基本アニメ知識しかないうえに勢い任せなので、見通しが甘いことこの上ないですが、それでもよろしければ是非どうぞ。
――あっちこっちで爆音が響いている。
「…………」
それは鎮まる様子もなく、さっきからひっきりなしだ。
何かが撃ち出される音。
何かが壊される音。
何かが叫んでいる音。
――そして、
「ふぁ~ぁ……って、うん?」
そんな中、その中央付近を歩いていると、懐の通信機が震える。
どうやら意識していない間に、誰かが僕に通信を繋げようとしていたみたいだ。
「はいはい、なんですかー?」
『――ええい、やっと繋がったか! おい、お前今どこにいる!?』
「うっわ、うるさ……」
通信機を起動し声をかけると、向こう側から大声が響いてきた。思わず顔をそむけ、気を取り直して口を開く。
「どこも何も、戦場真っ只中でありますよー? あ、強いて言うならもうちょいで敵陣が射程に入りそうかな、かな?」
『いつの間にそんな場所……どうせぼ~っと歩いてたんだろう?』
――隊長、何者かがこちらに接近しています!――
――あいつは……! 全車両、標的を奴に変更!!――
「あらあら、流石はピサラ大将殿。僕の性格もよくお分かりのようで、ようで~☆」
『もう何年の付き合いだと思っている?……まぁいい、それよりも面白い報告が入った』
「ほほう?何かな、何かな?」
――準備完了しました!……しかし、これらすべてをあの少年に?――
――見た目に惑わされるな! 間違いない、奴は帝国最強の兵士だ!!――
『博士からの緊急帰還命令だ。私たち二人にな』
「――――へぇ」
その言葉を聞いた僕は立ち止まり、空を見上げる。
う~ん、今日も快晴とは言えない濁り切った青空だこと。
「了解。すぐそっち行ったほうがいい?」
『構わん、どのみちこの戦争は勝敗が決まった状態で始まったようなものだ。我々が抜けたところで、その大勢は変わらんよ』
「はいはい。あ、でも……」
≪撃てぇ!!≫
「――
『あぁ、10秒以内に戻ってこい』
あらら、なかなか面白いオーダーをする大将殿だこと。
「全弾着弾しました!」
「フン、いくらやつとはいえこの範囲の絨毯爆撃ならば……ッ!?」
「ハロハロ諸君、ご機嫌いかが?」
「やっほ~ピサラ大将殿~。遅くなってごめんね、ごめんね~」
「……十分早いと思うが」
「何言ってんの、6秒もかかっているじゃないか。僕は目標の半分目指してたんだから、これじゃまだまだなんだよ」
いやはや、やっぱ声をかけるもんじゃないね。それだけで4秒もかかっちゃった。
「まぁいい、足は用意してある。さっさと行くぞ」
「了解、了解~」
彼女はそう言って、用意された高速戦闘機に向かって歩き出す。それを追いかけつつ、僕は再び空を見上げた。
(ようやくだ。ここまで、本当に長かった)
なんでこうなったのかは、わからない。
前になにをしていたのかは、ほとんど覚えていない。
あちらこちらで起きていることに関しては、どうでもいい。
……ただ、これからどうなるかはわかっている。
「さ~てと、これって原作が始まったってことだよな。んじゃま、ド派手に逝ければいいんだけど」
「――おいニッケル、早く来い!」
「あぁ、ごめんごめん! すぐ行くよ~!」
彼女に返事をして、僕――ニッケルは、急いで戦闘機の下まで走っていった。
あ、もちろん手加減してるよ? さっきと同じ速度だと、戦闘機どころか彼女たちも吹っ飛んじゃうし。
あ~、誰か韋駄天達の小説書いてくれ~