シャンフロ短編置き場   作:wanaza

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キャラ崩壊注意


闘争ビキニ(楽玲)

「ここは私が押さえる。だから、玲。お前は私に任せて先にいけ」

「そんな百姉さん!」

「もががががが」

「いいから早く行け。そう長くは持たない。頼む玲、お前があれを封印するんだ!」

「もがーもがーーーー!」

「分かりました。 私が──仙姉さんの保管してるあれらを全て封印します」

 

 

斎賀さん家は、初っぱなからクライマックスだった。

 

「いや、どういう状況だよこれ」

 

少し頭を整理しよう。俺こと、陽務楽郎は恋人たる斎賀玲さんのお家に招かれた。これはいい。そんなしょっちゅう、彼女の実家に招かれることがあるのか、という疑問はとっくに消去した。で、例のごとくお手伝いさんに、『こちらでお待ちください』されたら、なんか無駄に高度な争い──いや、多分内容はすげえ低レベルな気がしてるんだけど──が繰り広げられていた。

すげえや玲さん、走るときにも頭が全くぶれないんだ(現実逃避)

そして、どうしよう。頭を整理しても何がどうなってるか全く理解できない。誰か説明してほしい。

 

「聞こえますか婿殿──」

「婿じゃ(まだ)ないです」

 

こいつ、直接脳に!?と一瞬思ったが、そんなことはなく、単にずるずると人一人引きずっているだけの、座敷わら…………仙さんだった。え、引きずられてる次女たる百さんはどんな感情なの今。

 

「義弟殿。これは他意はない話なのですが」

「聞きたくないです」

 

このタイミングでの話しなんて、絶対にろくでもない内容しかあり得ねえだろ。

 

「殿方はビキニに目が無いと伺いました」

「誰から聞いたんだよそんなもん」

「夫です」

 

聞くんじゃなかったよ。誰だよ聞いたの。俺だよ。

 

「ということで」

「俺、めっちゃ帰りたいんですけど」

「何がとはいいませんが、玲の写真は」

「あっ、要らないです」

 

本人の同意無しは、普通にアウトだよ。

大体、見たかったら自力で頭下げて「見せてもらうし」

「──」(唐突に鼻血を垂らす長女)

「え」

「隙を見せたな」

 

ぐるりと円を書くように、下世ワラシが床に倒れた。即座に反撃のため、起き上がろうとしたのだろうが、そこを許すような斎賀(次女)ではなかったらしい。俺は何を言ってるんだろうか。

 

「ぐえ…………っ」

「ええ…………」

 

えぇ………………。

 

「まあ、なんだ。節度がある関係性なようで、安心した。後は私が処理するから、ゆっくり過ごしてくれ」

「処理て……」

 

今度は百さんが、長女を引きずって部屋から去っていった。

俺は考えることを止めた。

 

「お、お待たせしました楽郎君。そ、その、ゆ、ゆゆゆゆうはんも」

「夕飯?」

「はい。今晩は、鰹のたたきです」

 

玲さんの目はやけに澄んでいた。

 

「じゃあ、ご一緒しようかな」

「はい」

 

 

 

 

燃料が藁かどうかの確認はしなかった。

 

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