ヒーローよりもヴィランのほうが好き   作:SGMY

29 / 35
本当に悪なのかわからない連合

「イリス〜!!」

 

突然イフが背中に飛びついてきた。

 

「個性の融合開発は順調?」

「順調、順調。まさか《筋肉増量》がここまで汎用性のある物だと思わなかったよ」

 

今のところ作れた個性は全て俺と脳無に入っている。

 

「トガちゃん達大丈夫かな?」

「大丈夫だろう。一応あの二人には護身用の脳無を一匹ずつ持たせている」

「ふ〜ん…………あ、そうそう!治崎って、個性を破壊させる薬を作ってるんだって!」

「え、そうなの?」

 

俺は実験をすぐに止めて、リビングの扉を豪快に開ける。

 

「お前ら!カチコミだぁ!!」

 

リビングでは弔と荼毘、あとスピナーがゲームに集中しており、マグ姉とマスキュラーは何かの話をしていた。

 

「………お前ら!!カチコミ「「「聞こえてるから黙れ!!」」」…」

 

もう一度言うと、弔達から批判を買った。

 

「どうかしたのかよ」

 

優しく声をかけてくれたマスキュラーとマグ姉、俺はソファーに座って話す。

 

「なんか、治崎が個性を破壊する薬を作ってるらしい」

 

バキッ

 

そう言うと、ゲーム組のほうから有り得ない音が聞こえた。見ればコントローラーが見るも無惨な姿になっていた。マグ姉も驚いた顔をしていた。

 

「おいイリス、今なんて言った?」

「イフ曰く、個性を破壊する薬を作ってるらしい」

「うん、これがその動画」

 

そう言って、イフがパソコンを開いてUSBメモリのファイルを開く。中に入っていたのは映像だった。

再生してみると、変身型の個性の人に薬を打つ動画。なのだが、薬を打った途端にその変身型の個性が強制解除される。何度も変身しようとしたが無理だったようだ。

 

「それで、これがそのサンプルだよ。まだ未完成だけどって言ってた」

 

針が着いた小さな弾。どうやらこれに入っているらしい。

 

「これ、増やせたらヒーロー根絶やしに出来るのでは?」

「いやいや!流石にイリスや博士でも増やすことは……」

「俺はできない。だけど、博士なら可能かもな」

「「「…………」」」

 

沈黙の空間が広がる。正直、治崎の計画には反対でも賛成でもなかった。だが、この薬が世界を変えることはそう難しくないだろう。俺達と治崎の目的は一緒だ。今のこの世界を変えること。

 

「………変な要求されたら困るし、出来上がったらサンプル強奪するか」

「弔に賛成だ。リーダー、流石に正面は無理だと思うぜ」

「まぁ、それは俺も思っているがその…トガ達に通信機なんて渡してないからさ、出来上がったかどうかがわかんねぇ…」

「「このポンコツリーダー」」

「うるせぇ!」

 

ちなみに、コイツらは後にコントローラーが壊れたことにショックを受けて、コンプレックスに修理を頼んだが、まず原型を留めてないので無理らしく絶望していた。

 

「お願いしますイリス様ぁ…!」

「何卒、何卒…コントローラーの修理を……」

「………いや無理だろ」

 

俺は無慈悲にも壊れたコントローラーを捨て、新しいコントローラーを渡した。すると神を崇めるかのように仰いでくる。

 

「あ、そうだ。弔達に言っておくけど、連合の予算的にもそのコントローラー壊したら次ないからね」

「これ連合の金なの?」

「うん。だから、次壊したら資金集めしてもらうからね

「「「ヒィッ!!」」」

 

弔達を脅した後、イフはいつもの優しい表情に戻った。

 

「あ、そうそう。雄英ってそろそろアレらしいよ。仮免?を取るために忙しいんだって」

「なら…潜入捜査だな。だが、トガはいないから……トゥワイスの個性で増やして、潜入捜査させよう。イリス、やってくれ」

「へいへい………って、なんでお前が仕切ってんだよ弔!」

 

そう言いながら俺は仮免について調べる。

 

「なんで今しないんだ?」

「今、夜、仮免大会がいつかは知らない」

「お前ならトゥワイスの倍の時間は出来るだろう」

「え、今すぐさせるわけ…?」

 

頷く弔。俺はトガを増やし、任務の内容を教える。するとトガが色々注文してきた。まず、血を入れる要求、そして侵入するために学校の情報など。

全て調べるのに数日はかかるので、調べ終わったらもう一度増やすことにした。ちなみに、増やしたトガは調べ終わった当日に崩れてしまった。

緊急投稿日変更するなら

  • 月曜
  • 火曜
  • 木曜
  • 水曜
  • 金曜
  • 土曜
  • 日曜
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。