ガロプラの女性軍人ウェン・ソーと那須隊那須玲、熊谷友子との戦いは、那須隊がピンチに陥るが、横島のセクハラ介入で事なきを得て、仕切り直しとなる。
ここで、那須隊那須玲、熊谷友子、横島忠夫の簡易チームが結成される。
(小夜ちゃん、横島さんとのリンクお願い)
玲は那須隊オペレーターの志岐小夜子に横島と、声を出さずに意思疎通が可能となるトリオン体内部通話リンクを頼む。
ランク戦時はオペレーターを通じてもしくは近距離同士の隊員が行っているが、別の隊との共同防衛任務の際は予め必要な隊員とリンクを行っておく。
(いいの?)
小夜子は聞きなおす。
当然の疑問だ。緊急事態とはいえ、ボーダー所属の女性全員の敵である横島とのリンクなのだから。
(物凄く嫌だけど緊急だし、仕方が無いわ!)
友子も嫌々だが了承する。
そして横島とトリオン体の内部通話リンクが可能となり……
(横島さん、くまちゃんが前衛、私が中衛です)
(横島、玲のバイパーによる攻撃が要よ。私が前衛で相手を引き付け、玲の攻撃で相手を倒す)
(おおっ、頭の中に玲ちゃんとくまちゃんの声が!?横島感激!!)
(そんな事はいいから!あんたは、相手の動きを鈍らせなさい。トラッパーなんでしょ?)
(横島さん、冬島さんが使用する戦闘中のワープ戦術は使った事が無い私達では扱いきれないわ。だからせめてトラップで犬のトリオン兵をお願いします)
(ふははははっ、玲ちゃんにくまちゃんまっかせなさい!!)
(……何でそんなに自信が満々なのよ。まあ、今だけは!頼りにしてるわ。今だけは!)
前衛に友子、中衛に玲、後方に横島という縦の陣形を取る。
一方、ウェン・ソーは……
(一人増えた。しかもあの変人動きがおかしい。いいえ、もうアレを使って終わらせて、隊長と合流しなければ)
ウェン・ソーは横島に違和感を感じながらも、手間取っている現状に焦りを感じ、一気に片を付ける算段をする。
ウェン・ソーから動き出す。
8体の犬型トリオン兵ドグの内、先ずは3体を友子に、続けて5体を玲に向かわせようとしたのだが……。
友子に向かわせた3体の犬型トリオン兵ドグが突如として消えたのだ。
いや、横島の落とし穴トラップに嵌ったのだ。
横島は、ウェン・ソーにナンパし怒られた後、玲と友子の元に床をゴキブリの様にカサカサ這いながら戻る際にこの空間の床に落とし穴トラップを多数設置していたのだ。
しかも、横島の落とし穴トラップはかなり高性能で、落とし穴には落ちる相手を選別できるのだ。(4話参照)
今回の場合、ボーダー隊員は落とし穴トラップの蓋に触れても透過しない設定をし、それ以外は蓋が透過する設定である。
「なっ!?」
その様子を見たウェン・ソーは玲に向かわせようとした5体を戻し、後退する。
ウェン・ソーは何らかのトリガーが仕掛けられてると瞬時に判断し、トリオン体のセンサー類でこの空間のトリオン反応等の情報を探査し、遠征艇にフィードバックさせ、その結果を確認する。
ガロプラの情報探査能力はボーダーよりも高い。
あっさりとボーダー本部内奥深くにある遠征艇の凡その位置まで把握してしまうぐらいの能力があった。
(いつの間に、こんなに仕掛けを?さっきまでは無かった。まさかあの変人が?)
ウェン・ソーは横島のトラップ位置を全て把握し、犬型トリオン兵に情報を送り行動パターンの変更を行いつつ、失った分の3体の犬型トリオン兵をゲートから呼び出し補充する。
(あの変人は動いていない、トラップの追加は無い。だったら)
再び、ウェン・ソーから攻撃を仕掛ける。
先ほど同様、犬型トリオン兵3体を友子に、5体を玲へ向かわす。
犬型トリオン兵はトラップの設置場所を避ける様に襲い掛かって来る。
しかし……
その前に横島はこんな指示を友子と玲にしていた。
(くまちゃん俺の合図で、その場にしゃがんで、玲ちゃんは変化するトリオン弾(バイパー)でくまちゃんがしゃがんだ瞬間、しゃがんだくまちゃん頭上40cmぐらいの高さに50発位のトリオン弾を一気に放って、丁度くまちゃんの位置で横方向に270度扇状に弾道を変化させて散らばせちゃって)
(今だ!)
