ったウマ娘たちが鎬を削る舞台、天皇賞秋!今──』
ウマ娘は、夢を背負った分だけ強くなれる。
僕はてっきり、自分がとっくの間にそれを知っていると思っていたが、どうも十分に理解していなかったらしい。
『──スタートです!』
期待という追い風を背に受けたウマ娘は誰にも止められない。
運命ですら、決して追いつけない。
「けっぱれーッ!スズカさーーんっ!」
スペちゃんは相変わらず内地に馴染めてないみたいだべ。けれどその応援には、なまら心打たれるものがある。
「スズカさん、まっこと速いぜよ……!」
「お前は高知出身じゃねーだろ。方言に対抗するな」
『期待に応え早速抜け出したサイレンススズカ!速いっ、サイレンススズカ速い!後続との差がぐんぐん開きます!』
「ほんまに速いのぅ。ワシ感心してもうたわぁ」
「可愛げのない関西弁だなオイ。タマモを見習え、ったく。……まあでも、すっかり元気そうじゃねえか」
「これこそ本来の僕って感じ?いやぁ、さっきのはちょっと、自分でも呆れたよ。僕らしくなかった」
まったく僕らしくなかった。デジたんの狂信者である僕が、仲間一人、そして僕自身を信じられないなんて。
天皇賞秋。
なぜだか、このレース名を耳にするだけで、胸がざわつく。僕は必ず秋天の舞台に立つ必要がある。そこでデジたんと走らなければならない。なぜかそんな気がするのだ。まるで魔物のようなその観念が、僕の心を不安定にさせていた。
僕の中にいつからか巣食っていた魔物。
ソイツはきっと、本能ってヤツだろう。
競走馬アグネスデジタルの勇者伝説、彼の爪痕を世に深く刻みつけたレースが、他ならぬ秋天なのだ。絶対覇王テイエムオペラオーに引導を渡したレース。
僕の目の前の彼女も、伝説を残すのだろう。
「は、はははっ……!マジかよ、すげー!モニター見てみろよ!スズカのやつ、速すぎて、後続のやつらがカメラに収まってねぇ!」
「スズカさん……!スズカさーん!スズカさーん!」
あのスペちゃんでさえ語彙力がぶっ壊れる圧倒的スピード!今年のスピカのエースはサイレンススズカで決まりだ!
「……応援だって、全力出さなきゃな。スピカの名が折れちまうぜ!そのぷにぷにの腹から声出せよー!マックちゃん!」
最初はいいこと言ってたのに。一言余計だなぁ。
「ゴールドシップ……?」
「スッ、スズカー!いけー!飛ばせー!」
「……ハァ。もう。今日くらいは水に流しますわ。スズカさんの顔に免じて」
そうそう、腹から声を出すんだ。スペちゃんなんかすごいぞ。腹から声を出しすぎておへそが制服からはみ出ている。決して焼きそばを食べすぎただけとか、そんなんじゃないはず。
「スズカさん!頑張って!」
「スズカさん!」
「スズカさんッ!!」
「スズカさん!最高しゅぎますぅ……!」
いよいよ大ケヤキを通る。
運命の分岐点……。と言うのは、少し違うか。
今走っているスズカさんは、夢と期待に囲まれた、分岐点のない一本道を駆け抜けているのだから。
「スズカぁーーっ!行けぇーーっ!!」
『先頭サイレンススズカ、大ケヤキを越え第4コーナー!レースはいよいよ終盤に差し掛かります!』
スズカさんの勢いは衰えない。
まあそうだよな。よく考えたら、秋天前夜に興奮してトリプルアクセルするようなウマ娘が怪我なんかするはずないか。
観客席は沸いているだろうかと見てみると、皆一様に口をあんぐりと開けている。あそこまで完璧で理想的な走りを見せられちゃあ、誰だってそうなる。
『ここでサイレンススズカがスパートに入る!?っまさに、逃げて差す!誰にも真似できない走りっ!』
まだ、加速するのか。
瞬間、スタンドは大歓声に包まれた。
