書いたのは5/17、アプリが始まった頃かな?
変態なのを見て、戦績を見たあとに『いや変態はないやろ……』ってことで書き始めたのが黒煙草がウマ娘を二次創作で大量に怪文書を垂れ流すきっかけになっています
アプリでの実装記念に、こちらにも記載させてもらいますが、今と見比べると文章構成から流れまで違ってると思います
お気に召さなければブラウザバックしてください
これで納得かぁ!!
その叫びは実況席だったか
はたまたとあるウマ娘の叫びか
────────────────────
時は遡り、ウマ娘は出会う
最強と呼ばれた男と
「勇者に興味ねぇか?」
「なんだお前」
「こんな異国で闘り合わずに、東洋の島国で闘り合わねぇかって言ってんだよ」
「……なんだ?あんた……他のヒトとは違うな。だが、東洋の島国っつったらあの小さなクソ田舎だろ?」
「小娘風情が……舐めるなよ?小さく凝縮してるから楽しいんじゃねぇか、血気盛んだぜ?」
「ハッ、物は言いようだろ」
「試してみるか?」
最強の男の眼は、嬉々爛々と輝いていた
「勇者、ねぇ……試す価値はありそうだな」
「契約成立だ、楽しくなってきたぜ」
────────────────────
そして幾千の戦場を経て、天皇賞・秋の出場が決まった日
勇者は最強との会話をした
「黒船の代わりに出るぞ」
それは彼女にとってなにかの冗談だと思えた
「ペリーは来日しないってことか?」
「あぁそうだ」
彼女は出走ウマ表を見た
「倒すべきは【喜劇の王】と【怒濤の怪物】か」
「そうだ」
会話は少ないが、最強と勇者はそれだけの会話で信頼を補えた
「……闘り合いたかったな」
「黒船か」
「ああ」
「だが怒濤もまた、異国の出身だぞ?」
「過程も大事だが、そうじゃない」
「黒船という、存在か」
勇者はペリーに恋心を抱いたような眼をする
最強はそれを見て、鼻で笑った
勇者は、呟く
「まぁ楽しませてもらうさ」
「──……客を魅了しろ」
「そのつもりだ」
こうして話し合いが終わると、部屋から出た勇者は来たる戦場に向け、精神肉体ともに鍛え上げるのだった
──────────────────
《客を魅了しろ》
最強から告げられた言葉はそのままの通り、1種の作戦でもあった
当たりを見渡すと観客席からの『音楽』が響き渡る
出走予定表を見ていた客は落胆し、当日になった今でも【勇者】を貶した
”引っ込め”、”お前が適う相手ではない”、”クロフネと今からでもいいから代われ”
野次はヒートアップするも、【勇者】は何となしに聞き流す
それはまさに『戦場に響き渡る阿鼻叫喚』が『音楽』と言わんばかりに
しかし、その『音楽』すらも押しのけて【喜劇の王】は【勇者】に声掛けた
「私のォ!相手がつとまるのはぁっ!メイショウドトウとクロフネだと思っていたのだがなぁ、君はぁっ!過去の成績からしてもぉ!私に劣るねぇ!」
【喜劇の王】は溜めずに問うた
「何しに来たんだい?」
表情から語り口調まで全てを変えた、あまりにも見え見えな挑発は【勇者】の調子を落とし、優位に立とうとしていたが
「ごっこ遊びなら他所でやれ。強さは認めるが、俺はあんたに興味無い」
「……」
声は黙したものの、テイエムオペラオーは眉間にしわ寄せて怒る
自身の舞台をごっこ遊びと貶されることは許し難い発言であり、【喜劇の王】が本気を出すにも相応しかった
「……許しは請わぬぞ?」
「ほざいてろ」
互いに睨み一瞥し合うと、背を向けて歩き出した
「あ、あのう……」
優しい声色に振り返るアグネスデジタルは、声色とのギャップに戦慄した
目下に見えるそのウマ娘はメイショウドトウ
【怒濤の怪物】と呼ばれるに相応しいほどの血腥いオーラは、優しそうな顔つきでは覆いきれないほど匂った
「……怪物風情が、撫で切るぞ」
「あ、あぅ……」
口から出た款、その声色に似合わない戦闘態勢は【勇者】の腸を食いちぎらん程に
今にも襲いかねない程だった
「きょ、今日はよろしくお願いします!」
意訳すると
──クロフネと変わったくせに勝手にくたばるなよ──
そんな所だろうか
「……楽しませてもらうかね」
しかして【勇者】は態度に表さず挑戦を受け取ったのだった
各ウマ娘の紹介を程々に
注目されしは【喜劇の王】テイエムオペラオー
そして【怒涛の怪物】メイショウドトウだ
異国出身は【怒濤の怪物】と【ペリー】ことクロフネの限定2枠が決定されていたところだったが
そのクロフネを押しのけて、【勇者】アグネスデジタルは割り込んだのだ
【勇者】の歩き進む道の方向には出走ゲートがあり、各ウマ娘は準備を始める
”さぁ各ウマ娘、ゲートに収まりました!”
────天皇賞・秋────
そのGIでの戦場は続く有馬記念へのチケットにもなり、また名声も得ることが出来る
テイエムオペラオーはもはや周りのウマ娘は見えていなかった
この戦場こそが自身を名主役へと湧き出させる演劇であり、チンケなごっこ遊びではないことを世に知らしめることに専念した
続く二番人気のメイショウドトウは怪物の名にかけるほどの力を持つ
彼女の周りだけ血腥く、赤く飛び散る水滴が過去のウマ娘たちを食い破って来たかのような……
アグネスデジタルは実況の紹介と続く観客席からの『音楽』を体に染み込ませ、嗤う
”さぁ今スタートです!!”