デジたんに自覚を促すTSウマ娘の話   作:百々鞦韆

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三期キターー!

あ、今回のレース描写ですが、枠番等に深い意味はありません。おデジの史実秋天要素は薄味です。サワークリームオニオンくらいあっさり薄味です。まあ、それなりに旨味があります。知らんけど。

不定期更新は毎度の如く。
これもう実質定期更新では?作者は訝しんだ。

……書いてて思ったんですが、これ実況の人めっさ早口やなぁ、と。書きたいこと書いたら超バクシン早口になってしまった。へへっ(適当)


アグネスデジタル

 

さて、どう攻めよう。

 

 

 

『いきなり前へ躍り出た!一枠一番ダイワスカーレット!テイエムオペラオーが後に続きます』

 

スカーレットもなかなか勢いがいいな。

……生涯連対を外さなかった馬のウマソウルを受け継いでいようとも、このレースじゃそうはいくまい。いや、そうはさせてくれない。運が悪かったなスカーレット。

 

申し訳ないが、逃げウマには勝ち目が薄いレースなんだよ。雨でぬかるんでいる地面は、体力を奪い、ペース配分を狂わせる。スカーレットレベルのウマ娘ならそれでも実力はさして落ちないだろうが、このレースではほんの少しの差が勝敗を分ける。

 

もちろん、僕も他人のことを言っていられない。

僕の踏み込みはダートでも通用するくらい重い。だから、雨はむしろありがたいのは確かだ。スタミナだって並のウマ娘の倍はある。

 

それでも、やはり泥は辛い。余力の配分をよく考え、ここぞというタイミングでスパートをかけなければ負ける。

 

僕は外枠。デジたんも外枠。

 

……先行はムリだな。差しでいくしかない。

 

 

 

『さあ、強豪揃いのレース、前を引っ張るのはダイワスカーレット、続いてテイエムオペラオー、メイショウドトウ、内からキンイロリョテイ……。中団固まっている!今年の秋天はスローペースだ!内にウオッカ、後ろエアシャカール、オロールフリゲート、外にアグネスデジタル!ゴールドシップは最後方!』

 

 

 

「……やめてくれよ。僕がデジたんの次に怖いのは君なんだよ、ゴルシちゃん」

 

「お?んだよ、何ビビってんだ?」

 

「……()()()()()()

 

「……さあな」

 

適当にはぐらかしたあげく、ベロ出してきやがった。ハジケリストめ、そーゆーのがいっちゃん怖いんだよ。

 

……今んとこ団子だな。

こっから追い抜くにはどうするか。

 

これはレースだ。大局的に考えろ。

今のうちにコースの把握をしよう。

 

東京、芝2000m、左回り。

いくつかの坂。長めの最終直線。

 

……うん、うん。そうだよな。

 

 

 

内ラチ攻め。

 

僕の脚と相性がいいのはこの走りだ。唯一の勝ち目だ。この結果が覆るとしたら、よほどおかしなことが起こったときだけ。

 

全員が「最強」のレース。

定石を寸分の狂いなく遂行し、その上で新たな道を開拓する。ダブスタじみたことを言うようだが、レースってのはそういうもんだ。

 

『コーナーを曲がり、下り坂っ!エアシャカール前に出ます!……アグネスタキオン、マンハッタンカフェ、並んだッ!』

 

 

 

「……ここで勝負するかい?シャカール君」

 

「ひとついいこと教えてやンよマッド野郎。雨でぬかるンでる以上、ラストの坂でスパートかけんのはキツい。……だからテメェらをここでブッ潰してやンだよッ!二度と追い抜かせねぇようになァ!」

 

 

 

だが、そうは問屋が卸さない。

 

……デジたん、今だけ手伝ってくれるよね?

 

 

 

『外、いや内からオロールフリゲート上がってくる!大外アグネスデジタル!エアシャカール、挟まれて抜け出せません!』

 

外枠からあえての斜行で内ラチに食い込む。

コーナーに合わせてアウト・インで飛び込むことで、直線的な軌道を描く。バランス制御に割く負担を減らし、他のウマ娘よりも速いスピードを維持できる。

……とは言ってみたものの、ぶっちゃけフィーリングだ。なんか上手くいったからヨシ!

