Lucky!~地球内生命体のせいで宇宙滅亡の危機~   作:ばにらいむ

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ちょっと投稿が遅れます。


Lucky3 出発

追手内家。

 

洋一、努力、少女はリビングでぐったりとへたれこむ。

 

今日はいろいろなことがありすぎた。押し花を作る気力も最早洋一にはない。

幸い、辣韭入りの瓶は無傷で持ち出すことができた。通学鞄とその中身はほぼ使い物にならなくなってしまったが。

 

「あー…ついてね」

 

洋一は今日何度目かのセリフを呟いた後、深いため息をついた。

 

「師匠…これからどうします?」

「う~ん…逃げるしか、ないよね…でも折角地球に帰ってきたばかりなのにすぐに家を空けるのもなぁ…」

「そんなに長い間開けなくてもいいと思いますよ。例えばヒーロー星には勝利兄さんや友情兄さんもいます。どうにかなりますよ!」

 

何を根拠に…と思う洋一だが、努力の顔は異様に明るい。

 

「まあ…向こうは人間じゃないって言ってたし、宇宙人なら相談した方がいいよね」

とりあえず目立の家に行って宇宙船でも借りよう。洋一はのっそり立ち上がった。

努力と少女もそれに続く。

 

 

 

 

 

「ところで君、名前は?」

洋一は今更過ぎる質問を少女に投げかけた。

 

「…或媚露西亜(あるび ろしあ)」

 

「露西亜、こうして巻き込まれてしまったのも何かの縁だしさ…一緒に来ない?」

本当は、いざあの男が現れたら囮にしようと考えていたがゆえの発言だったが、それでもこの露西亜という少女には響いたらしい。

 

「わかった」

露西亜はやや喜びの感情が入ったような声で返事をした。

そんなわけで洋一たちは目立の家に向かうことにした。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「開けろボウフラァ!」

努力が大声で目立家の家の扉をガンガン叩く音が響く。

目立はかなり貧乏なのだが、いろいろ事情があって家だけは立派だ。家だけは。

 

二、三回たたかれたところで扉が開かれ、中から洋一と同じくらいの少年が顔を出した。

洋一たちのクラスメイト・目立たがるだ。

 

 

「うるせぇな…何の用だよお前ら…ん?その女の子誰だ?」

見慣れない少女を前にして首をかしげる目立。

 

 

「あー…この子は露西亜ちゃんっていうんだ。その…この子狙われてるらしくて、連れていくことになったんだけど…宇宙船借りていいかな」

「別にいいぜ。私も連れてってくれるならな!」

 

親指を立てる目立を見て呆れ顔になる洋一と努力。どうやらまた目立とうと思っているらしい。

 

いつの間にかスーパースターマンに変身していやがった。

 

「私がその少女を守り抜いてやろう!そして目立つっ!」

「すごい…」

そんなスパスタを見て目を輝かせる露西亜。どうやらカッコいいと思っているらしい。

「おいおい、こんなんに惚れるなよ…」努力がぼそりとつぶやいた。

 

一行は宇宙船に乗り込む。行き先はヒーロー星。ちなみに今回弟と妹は連れて行かないらしい。

 

 

 

 

 

 

 

「ところで師匠、一応変身していきましょ」

「あ、そっか!努力ナイスアイディア!」

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~

 

ヒーロー星に降り立った一行の目の前には、努力マンの兄・勝利マンと友情マンがいた。

 

「勝利兄さん、友情兄さん!一体どうしたんですか?」

 

「いや、俺らにも分からん。なんかいきなり「努力とラッキーマンを連れて来い」って会長からお達しがあったから、これから地球に向かおうとしてたんだ」

 

「そうしたらお前たちが来たってわけだ…私たちが迎えに行くまでもなかったようだな」

 

「会長からぁ?」

勝利マンはラッキーマンからの問いかけに、「ああ」と答え、「とりあえずお前ら来い。

もう『皆』集まってる」と続けた後、くるりと背を向け一人で先に行ってしまった。

 

 

「ど、努力ちゃん…どうする…?」

「私は行くぜ。みんなってことはラマンちゃん(マイハニー)もいるんだろ?」

「行くしかないでしょうね。それにみんな集まっているなら今抱えている問題も解決できるかもしれません」

 

「そっかぁ今日の努力ちゃん冴えてるねぇ」「ジジイにしちゃ珍しいじゃねーか!」

 

このこの、と努力マンの肩をつつくラッキーマン。スーパースターマンもそれに合わせて肩をバシバシと叩く。

 

「ありがとうございます師匠!そしてやめろフンコロガシ!」

「冗談だよ!これだからジジイは…」

「うるせぇ!ホラ行きますよ師匠!」

 

褒められたことがうれしかったのだろう。照れたように顔を紅潮させる努力を先頭に、3人は歩き出した。

 

 

 

 

行先は、ヒーロー協会本部。

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒーロー協会本部、その最上階の会長室で、ヒーロー協会会長こと、超ウルトラ必殺スペシャルマンはモニターを凝視していた。

 

 

いや、会長だけではない。天才マン、世直しマン、二年前ラッキーマンと共に戦い、勝利を収めた者たちがこの部屋には集められていた。

 

 

彼らも同様に険しい顔をし、モニターをしっかりと見つめている。

画面には地球のニュース番組。どうやら誘拐事件についてのようだ。

 

 

 

そこにはラッキーマンと努力マン、そして露西亜の顔写真が大きく載せられていた。

画面の中のニュースキャスターはさも深刻そうな表情をしている。

 

 

 

 

 

 

『…繰り返します。警視庁の発表によると、ザリガニ党の或媚氏の一人娘・或媚露西亜産さん誘拐事件の犯人は、地球のヒーロー「ラッキーマン」と「努力マン」と断定、全国に指名手配しました。

なお、容疑者の特徴は…』

 

 

 

 

 

 

 

わなわなと震える会長の口から言葉が漏れる。

「ラッキーマン…努力マン…お前たち…一体何をやらかしたんだ…」




次回に続きます。
すんません一部修正入れました
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