更新が遅れてしまい申し訳ありません。
ワクチン接種があったので行ったのですが副反応が辛かったです。二回目は少し怠いなぁ程度で済んだので油断していました。
セイバーは俯いたまま喋らない。少し話しづらい雰囲気で場を動かしたのはやはりと言うべきか薪の王だった。
「ライダー。気づいているか?客人だ。」
「応とも。今からあやつらにも誘いを掛ける所よ。」
周りを見ればアサシン達が取り囲む形で包囲している。
アサシン達にも誘いを掛けるライダーは流石というか何というか。案の定誘いを断ったアサシン達に俺は同情した。
本来隠れ潜み奇襲を仕掛けるアサシンにとって隠れられる場所の無い平地というのは絶対に避けるべき場所だろう。しかし、ライダーの宝具はそんなアサシンにとって避けたい平地、それも砂漠に固有結界で閉じ込められる。
そしてライダー一人ならまだ数で勝っているアサシンに勝機はあっだろうが、俺達の周りにはライダー、征服王イスカンダルが率いた英雄達が列を成している。
ライダーの堂々とした態度と共に始まった口上。それは俺から見ても英雄というものを理解させられるものだった。ライダーの言う「王道」を具現化した宝具、そんな宝具から逃げられる訳も無くアサシン達は蹂躙されていった。
「ふむ、こんなもんか。・・・さて、薪の王よ。まだお主の王道を余は聞いておらん。」
「そうだな。私も話すとしよう。だが、先に言っておくが私は王足り得る者では無い。故に、貴公らが満足するようなモノでは無いかもしれない。その上で語るとしよう。
私が聖杯に願うものは、征服王と同じ受肉だ。」
「ほほう。余と同じ受肉とな?そいつの理由は?」
「私は今まで自分のしたい事や、やりたい事があまり出来なかったのだ。故に受肉を果たし様々なものをこの目で見て、感じたい。
今の私の願いはこの世界と共に歩む事だからな。」
薪の王は単純にこの世界を見て回りたい、って事なのか?なんとなく掴み辛いがまあ、その時になれば分かるだろ。
「なるほどな。・・・であれば、その願いをこの我が叶えてやる。と言ったらどうする?」
「ふむ。悪くない提案だが、生憎と私も征服王と同じ考えだ。自分の願いは自分で叶えたいのだ。それが、たった一度だけの願いであれば尚更だろう?」
「クク、フハハハハ!そうだ、それで良い。やはり我の見立てに間違いは無かったな。・・・さて、我の用は終わった。後は雑種共で終わらせておけ。」
そう言ってアーチャーは金色の粒子になって消えていった。
「あの金ピカはせっかちだのう。まったく、とはいえそろそろ夜も更けてきた頃合い。余も帰るとするか、おい坊主!いつまで悩んでおるのだ。さっさと帰るぞ!」
「あ!ちょっと待てえぇ!僕はまだ聞きたい事が、」
叫ぶマスターを引っ掴んで飛んで行くライダーを見送ってからセイバーをもう一度見る。
まだセイバーは俯いたままだ。何を悩んでいるのか当事者じゃない俺には分からないが、薪の王があそこまで喋ったのはあまり見たことが無い。それだけ心配・・・いや、自分と似ていたのだろうか。
アイツは基本的に自分の事を話さない。それはマスターであり友人になれたと思っている俺としては少し寂しい。それでも時折見る夢、アイツが薪の王として歩んだ道を見た身としてはセイバーの願いは昔の薪の王に似ている。
「俺達もそろそろ帰るか?」
「そうだな、桜嬢の事もある。帰るとしよう。」
そう言うと薪の王はセイバーに近寄って声を掛けた。
「セイバー。次の一歩を踏み出すという事がどれだけ重く、苦しいかを私も知っているつもりだ。だが、それでも私は貴公に進んでほしいと思っている。
輝かしきアーサー王よ。私は貴公の道筋を悲劇だとは思わない。」
言いたい事は終わったようだ。俺達も帰るとしよう。
新しいのを書きたい!でもこれ以上増やしたら絶対に更新が遅れる。
そんな思いを抱えつつ書き上げた作者です。難しい。
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