何も無い休日、大和麻弥が買い物に出かけると偶然桐ヶ谷透子と出くわす。
 そこで透子の提案で二人きりでお出掛けすることになったのだった。

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 とある作家さんの企画にお誘いを受け、執筆しました。
 低クオリティですが、最後までお付き合いしてくださると幸いです。

 それでは、どうぞ!


天上天下荒れ狂うあたし独尊と機材ヲタク

 「えーと、新しいドラムスティックは買えたしそろそろ行きましょう。」

 

 あ、どうも皆さん、ジブン上から読んでも下から読んでも大和麻弥(やまとまや)です。ジブン今日は休日で学校も仕事もレッスンもオフなので一日フリーの日です。

 え、どこに外出だって?今日は昨日バンドの自主練してたら今ドラムスティックが折れてしまったので急遽買い替えに江戸川楽器店(えどがわがっきてん)に来ています。

 それで二時間ばかしスティック選びに夢中になって今お昼時になってしまったっス。どこでお昼ご飯を摂ろうか考えながら歩いていたその時……

 

 「あれ、あそこにいるのって……。」

 

 ある人が目に入ったっス。後ろ姿だけど特徴がハッキリしてるし見覚えがあったからすぐに分かったっス。

 

 「もしかして桐ヶ谷さんじゃないですか?」

 「あ、麻弥さんだ。こんにちはー!麻弥さんは今日仕事や練習ってオフなんですか?」

 

 髪型は長髪の金髪ブロンドで服装も月の森女学園というお嬢様学校に通う人が着るには少し目立つ格好の娘がいたっス。その娘は桐ヶ谷(きりがや)透子(とうこ)さんです。彼女は同じ学校の生徒で結成された《Morfonica》のメンバーで、楽器パートはギターで衣装製作も担当してるっス。

 

 そして彼女に何をしていたか尋ねられたので、ジブンが何をしていたか素直に答えたっス。

 

 「はい、そうなんスよ。それと今使ってるドラムスティックに寿命がきてしまって買い替え時だからすぐ近くの楽器店まで来てたんですよ。」

 「へぇ、そうだったんですか。」

 

 ジブンの話しを聞いて桐ヶ谷さんは何処か納得したようで、顎に手を当てて首を縦に振る。

 

 「そういう桐ヶ谷さんはこんな所で何をしているんですか?」

 「あたしですか?あたしはこれからショッピングモールで買い物したり色々見ようかなって考えてたんですよ。」

 「そうだったんっスか。」

 

 どうやら桐ヶ谷さんも今日は何も予定が無くジブンと同じで(買うものは違うけれど)買い物をすると言ってきたっス。

 

 そして桐ヶ谷さんは少しの間沈黙してたが突然何か閃いた表情をしてジブンの手を握ってきたっス。

 

 「あ、そうだ麻弥さん!麻弥さんも一緒に行きましょうよ!」

 「えっ?」

 

 桐ヶ谷さんがジブンを誘ったくれました…って、えぇ⁉︎

 

 「せっかくの休みですし何処かに出かけましょうよー!ほらあたしらって中々会う機会もないじゃないですか?だから一緒に……ね、いいでしょ?」

 

 桐ヶ谷さんが更に追い討ちをかけるように彼女自身が思っていることを口に出してきたっス。まぁ確かに桐ヶ谷さんの言うことは割と正論なので言い返せません……そう思いジブンは彼女のお誘いに乗ることにするっス。

 

 「……はぁ、分かりました。ジブンでよろしければお付き合いします……。」

 「ホントに⁉︎じゃあ早速ショッピングモールに行きましょうー‼︎」

 「わっ⁉︎急に手を引っ張らないでくださぁい‼︎」

 

 桐ヶ谷のお誘いにOKの返事を出すと彼女はジブンの手を引っ張ってショッピングモールに向かうことになったっス。……彼女、押しが強いっスよぉ……。

 

________________________________________________

 

 「あ、見てください麻弥さんこの服!中々いいんじゃないですか?」

 「ハァッ、そうっスね……。」

 

 桐ヶ谷さんに引っ張られて数十分後、ジブン達はショッピングモールに着いてそのままブティックのコーナーまでやってきたっス。そして服を一着手に取ってジブンに見せてきたっス。……ジブンはこういうのは疎いので何も言えないのでとりあえず返事くらいしか出来ませんが。

 

 「あれどうしたんですか麻弥さん?」

 「はい。ジブン、普段はこういう所にあまり行かないから慣れないもので……。」

 「ふーん……。」

 

 疑問に思った桐ヶ谷さんがどうしたのか尋ねてきた。流石に嘘ついてもバレてしまうので彼女に正直なことを話したっス。そしたら彼女は素っ気ない返事をしてジブンをジロジロ見てきたっス……。

 

 「あっ、そうだ!あたしが麻弥さんの着る服をコーディネートしてあげましょうか?」

 「フヘ⁉︎」

 

 突然彼女がジブンのコーディネートをすると提案してきたっス。それにはジブンも思わず驚いてしまいました……って言ってる場合じゃなかったっス!