犬型トリオン兵が襲いかかって来るタイミングで横島は二人に声をかける。
横島の指示通り、弧月を構えながらその場にしゃがみ、玲はそのタイミングで横島の指示通りの弾道を描きバイパーを放った。
すると、友子に向かった犬型トリオン兵は全て、バイパーに撃ち抜かれ、更に玲に向かった5体の内3体もバイパーによって消滅する。
横島は予め落とし穴トラップが察知された場合も考慮し、トラップを設置していたのだ。
もし、トラップが察知されトラップを避けながら攻めてくる場合の動きも考慮した置き方をしていたのだ。
要するにトラップ設置位置で、相手がトラップを避ける動きをもコントロールして見せたのだ。
その結果、横島が友子と玲に指示を出したタイミングで、犬型トリオン兵の動きが重なり合い、一回のバイパーでの攻撃で多数撃破出来たのだった。
これには流石にウェン・ソーだけでなく、友子と玲も驚きを隠せなかった。
(まずい。こちらの動きがコントロールされている!?まさかあの変人によるものか?)
(え?なに……?)
(凄いわ……)
横島は元の世界では一つ間違えば命を落としかねない様な戦いをずっと行ってきたのだ。
トラップを仕掛けるという行動一つとっても年季が違う。
まあ、横島の普段の行動からそんな途轍もなく高度な事をやってのけるなどとは思えないだろうが……。
(くっ、本格的にまずい……しかし、今がいいタイミング)
ウェン・ソーは更に後退し、反動をつけ友子目掛けて、突撃を行う。
だが、ウェン・ソーが友子に近づくにあたりドンドン分身していくのだ。
遂には36体のウェン・ソーが友子を囲みだす。
玲もその様子にウェン・ソーを何体か撃ち抜くが、ホログラムなのか手応えが無い。
だとすれば、本体があるはずだと……
(小夜ちゃん、本体はどれ!)
(隊長、全てトリオン反応があり、判別できません)
玲はオペレーターの小夜子にウェン・ソーの本体を探させるが、36体全てに同等のトリオン反応が現れていたのだ。
これはウェン・ソーの藁の兵(セルヴィトラ)という自分の分身体を作るトリガーの能力だった。
友子は囲まれながら、堅く防御態勢をとるが、薄く何度か攻撃をくらう。
(全部からの攻撃はない、多分攻撃できるのは一体だけ、でも……)
徐々に囲みが友子に迫る。
玲もバイパーでウェン・ソーを撃ってはいるが本体には当たらない。
焦る友子と玲。
だが……。
「かっこいいお姉さん!それはダメだ!今なら間に合う!!」
「なっ!?」
横島はいつの間にか友子の前に現れ、ウェン・ソーの両手を握りこんな事を熱く言葉を発する。
もしかすると、降伏か、撤退勧告かは分からないが、説得するつもりなのかもしれない。
他の35体も、横島に捕まれた状態の狼狽する姿となっていたことから、横島は36体の中の本物のウェン・ソーを正確に特定して、こんな事を仕出かしたのだ。
「お姉さん、自分を卑下してはいけない!!トリオン体詐欺なんて!?くっ!!何故そんな犯罪行為を!?」
横島は涙目でウェン・ソーに何やら語り掛けているが、雲行きが怪しい。
少なくとも降伏勧告とか撤退勧告とかの類ではなさそうだ。
「なにをっ!?」
ウェン・ソーは困惑しながらも横島から逃れようとするが、掴まれた腕を引き離せない。
「お姉さん!!トリオン体に盛ってるでしょ!!お姉さんのトリオン体はバスト84……でも本物のお姉さんは79、パット5枚分……、それじゃ!!小南と同じじゃないかーーーーー!!卑下しなくてもいいんだ!!僕はおっぱいの大小で女性を好きにはならない!!おっきいのは好きだけど!!お姉さんなら大丈夫!!好っきやでーーーーー!!」
横島はこんなとんでもない事をいいだした!現代日本だとセクハラで裁判沙汰になってもおかしくない最低な言動だ!!