 

多少のロスはあるが、後続にプレッシャーをかけられたこととフェアトレードだ。

 

「っクソがッ!」

 

前にタキカフェ、横に僕たち。

シャカールさんの逃げ道は後ろだけ。

 

よし、ひとまず防いだ。だがこれで安心はできない。

レースはマルバツゲームみたいに単純な論理で成り立っているわけでは決してない。オセロ、将棋、囲碁……もしかするとそれ以上のロジックが必要になる。

 

シャカールさんはその辺を誰よりも理解しているから、この先も食らいついてくるだろう。

 

それに、僕の敵は他にもいる。

今狙うべきは前のタキカフェか……?

 

いや、違うな。

 

その前にいるヤツら。

主人公補正付きのテイマクとスペちゃんをどうにかしなければ。彼女たちのペースを乱しにいくぞ。

 

 

 

「待ちたまえよ。私を放っておくのかい?」

 

「ッ!」

 

……前言撤回。

やはりマッドサイエンティストは手強い。

 

 

 

アグネスタキオン。

一見すると天才肌の気まぐれ化学者、と思われるが、彼女の本質は「努力の狂人」である。

 

ウマ娘の可能性を限界まで、いや限界を超えて追い求めるあまりに、狂気にどっぷり浸かってしまったのだ。つまりボクと同類。

 

「どいてくれますかね、タキオンさん」

 

「断る。ウマ娘の真理を知るのはこの私だ」

 

あれ?これレースだよな?別に命懸けの戦いとかしてないよな?タキオンさんのセリフがあまりにも悪役すぎたので一瞬戸惑った。

 

「私は本気さ!このレースでは確実に素晴らしい検証結果が得られる!ウマ娘の可能性を自らの足で追い求めるため、私はいかなる手段も辞さない!実際、ドーピングした!

 

「えっ」

 

モルモット君を!

 

なぁんだ安心……とはならないんだよな。

モルモットさんが不憫でならない。今度エナドリとか差し入れてあげようか。あ、ダメか。余計にドーピングされちゃう。

 

 

 

「……私、怒ってるんですよ。タキオンさん。アナタがこのレースに勝つためだとか言って妙な実験をしたせいで、ここ最近部屋がずっと異臭を放っているせいで」

 

おっと危ない。

気を抜くと思わぬ一撃を喰らうところだ。

 

幽霊のように、死角からいつの間にか致命傷を負わせてくる。それがカフェさんの走り。それでいて、猟犬のようにしぶとい。

 

手強いんだよなぁ、全員。

 

……だが、タイミングが良かったな。

 

 

 

『さあここから上り坂!先頭依然ダイワスカーレット!その後ろメイショウドトウ、テイエムオペラオー、キンイロリョテイ!さあ、中団に動きが!4番手5番手のトウカイテイオー、メジロマックイーンをスペシャルウィーク捉えたっ!先頭集団へ躍り出ますっ!』

 

前の方は楽しそうだな。

僕もそっちに行くぞ!

 

 

 

『オロールフリゲートここで上がってくる!その外アグネスタキオン、マンハッタンカフェ……』

 

坂道でブロッキングするのはさぞや辛かろう。

ましてや、泥。

 

スローペースのレース。スタミナはお互い十二分にあるが、ここでムダな消費をするわけにもいかないだろう。

 

タキカフェはひとまずクリア。

 

……さぁ、勝負はこっからだ。

 

 

 

『残り半分を切りましたっ!テイエムオペラオー、まだ脚を溜めています!その側メイショウドトウ、外からキンイロリョテイ……』

 

スピカのメンバーもなかなか頑張っているが、いまいちオペラオーさんを抜ききれない。

 

接戦……、いや、接戦を演出させられている?

