プロムンの新作を買おうとしたら都市にいた   作:外郭在住ドM

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プロローグ
新手のフィッシング詐欺に会った


とある実況者のゲームプレイを眺めていた。

アブノーマリティという変な奴を管理するというゲーム。

ロボトミーコーポレーション。

 

まぁ、愛と憎しみの名のもとに職員を処刑しまくったり、職員をふざけて殺したり、

やべぇ奴らと戦う職員を高見の見物したり、僕の考えた最強の職員を殺人性のパニックにしたり。

 

もちろん職員で遊ぶだけではない。このゲームの魅力はそれだけではない。

 

ウサギさんと草を食べたり、オーケストラを聞いて楽しんだり、

気付けばハゲになったり、ビナーという素敵お姉さんとのお話で癒されたりすることもできる。

 

動画をきっかけにロボトミーコーポレーションをプレイした人も少なくないと思う。

現に自分もそうだったし。とりあえず完全エンドまでやらせていただきました。

攻略を見ないでプレイするのは本当に大変だった。

動画も途中までしか見てないからALEPHとかは完全に手探りだったし……。

とりあえず楽しかった(小並)

 

「終末装備、かっこよすぎるだろ……」

その強さと、禍々しい感じにほれ込んだ。全属性って良い。

審判鳥の装備もなかなか厨二感溢れる見た目で好きだ。

きっと皆もわかるはずだろう。まぁ、それぞれの推しがあるとは思うが。

とにかく、その魅力を伝えるのは難しい。

とりあえず面白かったですとレビューを添えておこう。

あと、ビナー語専攻はどこで受けられますか?

とも書いておかないと。

 

さて、話は逸れたが。そんなこんなで楽しんでいたら、なんと新作があったという。

とりあえずサイトを開いて、お、あったあった。

ライブラリーオブルイナ。新作は全く違うゲームシステムらしいけど。

まぁ、あれの続編がつまらないわけないだろ。

よし、それじゃ購入、と。購入ボタンをクリックするも、なかなか反応が返ってこない。

何度もクリックする。

「ん?リロードでもするか」

ピシ、とパソコンの画面にヒビが入る。

突然の不思議な出来事に、マウスから手が離れる。

 

ハァァァァ……

 

謎の現象に戸惑い、とりあえず立とうとした矢先、何か声が聞こえた気がした。

と、同時に、強い頭痛がする。それに、地震のように体が揺れている感覚。

バランスをとることができず椅子から転げ落ち、床に倒れこむ。

 

チィィ…………ジィィィ……

 

何かが叫ぶような声が聞こえた気がしたが、もう何を言っているのかわからない。

手を動かすと、ぬるりとした感覚。視界が赤くなって、もはや痛みもない。

意識が途切れそうになる。

耳鳴りがひどい。

 

ハァアアアアアアアアアアアン……!

 

意識が保てない。

 

 

 

気付けば、赤い部屋で立ち尽くしていた。

どこだ、ここ……

周りが青基調になっているのが覗ける部屋だが、赤黒く染まっている。

目立つ山がある。よく目をこらせばそれは人が血まみれになって積まれてできたもの。

一瞬、吐き気を催すが、すぐにおさまる。

動く様子もない。死んでいるのは間違いない。とはいえ。

「気持ち悪い……」

そして次にわかるのが、自分の声がなんだか変だということ。

手を喉に当てて、愕然とする。

固い感触?

「は?」

自分の手を見ると、全く人間のそれとは異なるものだった。

鉱石のようなもので出来ている手は、人間とは違う。体全身も同じようなもので出来ている。

それに、血まみれだ。

全く理解が及ばないので、とりあえず椅子に座る。

血まみれの椅子に顔を……あるかはわからないが、しかめつつも、座る。

というより、人が死んでるよな。誰も生きていない。そしてなぜか俺だけが生きている。

いや、なんというか人間ではないものになってしまったみたいだから、

生きているのかはよくわからないけど。

扉があるし、移動してみるか。

……この手だと、開けづらいな。なんというか、人間の手ならいいのに。

そう思っていると、くらりと意識が途切れる。

 

 あなたは誰?

その問いかけがどこからか聞こえる。

ただの凡人だと答えると、

次に帰ってきたのは呻き声と、わからない、思い出せない、という呟き。

どうしたのか、と尋ねる。

 私が誰なのかわからない。知らない?

その質問の答えは持ち合わせていない。

 私の中にいるのに、どうして?

深い悲しみと、怒りが混じった鉱石の塊がこちらの体に突き刺さる。

何かが流れ込んでくる気がしたが、よくわからない。

 受け入れて

何を受け入れろというのか。知らない人のものを?

