設定はウマ娘からもらったがキャラ名出てないし特徴もないけど……まあ、ウマ娘…?
勝ちウマが乗る。とは今のような状況を指すのだろう。
狂気に片足突っ込んだ執着と愛情を理解しておきながら無視した自身の問題である。故におおごとにするわけにはいかない。それは今私の上に乗っかり、愛を伝えようとしているウマ娘の生涯に泥をつけることになるだろうから。
であるならば、彼女が冷静になるまで逃げるだけだ。仕込みはいくつかある。
「トレーナーというものはウマ娘に詳しいんだ。ウマ娘自身よりもな」
話しかけて意識を一瞬でも私の腕を拘束する手首からどかさなければならない。
「ウマ娘の考えは主に尻尾に出る。どの程度興奮しているのか、調子はいいか悪いか」
これ以外にも手首以外の部位を言って集中力を分散させるべきか?
いや、尻尾に完全に集中させるほうが簡単だ。
「自分で悪いと理解しているから尻尾はそう動いているんだ。見てみろ」
トレーナーとしてレッスンをするときの命令口調、そして人間はウマ娘に敵わないという油断が彼女の集中を手首からはなす。
…さて、トレーナーがウマ娘をお姫様抱っこをしたりしているのを見たことがないだろうか?ウマ娘というものは強大な力を持ちながら体重自体はそこまで変わらない。
これは私の考えだが、ウマ娘の筋力は意識をすることでウマソウルからなんらかのエネルギーをもらい、一時的に骨や筋肉が強化されるものである。以前知り合いのトレーナーが担当しているウマ娘の寝相が悪くて一緒に泊まった時など腕が当たってしまって困ったものだったなどと言っていたが、本来ならぐちゃぐちゃトマトになってもおかしくない。
つまり、集中力を尻尾に割いている彼女は見た目通りのヒト女性程度の馬力しかなく、体重も軽い。
腕を動かして拘束から逃れ、足の裏全体を鳩尾に入れて持ち上げる。
そのまま重心を動かす感じで横へと放り投げる。
その結果を見る前に急いで反対方向に走る。
ーーこれで全力で追いかけようとしてくれば…
バキィ!!と木の割れる音が聞こえる。
私の部屋は、家具を置いてあるところを除いて、ウマ娘の全力に耐えられる床はない。
割れやすく、割れた後の木片が刺さりにくい柾目板で床を覆っている。
建築法は気にしてはいけない。
さらに落ちた時の衝撃を和らげるため下はスポンジで、踏み込むのには不向き。
ダメ押しに扉近くのウマ娘クラスの五感でなければ感じ取れない嫌な匂いの香料の瓶を割り、走り抜ける。
一度外に出てさえすれば、対ウマ娘用のガードがいる。
ちゃんとヤンデレから逃げることもできるのですよ。
連載で瓶のことを言ったり、重いものを持ち入れる時に場所を気にしている描写があれば私好み。
ちなみにトレーナーは男を想像してます。
……てかこれウマ娘でいいの?