お待たせ!待った?
約 一カ月 の 間 僕は
ひたすら 勉強 してたん です
嘘ですごめんなさい
いや半分ほんとですよ 知らんけど
モチベが下降気味だっただけでしてね。
あ、Twitter始めましたのでよければフォローしてやってください。
「
「おう。リョテイのアネゴのレースも見てくか。でもって例の二人に
「
「お、あぶねぇあぶねぇ。自分でつくっておいてなんだが、これ兵器だよな。非致死性の」
「……」
「そんな目で見るなよ。お前が悪いんだぞ」
「……」
「いやだからやめろって時間のムダだろ。今、アタシ、なんの罪悪感も抱いてねーし。むしろ金星までブッ飛ぶくらいスッキリしてるぞ」
「……」
「デジタルならお前の目を見てすっかりオトされる、というかウマ娘に見つめられると興奮するから、これ以上の
「……」
「大体、そのデジタルだって、『話を聞く限りだと、さすがのあたしもオロールちゃんは一回くらい報いを受けるべきな気がしてきました』とか言ってたしな」
「グッ……」
会場に着いてから少しだけ話す時間があったのだが、この扱いだよ。ったくひどいな。
デジたんがそんなことを言うとは思わなかったが、まあぶっちゃけ僕以外正論しか喋ってないので何も言い返せなかった。他でもないデジたんの言うことなら、一回くらいは甘んじて罰を受けてやる気になった。いいかよく覚えとけ、一回だ。一回だけなら食らってやってもいいと!僕はそう言った!
うん、僕が決めることではない。
しかし、しかしだよ。ウマ娘というのは、リンゴより赤いものは食べられない生き物なのだ。何が楽しくて見るからに火傷しそうな量の唐辛子やらなんやらを食わなくちゃあいけない?
「よく復讐は何も生まないっていうじゃん。まあ確かに生産性はないけど、やるかやらないかで言ったら、やっとく方がスッキリするだろ。だからアタシはお前の口と喉と胃を破壊したんだ」
「復讐が生むのは新たな復讐だぞ……!」
「急に流暢になったな。まあいいやそぉい!」
「ッ!?
クソッこのクソ!クソが僕の口の中にクソ辛いクソを詰め込みやがっでクッソ辛いというか痛い!痛いああああ痛い!
ムダに器用な手捌きで箸を動かし僕の口をロックオン、そのままぶち込みやがった!
許すまじ、ゴルシ!
「あそぉいもう一丁!っしゃい!」
「ぐっ、このッ、飲み込まなければどうということはんんんんんん!?んん!んんんん!?」
「公衆の面前でゲロってみろよ!アタシがお前を会場から叩きだすぞ!ひゃーっはぁ!いい気味だぁ!」
「はっ、はっ、はっはっはっはははははぁ……」
「美味いだろ?お前辛いの好きだもんなぁ。好きだろ?アタシが決めた、今決めたそぉい!」
「やめろ゛ンッ、アィ、アンッ、マ゛ンッ!?」
「お前ケッコーリアクション上手いな。食わせがいがある。ほーれゴルシちゃんの手料理だぞー。食え食えオラ。ゴルシちゃんが食べさせてやってるんだぞぉい!」
「アベッ、ンジャア゛ッ、ズゥッ!?」
おおお落ち着け。口の中は焦土だが頭はクールだ。
よく言うよね、手の冷たい人は心が暖かいって。いや何の話だよおい落ち着けって僕。
……ふぅ。
まあいくら辛いとはいえ、さすがに死ぬほどではない。つまり、致死量の辛味成分を摂取してるわけじゃない。……そうだよね、ゴルシちゃん?
「……デスソースってたった30本で致死量らしいぜ」
ゴルシちゃん?