「うおおおおおおおっ!行けぇぇーーええっ!」
トレーナーさんのなりふり構わぬ叫び声は、数多の歓声を貫き、スズカさんに届いただろう。彼女はもはやウマ娘の限界を知らない。
チームリギルの面々も来ているようだ。おハナさんが目を見開いてターフを凝視している。その気迫溢れる表情が、普段の彼女のクールな印象とあまりに食い違っていたので驚いた。
「スズカ……!」
今日のトレーナーさんは、いつもの間抜けヅラと違ってシリアスな顔をしている。
そういえば、スズカさんは海外遠征に行くんだったか。つまりこの秋天が国内最後のレースというわけだ。なるほど、このレースは競争ウマ娘キャリアの、ひとつの節目である、と。
『サイレンススズカ!後続をまったく寄せ付けることなく駆け抜ける……!ゴール!一着はサイレンススズカ!栄光の日曜日!秋の盾を手中に収めたのは、一着サイレンススズカーっ!』
11月1日。天皇賞秋。
1枠1番、サイレンススズカ。絶対的な1番人気で始まったレース。スタートダッシュからゴールインまで、他の追随を一切許さなかった走り。
序盤数ハロンは悉く10秒ほど、その後もほとんどのハロンタイムを11秒台で埋め尽くした。
異次元の逃亡者の勢いはラストスパートでも衰えることなく、二位と1秒以上の差をつけ勝利。
歴史に刻まれるレースだった。
◆
「……ね、デジたん」
「?どうしたの?」
「やっぱり僕、我慢できないなぁ……。んふふふふふふひひひひ」
「コズミック的恐怖を感じるんですケド」
「ああ、いや、ごめん。昂りすぎた。僕は何というか、もっと純粋な気持ちで話がしたいんだ」
あのレースを見てしまったら、もともと忍耐力に欠ける僕が我慢できるわけがない。
「来年の秋天は……。僕らで歴史を創ろう」
「歴史を、創る……?」
デジたんにそう告げた僕は、他のスピカメンバーらを見回した。ウオッカ、スカーレット、テイオー、マックイーン、スペちゃん、ゴルシちゃん。
「そう!歴史を創るんだ!今のは皆に言った。……ウオッカ、君だっていつまでもギュルルンギュルルンやってる場合じゃないよ」
「え?俺?ってオイ!やめろぉ!な、なんつーか、ギュルルンを他人に言われると急に恥ずかしくなってきた!」
「恥ずかしい?ならもっと回転数上げるんだよ!ギュルギュル鳴ってるうちは低回転域だ!もっと、ヴィィイ゛ン゛ッって感じで行こう!」
「お、おう……?」
こうなりゃ全員巻き込んでやる!
「スカーレットはもちろんウオッカについていくもんね」
「何よ、急に何なのよアンタ」
ウオッカとダイワスカーレットは秋天でやり合っている。結果はウオッカのレコード勝ち。つまり、スカーレットはこのレースに浅からぬ因縁がある。
「マックイーン、スズカさんのレース、どうだった?君はメジロの名に恥じないウマ娘になるため、春の盾を狙ってるんでしょ?じゃあ、どうだい、いっそ春秋天皇賞制覇をやるってのは」
「貴女、一体何を考えて……!」
メジロマックイーンというウマ娘にとって、秋天は良い意味でも悪い意味でも特別な意味を持つレースだ。
一位入着後、進路妨害による降着。
絶好のスタート、されど焦りの念が先行しすぎたコース取りによる、後続の妨害。
ウマ娘でも描かれたそのレースは、僕の生きる世界では起こり得ない。
なぜかって?マックイーンより僕の方がスタートが速いからだ。速くしてみせる。
「テイオーも乗るでしょ、この話。……君の憧れの生徒会長、シンボリルドルフといえば、勝利よりたった三度の敗北を語りたくなるウマ娘〜なんて言われてる。秋天もその一つだ。先輩の背中に追いつくどころか先を征くってのは、楽しいだろうね」