 

 「い、いいっスよ!ジブンこういうの全然似合わないっスよ‼︎」

 「えー、そんなに遠慮しなくてもいいでしょー?それに麻弥さんアイドルなんだから服の一つや二つくらい良いの着てみましょうよ!」

 

 ジブンは遠慮したんですが桐ヶ谷さんは思っていることを口にしてきたっス。……まぁ確かに普段から千聖さんから美容やファッションについて色々注意を受けてるから桐ヶ谷さんの言葉は結構心にくるっス。

 

 「……分かりました、お願いするっス……。」

 「良いんですか⁉︎それじゃあ早く行きましょー!」

 「わっ、ちょっと待ってくださぁい!」

 

 桐ヶ谷さんにコーディネートをお願いすることにしました。すると彼女は眼を輝かせながらジブンの手を引っ張って衣服を見回ることになったっス。……ホント押しが強い、今井さんと同じくらいっス。

 

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 「あのー桐ヶ谷さん、これはジブンにはちょっと……。」

 「えぇー、いいじゃないですか麻弥さーん!似合ってますよ!」

 「でも恥ずかしいっスよ……。」

 

 その数十分後、桐ヶ谷さんが持ってきた服に袖を通して試着しているところっス。でもジブン的にはあまりこういう服は着ないっス。普段はシンプルな服を着る時が多い上に派手な服装は衣装合わせくらいなのでやはり慣れないです……と思った矢先、何故か桐ヶ谷さんから視線を感じるっス。

 

 「あのぉ、そんなにジブンをジロジロ見てどうしたですか?」

 「麻弥さん、スタイルいいんですね?」

 「えっ?」

 

 桐ヶ谷さんに言われて彼女の視線の正体にやっと気付きました。思わずジブンは胸を隠して顔を逸らしてしまった。……うぅ、おそらくジブンの顔が赤くなってるっス。

 

 「いやー麻弥さん、意外と着痩せするタイプだったんですねー。シロと同じでびっくりしちゃいましたよ。」

 「ストレートに言わないでください!」

 

 追い討ちをかけるかのように桐ヶ谷さんがズバズバと喋っていく。……というよりそのシロという人……おそらく倉田さんでしょう、彼女もさりげなく被害に遭ってたっス……。

 

 「それじゃ次はコレを……。」

 「ちょっ、やめてくださいー⁉︎」

 

 桐ヶ谷さんがまた別の服を片手に試着するようにジブンに渡してきたっス、それだけならイイですがカゴ一杯に持ってきたので思わずジブン叫んでしまいました……。

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〜透子SIDE〜

 

 いやー、麻弥さん結構スタイル良かったからコーディネートのしがいがあったなー。そんなこんなで麻弥のコーディネートが終わって今ショッピングモールのフードコートにいるわけなんですが……

 

 「フヘェ……。」

 「すみませんって麻弥さん。」

 「いや、コレくらい衣装合わせでよくやってるんですけど、ただ未だ慣れなくて……」

 

 麻弥さんが顔を赤くして項垂れていた。……まぁあたしもやりすぎたと感じてたさ。流石にこれはまずいと思って謝ったんですけど机に突っ伏したままだった。ならしょーがないか、別の方法でご機嫌をとるか……

 

 「……あー話しが変わるんですけど、ふーすけが麻弥さんのドラムの腕褒めてましたよ。」

 「ホントっスか⁉︎」

 (麻弥さん、意外とチョロい……。)

 

 確かふーすけが麻弥さんのドラムの腕を褒めていたのを思い出したからそれを試しに褒めたんだけど思いのほか食いつきがよかった。意外とチョロいと感じちゃった。

 

 「いやー、後輩に褒められると何か気分がイイっス‼︎フヘヘ……。」

 

 麻弥さんは褒められたことで顔を見る限り照れてるとすぐに分かった。それよりも……

 

 「その『フヘヘ』って何ですか?」

 「あっ!これはその……。」

 「えー、イイじゃないですか麻弥さーん!教えてくださいよ‼︎」

 

 『フヘヘ』って笑ってたから気になって麻弥さんになんなのか尋ねた。すると麻弥さんは観念したみたいでため息をついた。……そこまで渋るんだ……。

 

 「……ハァ、分かりました。実はこれがジブンの笑い方なんですけどお恥ずかしながら千聖さんに『直しなさい』ってよく注意されるんですよ……。」

 「そうだったんだ……。」

 

 どうやらアイドルとしてその笑い方は全然似合わないからやめろってことかー。でも少し気になることがあるからあたしなりの意見、言っちゃおうかなー。

 

 「でも、その笑い方意外と特徴あっていいんじゃないですか?あたしは断然アリだと思いますよ!」

 「フヘ⁉︎」

 

 あたしが高評価したら麻弥さんが特徴的な笑い方して驚いた。やっぱりその反応面白いなー!

