横島!トリガー・オン!!   作:ローファイト

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感想、誤字脱字報告ありがとうございます。

前回のアンケート途中結果です。
横島との絡みを見て言見たい女性隊員。
1位木虎藍
2位黒江双葉
3位加古望
4位香取葉子
1位と2位はほぼ同票。
年下の中学生との絡み。
横島くんはどう反応するのだろうか?


その9、本能8割、理性2割って誰の事だよ!

ボーダー本部に侵入したネイバーフッドガロプラの女性軍人ウェン・ソーを那須玲、熊谷友子と横島の即席チームはほぼ無傷で見事撤退に追い込んだ。

 

その頃、ボーダー本部の遠征艇を破壊すべく一路、格納庫へ向かった、ガロプラの遠征侵攻部隊の隊長ガトリンと隊員ラタリコフは、待ち構えるボーダーの精鋭4人と対峙。

ボーダーの精鋭は個人総合1位でありナンバーワンアタッカーA級1位太刀川隊隊長太刀川慶、ランク戦こそ出場していないが、ボーダーで4人しかいない1人1部隊扱いをされるボーダーアタッカー最強格A級玉狛第一木崎隊隊員小南桐絵、個人総合3位アタッカー2位A級3位風間隊隊長風間蒼也、アタッカー4位B級鈴鳴第一来馬隊隊員村上鋼。

激闘の末、ボーダーの精鋭4人は、ガロプラの侵入者二人を見事倒し、ベイルアウトによる撤退をさせる。

 

さらに、ボーダー外周部でも激戦が繰り広げていたが、迅やA級隊員の活躍により、撤退させる事に成功し、ガロプラによるボーダー本部襲撃はボーダー側の勝利で終息に至った。

 

そして、玉狛支部で身柄を預かっていたアフトクラトルの捕虜、ヒュースがアフトクラトルの属国であるガロプラのネイバー レギンデッツに接触し、自分をアフトクラトルまで送る様に要求するが、拒否をされるどころか命を狙われる羽目に。

アフトクラトルにヒュースは見捨てられた事をレギンデッツの口から聞かされる。

アフトクラトルに帰り直接見捨てられた真相を知りたいヒュースは、迅にアフトクラトルに帰る手段としてボーダーに入り、遠征に参加するように説得される。

確かに遠征に参加することで、ネイバーフッドに行くことが可能になるし、アフトクラトルに直接行ける可能性もある。だが、問題はボーダー本部がすんなりとそれに応じるかだった。

後日、迅や三雲修等の尽力により、ボーダー本部を動かし、ヒュースは遠征の水先案内人としての役割を条件にボーダー入りを果たす。しかし、遠征に参加するためには正規の手続きを踏む必要があった。これも迅の策略の一部だったのだが、玉狛第二三雲隊に加入し、B級ランク2位を目指せと。

 

 

話を戻す。

街に被害をほとんど出さずにガロプラを撤退させる事に成功し、その日予定通りB級ランク戦夜の部が開催される。

そこで、三雲修はA級嵐山隊木虎藍に学んだスパイダーと横島の落とし穴トラップを参考にしたワイヤー戦術を繰り出し、三雲隊が見事勝利を収めるのだった。

 

 

 

その日の夜。

迅は一人、本部長の忍田真史にボーダー本部本部長室に呼ばれる。

応接室には忍田と本部長補佐の沢村響子が座っていた。

 

「迅、ガロプラの侵攻を撃退する事が出来たが、未来視ではどのぐらいの出来だったのだろうか?」

忍田は迅に、サイドエフェクト未来予知で見えた分岐した未来の中で、今回の撃退劇はどのくらいの出来だったのかを聞いたのだ。

 

「そうですね。かなりいいですね。1、2番ってところですか、まあ、それも今後の展開しだいでもあるんですがね」

どうやら、迅が見えた未来の中でも、今回の出来は1、2番を争う程の物だったようだ。

但し、迅の言う1、2番とはボーダーにとってというよりも玉狛支部にとってという意味合いだった。

 

「そうか、ところで迅、問題の横島なのだが」

 

「聞いてますよ。那須隊の二人とで、ガロプラのネイバーの一人を撤退に追い込んだんでしょ?」

 

「そうだ。戦闘ログを詳しく解析したのだが……評価に困る」

 

「困るって何がですか?」

 

