宵闇解放シンフォギア   作:火野ミライ

5 / 8
宵闇解放シンフォギア、前回の3つの出来事
一つ、ふとした思い付きで術による分身体を生成するも力が暴走
二つ、分身体「シャドークローン(仮)」と戦闘を繰り広げる中、火星サイズの原始惑星「テイア」が地球に衝突!
そして三つ、その衝撃で体勢を崩したシャドークローンの隙をつき、ルーミアはオーズへと変身!!


5話:ライダー少女と決着と欲望の器

金色の髪は黄色味がかった薄い赤色へと変色し、正面中央にはガーネット色に輝くひし形のクリスタル[オークォーツ]が埋め込まれた、タカを模したティアラ。腕には黄色のかぎ爪がたたまれており、膝から先には緑色の装甲。胸部には上からタカ・トラ・バッタの順で描かれたプレート[オーラングサークル]。瞳の色は赤から緑へと変化し、妖艶(ようえん)に輝く。

 

オーズへと変身したルーミアは全身から力を抜かの様にその場で何度もジャンプを繰り返す。対するシャドークローン((仮))は服装や色が変化した本体(ルーミア)の様子を窺っている。しばらくの静寂が結界内部を支配する中、灼熱の津波の一波が結界を過ぎたのと同時刻、同じタイミングで床を蹴り人間では考えられない速度でぶつかり合う!

 

「ほいっと」

 

まるでリズムゲームをするかのような掛け声で拳を受け流し蹴りを叩きこむ。その一撃を腹部に受け大きく後退したシャドークローン((仮))は、吹き飛ばされながらも自信を構成する妖力の一部を黒い輝きを放つ弾幕へと変化させ、オリジナル(オーズ)へと放つ。

 

オーラングサークルから両手の先目掛けて伸びるエネルギーの動力経路[ラインドライブ]が輝きを放ち、[トラアーム]から手び出る様に展開された3枚の鍵爪[トラクロー]を振るい弾幕を全て切り裂く!

 

その僅かに体勢を立て直したシャドークローン((仮))は壁蹴りオーズへと掴みかかる。その勢いを受け両者は床を転がり、止まった頃にはシャドークローン((仮))がマウントポジションを取っていた。怒涛の勢いでオーズに拳を振り下ろしダメージを与える。

 

ラッシュを受けるオーズはシャドークローン((仮))の背中を蹴り、吹き飛ばす事で体勢を立て直す。腕のトラクローを振るい黄色に輝く真空刃を放つ。迫りくる真空刃を鮮やかな動きで躱しきり、反撃の[レーザー弾幕]を掌から次々と発射、首や脛と言った人間の急所を狙って放たれた弾幕群に対し、足腰に力を溜め前方へ大きく跳ぶことで事なきを得る。

 

その勢いのままシャドークローン((仮))の胸部、人間なら溝内にあたる部位を一度も足を地につけずに何度も蹴りを入れる。ルーミアサイズのバッタの脚力から放たれる蹴りの意威力は、結界内部に置かれていた瓶や骨にひびが入るほど強力であり、衝撃波が緑の波紋として浮かび上がる。

 

最後に回し蹴りを頭部に叩き込んで着地するオーズ。普通の生命体なら首から下と生き別れる程の蹴りは、魔力で構成されたシャドークローン((仮))に手加減される事無くフルパワーで振るわれる。何度も床を跳ね、転がるシャドークローン((仮))を横目にスキャナーへと手を伸ばす。

 

スキャニングチャージ!

 

メダルを再スキャンする事へメダルの力を開放、必殺の一撃を放つため腰を下ろしタイミングを窺う。ふら付きながらもゆっくりと立ち上がったシャドークローン((仮))を他所に跳躍、オーズとシャドークローン((仮))の間に赤・黄・緑のリングが出現。

 

「セイヤァァーーー!!」

 

一度宙返りしたオーズは両足を合わせ重力に身を任せてシャドークローン((仮))目掛けて落下。3つのリングを潜り抜ける事でメダルに秘められた生物パワーを開放、ドロップキックの要領で放たれた急降下蹴り(ライダーキック)、[タトバキック]がシャドークローン((仮))の胴体を捉える。

 

爆炎を背に着地するオーズ、背後に浮かび上がるは三つのO。爆風が赤く染まった髪を靡かせる中、ゆっくりと立ち上がる。振り返ったその瞳には、今なお勝利を掴もうと藻掻くシャドークローン((仮))の姿。その痛々しい姿から視線を逸らすことなく、ベルトの傾きを水平に戻し変身を解除しながらゆっくりと歩み寄る。

 

警戒する事無く近づいてきたルーミアに力なき拳が振るわれた!

顔面向けて無理な体制で放たれた拳を首を最低限傾ける事で躱し、その風圧で髪が大きく揺れる。的を外した拳は込められた力を失い、シャドークローン((仮))はルーミアに待たれるように倒れこむ。その身体をしっかりと受け止めたルーミアはそのまま優しく包み込み、子供をあやす母親の様に語り掛ける。

 

「もう良いだろう。君は君だから、今日限りで終わりって訳じゃない」

 

ルーミアが転生時に貰った[オーズの器]言い換えれば()()()()()()()()()()()。その器は[真のオーズ]に至る為に必要なもので強大な力を受け止める事が可能。その器が有るからこそルーミアはオーズの力を暴走させる事無く使いこなすことが得来ている。また何処までも欲望を受け止める事が可能なのだ。

 

「_________」

 

「僕を信じてとは言えないけど、怖がらないで… 君が望むのならずっとこのままでいいから」

 

今はその器を目の前で苦しんでいるシャドークローン((仮))を受け止める為に使う。もう一人の自分であり、異なる妖怪(意思)の欲望を受け止める為に。テイアとの衝突により激しく荒れる地球とは正反対にシャドークローン((仮))は落ち着いていく。

 

ここから先の出来事は当事者と(メイ)のみぞ知る。ただ一つ、ここから数億年後の未来でシャドークローンと背を合わせて戦うルーミアの姿たが目撃された事を記しておく………




今回は短めですがこれ以上長くできなさそうなのでここまでにします。

正直、復活のコアメダルを見てから上げたかったけどソフト待ちなので……
それと主人子設定公開のアンケート結果は過半数を超える88%だったので鋭意作成中です。めちゃくちゃネタバレ注意な代物になって行ってますが完成後、タイミングを見計らって公開しようと考えています。

それではまた次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。