 

僕たちは既にオペラオー劇場のハコの中で踊らされているのかも。普段はアホの子のくせして、こういう時にはスマートにキメてくるのはさすがの世紀末覇王か。

 

日本刀ではなく、鋸でじわじわと、しかし着実にこちらの体力を削ぎ落としてくるタイプ。

 

けど、負けらんないだろ、スピカ?

 

『大ケヤキを越えて第四コーナー!さぁここでメジロマックイーンが前に出た!中団から抜け出し一気に先頭へ!順位変わって先頭ダイワスカーレット、続いてテイエムオペラオー、メジロマックイーン、メイショウドトウ……!内からオロールフリゲート、ぐんぐん伸びる!』

 

スタミナに定評のあるステイヤーことモッチリーン……あぁ違う。マックイーンが早めのスパート。ラスト数ハロンにて襲いくる坂と直線、そこまでに有利なポジションを抑えるため、彼女なりのやり方で勝負を挑んだんだ。

 

で、僕はアレだ。さっきからひたすらインベタのさらにインを攻めてるおかげで目立つんだよ。

 

内側の芝は荒れやすい。なぜなら皆がそこを走りたがるから。ではどうすればいい?

 

答えは簡単。手がラチに掠るくらい内側、内側すぎて誰も走らないような場所を攻めればいいのである!

 

時速70kmで転倒するリスクを考えれば、G1走者といえども慎重になるもんだ。僕はバカなのでその限りではない。

 

「よっす皆、元気?」

 

「……ワリ、俺集中してぇから話す暇ない」

 

「……ボクも、ウオッカと同じ、かなッ!」

 

つれないなぁ。

ウオッカとテイオーはまだいいが、スペちゃんなんかは完全に領域(ゾーン)覚醒(はい)ってる。

 

僕のほんの少し前にいるスピカメンバーは、ダービーを征した女傑、主人公補正持ちかつ奇跡に愛された天才、胃袋がデカいウマ娘。いずれも果てしなく強い相手。

 

 

 

だが、今日。この舞台、この天気。

今だけは僕が一歩前へ飛び出せる。

 

レースってのはある意味ジャンケンみたいなもんで、実力で差がつくのはもちろんだが、同時にコースや相手との相性も勝ちに関わってくる。

 

良バ場が得意、かつ乱戦が得意なオペラオーさんに対し、濡れた芝を得意とし、かつ大外で一歩引いた立ち回りをするデジたんは有利なのだ。

オペラオーさんはパー。デジたんはチョキ。

 

テイオーは身体のバネがえげつないが、力強さに欠ける。雨で荒れた芝ではその短所が脚を引っ張る。

 

ウオッカは爆発的な末脚の持ち主ではあるが、持続性がない。濡れた上り坂で粘れるか否かが彼女にとっての勝負の分かれ目だ。

 

スペちゃんは主人公やってるとき以外は完全にネタキャラなので、とりあえずこのレースは大丈夫。実際、彼女は凱旋門ウマ娘にすら勝てるポテンシャルの持ち主だが、普段はただのエンゲル係数引き上げ要員であるからして。今も覚醒(はい)ってるけど、どうもキレがいつもより少ない。多分昨日パフェ食べ過ぎたんだろうな、知らんけど。

 

 

 

ところで、僕はいついかなる時もグーで顔面を殴りにいくタイプだ。とりあえず方々にケンカを吹っかけておく。で、それぞれとやり合うときにいちいち手札を変えてられないから、全員纏めてグーでブッ飛ばす。

 

今日だってそう。

外枠からインコースへ割り込む中で、他のウマ娘のペースを乱してやった。イキリ散らかし海賊ムーブはどんな相手にも刺さるのでオススメである。

 

 

 

『残り600m!ダイワスカーレットが先頭を降ります!メジロマックイーンとテイエムオペラオー、オペラオーややリード!』

 

 

 

さあ、コースを覚えろ。魂に焼き付けるんだ。

跳ねる泥の粒一つ一つすらも記憶し、最適なルートを割り出す。それが僕のレース。

 

 

 

『……ここでゴールドシップ!?恐ろしい末脚ッ!まさに不沈艦!後方からグングン順位を上げるっ!』

 

 

 

来たか!