「……ボク、何だか読めてきちゃった」
さすが、やっぱりテイオーは天才だなぁ、悔しいけど。
競走馬トウカイテイオーの勝ち鞍に秋天はない。だからこそ面白い。誰も見たことのない歴史が生まれるぞ。
それに僕はテイマクと一度やり合いたかったんだ。
「スペちゃん先輩は、まあ言うまでもないよね」
「……あの、オロールさん、何の話ですか?」
この子ったら天然すぎて話についてこれてなかった。皆が場に飲まれてくれたおかげで、それっぽい雰囲気が出来上がっていたたけだ。僕はただ「歴史を創る」としか言っていなかったんだった。
「来年の秋天は、僕らで枠を埋めてやろうって話ですよ!スズカさんの背中に、僕も惚れました。だから、スズカさんが拓いてくれた道のその先を、スピカ全員で創りたいんですよ!」
「……えっ、ええええええ!?」
いいリアクションしてくれるなぁスペちゃん。なんというか、
「おうオロール。アタシを最後に取っておくなんて、もったいねーなぁ。美味いもんは先に食っとかねーと、誰かに取られるぜ?」
「美味いもん、ねぇ。自信過剰じゃないの?ゴルシちゃん」
「んなことねーよ。なんたってこのスピカのリーダーはアタシ!……という風潮はあるだろ、少なくとも」
「確かに」
散々ネタキャラ扱いされる120億の迷馬ゴールドシップ。だが、イジられる理由は彼がハチャメチャに強いからである。
それはウマ娘の彼女も同じ。何を考えているのか分からない上に、史上最強レベルのまくり脚。ワープにしか見えない追い込みは、おそらく彼女が何らかのバグ技を使っているからだろう。むしろそうであってほしいと思うほどに、後半の追い上げが凄まじいウマ娘だ。
まさに文字通りのダークホース。彼女なくして日本のウマ娘史、スピカの歴史は語れなくなるだろう。
「オロールちゃんが唐突に熱いキャラに……!これはこれで尊いですなぁ……!」
そして、彼女は外せない。
呑気に推し事やってるこのアグネスデジタルというウマ娘。
僕の信じる最強のウマ娘である。可愛い、速い、イコール最強。もう語彙力が溶ける。あーヤバい。好きすぎる。めちゃくちゃ美味しそうだ。食べちゃいたい。美味すぎる。ウマすぎてウマになったわよ。ってもともとウマやんけ!なんつって!やかましいわコラ!
……おっと、すっかり頭がのぼせてる。
『お待たせいたしました!ただいまより、天皇賞秋、ウイニングライブを開催いたします!』
まあ、ともかく。ここはライブ会場だ。
スズカさんの歌声、しっかり聴かないと。
『選ばれしこの道を♪ひたすらに駆け抜けて♪頂点に立つ!そう決めたの!力の限り!先へ!』
いやぁ、ウマ娘ってのはいいもんですねぇ〜。
あんなに可愛い子たちが、今は世界中の誰よりもカッコよく輝いている!
『情熱に鳴り響く♪高鳴りというファンファーレ♪抱きしめたら♪解き放とう♪目指す場所があるから!』
そして、僕もまたウマ娘だということ。この事実は、血液が沸騰したような感覚を僕にもたらしてくれる。
『選ばれしこの道を♪ひたすらに駆け抜けて♪頂点に立つ♪立ってみせる!NEXT FRONTIER……♪見つめて!力の限り!先へ!』
海外という未知の戦場を見据えるスズカさんの背中を、デジたんやスピカの仲間たちと追いかけ、その先の歴史を創る。そんな決意を固めるのに、今日という日はあまりにふさわしすぎた。
初見だとクール美少女にしか見えないのに作中随一の狂人(特にアプリ版)なスズカさんは令和でも指折りの沼キャラ
ハマると抜け出せません……
ストーリーの流れがなんか雑ですね(他人事)
まあデジたんが可愛いからOK(適当)