 ……。

もう返事はない。

 

 

次に目覚めると、自分の手が人間のものになっていた。

手を握ったり開いたりする。よし、だいじょう。……。

次の瞬間、鼻を突く異臭に俺は吐き出していた。

「お、えぇっ」

しばらく吐いて、吐き続ける。

気持ち悪い。椅子に座る。

鉄臭さや腐臭がまじりあったそれは、ただの一般人にすぎない俺には、到底耐えられるものではなく。

「で、よう……」

なんとか扉を開き、向かい側に移動して、扉にもたれかかり、そのまま崩れ落ちる。

「はぁ……はぁ……」

扉は匂いを遮断しているようで、こちらまで匂いはそこまで来ていない。

まぁ、臭いは臭いが。

しばらくして、少し冷静になったところで周囲を見回す。

その時、扉に反射した顔が自分のものではないことに気付く。

「誰だこれ……っていうか、女?」

胸を触ると、一応胸は多少ある。

どうやら、なぜかはわからないが女になってしまったらしい。

それに、ここはどこなんだろうか。

天井のマークを見る。ギザギザの矢印、それを貫く直線の矢印。

「見覚えはないな」

というか、これってもしかして転生ってやつなのか?

とりあえず、向こうにも扉があるし、進むしかないのか。

扉を開けると、一人の男がいた。

どうやら寝ているようで、椅子に座ったまま目を閉じている。

血まみれのなかでよく眠れるな。ひどい匂いだ。

とはいえ、慣れてきてもう吐くほどではない。

「あなたは」

声をかけようとすると、彼は目を開く。

「お前は……化け物女か」

彼は背中の剣を抜く。どう見てもこちらに向いているようにしか見えない。

「はい?」

一歩下がる。

「死ね」

何がですか?とか、ねじれたってなんなんだ、とか何を聞こうかという考えは、

ぼと、という音と共に途切れる。

あ、と声が漏れる。右腕が無くなっていた。

次にはもうかがみこむ。痛い。熱い。

声があふれる。そうしないとこの痛みが。

ああああああああああああああ!

叫んで、この元凶を見上げる。

次にはもう、俺は視界に入る剣を見ることしかできなかった。

 

 

呆然としている。

ざわざわとした会話が聞こえ、周りを見ると死んでいたはずの人が生きている。

なんなんだよ、いったい……

呆然としていると、次々と人が出ていく。

「つきましたよ」

隣の人が呆然としている俺に対して声をかける。

「あ、ああ」

そう声を出す。この人も山の中にいたはずの。

訳が分からない。とにかく、出よう。外の空気が吸いたい。

 

広がる景色は、とにかく灰色。

そうとしか言えない。

灰色の空。灰色の建物たち。

色とりどりに光る看板だけが、己が灰色ではないのだと主張する。

いつのまにか背中に背負っていた剣。

周りの人も、何らかの武器を持っているようだ。

なんというか、やばい世界に来てしまったのかもしれない。

 

とりあえず、どうするか。

お腹がすいている気がする。

見れば、行列の出来ている店がある。

「ハムハムパンパン……」

どうやらサンドイッチを売っている店らしい。

周りの人達が美味そうに食べている様子や行列を見るに相当美味しいのだろう。

 

「からし味でお願いします!」

元気そうな金髪の女の子。

今の自分よりも背が高い。

そしてその横にいる女の人は、ってこっちを見ている。

「…どうかしたんですか?」

問いかけると、その人はこちらから視線を逸らす。

「……いや、なんでもないよ」

「モーゼス探偵さんはどうしますか?」

「ああ、適当に頼む」

探偵さんと呼ばれている。ならばきっとここの情報にも詳しいだろう。

「探偵なんですか?」

「そうだな、一応は」

「なら、少しお話いいですか?」

「まぁ、かまわない」

 

とりあえず、情報を集めないといけないな。

そうしてこの世界を生きていくんだ。

殺されるのは嫌だ。

アレが夢なのかはわからないけど、あんなに痛い思いはしたくない。

あの男は殺すのにためらいがなかった。あの血まみれの状態が普通なんだ。

人が死ぬが普通の世界、どうにかして生き延びないといけないから。

俺はとにかく守ってもらわないといけない。

そのためにまずこの人を頼ってやる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




妄想をはっちゃけたい人です。
都市ってどうなってるのかなーって妄想してます。
とりあえず煩悩を消すために黒鳥EGOで罰鳥と相合傘しに行ってきます。
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