 

日頃の恨みだ変態どもがぁーッ!

 

怖い怖い。怖い。声ががなってる。

錨で後頭部をガツンと殴られた感覚。

 

ここにきてゴルシちゃん。やはりあのウマ娘、恐ろしい。

 

 

 

『ここでキンイロリョテイ内に食い込むっ!コーナー終わって最終直線、現在先頭テイエムオペラオー、メイショウドトウ。キンイロリョテイは内に控える!』

 

 

 

……まさか、僕狙いか?

 

黄金の血統が僕の前と横に!

 

虎視眈々という言葉があるが、真の強者はタイミングなど関係ない。いついかなる時も相手を仕留められるのだ。

 

事実、僕が挟まれたことに気づいた瞬間には、もう二人の攻撃を受け止めるしかない段階であった。

 

 

 

「ぜってー勝たせねーかんなオロール!オメーの敗因はたった一つ!オメーはゴルシちゃんに火をつけた!」

 

前はリョテイさんに塞がれ、右ではゴルシちゃんがドトウさんにプレッシャーをかけてインに寄せ、僕を潰そうとしている。ガタイがいいから抜け出すスキが少ない。

 

 

 

ま、可能性がゼロじゃないだけマシだ。

早いとこケリをつけて、デジたんとの勝負に──

 

 

 

「──ぁぐッ!?」

 

「……余所見してっと潰すぞ?掲示板入りしなきゃ実入りが悪いんだ。負けてくれ、私のために」

 

 

 

キンイロリョテイだ。

 

なんてこった、()()()()()()

 

泥をかけられたんだ。で、目に入った。

 

 

 

「……んっ、ふっ、ふ、ふふひッ!

 

最高じゃないか!

 

 

 

あらゆる感覚器官から余計な情報が取り除かれる。

 

感じるのはデジたんだけ。他は真っ白な世界。

 

「……ジャマ」

 

「……ほぇ?」

 

「ジャマだっつってんだよ!」

 

「ふええぇごめんなさいごめんなさい!?」

 

何がどうなってるか分からないが、何がどうなってるのかは分かる、

 

アレだ、つまり、走れば勝てる。

 

 

 

『先頭テイエムオペラオー!外からゴールドシップ、その内メイショウドトウ!オロールフリゲート、内で固められ……抜け出したッ!?怒涛の展開ッ!先頭争いはテイエムオペラオー、キンイロリョテイ、メイショウドトウ、オロールフリゲート、メジロマックイーン、ゴールドシップ……!しかし後ろとの差は開かない!』

 

そりゃそうだろ。

全員、生物としての限界を根性で乗り越えられるようなウマ娘たちだ。

 

『さぁここでウオッカがスパート!だが一歩も譲らないアグネスタキオン、マンハッタンカフェ、エアシャカール……!スペシャルウィーク、トウカイテイオーも粘る!ダイワスカーレット、二の矢で巻き返したいところッ!』

 

 

 

まだだろ?なぁ、いるんだろ?

 

そこに(大外に)

 

 

 

大外アグネスデジタルッ!?アグネスデジタルの追い込み!大外からっ、大外から上がってくるアグネスデジタル!

 

 

 

 

 

 

 

 

この時の感覚は、おそらくもう二度と味わえないんだろう。

 

前には覇王テイエムオペラオー。

漆黒のレーサー、キンイロリョテイ。

怒涛の力、メイショウドトウ。

 

横には不沈艦ゴルシちゃん。

 

それから、光速粒子アグネスタキオン、摩天楼の刺客マンハッタンカフェ、データの信奉者エアシャカール。奇跡の天才トウカイテイオー、ターフの名優メジロマックイーン、緋色の風ダイワスカーレット、強酒の天女ウオッカ、日本総大将スペシャルウィーク……。

 

……皆ずるいなぁ。

なんかめっちゃカッコいい異名つけられてんじゃん?厨二心をくすぐられる。僕もそういうの欲しい。

 

 

 

