あれから数日、俺達は黒霧を通って雄英生の合宿先近くへと向かった。
「で、どうするわけ?」
荼毘が俺達に聞いてくる。俺の中からイフが荼毘の質問に応えた。
『まず、スピナーとマグ姉、マスキュラー以外のみんなはバラバラに動いて、スピナーマグ姉、マスキュラーはヒーローをお願い。トガちゃんは何人でもいいから、血の回収。私達も血は回収するからね。トゥワイスは荼毘を増やして、増えた荼毘を施設に侵入させる。ミスターは目標、バクゴーとラグドールの回収ね。他のみんなは好きに暴れちゃっていいよ!』
そう言い、全員が各々の持ち場に着こうとした。
「あ、待てマスキュラー」
「あ?なんだ?」
「この場所に沢山の花を咲かせろ。血でできた真っ赤な花をな」
「どれだけやってもいいってことか!サンキューな!!」
そう言い、マスキュラーはスピナー達を追いかけて行った。俺達の持ち場は一人でいるヤツを狙うことだ。
『ねぇ、良かったの?《超再生》をマスキュラーに渡して』
「あぁ、アイツは俺、弔、荼毘に続く副戦力だ。アイツを奪われたら結構めんどくさい。アイツの個性はコピーしてあるから、複製して脳無につける。すると、戦力が大幅に上がるってわけだ。もう複製はできてて、今回連れてきた脳無の一匹につけてある」
『そっかー。やたね!』
「まぁ、弔のことだ。荼毘、トガ、スピナー、マスキュラー、ミスタ以外は殆ど捨て駒だろうな」
すると、山の一部が青い炎に包まれ、青い炎はどんどん燃え広がっていく。そして、ピンク色の霧のような物が出ている場所が見える。始まったようだ。
「さ、俺達も行くとしよう」
俺は飛び降り、地面に着地と同時にスピードを上げて、走り出した。
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〜三人称〜
敵連合《開闢行動隊》の奇襲は成功し、ピクシーボブを気絶させ、麗日お茶子、蛙吹梅雨の血の採取に成功した。
マグネがピクシーボブを引き寄せ、頭を打ち付けて気絶させた。それを追ってやってきた緑谷達にスピナーは言った。
「ご機嫌うるわしゅう雄英高校!!我らは敵連合《開闢行動隊》!!!」
「ねぇ、この子の頭潰しちゃおうかしら、どう思う?」
「さっさと潰せよマグネ!なんなら俺が潰してやろうか?!」
そう言い、ピクシーボブの頭を潰そうかどうか迷っているマグネとマスキュラーを見て、虎は激怒した。だが、スピナーがそこに割って入った。
「生殺与奪は全て、ステインの仰る主張に沿うか否かだ…」
「つまりあれだな、ステインの主張に沿わない奴らは全て殺しておけってことよ」
「そういうことか!スピナー、誰をやればいい?さっさと血を浴びさせてくれぇ!」
マスキュラーを見た瞬間、マンダレイの顔が変わった。
「マスキュラー…!!?」
「あ?」
どうやら、マンダレイはマスキュラーに攻撃を仕掛けようとした。それは感情に任せた行動で、虎の静止を無視した。その結果、マグネの《個性》でピクシーボブのように引き寄せられた。
「そう何度も同じ手は食わん!!」
虎がマグネを突き飛ばし、個性を止めた。すると、マンダレイが地面に落ちた。
「マスキュラー、この二人はやっていい!利己的なヒーローモドキは粛清対象だ!!」
「お、マジ?んじゃ―――」
遊ぼうじゃねぇか
マスキュラー達がマンダレイ達と交戦を開始するのと同時に、トゥワイスによって増えた荼毘は施設内に侵入しようとしていた。
「おいおい、心配が先に立ったか?イレイザーヘッド」
「なっ?!」
荼毘の炎がイレイザーヘッドを包み込み、見えなくなる。
「邪魔はよしてくれよプロヒーロー。用があるのはお前らじゃない……まぁ、プロだからこれぐらい避けれるよな」
施設の入口上の屋根に炎に包まれたと思っていたイレイザーがいた。どうやら、炎に包まれる前に避けたらしい。そして、荼毘はもう一度炎を出そうと右手を前に出した。
「出ねぇよ」
イレイザーが言うように、炎が出なかった。イレイザーの個性で消されていからだ。そして膝蹴りをされ、顔を地面に押し付けられる。
