聖杯戦争と薪の王   作:楽しく遊びたい一般不死人

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少しだけ早めに出せた!

赤頭巾さん。誤字報告ありがとうございます。





第十四話 分岐点

 

 

その日はちょうど先送りになっていたキャスターを倒す準備をしていた。と言っても俺は特に何かする訳じゃないから時間になるまで魔術の反復練習と桜ちゃんと時間を潰していたりしていた。

 

時間まであと一時間程という所でそれは現れた。

 

「ッ!なんだ、今の?」

 

薪の王のソウルのお陰で俺は気配とか魔力をそこそこ感じ取れるようになっていたから余計にその気持ち悪い感覚を感じ取った。しかしそれは桜ちゃんも同じようで少し震えていた。

 

「おじさん、今の何?」

 

「大丈夫だよ。桜ちゃん。おじさんとシンが絶対に守るからね。」

 

そうは言ったもののこのまま薪の王を待っているだけでは桜ちゃんを守りきれかどうかは分からない。そう判断した俺はこの最近改造した地下室を思い出した。

 

「桜ちゃん、この前一緒に行った地下室を覚えてる?シンとおじさんが帰って来るまであそこで待っててほしいんだ。いいかい?」

 

桜ちゃんは少し悩んでいたけど頷いてくれた。

 

「偉いね。あそこにはもう虫はいないから大丈夫。必ず帰って来るから良い子で待っててね。」

 

そこからは桜ちゃんを入り口まで送って俺は玄関を開けた。そしてそこには薪の王が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「雁夜、桜嬢は?」

 

「大丈夫だ。地下室に行って隠れてもらっている。」

 

「そうか、それならば話は早い。すぐに川に行くぞ。どうやらキャスターの方から来てくれるらしい。」

 

そう言うと薪の王はすぐに俺を抱えてジャンプした。

もう一度言おう。俺を抱えてジャンプした。

 

「待て待て待て待て!おまッ、いくらなんでも一声掛けてくれてもいいだろ!」

 

「ハハ、すまないな。だがまあ、今回ばかりは許してくれ。急がねば犠牲者がこの町の住人だけでは済まなくなる。」

 

「そんなになのか?いったいキャスターは何を出したんだ?」

 

「もう少しで見えるぞ。アレに関しては見た方が早いだろう。他の者達も集まっているようだな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「間に合ったようだな。」

 

「なんなんだ、あの気持ち悪いのは。」

 

そこにいたのは言葉では表せない醜悪な蛸のような何かだった。サイズもサイズだがそれ以上に見るだけでも中々にキツイものがある。あんなのを呼び出すキャスターは正気じゃないな。

 

「あ!雁夜とバーサーカーも来たのか。」

 

こっちに気づいて話掛けてきたのはこの前の聖杯問答でそこそこ仲良くなったウェイバーだった。後ろを見ればライダーだけでは無くランサーとセイバーとアイリスフィールもいた。

 

「ああ、といっても俺はどうすれば良いか分からないからそっちに合わせる。シンもそれで良いよな?」

 

俺が確認を取ると薪の王も頷いていた。

 

「構わない。私のやり方では少々問題があるからな。」

 

そこからはウェイバーを中心に作戦を立てていった。

途中セイバーの宝具が対城宝具なのも分かり、ランサーがセイバーの手に掛けられた呪いを解除した。

作戦はライダーの宝具で時間を稼いでセイバーの宝具で打ち抜く、という分かりやすいものになった。

 

「ライダー、貴公の宝具に私も入れてもらえるだろうか?時間稼ぎであれば役に立てる筈だ。」

 

「ほほお!余の王道に加わるとな!して、どうするつもりなのだ?薪の王よ。」

 

「私の宝具を結界内で使おう。雁夜、令呪を一画使えるか?」

 

「分かったよ。好きな時に持ってけ。」

 

「感謝する。では、行くか。」

 

「そら、薪の王よ。お前さんもさっさと乗らんか。」

 

相変わらず強引なライダーにチャリオットに乗せられ、薪の王とライダーは結界内にあの海魔と消えた。

 

 

 

ふと上を見ると金色の船のような物が見えた。アーチャーだ。アーチャーがいる。なら、時臣も近くに居る筈だ。

 

俺の目は自然とそこへ向けられる。勝手に体が動いてた。意識して動かした訳じゃない。でもそこに時臣は居た。

 

ビルの屋上。まだ、俺には気づいていないのか。それとも気にする必要すら無いと思っているのか。俺には分からない。でも、俺の体は時臣の方へと向かっていた。

 

 

 

 

 

 

 












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