俺は夜の街の一つのビルの屋上にいた。触手を靡かせながら、夜の街を見下ろしていた。もちろんイフは俺の中にいる。隣には弔と黒霧がいる。
『そろそろ8時だよ〜!』
「わかった…弔、そろそろ時間だ」
「あぁ、パーティーを始めようか」
弔がそう言うと、上空のあちこちに黒霧のワープゲートが開かれ、一匹づつ脳無が投下された。投下されて数十秒後、爆発音と黒煙と共に人々の悲鳴が聞こえ始めた。
「ここだとよく悲鳴が聞こえるな」
「あぁ、だが……本当の恐怖はこれからだ…!!」
『じゃ、行こっか♪
「あぁ…弔、ステインを見つけた。ガキと戦ってる。かなりステインのほうが押されているな」
「へぇ…ステインが負けてるわけ?」
「んじゃ、行ってくるわ」
俺は脳無に憑依ではなく変身して、ステインがいる場所まで行った。壁を壊しながらステインに殴りかかった。
「「「!!!?」」」
「がぁ!?」
よそ見をしていたステインの顔を掴み上げ、壁に叩きつけた。
「お、おい!」
「あ?」
『あ、見て!イリス、あのときの緑髪の生徒だよ!』
「ん?……あぁ〜、お前はあのとき脳無に何度も殴られたガキか…生きてるっていうのは体育祭で知っていたが…あ、わかるか?イレイザーと
「お、お前!あのときの…!!」
俺らが何なのかわかった緑髪の顔が真青になっていた。そして緑髪が俺のことを殴ろうとしてきた。顔を見れば恐怖と絶望で本能的に殴りかかってきていた。その拳には殺意も何も感じない。俺は緑髪の拳を掴んで止めた。
「おい!緑谷を離せ!」
どうやら緑髪は緑谷らしい。紅白髪の男が俺に向かって氷の氷の個性で攻撃してきた。俺はその氷をわざと受けた。
『ねぇ、前に生徒に関しての本あったよね?それ読んでおいたほうがいいんじゃないの?』
イフに言われてそんなものがあったことを思い出した。思い出しながら、氷を割って脱出した。そして後ろで待っていたステインがナタを構えていた。
「へぇ…ヒーロー殺しがヒーローと共闘か?だがな、甘すぎる」
着地と同時に右足を地面につけるのと同時に、ステインに向かって地面かた氷の杭を出した。
「俺と同じ個性?!」
「は、離せぇ!!」
緑谷が顔を殴ってきた。だが、あまりにも弱すぎて俺には効かなかった。
「き、効いてない?!」
俺は緑谷を壁に投げつけるのと同時に緑谷とオールマイトの個性を発動させて投げた。緑谷が壁にあたった瞬間、ビルが崩れた。
「お前!良くも緑谷くんを!!」
鎧のようなガキが俺に向かって回し蹴りをしてきた。足を見れば車とかのマフラーのような物が付いていた。それが個性のようだ。
「お前も死にてぇみてぇだな」
「なっ?!」
「飯田!!」
このエンジンのガキは飯田というらしい。俺は飯田の足を掴んだ。それと同時に飯田、緑谷、オールマイトの個性を発動させて、振り回して勢いをつけて地面に叩き付けた。叩き付けたあと、飯田を踏み付けて、踏み躙った。
『ねぇねぇ、紅白くんはどうするの?』
「っと、そうだな」
イフが背中から触手を出して、ステインから俺を守ってくれた。イフはその後もステインの首に触手を巻き付けて何度も地面に叩き付けた。
「クソッ!!」
紅白が左手から炎を出した。どうやら炎と氷を出す個性のようだ。
イフが動かなくなったステインに数回か触手で体を貫かせた。
『さ!私の顔に傷をつけた罰はできたよ!帰る?』
「いや、このガキをやってから帰ろうか」
俺はスピード系の個性を発動させて紅白に一瞬で近づいて顔を掴み上げ、地面に叩き付けた。少し血がついたが、俺らは気にしない。
「んじゃ、帰るか」
『はーい!それじゃぁワープさせるね!弔達も一緒にワープさせるよー!脳無は使い捨てでいいって博士が言ってたから、このまま放置するねー!』
そして俺達は帰った。俺とイフは帰ってから雄英の生徒と教師全員の人形を作り、個性を取り込んだ。博士にはちゃんと許可を貰っている。
そして後日のニュースでステインは重傷だったが、生きているらしい。緑谷達もかなりの重傷らしいが、生きているようだ。捨て駒の脳無達は全員ヒーローに倒されたらしい。