その部屋には普通の人間では耐えられない重圧が満ちていた。その重圧を発している人物・・・否、サーヴァントは自分のマスターを今にも殺さないか不安になるほどの静かな怒りを感じさせていた。
「さて、この我の愉悦の邪魔をした弁解はあるか?時臣。」
ギルガメッシュを令呪の強制力を使って帰還させた遠坂時臣は額から冷や汗を流しながらどうするべきかを考えていた。
「あの場でバーサーカーとの戦闘を続けていれば王に少なくない損害が及ぶと思い今回は撤退をと・・・」
苦しい言い訳とは重々理解しているが今はこの選択しか見つけられなかった時臣はギルガメッシュが話すのを待っていた。
「まあ、ここで貴様を殺しては薪の王との時間も無くなる。今回は見逃してやる。が、次は無いぞ。肝に銘じておけ、時臣。」
そう言ってギルガメッシュは姿を消した。ソファーに身を沈めながらこの先について遠坂時臣は頭を悩ませた。
「いやはや、余の時代に薪の王がいれば良き友となれたものを!なんとも悔しいのう。そう思わんか坊主!」
「そんな事よりお前もアイツについて考えろよ!まったく情報が無いんだぞ!真名が分かったってのにこれじゃあ対策も何も出来ないじゃないか。」
ライダーのマスター、ウェイバーベルベットは頭を抱えていた。謎のサーヴァントだけなら良かったが戦闘能力が桁違い過ぎるのが問題だった。どうにか情報はないか必死に先程の事を思い出していた。
「おい坊主。いくら考えても無駄だと余は思うぞ?」
「どういう意味だよそれ。」
「どうもこうも言っとったろ。ヤツ自身が、世界の終わりと共に消えたとな。」
「あ!いや、でもそれだとしたらどうすればいいんだよ!対策の練りようがないじゃないか!」
マスターは落胆し、サーヴァントは期待をする。二人は夜の空を走りながら話し続けていた。
「それで、バーサーカーについては何か分かったかい?」
「ごめんなさい。何も分からなかったわ。セイバーは何か気づいた事はあるかしら?」
「いえ、残念ながら私も分かりません。ですが薪の王の目は何か特殊な力があると思います。実際にアーチャーの真名を当てていますし、」
「だろうね。だがバーサーカーの戦闘能力は未知数だ。正直な話真っ向から戦わない方が良いだろう。」
その三人の話は熱を帯びるわけでも無く淡々と進んでいった。そんな中セイバーがマスター、衛宮切嗣に質問をした。
「切嗣、薪の王について何か知っている事はありませんか?私の時代でも聞いた事が無い。」
「残念ながらその質問には答えを持っていないな。僕も薪の王なんて聞いた事が無い。それにあれ程の強さを持ちながら知られていないなんて事は異常だ。これからする事が増えた様だね。」
その後切嗣は薪の王について調べると言い部屋に籠る事になっていた。
エンダーリリィズは良いゲームです。
聖杯問答について セイバーへの薪の王の反応
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激怒
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優しく諭す