侵略先の地球が悉くヤベー件について

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プリカーサー「きいてねぇぜ困難」

 プリカーサー、先駆者。英表記でPrecursors.

 

異次元世界「アンティヴァース」に住む知的生命体で、作り出した怪獣を裂け目『ブリーチ』を通して様々な別次元世界に送り込んでいる。

 

これまでにも数々の別次元世界の文明を滅ぼし、征服した世界の資源が枯渇するたびに同様の手段で別次元世界への侵略を繰り返していた。

 

一度、先史時代の地球にも訪れて恐竜を作り出したが、自分自身が当時の地球の環境に適応できず侵略を諦めていた。

 

しかしブリーチを残しておくことで常に地球を観測しており、人類が引き起こした環境汚染による大気の変質を期に再度地球を襲撃した。

 

 ……のだが、襲撃先の地球がなんだかおかしいぞ?

 

 

 

 

 CASE 1 M78ワールド

 

 プリカーサーがブリーチを開いて怪獣を送り込んだ。目指すはニッポン、富士山である。しかし、太平洋のブリーチから怪獣を送り込んで1分と経たず、怪獣は補足された。

 

 え? 早くない?

 

 プリカーサーは困惑した。観測してた地球ではこんなに早く補足できるはずがない。どういうことかと担当者を呼び出した。

 

 え? 座標がずれた? 

 

 しかし送り込んでしまったのは仕方がない。事の成り行きを見守る。あわよくばこの地球を征服できるかもしれないし。

 

監視していると、観測していた地球と違う飛行機が飛んできた。戦闘機だ。赤と白の色合いがエキセントリックだが、あの程度ならば問題ない。発射されたミサイルも怪獣には効果が薄……あれ? 結構効いてる? あ、倒された、倒された!?

 

 どうするよ? やべえよやべえよ……。そんな空気がなんとなくだがプリカーサーの間で流れ始めた。

 

 ええい、たかがカテゴリー2程度(地球人基準)がやられた程度、怯むなぁ!

 

プリカーサーにもプライドがある。カテゴリー4か5を送り込めば何とかなるだろう、と思い怪獣を送り込む。想像通り、戦闘機では歯が立たず、見事に撃墜した。

 

 どうだ! みたか! やはり人類恐るるに足らず!

 

そう思って盛り上がるプリカーサーだったが、まばゆい光が観測先からあふれてきた。

 

 そこには、銀色と赤色の巨人がいた。

 

 え? なにあれ?

 

プリカーサーが呆けていると、怪獣は巨人と戦い始めた。肉弾戦を仕掛ける怪獣を迎え撃つ巨人。優位に戦闘を進めていると思ったら、巨人が光線を撃った。光線!?

 

怒涛の展開にさしものプリカーサーの処理能力を超えた事態を飲み込むのに時間がかかった。すると巨人の胸についているランプが点滅し始め、警告音のようなものが響いてきた。

 

 あれ? これチャンスでは?

 

 怪獣にとどめを刺すよう指示を出すと、また光が溢れてきた。

 

 巨人が増えた。

 

 え? 増えた? なんで?

 

 よく見ると頭の形とか色が赤ばかりだったり、色々違うところはあるが、怪獣1体に対して多人数は卑怯じゃね?

 

 そんなことを考えているうちに、怪獣は巨人が一斉に放った光線で木っ端微塵に吹っ飛んでしまった。

 

『どうしました? エース兄さん』

 

『ヤプールに似た気配がする……』

 

 あ、やべ。目が合った。

 

 プリカーサーは即座に回線を閉じた。担当者に命じて座標を記録し、二度と使わないように厳重注意をした。

 

この後似たような座標に何度も繋がり、その度に巨人が出てきて怪獣がボッコボコにされた。プリカーサーは銀色が基調の巨人にトラウマを持つようになった。

 

 

 

 

CASE 2 サンライズバース(アナザー)

 

 プリカーサーが再び怪獣を送り込んだ。しかし、観測していた地球に比べて荒廃が進んでいる気がする。

 

『石破ぁ!! 天驚けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!!』

 

 一発で怪獣の腹に風穴が空き、沈んだ。

 

 は?……は?

 

『なんだこの生物は……、まさか、DG細胞がまだ残っていたのか!?』

 

 この座標もアカン。そう結論付け、プリカーサーは座標を封印した。

 

 

 

CASE 3 ド ワ オ

 

 

『ゲッタアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!! ビィィィィィィィィィィィィィィムッッッ!!!!!!!!!』

 

 アカン。

 

 久方ぶりに本能が働いたプリカーサーは速攻で座標を特級禁止指定した。が、しかしちょっと漏れ出たのか緑色の光を零しながらブツブツと呟いている奴は厳重に処理した。

 

 

 

 

CASE 4 ある意味インスパイア元

 

『み い つ け た』

 

 接続した瞬間に黄色い光の文字がプリカーサー達の目の前に躍り出た。

 

『 愚 か 者 共 』 

 

 その日、プリカーサー達の住む次元が滅びかかった。ZEROの魔神の戯れで何とか生き残ったが、プリカーサー達はその日から特定のロボットだけは馬鹿にしてはいけないと心に誓った。

 

 はい! マジンガーZは最強のロボットです!

 

 

 

CASE 5 怪獣王

 

 目の前でカテゴリー5が1撃で殺された。ブリーチを目の前に作ってしまったのが運の尽きだった。

 

勝鬨の雄叫びをあげる漆黒の怪獣にブリーチ越しに睨まれたプリカーサー達は慌ててブリーチを閉じた。

 

 もう地球侵略やめない?

 

そんな空気がプリカーサー達に流れても、今日も今日とてプリカーサー達は侵略を止めない。

 

がんばれプリカーサー! 地球制服が達成されるその日まで!

 

 なんか原初の魔神と光の巨人と進化する皇帝が見張ってるけど!!

 

 




アマプラでパシフィックリム観たら書いてた。

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