アジトを失って以来、俺達はある一軒家の中で過ごしていた。ここは《市民脳無計画》で脳無となった家族の家だ。
「まさかこんなところで役立つなんて…」
「思わなかったね。それで、これからどうするの?先生、捕まっちゃったし」
「ドクターは手伝う準備があるだとかで、今は忙しいらしい。それまでは俺が先生の代わりに指揮する」
「それは別にいい。それよりもこのガキなんだ?」
「娘ですが」
「むすっ?!お前ら子供いたのかよ?!」
「いるぞ。ちゃんと血も繋がっているし」
「「「全然似てねぇ…」」」
酷いなこいつら、見ろトガなんて目をキラキラさせて見てるぞ。
「おう、トゥワイスはどうした?」
「確かに今日は一度も見てない」
「どうでもいい」
「「おい!」」
確かに今日はトゥワイスを一度も見ていない。というかそもそも起きているのかすら知らない。
「パパ、パパ!ニュース、ニュース見て!」
ギドラに言われてテレビを点ける。するとちょうど良いタイミングでニュース番組が始まる。見出しにはNo.1ヒーローが引退したことについてだった。
「先生…」
「死して尚、生徒の脅威であるオールマイトを消してくれるなんて…」
「死んでないからやめろ。その言い方は」
「それにしても、次のNo.1ヒーローはエンデヴァーか」
「………」
今、明らかにエンデヴァーの名前に荼毘が反応した。そう言えば二人共個性が炎だ。エンデヴァー達と違って青い炎だが。
「なぁ、なぁイリス。すっげー脳無とか貰ってないのかよ!」
「あぁ〜…いるぞ。
「ハイエンド…?というか脳無に種類とかあるんだな」
「あぁ、量産、対オールマイト、ハイエンドの3つのはずだ」
「なぁ、ソイツ俺にくれないか?No.1にプレゼントしたいんだよ」
「別にいいけど…良い物見せてくれよ?」
「わかってる」
「そうかよ。ほら、このビー玉だ」
ミスターの個性でハイエンドを閉じ込めたビー玉を渡す。荼毘はそれを持って出ていった。
「ねぇ、このキッチン便利!火がないのにフライパンで目玉焼き出来るよ!」
「ガスだったらイフが爆発させそうで心配だったけど安心ね」
この二人はいったい何をしているんだ。大事な話をしていたはずなのだが、まぁ楽しいから良しとしよう。
「ねぇねぇ、それよりもあのハイエンドってヤツ?に何か秘密があるんでしょ?教えて?」
「秘密って言うか…なんというか…………あの脳無、実は物を考えて喋るんだよ」
「「「は?」」」
「イリスちゃん、疲れているんじゃないの?」
「そうだぜ。脳無は命令を聞いて動く兵器のはずだろう?」
「いやいやいや!そんな、喋るわけないって!」
事実を言うと、全員が否定し始める。
「わかるよ?俺も最初聞いたときはこの人何歳だっけ?って思ってしまったほどに。でもな、喋るんだよ。コピーしたのがいるから見るか?」
「ドクターの血と汗の結晶が簡単にコピーされてる…」
俺はコピーしたハイエンドをリビングに出す。荼毘に渡した脳無と全く同じ物だ。
『ココハ』
「喋った?!」
「そんな馬鹿な!」
「喋ったように聞こえてるだけだろ!よく動物のそういう動画見るぞ!」
「あぁ、俺疲れているんだな…きっと…」
「わぁ!喋った、喋りましたよ可愛い!」
「「「コレ可愛いの?!」」」
「可愛い…」
「「「可愛いんだ…」」」
「うるせぇ!イフが言ったら可愛いんだよ!!」
「「「めんどくせぇ…」」」
イフが可愛いって言ったら可愛いんだよ。でも、これは可愛いのだろうか。俺的にはイフのほうが何億倍可愛いのだが…
その後、複製ハイエンドはミスターのビー玉の中へと圧縮されたのでした。
この物語の…終が近づいている…なら、主人公達が行く世界を決めよう
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