 

 「だってアイドルなんて顔がいいとか歌が上手いとかだけじゃなく特徴が無いと覚えてもらえないじゃないですか。あたしその笑い方好きですよ?」

 「そう言ってもらえるとありがたいっス、でも……。」

 

 あたしが思っていることを麻弥さんに淡々と語ったけど、麻弥さんはまど何か小難しいような感じで苦い顔をした。うーん、何かいい方法ないか…あっこれなら……

 

 「あっ、そうだ。麻弥さーん、ちょっといいですか?」

 「ハイ、何でしょう?」

 「はい、チーズ。」カシャ

 「へ……?」

 

 あたしはスマホを持って麻弥さんと写真を撮った。麻弥さん本人は突然のことだったので状況が飲み込めてないのか目が点になってあたしの方を見た。ま、それはおいといて慣れた手つきでスマホを操作する。

 

 「はい……送信っと。今撮った写真、ツイートしちゃいました☆」

 「えぇぇぇ⁉︎流石にまずいっスよ、それ!」

 「これくらい大丈夫ですよぉ、麻弥さんなりのファンサービスってやつですー!」

 「……ハァッ、でもどんな投稿を?」

 「はい、これ!」

 

 さっきの写真、SNSに投稿しちゃいました☆麻弥さん本人はそれを聞いて絶叫したけどあたしなりの激励って感じで流しちゃった。麻弥さんは諦めたようで仕方なくどんな投稿をしたか気になったようで尋ねてきた。それであたしはスマホの画面を麻弥さんに見せた。その内容は……

 

_____________________

 

   TOKO@Tsukinomori_1216

 

 今日偶然パスパレの大和麻弥さんに会ったぁ‼︎

 超ラッキー‼︎

 フヘヘ……

 #Pastel*Palettes

 #大和麻弥

_____________________

 

 この文面のほかにさっき撮った写真が載せられてある。……まぁ控えめに載せたつもりだからいけるっしょ。

 

 「もしかして桐ヶ谷さん……」

 「今日あたしに付き合ってくれたちょっとしたあたしなりのお礼です!」

 「しかし、まさかのSNSに投稿とは……」

 

 まぁ正確には何かの励みになればと思ってのお礼なんですけどね。と付け加えて麻弥さんに言った。

 

 麻弥さんはあたしのした事に驚いたのかまださっきのこと呟いてた。……そこまで気になる?

 

 「……まぁジブンは大ごとにならないならこれくらい大丈夫ですが……。」

 「大丈夫ですよ、何かあったらその時はその時です!」

 「だといいんですが……。」

 

 麻弥さんがまだ心配してたのかどこか不安げになってた。まぁあたしは何かあったら大丈夫って言ってあげたんだよなー。

 

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〜麻弥SIDE〜

 

 夜・麻弥の自宅

 

 「今日は色々ありました……。」

 

 その後は二人で食事を摂ったり映画とか観たりして楽しいひとときを過ごしましたが、桐ヶ谷さんの行動に振り回されてばかりでした。美竹さんも過去に桐ヶ谷さんに振り回されてたって聞きましたけど美竹さんの気持ちが何となく分かったっス……。

 

 「でもジブンも意外と楽しかったし、桐ヶ谷さんとあまり絡まなかったのでこれで良かったと思います。」

 

 これもジブンのいい経験なると割り切ることにして、部屋を暗くして眼鏡を外して今日はもう寝ることにしたっス。

 

 また桐ヶ谷さんとは機会がありましたら一緒に遊びたいっス……そう思いながら眼を瞑ると自然と眠気が……

 

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 そしてこの時ジブンは気づいてなかったっス。

 

 桐ヶ谷さんがSNS投稿したアレがバズって千里さんにお説教をくらうことになることに……

 

 天上天下荒れ狂うあたし独尊と機材ヲタク ー完ー

 

 




 最後までありがとうございました。

 まさかこのような企画にお誘いされるとは思いもしませんでした。突然でしたので色々時間がかかりましたが何とか投稿できました!
 今回はキャラ視点と中々見ない組み合わせに挑戦して次の経験に活かせるチャンスができたのでわたしとしては嬉しい限りです。最後に一つ、お誘いありがとうございました。

【作家名】
なかムー
【代表作品】
白き蝶に導かれて……
https://syosetu.org/novel/258703/

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