「目的、人数、配置を言え!」
「あ?なんでだよ」
すると、イレイザーが荼毘の左手を折られた。
「焦ってんのか?イレイザーヘッド」
答えなかったからか、右手も折られた。イレイザーは気づいていないが、荼毘の体が少しずつ、柔らかくなっていた。そして、飯田達がやってきたのを見て、荼毘はイレイザーの拘束から抜け出す。
「そんなに生徒が大事か?」
イレイザーが布でもう一度荼毘を捕まえようとした。だが、荼毘の体が土のように崩れ落ちた。
「また会おうぜ」
そう言い、荼毘が消えた。
時を同じく、森の中で荼毘が木を燃やし、その近くでトゥワイスがいる。
「あぁ、駄目だ!荼毘、お前やられた!弱!?ザコかよ!!!」
「早いな。弱いな、俺」
「バカ言え!!結論を急ぐな!!お前は強い!プロが強すぎただけだ!」
「…トゥワイス、もう一度俺を増やせ。プロの足止めは必要だからな。ゾンビ戦法ってやつだ」
「ザコが何度もやっても同じだろ!任せろ!!」
そう言い、トゥワイスは荼毘を増やした。
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〜イリス〜
俺達は壁に埋まっている脳無の前に来た。目の前には緑谷がいる。
「あ〜…俺の自信作が負けちゃってるよ…」
『やっぱり先生達のようにはいかないね!』
「だな…っと、よぉ緑谷。また会おうとは思わなかったぜ!」
「お前は…あの時の!!」
俺は黒霧の個性を使って脳無を回収した。コイツはまだ動いているため、まだ改良できる。
「さて……って、お前めっちゃボロボロじゃねぇか…んじゃコイツは結構いい線まで行ってたってことか…」
「な、なにが目的なんだ…!!」
「あ、それな。俺達の目的…いや、俺の目的はアイツ…えっと…名前なんだっけ…」
『ラグドール!』
「そう、ラグドール!アイツなんだよ。どこにいるか教えてくれるか?」
「ラグドール?!」
いや、全然バクゴーとかいうやつなんだが、俺個人でラグドールの個性がほしいんだよなぁ。まぁ、嘘は言ってない!
そこへミスターから連絡が入った。
『開闢行動隊!目標回収達成!!ラグドール、バクゴーともう一人おまけで捕まえたぜ。名前は常闇。予定通り、この通信後5分以内に《回収地点》へ向かえ!』
俺はそれを聞き、緑谷達の方を向いた。
「おっと、ラグドールだけじゃなくて
「かっちゃんに常闇くん…!?」
「んじゃ、緑谷。俺は帰るから、せいぜいそいつの相手でもしてな」
そう言い、俺は黒霧の個性で雑魚脳無を出した。そして俺は姿を消して、《回収地点》へと向かった。すると、トゥワイスと荼毘がもう来ていた。
『あ、トガちゃん!』
トガがやってきた。
『トガちゃん、何人の血を回収できたの?』
「5人です!お茶子ちゃんと梅雨ちゃん、後は耳タブがイヤホンの子と、殆ど透明な子!あと、なんかよくわかんない肉片見たいなのです!」
「そうか…あ、そうだ。黒霧が来たら、お前ら先に帰ってろ。俺は今からスピナー達の回収に行くから」
そう言い、スピナー達がいるであろう方へと向かった。黒霧の個性を使い、すぐに向かった。すると、プロヒーローを倒したようで、マスキュラー達がいた。
「お前ら、帰るぞ」
「マジか、もっと暴れたかったんだが…」
「コイツらが回復すればまた暴れればいい。んじゃ、お前らこの中に入れ。帰るぞ」
そう言い、黒霧の個性を使って三人を回収し、バーへと向かった。バーでは嬉しそうにはしゃいでいる弔とトゥワイス、そして椅子に縛られたバクゴー。色々カオスなバーになっていた。
「っと、黒霧。荼毘の脳無を俺の小屋の方に移しててくれ」
「わかりました。ですが、それはどうして?」
「ん?あぁ、ちょっと面白い物を手に入れてな。俺の脳無と一緒に改良しようかと思って…」
「私も行く〜!」
「わかりました。では、いきましょう」
そして俺とイフ、黒霧は山奥の小屋へと向かった。
ちなみに、下のアンケートは決まったら消えます。
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