Lucky!~地球内生命体のせいで宇宙滅亡の危機~   作:ばにらいむ

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連続投稿をお許しください。


Lucky5 

「でさぁ~…ザリガニ党ってどんな組織なの露西亜ちゃん」

 

 

飲みすぎたのかすでに酔っ払った友情マンが未成年の露西亜に絡む。

 

これだけでも物凄い絵面だが、露西亜の周りには酔っ払いしかおらず作戦会議など

始める気配はなかった。

 

なおも纏わりつく友情マンを振り払い、彼女は広間の扉を開ける。

 

この酔っ払いたちの相手をするのは心底アホらしかった。

 

もういいや。とっとと地球に帰ろう。そもそも私が迷惑かけたんだから自分で何とかするべきだったんだ。

 

露西亜は宇宙船のある場所まで戻ることにした。

 

 

「おいおい、もう帰るのか?」

突然呼びかけられ振り向くと、スーパースターマンがいた。

 

 

「えっと…目立君だっけ」

「スーパースターマンだよスーパースターマン!」

「冗談よ」

 

 

 

ここで話していてもしょうがない。露西亜とスーパースターマンは一度外に出ることにした。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「はぁ~…」

 

スーパースターマンによって城からの脱出が叶わなくなった露西亜は、城の中庭のベンチに腰掛ける。

 

「おーいジュースかって来たぞ~、飲むか?」

スーパースターマンが気を使って炭酸入りの飲料水を買ってきた。

 

「サンキュ」

「友情マンも聞いてたけどさ、ザリガニ党って一体どんな組織なんだ?」

 

いきなりとんでもない質問をぶち込まれ、固まる露西亜。

でも一応は本当のことを話しておいた方がいいのかもしれない。

 

露西亜はゆっくりと口を開く。

 

 

 

 

 

 

「…地球人の宇宙侵略者よ」

 

「チキュウジンノウチュウシンリャクシャ⁈なんのこっちゃ?!」

困惑するスーパースターマン。彼の頭から物凄い勢いで疑問符がにょきにょきと生えてくるのを露西亜は見た。

 

 

「地球人でありながら宇宙侵略を目論む者たちのこと。私は奴らの仲間だった…

けれど奴らの企みを知って、こうして逃げ出したってわけ」

 

「ふーん…成程な」

納得したように頷くスーパースターマン。

 

「いよっし!そいつら私が倒してやろう!そして目立つ!」

 

 

 

 

しばらくの沈黙の後、「くくくっ」っと笑いだす露西亜。

 

 

「笑うなー!」

笑われたことに怒るスーパースターマン。

 

「ご、ごめん…くくっ…弱っちいのに対した度胸だなって思ってさ」

「何だと⁈私だって活躍してるだろ?!」

「まあね…あー笑った笑った」

「お前性格悪いだろ‼」

「ま、人の心がないからね」

 

先ほどの笑顔が一変、暗い顔をするロシアを見て、スーパースターマンは首をかしげ

る。

 

ふと、露西亜の首筋に目をやると、何かがきらりと光るのが見えた。

目を凝らしてみると、何か銀色のものが二つ、首筋の左側についている。

「お、おい露西亜、首筋に何かついて…」

スーパースターマンが露西亜の首筋に手を伸ばそうとした、まさにその瞬間。

 

ビーッビーッ

 

城内にサイレンの音が響いた。

 

「な、何だぁ?あいつらついに酔っ払って乱闘でも起こしたのかぁ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

スーパースターマンの予想とは裏腹に、大広間で爆睡していたヒーローたちも起き上がる。

「んなっ、侵入者か?!」

 

「会長、大変ですっ!」

バン!と、重いはずの大広間の扉が開かれ、会長のパシリ、否、ヒーロー協会の使者が飛び込んできた。

その体は傷だらけで、事の重大さがうかがえる。

 

「協会内に得体のしれない男が!」

「やっぱり侵入者じゃん!」

「ひえぇ~!と、とにかく避難を‼」

慌てだす面々。現場はカオスと化した。

 

 

「お前たち落ち着け!もたもたしても仕方ないだろ!」

大広間に響く世直しマンの声が彼らの正気を引き戻した。

 

「よ…よっちゃん…」

「まずは侵入者の人数を確認しよう」

「一人じゃないのか?」

「そいつはおそらく囮だろう。協会に単身で特攻をしかける奴はよっぽどの強者か、スーパースターマンのような馬鹿かのどちらかだ」

「確かによっちゃ、あ、いや世直しマンの言うことも一理あるな。よし、じゃあ敵を探そう。誰か索敵能力に長けた奴はいないか?」

 

 

会長の呼びかけに、一人手が上がる。

またもや救世主マンだ。

 

 

「私が行こう。最悪見つかったとしてもこの『救世手』で戻ってこれる」

「よし、じゃあ索敵は救世主マンとして…誰かラッキーマンをk「私が行きます!」

「わ、分かった、じゃあ努力マンよろしく頼む…」

「了解しましたぁぁぁぁぁぁ……」

叫びながらラッキーマンのいる部屋にダッシュで向かう努力。あっという間に見えな

くなる。

 

 

「やれやれ…相変わらず慌ただしい奴だぜ…で、世直しマン、会長、俺たちは何をすればいいんだ?」

勝利マンが聞く。その眼はある期待に満ちていた。

「待て待て勝利マン。本当なら我々も今すぐ玄関ホールに行きたいところだが、敵が何人いるか分からない以上下手に動くのは危険だ。残りはここで待機、それでいいだろう、みんな?」

天才マンが勝利マンの背中をさする。まるで獰猛な犬をいさめる飼い主のようだ。

 

「ちっ…堅い野郎だぜ」

「ふっ怪我でもされては困るからな」

「…フン」

そっぽを向く勝利マン。その顔は心なしか赤面していた。

 

「あの…会長…」

今度はトップマンが挙手する。

「私たち、何か忘れてませんか?」

「へ?」

 

 

沈黙。

 

そしてその場の全員が一斉に声を上げる。

 

「ああーっ!露西亜ちゃん!」

 

 

 

その直後、唐突に中庭の方から爆発音が響く。

 

 

「?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「見つけたぞ、或媚露西亜!」

「…またアンタ⁈」

露西亜とスーパースターマンの目の前にはあの時の男が立っている。

「な、なあ露西亜ちゃん、こいつがお前が言ってた男か?」

「うん…そうだよ、確か名前は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Lucky5 ミネルバ

 

 

 




次回へ続く
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