俺は今、フードを深く被り、病院に来ていた。スパイによれば緑谷がここで寝ているそうだ。煽り程度のお見舞いをしにきた。
病室のドアを開ける。そこには緑谷がベッドの上で体を起こしていた。
俺は静かにベッドの隣へと向かう。
「貴方は…」
「この声でわかるだろ?」
「お前はっ!!?」
「おっと、ナースコールはやめろよな。まぁ、俺の名前を言ってなかったと思ってな。俺の名前はイリス。よろしくな?」
「………」
睨みつけてくる緑谷。フードを深く被ってるせいで、緑谷の顔が見えない。
「今回はお前に忠告をしにきただけだ」
「ちゅ、忠告…?」
「お前はヒーローが好きだろう?そのヒーローが死ぬのは嫌だろう?」
「あ、当たり前だろう!お前達と違って「あーあー、少し落ち着け」……」
俺は人差し指を立てる。
「ヒーローに死んで欲しくないのなら、お前のクラスメイトがつけた発信機が示した場所をヒーローに教えないことだ」
「っ!!」
「まぁ、ヴィランの言う事を信じないのは勝手だがな…」
「な、なんでそんなことを…教えてくれるんだ…?」
「は?理由?そりゃ〜…俺の嫁にそう言われたからだ」
「嫁?!既婚者?!」
「そんなに驚くことかよ…ちなみにだが、さっきいった情報を警察とかに言ってもいいし、言わなくてもいい。んじゃ、そろそろ帰らせてもらうわ」
「…イリス、最後に聞きたいことがあるんだけど……」
帰ろうとしたら、緑谷に止められた。振り返り、緑谷の顔を見る。
「君は……何者なの?ヴィランなの?」
そう聞いてくる緑谷を鼻で笑う。
「ご存知の通り、俺はヴィランだ」
そう言い、病室から出る。出たときに、ステインのときも一緒にいた紅白髪、メガネなどとすれ違った。紅白髪が怪しげに俺を見ていた。俺は気にせずにトイレの方へと行き、監視がカメラがないことを確認して、黒霧を呼んで帰る。
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バーに帰ってきて、すぐにトガのナイフが飛んでくる。人差し指と中指でナイフを挟むように取って、刺さるのを防いだ。
「なにしてんの?」
後ろを見ると、スピナーがリンゴを頭に乗せていた。
「投げナイフの練習です!」
「投げナイフはわかるが、なんで的をリンゴに?」
「リンゴを食べたいからです!!」
「普通に食えよ。あと部屋でやるな。ワインとかに当たったら、全部お前の貯金から抜き取るからな」
「貯金箱はダメです!!」
「ならやめろ」
「はーい…」
そう言うと、トガがナイフをしまい、スピナーからリンゴを取って、綺麗に切って食べる。
「おいトガ!俺にもくれぇ!!」
「梨もありますよ!」
「ならリンゴでいい!」
そう言い、近くのダンボールからリンゴを1つ取ってマスキュラーに投げ渡す。受け取ったマスキュラーは大きく口を開けて齧り付く。
「あれ、イフは?」
「茹で卵作るとか言って電子レンジ3回爆発させたぞ」
「今は?」
「マグ姉が作ってるのを間近で見てるぞ」
すると、キッチンの方から熱々の茹で卵が飛んでくる。俺は顔を傾けて避ける。すると、爆豪の顔に直撃した。
「クソヴィラン!避けんじゃねぇ!!」
見ればその茹で卵は君が黒くなっていた。キッチンの方へ行くと、イフが普通の真っ白な卵を食べていた。どうやら、先程卵を投げたのはマグ姉の方だったみたいだ。
「あ、見てみてイリス!綺麗に向けたよ!」
そう言い、近くにくる。
「そうだな…ちなみにマグ姉、さっきの卵なに?」
「あれはイフちゃんが茹でる前に触っちゃったので…」
そう言えば、投げられた卵はどうなったのだろうか。戻って見てみると、爆豪が顔を青くしていた。どうやら、少し食べてしまったらしい。
「おいクソヴィラン…鳥頭はどうした?」
そう言われて、俺らは首を傾げる。
「常闇だ!俺と一緒に連れ去ったアイツはどうしたかって聞いてんだ!!」
「「「「あ…」」」」
そう言われて、俺らの視線がミスターに向けられる。ミスターは焦った感じで自身の部屋に向かう。そしてビー玉を持って帰ってきた。
「ごめん、忘れてたわ!」
「「「「おい!!!」」」」
「黒霧!飯の用意!!」
「わ、わかりました!」
ビー玉から常闇が出され、すぐに椅子に拘束される。罰として、ミスターはさっき禁止にしたトガの投げナイフの練習の的にされることになった。
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この物語の…終が近づいている…なら、主人公達が行く世界を決めよう
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