イフがちょっとした椅子と俺を使って天井近くまで上がる。
「えぇ〜ではヴィラン連合で虫取りをしまーす!!」
「「「は?」」」
「はい、拒否権はなしね!イリス!!」
「はいはい…はぁ…」
俺は弔達の真下にワープゲートを開き、目的地に連れて行く。ちなみに目的地は山だ。
「え、マジで山じゃん…」
「おい帰らせろ黒霧!」
「拒否権はなし!黒霧いい?!」
「わかっています」
黒霧が言う事を聞いてるとか不思議だな…
「ゲーム機は?」
「なし」
「山火事は?」
「ダメ!」
「環境破壊「駄目に決まってるよ!」…」
「さ、みんなこれ持って!制限時間はギドラが寝るまで!スタート!!あ、一番凄いのを取ってきた人にはなぁんと頭おかしい程に強い個性《リフレクト》をプレゼント!」
「殺ります!」
「取り敢えずヘラクレスだな」
「ライ○クス狩ってくる」
「世界の壁は壊すなよ弔」
意気込みだけは凄いこの大人2人と女子高生1人。トガ、荼毘、弔。早速虫取り網と虫籠を持ち、いざ山奥へと駆け走ろうとした時だった。
「あ、ちなみに一番しょーもないのを取ってきた人には人探しをしてもらうからね!連合に入るかって賛否も聞いてね!!」
「「「「え?」」」」
「相手は最下位にだけ教えるね!ちなみに審査委員は私、ギドラ、黒霧ね!よーい……………あ、あと一番大きくて珍しいのとかがいいよ!ドン!」
ドン?え、よーいは?へ?よーいドンじゃないの?
「あれ?行かないの?」
「「「「もう始まっているのかよ!?」」」」
そうだった…ちゃんとよーいって言ってたわ…
「一番デカくて珍しい……………こ、コイツは?!!」
______________________
〜ユキ〜
さぁ、やってきたよ虫取り大会!勝手に大会にしちゃったけど大丈夫だよね!それにって言わないと虫取りなんてしないだろうし《リフレクト》って個性は実際に手に入ってるし、大丈夫だよね!まぁ、イリスに渡す予定だから、どのみちイリスと誰かってなるだけだし。それにイリスなら全員に配ることも出来るからね。
「あ、黒霧、弔の観戦視点を出して」
「はい。これです」
「ギドラおいで」
「うん!」
ギドラを膝の上に乗せて、黒霧が見せるイリス達の映像。
「ちゃんと監視しないとね、弔とかめんどくせぇとか言って山を壊しそうだから」
「賢明な判断です。おや?もうトゥワイスが帰ってきたようです」
草むらからトゥワイスが走ってくる。
「見てみなイフちゃん!最高の虫を取ってきたぜ!期待しないほうがいい」
そう言ってトゥワイスが虫籠の中身を見せてくる。
「ひっ!」
その中には私がどうしても見ることさえ出来ない恐怖の権現がそこにいた。
「いや〜捕まえるの難しかったぜ!この蜘蛛「いやああああああ!!!」えああああああああああ?!!!」
トゥワイスごと山奥へと強制転送させた。
今まであまり見てこなかった存在が突然現れたことに心臓が飛び跳ねた。久々の感覚に少し狂わされそうになる。
「だ、大丈夫ですか?!」
「…………よ…」
「は?」
「最下位はトゥワイスで決定だよ!例えイリスがどんなのを捕まえても、例え荼毘が焦がした虫を持ってきても、例え弔が世界の壁を壊してラなんちゃらを捕まえてきても!!トゥワイスで決定よ!!」
「ママ、ママ!御乱心!!」
「ギドラ、何処でそんな言葉を身に着けたの?!黒霧!荼毘の視点!!」
気を取り直すために荼毘の視点を映す。そこにはセミを燃やしながら歩いている荼毘の姿があった。何か喋ってるようで口が動いている。
「音声も出しますか?」
「うん、お願い」