「まあアタシも海外でムショぶち込まれたくはないからお前に死なれちゃ困るんだぜぇい!」
「エ゛ンッ、ドゲェッ、ム゛ンッ!」
「大丈夫だろ。ウマ娘だし」
「うっ、グッ……!キサマァーッ!一体いくつの辛味をこの焼きそばを作るのにぶち込んだ!?」
「お前は塩や胡椒の粒をいちいち数えて使うのか?」
「ゴルシィーッ……!」
何が腹立つって、口ん中にぶち込まれたその刹那の間だけは、実に風味豊かなスパイスの味わいが感じられること。つまり、辛くなきゃあ、とんでもない美味さってこと。
「お、そろそろヴァーズ始まるみたいだぞ」
「ハァ……?あぁ、うん。その前に、なにかこう、お口をケアしてくれるものを……」
「ここに、最高にイカすマンゴーラッシーがある。だけどコイツはアタシんだ。絶対やんねーよお前には」
「うわああああああん!!」
◆
「キンイロリョテイはいわゆる気性難のウマ娘で、安定性に欠ける。その身に秘められたポテンシャルを果たしてアウェイで活かし切れるかがポイントだね」
「いい解説だ変態。さすがウマ娘を四六時中見てるだけはある」
「デジたんには遠く及ばないよ……」
デジたんはウマ娘を六六時中見てる。
「ほら、始まった。このレース、最高にイカしてる」
「日本のウマ娘はリョテイ一人だけか」
「贔屓実況ができていいじゃない」
「はっ、確かに」
これぞ海外戦の醍醐味。
「よぉしゴルシちゃん、賭けよう。リョテイさんが差し切るかどうか」
「お、いいぜ。アタシは勝ちに100万」
「……君もこの僕のことがよく分かってるじゃないか」
「たりめーだろ。今までアタシが何回テメーのおかげでクソみたいな目に遭ってると思ってんだオロール。オメーは基本勝ちにしか賭けないタイプだ」
「勝ちウマとロマンは乗ってなんぼだからねぇ。というか賭けが成立してないじゃん。何してくれてんだよ」
ビッグレースに関しては、僕はある程度の記憶があるので、勝敗の賭けには負ける気がしない。しかし時には前世からの因縁を断ち切るウマ娘もいるわけで。
僕自身それをやったことがあるし、ウチのチームにも一人自分を乗り越えた
会場が沸き立つ。
「はてさてどうなる?ところでゴルシちゃん、勝敗じゃなく、勝ち方で賭けてみるのはどう?」
「あ?んなもんラストで外からドラマチック差し切りで決まりだろーが」
「だから賭けを成立させろよ!なんなんだよもー!僕の予想をパクるな!思考読むな!」
「お前の思考つーか、
「チッ……。黄金の血統め……」
僕は、レースの展開を秒単位で知っている。
なぜなら、デジたんがどれだけ強いかを証明する際に、前走のリョテイさんのドラマチックフィニッシュは良い例えかつ比較対象になるからだ。
ウマ娘の強さを他のウマ娘と比較するのは少し、いやかなり
口の中をズタズタにされた恨みを晴らしてやりたかったが、さすがはゴールドの一族、思考が似ているせいでなかなか隙がない。
「ま、のんびり見てようぜ。あ、そういやーよ、余ってる香辛料あるけどオメー食う?」
「今すぐ君をぶち殺してやりたいね」
「んな怒んなって。余ってる部分つっても空の容器だけだぜ?」
「尚更意味分かんなくなったよ!?」
「 ……食うよなぁ?」
「ゑっ」
◆
キンイロリョテイ。
走る。
外側から差す。
先頭の逃げ馬に圧をかける。
ゴールスレスレで追い抜く。
勝った。
すごいね。
◆
「消化不可能な物質はそのまま糞便となって排出されます」
「まさか食うとは思わなかったぜ。アタシも半分冗談だったんだが」
「君の妙に上から目線な態度がやっぱり僕は気に食わなくってさ。いっそガラス瓶をキメてしまえば何も言えなくなるんじゃないかと思った」
「おう。何も言えんわ。リョテイのヤツがいつの間にか勝ってるしすげー会場バチクソ盛り上がってるけどむしろこっちの方が気になるぜ」
ウマ娘の身体って丈夫。
改めて実感した。
「ねぇ、ガラス入りのウ○コってどんなウ○コだと思う?キラキラしてるのかな。ウ○コなのに」
「知らねーよ!……お前なら消化できるんじゃね?」
「あまり不可能を口にするな。僕が可能にしちゃうだろ」
「カッコつけてんのかお前。シンプルに怖いが?」
不可能を可能にするウマ娘、オロール。
その気になれば空だって走れる。
……今、ふざけて考えてみたけど。
イケるんじゃないか?
ファル子さんだって海を割れるんだ。
同じダートウマ娘の僕が空気ごときを蹴れずに、果たしてダートウマ娘を名乗って良いものか?いや、それはない。
文字通りマッハで蹴れば一回くらいは空中ジャンプが……。
「あ、歯茎にガラスの破片が」
「なんで平然としてんだよ」
「これからデジたんのレースが見れるってのに、痛みなんか感じてる暇ないだろ」
最高のお祭りだぞ?
