Lucky!~地球内生命体のせいで宇宙滅亡の危機~   作:ばにらいむ

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第七話です。なんじゃこれ


Lucky7 策略

玄関ホール。

 

「おいおいおいおい、何なんだよこいつは!」

 

勝利マンと救世主マンが必死に鳩色の髪の男が振り下ろす鋏をかわしている。

しかし向こうが強すぎてなかなか攻撃に踏み切れず、ひたすら防戦一方だ。

「すまん!私にも分からん!」

「何だそりゃぁ!」

 

玄関ホールは白髪男が作り出したヒビが入りまくっており、会長がこの場にいたら

ショックで天に召されてしまうだろうことが窺い知れた。

(クソッ!堂々と玄関から入ってきたあたりを見る限りこいつは囮だと思っていたが

…滅茶苦茶強えぇじゃねぇかよ!)

 

このままではじり貧だ。そろそろこちらから本格的に攻撃を仕掛けなければ限界とい

うところだ。

「救世主マン!お前の手でそいつを消せないか?」

「ラジャ!」

救世主マンが右手を構える。

 

「ぐおっ!」

うめき声が上がったが、それは男のものではなかった。

「救世主!」

勝利マンが振り向くと、男の鋏にがっちり挟まれている救世主マンが目に入る。

このままでは腕を使うことができない。

「ふん、私がお前に何の対策もしないまま、のこのこ来るとでも思っていたのか?」

「勝利マン!!ここは一旦引け!」

救世主マンが痛みに顔を歪ませながらも逃げるように促している。

「うるせえ…逃げたら負けだ!」

 

ここは覚悟を決めて特攻でも仕掛けるしかない。

勝利マンが覚悟を決めた時だった。

 

 

ガシャーン

 

上から何か、質量のあるものが3つ降ってきた。それは真っ直ぐ灰色の男に向かい、

なんと男の頭に直撃した。

「グゲェ~~~~~ッ!」と、なんとも情けない、ヒキガエルのような声を上げ、

気絶する男。

 

突然のことに面食らった勝利マン。同じく気絶した救世主マンを回収しつつ、落ちて。

きた物を確認する。

「ど、努力!それにラッキーマン!」

「しょ、勝利兄さん⁈」

「うわぁ~勝利マンだぁ…ラッキ~!」

男の上には下から、努力マン、ラッキーマン、そして見知らぬ黒い髪の女が乗っか

っていた。

「お前らどこから降ってきたんだ?!」

「師匠を迎えに行ったらこの女にいきなり襲われて…戦っていたらいきなり床が崩れ

たんですよ」

「な…成程…」

十中八九ラッキーマンが起こした奇跡のお陰だろう。その話はあとで聞くとして…

「この女も敵か?」

「ええ…今は気絶してますけど」

「じゃあ簀巻きにしてその辺に捨てようぜ」

提案しながら背中の武器入れをごそごそしだす勝利マン。

 

「糞がっ!」

しかし気絶していた敵二人も立ち上がり、勝利マンに突っ込んでいく。

その眼は血走っており、先ほど頭を打った衝撃なのかすでに理性は遠い空の彼方に

飛んでしまっているようだ。

「ああっ!危ない!」

「勝利兄さん!」

こんなに呼びかけられているにもかかわらず、全く後ろを振り向こうともしない

勝利マン。

ああこれは終わった…と誰もが感心した、その時。

 

 

 

「キャベツチカカツカム!!!!!!!!」

 

 

 

そんな雄たけびとともに敵である二人が天高く飛ばされる光景が3人の目に入る。

 

「イ゛ェアアアァァァァ?!」「ブヒィィィィィッ?!」

 

その直後にお上品そうな見た目をした敵二人からはおよそかけ離れた、かなり汚

い悲鳴が上がる。

 

そのまま落下し、体を強く打ち付ける二人。

男の方はどうやら足が取れてしまったらしく、「ぐ…足が…足がぁ…」と、涙声

でうなっており、ラッキーマンは少し目の前の敵を哀れに思った。

 

「はっ…冷静さを欠いた時点でお前らは負けてんだよ!」

 

「さ…さすがは勝利兄さん…」

 

「ところで勝利マン、女の方はともかくなぜ男の方に攻撃が入ったんだ?」

救世主マンが痛む腕を抑えて尋ねる。

 

「あいつの強みはおそらく「予測不可能な動き」だ。計算しつくされている。それに

戦っている間アイツはずっと冷静だった。しかしそれがなくなってしまえばあの予測

不可能な動きもできなくなるってこった」

 

「なるほど…天才マンと同じということか」

「そういうことだ」

得意げに鼻の下をこする勝利マン。

 

そしてくるりと背中を向け、

「さて、俺たちは他の場所…そうだな。大広間に向かうか」と言いながら歩き出した。




つづくぅ
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