「一見ふざけた行動のように見えるのだが、無傷で敵ネイバーを捕らえるための行動のように思える」

忍田は横島と那須玲、熊谷友子とウェン・ソーの戦いの映像記録を見ていたのだ。

幸い、本部内での戦いだったため、トリオン体の記録ログだけでなく、多方面の映像も入手できたのだ。

一緒に検討していた沢村からすれば、横島の行動はふざけているとしか言いようがなかったが、忍田は違う印象を受けていたのだ。

 

「さすが忍田さん」

 

忍田は映像をタブレットで広げながら、そう感じた理由を迅に語りだす。

「奴はネイバーとの会話一つとっても絶妙なタイミングで行っている。那須と熊谷を援護しつつ、会話をしながら相手の情報を探り、さらに相手の戦力を削るだけでなく、相手の行動をも封殺してみせている。那須を助けるタイミングにあのスピードは異常だ。トラッパーのワープかと那須と熊谷は勘違いしただろうが、あれは横島自身のスピードだ。その後の敵との接触と会話は情報収集とトラップを設置するための時間稼ぎ、そして、そのトラップは相手の戦力を落とすだけでなく行動も制限させ、相手の動きすらもコントロールしていた。相手の切り札だろう分身はどうやったのかは分からないが、正確に本体の位置を把握し拘束に至っている。しかも相手の戦意を喪失させながらだ。熊谷の邪魔が入らなければ確実に拘束していただろう」

横島の先の戦いは普通に見ればセクハラばかりしていて、まともに戦う気があるのか疑うレベルではあるが、忍田の分析では横島のその時々の行動の結果を詳しく追って行くと、有利に戦闘を進め、戦闘自体をコントロールしているかのように見えたのだ。

 

「俺も横島から詳しくは聞いてませんが、たぶんそんな感じなんでしょう。まあ、本能8割で理性2割って感じでしょうが、それに俺が横島のオペレーターをやってる理由の一つに、今のオペレーターでは横島を扱えない。もっというと横島の行動の理解が出来ずに邪魔になる可能性もある。あいつはああ見えて頭がかなり切れますよ」

 

「やはり、そうか」

 

「ただ、忍田さんの分析で一つ間違ってる事があります。きっと、くまちゃん…熊谷隊員の邪魔も横島のシナリオの一つかもしれませんよ。だから、彼女を余り責めないでやってください。あいつと連携できるなんて奴は普通いませんから、逆によくやってる方でしょう」

迅の言葉はもっともだった。

確かに横島と真面に連携が取れるのは元の世界の仲間の美神令子やキヌぐらいだろう。

 

「とんでもない奴だ。確かに横島を扱える人材はなかなかいないだろう」

忍田は迅の言葉に納得していた。

 

「…………」

沢村響子は、最初は忍田の考えすぎではないかと、心身とも疲れがたまっているせいではないかと心配していたのだが、忍田と迅の会話を聞いているうちに徐々に顔が青ざめていた。

あの横島のだらしないニヤケ顔の裏には何があるのかと……。

 

「横島は元々ここ(この世界)の人間ではない。ボーダーに牙を向くような事があるかもしれん。迅、それで横島の監視の意味も含めて、行動を共にしているのか?」

忍田が警戒するのも致し方が無い。

横島は平行世界の人間で、さらにこれ程の能力を隠し持っていたのだ。

怪しいにも程がある。

ボーダーの責任ある立場としては警戒して当然だろう。

 

「あははははっ、違いますよ忍田さん。前にも言いましたよね。横島が関わった未来は皆笑顔だと。まあ、ボーダー本部にはあまりいい印象を持っていないでしょうが、ボーダーの皆に手を上げるなんてことはあり得ない。それに俺はあいつを気に入ってるんですよ。つるんでて、素で居られるような奴何なんですよ」

迅は忍田にあり得ないと笑いながら一蹴する。

 

「その言葉、信じよう。横島の事は迅に任す。熊谷については考慮する」

 

「助かります」

 

「だが、城戸司令がどう見るかはわからん。風紀を著しく乱していると、横島を排除する可能性もある。やんちゃが過ぎない様に横島に言い含めてやってくれ」

 

「それが一番の難問かな」

迅は横島のセクハラ行為を制御するのは難しいだろうと思い苦笑するしかなかった。

 




ストック切れですね。
次の土日にまた、書き溜めしますね。
次回はたぶん、ボーダーに顔だし時の横島編かな?
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