黒霧に頼んで映像と共に音声も出してもらうことにした。
『いや〜にしても、あのハイエンドどうしようかな。No.1に不意打ちでプレゼントとしてやりたいな。家にするか?いや、家はやめておこう。やっぱデート中とかにするか!』
「次…」
「次は弔です」
『蝶…蝉…兜…桑潟…蟻…蝗…蟷螂…蟋蟀…蛍…………………ハッ!見当たり次第捕まえればいいんじゃね?俺天才か?』
「虫取りだからね?!あと蟋蟀と蛍は夜だと思うよ!次!」
「スピナーです」
『これはまさか…殺しを楽しみ、人である心を忘れた連合に対する挑戦なのでは?!虫を人間だと思い、殺さずに生かす……』
「次…」
「マスキュラーです…」
『あ、やっべまた加減ミス「次!」』
「Mr.コンプレックスです」
『よし、これで53匹目。個性を使ってはいけないなんてルールはない。つまり虫籠に圧縮させた虫を大量に入れれば勝ち。そしてここには蟻の巣が!!』
「蟻しか捕まえない気?!嘘だよね?!」
「次はマグネ…と行きたいんですが、もう来ましたね」
マグ姉が山奥から戻ってきた。虫籠にはヒラヒラと何かが飛んでいる。
「綺麗!」
「コガネムシですか。いいですね」
「すごいでしょう?もうたくさん来ちゃってぇ大変だったのよぉ」
「いいね!今のところ一位だよ!ギドラは虫見るの初めてだよね。これはコガネムシって言って……」
「食べれるの?!」
「あ、食べちゃ駄目だよ!」
危ない危ない。子供に虫を食べさせちゃうところだった。
その後、弔が本当に見当たり次第虫を取ったようで、カブトムシにクワガタムシ、バッタやカマキリなどを大量に捕獲していた。
荼毘は何処で見つけたのか、ヘラクレスオオカブトを取ってきた。日本にいるって聞いたことないけど、本当に何処から取ってきたのだろう。
マスキュラーは無難なカブトムシ。ミスターは蟻を大量に。スピナーは蝶。そしてトガちゃんは赤く染まったノコギリクワガタを取ってきた。
「あれ?イリスは?」
「おーい!」
「あ、ちょうど帰ってきたみたい」
「パパが捕まえた虫ってなに?!」
「聞いて驚け!!これだ!!」
イリスの虫籠の中には金色に光るカブトムシが入っていた。
「え、なにこれなにこれ?!」
「す、凄い輝きだ…!!」
「こんなの見たことないです!!」
「ま、眩しい…」
「荼毘こっちは光が来ないぞ」
「つかこんなの何処で手に入れたんですか?!」
「え?木の中に入ってたけど。それよりも最下位って誰?」
「トゥワイスだよ」
「んでそのトゥワイスは?」
イリスが持ってきた黄金のカブトムシに目を釘付けにされて、忘れてしまっていた。
「イリス、トゥワイスの上にワープゲート出して。あと、その紙の中身を見ずにトゥワイスの上に落として」
「ん?わかった」
ふふふ、先生が言っていた助っ人になるかもしれない人物が見つかるといいなぁ〜見つかるまで帰ってこないようにって書いたし、ここからはトゥワイスの索敵能力が何処まで凄いか見物だなぁ〜
「さ、ギドラ帰ろっか。凄い個性をイリスが見つけてくれたから、今日からご飯は美味しいよ!期待してね!」
「どんな個性なの?」
「ふっふっふ…個性は《シェフ》だよ!イリスが色んなレストランを訪ねたりして料理関係の個性を全て詰め合わせた個性!これでパンから白米、味噌汁、唐揚げや天ぷらも作れちゃうよ!!」
そう言うと、弔達の目の色が変わった。目の色が変わってから虫を逃がすまでのスピードが可怪しかったのは関係ないよね。
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