昨日買った服を着て、体育祭を見に来ていた。
「マジで体育祭やるんだな」
「すげぇよな」
「と言うか、やっぱり大人気だね」
入り口だけでも凄い数の人がいた。
「にしても、なんで俺はパップコーンやらを持たされてんだ?」
「彼氏が荷物を持つ、これが普通でしょ?女の子に重い荷物持たせるの?」
「いや、そんなことはしねぇよ」
「はぁ、またか」
弔はまた俺らの事を横目に観客席に向かった。
「あ、そうそう。席は一番後ろがいい!」
「あぁ、昨日言ってたアレか」
昨日言っていたアレとは、「ちょっと面白そうなことあるんだけど」と言い、先生と俺らに相談してきた。その内容は「生徒全員の個性を一回解除する」と言うことだった。
「まぁ、楽しみにしておくよ」
「ありがと!」
そう言って、腕に抱きついてきた。周りの視線なんか無視だ。そうして、弔の横の席に向かった。
「はい!弔の分!」
「あぁ、ありが………これ、炭酸水じゃねぇか」
「あ、ごめん!こっちだったね!」
そう言って、イフは弔にお茶を渡す。
「それで?なんで俺らのはカップルストロー?」
「私達カップルじゃん!」
っと、むふーとした顔でこっちを見てきた。
「はぁ、しかもこれ、さっき弔に渡したやつじゃん」
「あぁ、安心しろ。飲んでねぇから」
そう言っていると、体育祭が始まった。
「よ〜っし!見るぞ〜!」
「おうおう。見るのはいいんだが、なんで俺の膝の上?バックハグ待ちか?」
「聞いてくるけど、ちゃんとやってくれるの嬉しいぃ♪」
俺はイフにとことん甘い。それを再確認した。
「……………………………………………………コーヒー飲みてぇ」
「あ、見てみて!選手宣言だって!」
立ったのは俺に攻撃してきた爆破個性だった。
『せんせぇー、俺が一位取るー』
「凄いこと言うね」
「あぁ、凄いな」
「それで?いつやるんだ?」
「第二種目…かな♪」
「おい、なんだそのキスを待ってそうな顔は」
確実に待っていた。何なら唇を近づけてきた。
チュッ
一回だけしてモニターを見た。恥ずかしいからだ。
「ん?おい、第一種目が始まるみたいだぞ」
そう言って、気を紛らわせた。だが、イフは俺にべったり引っ付いてきて、離れない。
「はぁ、コイツらのせいで集中できねぇ。おい見ろよあの緑髪頑張ってるぞ」
「ほぉ?あんなに重傷だったのに、敵が怖くないのか」
緑髪は頑張って走っていた。見れば、少しだけ顔が崩れていた。やはり、あの時の傷だろう
「あ、見て!イレイザーはあっちにいるみたいだよ!重傷だってテレビで言ってたのに……凄いね!」
そんな感じで、殆どイチャ付いて体育祭を見なかったり、弔に帰ってからやれと言われたりしていると、第一種目が終わった。第2種目が始まると、イフは前に向いた。少しだけ寂しかった。
「そろそろだね!」
そう言って、タイミングを待った。すると、爆破野郎が個性で飛んだ。
(今だ!)
(おけ!成功したら、ディープキス頂戴)
(わかったからはよ!)
そう言うと、爆破野郎の個性が消え、地面についた。
『爆豪勝己 アウト!』
爆破野郎は3種目目に行く前に終わった。
「そんじゃ、ズラかるぞ!」
そうして、黒霧を使って帰った。その後、ディープキスをせがまれたあと………まぁ、ご想像におまかせします