『大外アグネスデジタルッ!アグネスデジタル追い込んでくる!外から差して捉えるかアグネスデジタル!いや内からオロールフリゲートも上がってくる!!先頭は……!?誰だッ!?』

 

 

 

勇者。

いいよなぁ。勇者。勇者、勇者……。

 

勇者(変態)

 

可愛くてカッコよくてその上速いとか、ズルすぎんだろ。

 

視界は相変わらず泥塗れだが、僕は今この瞬間以上に美しい世界を目にしたことはなかったし、これからも見る機会は訪れないだろう。

 

 

 

不思議と静かだった。

 

デジたんの足音、筋繊維が悲鳴をあげる音、心臓が必死に動く音が、耳ではなく心に響く。

 

彼女とは言葉を交わせないくらい離れているが、たかが空気の震えに頼るようなコミュニケーション方法は、僕たちには必要なかった。

 

 

 

デジたんは僕に伝えた。

 

これがアグネスデジタルの走りだ、と。

 

 

 

最終直線では、皆、勝負の決め手が何であるかを理解していた。

 

それは、気迫。

魂がうるさく叫んでるヤツほど前に進める。

 

僕は知ってしまった。

デジたんの心が、どれだけうるさいのかを。

 

 

 

推し、推し、推し、推し、推し、推し、推し、推し、推し、推し、推し、尊い、尊い、尊い、ウマ娘ちゃんすき、すし、すこ、すこすこのすこ、ウマ娘ちゃんの尊みマリアナ海溝チャレンジャー海淵コラ半島超深度掘削坑、オロールちゃんすこ……オロールちゃんすこ!?

 

え?すこられてる?

僕もすこだよ?すこすぎるおかげで健やかに生きていられる。

 

 

 

……僕は発狂したね。

 

というのも、僕の心臓がいよいよ歯止めが効かなくなって、肋骨を突き破って飛び出るかと思うくらいだった。実際少し飛び出たんじゃないか。

 

脚ではなく、心臓。

心が僕を前へと突き動かした。

 

 

 

不思議と静かだった。

 

僕の足音、筋繊維が()()で悶える音、暴れる心臓の音が、デジたんのそれと完全にリンクした。

 

とめどなく溢れる()()()()

 

 

 

デジたんは僕を愛してくれた。

 

推しとして。同志として。友人として。

それから、大切な──。

 

 

 

 

 

 

 

 

ふと、空を見上げる。

 

雨だ。

 

一粒一粒の水滴が、夜明けの星のよう。

 

 

 

「……ねぇ、オロールちゃん」

 

「ん、ぅ……?」

 

「どう?あたしの走り」

 

「……好き」

 

 

 

レース結果なんて、もうどうでもよかった。

どうでもよくはないんだけど。

 

でも、さ。

 

今、僕は満たされている。

 

 

 

『今年の天皇賞秋はまさに大波乱のレースでした!たった今順位が確定しました!……一着は──』

 




これまでのあらすじ

なんやかんやあってウマ娘オロールフリゲートに転生した主人公は、最推しであるアグネスデジタルを実際に目にし、心を奪われる。

しかしデジたんに夢中になっていたオロールは背後から近付いてくるゴルシに殴られ、気づけばエジプト行きの飛行機に乗っていた!

その後パイロットが突然死したために墜落しかけたものの、謎のジジイがなんとか不時着させ、最終的にはタイの犯罪都市へと流れ着いたオロールとゴルシ。

立ち寄ったバーでメイド服着た化け物の機銃掃射を喰らい、息も絶え絶え逃げこんだ先で、流暢に喋るAIを搭載したトランザムを発見する。

なんやかんやあって、ヤケにハンサムでプレイボーイなスパイと一緒に悪の秘密結社の基地をぶっ壊したところ、イギリスの諜報機関からスカウトされる二人。

英国の飯が口に合わない、という理由でスカウトを断ったところ、二人はなんと1400万ドルの懸賞金を掛けられてしまう!

世界を敵に回した
オロールとゴルシの行く末は……


次回、感動の最終回────!

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