◆
「デェェェェェェェェイ゛ャァァッ!」
「お前、デジたーんって叫ぼうとして薩摩隼人になってるぞ」
「チェストォォォォォ!」
「あ、ハナから薩摩隼人だったのか。なんだよ」
「ふう、昂りすぎた。一旦チェストウマ娘して心を落ち着かせなければ」
「チェストウマ娘って何?」
「デジたぁぁぁぁぁんんッ!!」
「唐突に叫ぶな。あと猿叫よりデジタルのこと呼ぶときのが声でかいのなんなんだよ」
あ、パドックで赤くなってるぞ。
可愛いな。僕の声聞こえたのかな。
「……!『ちょっと!恥ずかしいですってば!』って言ってる!」
「こっからパドックまで数十メートルはあるぞ?読唇術か?それとも普通に聞き取ったのか?多分後者だろうな」
「僕がデジたんの声を聞き逃すとでも?」
ウマ娘なめんな。その気になればブラジルのウマ娘さん聞こえますかーってやってマジで聞こえるんだぞ。知らんけど。
「ところでアイツはなんで恥ずかしがってんだ。お前の声がデカいとはいえ、会場の騒がしさにはなかなか敵わんだろ。……あ、そういうことか」
「以心伝心ッ!僕がデジたんの声を聞く時、彼女もまた……ということさ」
「ほぉ……ところで、会場が沸いてる理由、分かるだろ?」
「リョテイさんの差し、だろ?知ってるさ」
◆
スタートラインはヒリついてるな。
そりゃ、そうか。
あれほどまでにイカした勝ち方されちゃあ、競走ウマ娘としての
「……まあ、アタシは別に
「リョテイさんのロマン勝ちは確かに最高さ。だけど、今日のメインレースがそれかと聞かれたら、口を噤むのがウマ娘ファンのマナー。ただし僕はハッキリ断言するけど、今日の見どころはデジたんだからね?いいかい、デジたんなんだ」
「お前がそう言うと説得力違うな。デジタルのことに関しては未来予知すらやってのける変態の言うことだからな」
「デジたんはねぇ、賢いんだ。絵も描けて歌も上手くて、あと料理も美味い。寝顔可愛い。で、寝てる時の吐息が愛らしくて愛らしくて、そりゃもうホントに興奮するんだ……」
「キモイぞ」
「あっと、ごめん。要は、デジたんのクレバーな走りが見れるに違いないってこと。一番強いウマ娘の走り方がなんなのか、彼女が証明してくれる」
リョテイさんの荒削りかつ豪胆な勝ち方に人は目を奪われるのだろうが、僕はデジたんフリークなわけで。
「っと、始まったか」
「デジッたぁーんッ!」
香港にいるのだから、日本語の実況は聞こえてこない。
僕がレースを実況するか。
「さあアグネスデジタル快調なスタート!今日も勝負服がバッチリ決まってるゥゥ!可愛いよー!可愛い!……あ、中団についたアグネスデジタルッ!可愛い!」
「実況するならしろ。発狂するなら他所に行け」
「アグネスデジタル!第一コーナーを抜けて依然中団!五番手に陣取り様子を伺っている!あっ、おいデジたん!今横のウマ娘ちゃん見て興奮したな!?僕以外で興奮したな!?それはそれでNTRの亜種みたいな感じで興奮しなくもないけど、あとでたっぷり可愛がってやるからな!」
「……あいつ顔赤くなった。もしかして聞こえてんのか?こいつの声が」
「……あっ!『オロールちゃんの声が……気のせいだよね?』って言ってる!気のせいじゃないぞー!君の心に直接語りかけてるんだっ!」
「お前の場合マジでテレパシーしてそう」
応援してるからね!観客席に向かって走るんだデジたん!
「……アイツ急に加速したな。お前なんか電波送った?」
「うん」
やはりウマ娘は素晴らしい。
実際問題、心の中で応援したらマジで早くなるんじゃないかという突拍子もない説を否定しきれないほどには、ウマ娘だとかウマムスコンドリアだとかの性質は解明されていないのである。
「さあアグネスデジタル!着実に追い上げていく!いよいよ最終コーナーだ!強い!計算し尽くされたレース展開ッ!先頭まで数バ身差、その差は近いようで遠いぞ!」
彼女は僕やオペラオーさんに勝ってるわけだから。
ありゃ、まぐれなんかじゃないってこと、しっかり世界に見せつけてやるんだ!