因みに、小南にも同じことを言って、ボロボロにされた横島。
小南は学校や学校の友人達にはボーダーでオペレーターをやってる事になっており、そのため、戦闘隊員だとバレない様に戦闘体のトリオン体の姿を多少変えていたのだ。髪型も本人はストレートのロングヘアだが、トリオン体はショートカットに、鳥の羽の様なアホ毛が二本ついており、顔立ちも若干幼めな印象を受ける。
そしてバストを盛っていた。……かなり。
誰もが気が付いていただろうが、あえて誰もそこを指摘してなかったのに、横島はわざわざ堂々と指摘してしまったのだ。トリオン体詐欺呼ばわりで……。
そして、勢いのまま横島はガバっとウェン・ソーに抱き着こうとする!!
だが……。
「こんな時に何をしてるあんたは!!」
「ぐぼばっ!?」
飛びつこうとする横島につい友子は横島を拳骨で殴り飛ばす。
「あっ、クマちゃん!」
横島が折角ウェン・ソー拘束しているのに、友子の行為は、相手を逃がすだけでなく反撃の機会まで与えてしまったのだ。
しかし、今迄、ポーカーフェイスを全く崩さなかったウェン・ソーは顔を真っ赤にして、涙目でぷるぷると震えて……
「な、何を根拠に!?あんた、私と会った事ないのに!!そんな事はない!!」
反論しだしたのだ。
横島はそれに答える様にスクっと立ち上がり、中二病チックに、自分の顔に手の平を当てがいポーズを決めながら……。
「俺のサイドエフェクトは、触れた女性のスリーサイズが正確に把握できる!それがトリオン体だとしてもだ!!だから、お姉さん本体もいつもパットで盛っていたとしても、私には全てが見える……」
こんな事をのたまう。
もちろんそんなわけが分からないサイドエフェクトなど存在しない。
勿論これは横島流のギャグなのだが、時と場合を考えろと言いたくなる。
だが、どうやら横島が言った事は事実だったようで、当人のウェン・ソーの動揺と精神的ダメージは相当なものだった。。
これも横島の煩悩パワーとギャグ体質がなせる業なのだろう。
彼女には同情せざるを得ない。
「あんたなんなの!!なんなのよ!!絶対許さない!覚えてなさい!!」
ウェン・ソーは煙幕をたき、ゲートを開き撤退していった。
ウェン・ソーは先に行かせた二人と合流は出来なかったが、足止めはできたため、役割として最低限はこなしたと言えるだろう。
但し、精神的ダメージはかなり受けたようだが……。
「あっ!しまった!」
友子はウェン・ソーを逃がした事を悔やむ。
「またね~、かっこいいお姉さん!!」
横島は見送りの言葉を軽い感じで送っていた。
玲はほっと一息ついて、横島と友子の元へ駆けつける。
「横島さん、助かりました」
「あははははっ、まあ、逃がしちゃったけど!」
「…………助かったのは事実だけど、横島、あんたのサイドエフェクト最低ね。私にもう触れないでくれる」
友子は汚物を見る目で横島を見る。
どうやら、横島のサイドエフェクトを真に受けているようだ。
それも仕方が無いだろう。
何せ、実際に友子のバストサイズを正確にいい当てているのだから。
「という事は、先ほどのことで、横島さんに私のスリーサイズを……その」
玲は先ほど横島に抱き上げられ助けられた際に、スリーサイズがバレてしまったのだと思い、胸を隠す仕草をしながら顔を赤らめていた。
「え?あれは冗談だって!まあ、見たら大体わかるし!」
サイドエフェクトがあろうがなかろうが変わらないという事実だけが残る。
何はともあれ、那須玲、熊谷友子+横島の簡易チームはガロプラの侵入者の一人を撃退することに成功したのだった。
しかし今後横島は、ボーダーの女性陣に更に警戒されることになる。
横島のサイドエフェクトは、トリオン体だろうが巧妙に偽装してようが、触れた女性のスリーサイズが正確にわかるという噂が一気に広がったのだ。
女性陣は戦々恐々とする、ランク戦中でも油断できないと、横島に触れるな近づくな見られるなと、ますます女性陣に嫌われる横島だった。
ガロプラ侵攻も終わりに近づいてます。
今回は、那須ちゃんとくまちゃんが横島と絡みましたが、今度は誰とからむのか……。
横島との絡みを見て見たいボーダー隊員は?女性編
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国近柚宇
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三上歌歩
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加古望
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黒羽双葉
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木虎愛
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綾辻遥
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月見蓮
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日浦茜
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香取葉子
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帯島ユカリ
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照屋文香
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藤丸のの
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今結花
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細井真織
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氷見亜季
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林藤ゆり