「レースも大詰め、アグネスデジタル先頭に躍り出たッ!後続との差半バ身っ!いけるっ、いけるぞーッ!デジたぁぁぁぁんッ!」
「……強いなぁマジで。変態のくせに」
変態だから強いんだぞ。
理論上、レースにおける最強の走りは、他の追随を許さぬ大逃げだ。最初から最後まで先頭、ゴール板を一番に駆け抜ける。シンプルだが、そういうものだ。スズカさんやマルゼンスキーの姉御などはそう。能力値のケタが違う。
しかし、他の大多数のウマ娘はそうではない。
レースである以上、全員が先頭を走るなど不可能なので、ウマ娘はあらゆる策を講じて立ち向かう。
そうなって初めて、逃げ馬は他に邪魔されたり、スタミナが持たなかったりするわけで。なかなかリスキーな立ち回りなのである。
デジたんの場合、その小さな体躯や足運びのクセなどもあって、先頭を取るよりかは差し向きである。
最後にゴールを駆け抜けたヤツが勝ちなのだから、差しウマは最終直線の短距離で決め手を打つことになる。
「最初っから計算し尽くされたライン取り。ウマ娘ちゃんのケツと顔面を拝みつつ、脚を極限まで温存して隙のある外側から先頭に躍り出る!デジたんらしい走りだッ」
「あの半バ身は詰まらないぞ〜……?ほら見ろ、もうゴール手前だ」
たかが半バ身、されど半バ身。
きっとデジたんの頭の中じゃ、ウマ娘ちゃんの顔面を近くで拝めることの幸福感で脳内麻薬が分泌されまくってセルフドーピングかましてるに違いない。僕のことも見てくれよな。ゴール側で待ってるからさ。
「今っ、ゴールッ!さすがアグネスデジタルっ、いやデジたん!おデジ!あー好き!強い!速い!好き!強い!好き!」
ウイニングライブが楽しみだ。
「ねえゴルシちゃん」
「ん?」
「ウイニングライブでさ、香港への道中買ったチャイナドレスにデジたんを着替えさせる演出とか、どう?」
「やれるもんならやりゃいいじゃねーか」
「まあ、さすがに厳しいか……」
ヲタクというのは妄想を呟く生き物だ。
「しかし、差しウマ娘の一種の理想系だよ。アレは。あの走りは。隙がない。一種のテンプレート的な普遍性がある。あらゆる状況に対応可能。それでいて難しい。実際あの走りをしようと思ったら、デジたん並みの臨機応変さが必要になるからね」
中団に留まる時間が長い先行差しは、イレギュラーへの対応力が問われる。神経を一番張り巡らせるポジションだ。
「リョテイさんの勝ち方とはベクトルが違う。向こうは追い風に乗りに乗りまくった最高にロマンのある勝ちだけど。デジたんは、例えコースが違おうとも他のウマ娘が誰であろうとも、あの勝ち方ができるから」
さすがだ。
デジたんは器用だ。頭もいい。
日頃から要領がいいからな、彼女。
ハイスペックウマ娘、デジたん。
「強いですネ」
「ウン。アグネスデジタル、良いウマ娘」
「うわお前らどっから湧いて出た」
あ、例の格闘家みたいな名前の現地ファンのお二人だ。
「あ、ゴルシさん、炒麺ありがとうござまス。アレ、良いネと、皆褒めていましタ」
「お、おう……」
昼頃に一度出会ってからしばらく見ていなかったが、どうもゴルシちゃんお手製焼きそばは万国共通で人気らしい。
「あ、そうそう。『ゴールドシップ焼きそばファンクラブ』の香港支部が結成されましタよ」
「ゴールドシップ焼きそばファンクラブ?……いや、あの、百歩譲ってアタシのファンクラブとかなら分かるけど、焼きそば?あぁ?」
「はい、焼きそばでス。ゴルシさんが時々レース会場で販売する焼きそばを、メッチャメッチャ推すファンクラブでス」
コンテンツが分かれるほどに優秀なゴルシちゃん焼きそば。でも、マジで美味いからなぁ……。
「あ、だめだ。一応チームメイトの勝ちくらいは祝ってやらねーとアレなのに、アタシ特製焼きそばに全部持っていかれた……」
「シェフゴールドシップだからねぇ君は」
「いやな呼び名だ」
似合うけどな。シェフゴルシ。
素体がムダにいいから割烹着着たってなんてこたぁない。
「……ねぇゴルシちゃん、ところでなんだけど。本気でデジたんの衣装チャイナドレスにしたくない?」
「いやアタシは別にどうでもいいし……。アイツのガチファンでもねーし」
「ほう?僕に喧嘩を売っているのかい?デジたんのファンになれば身長伸びて脚早くなって彼女もできるようになって都内85階建てタワマン住んでス○カとPASM○に20万はいるってのに。ファンクラブにも顔出しなよ」
「ファンクラブとかあったなそういえば」
僕が作ったデジたんファンクラブ。
デジたんチャイナドレス部門とかあってもいいかも。
「あー、急にデジたんのチャイナドレスが見たいぞー。あー、もう好きすぎる。一生デジたん推せる……」
「……」
「おい待てなんかやな予感するぞぉ?おいお前まさかフォント変え──」
「ぼかぁ一生デジたんを推すよ」
活動報告を出すだけ出して満足してしまった()
決してエタりません。ただし投稿タイミングはマジのマジで作者の気分次第となっております。ご了承ください。今はワイルドハーツが忙しいんです(IQ2)
リコリコも新作アニメーション来るから書かなきゃ……
あぁ、幸せだぁ……ファッ(魂が解脱する音)