「ギガントマキア?」
個性同士の融合実験の連絡をしていると、博士からそんな名前が出てくる。
『そうじゃ。先生が育てた忠実なる部下じゃ』
「部下って…個性は?」
『《耐久》《エネルギー効率》《土竜》《痛覚遮断》《豪筋》《巨大化》《犬》。此奴、肉体を弄らなくても7つの個性を入れても変化なしの生きる災害じゃ』
「ふむ…そこに雄英生の《硬化》とかどう?」
『なるほど。更に耐久性を上げるのか。いい考えじゃ。だが、《硬化》はただ手足が硬くなるだけじゃなかったかの?』
「それがさ、あの《内通者》曰く、全身を硬くさせて防御力と攻撃力が向上したんだってよ!」
それを言うと博士が通話越しでもわかるほどの高笑いをした。
『なるほど。それはいい報告じゃ。それに手だけでも相当な物じゃな。よし、黒霧にワープさせよう。教育は任せてもいいかの?』
「もちろんだイフやギドラを連れて行っても?」
『構わんよ。ただし、殺すのだけはやめてくれよ』
「わかってるよ」
それだけいい、通話を切ってイフとギドラを探し、弔にリーダーを任せて、暫く帰らない事を伝えた。
「二人目か?」
「んな馬鹿な」
「三人目も出来たりして」
「これからどうしましょう。トガちゃん達は極道だしぃ〜ここに残るのはむさ苦しい男ばかりだしぃ〜」
「コンプレックス!これなんてどうよ!!?」
「あぁ〜惜しい。そこは駄目なんだマスキュラー、こっちから責められる」
「確かに惜しいところまでいってるわね。責められるから一度戻してもう一度考えてみましょうか」
なんというか、本当に自由気ままに過ごしていた。そして黒霧に連れられてそのギガントマキアのところへと行く。
「おいギガントマキア!ちょっといいか?」!
「ギドラ、怖がらないで。この大男は味方らしいから」
「う、うん…」
俺はギガントマキアに話を着ける。
『オマエ、強イ…
「あ?何言ってんだ。今、先生が捕まっちまって、俺が博士からお前を託されたんだ!座って話をしよう!!」
そう言うとギガントマキアは近くの岩に座り込む。俺はギガントマキアの肩に乗って話す。
「ギガントマキア、今からお前に幾つかの個性を与える。それを使いこなしながら俺の娘と戦ってくれ」
『主、娘、死ヌ…』
「大丈夫だ。俺の娘はそう簡単に死なない」
『ワカッタ。戦ウ』
ギガントマキアに《硬化》を与える。先生から聞いた話だと知能が限りなく低いため、複数個性をしよう出来ると。そしてギドラも巨大なドラゴンとなり、ギガントマキアと戦う。
早速《硬化》をしようしてギドラを襲う。だがギドラは見かけに依らぬ素早さを駆使して横に避け、空を飛び、体重全てを乗せてギガントマキアを潰す。だがギガントマキアは地中に潜っていたようで、近くの地面から飛び出してくる。
それを瞬時に理解したギドラは両肩に噛み付き、地面に叩き落とす。今度はギガントマキアの首に噛み付き、引き摺って山へと投げ飛ばす。
二人の戦いを見ていると幾つかの気付く物があった。
「イフ、このギガントマキア…本能で個性を使ってる」
「え?でも《硬化》って自分の意志で発動するんじゃ…」
「あぁ、だがコイツは自分の意志で動いていない…!しかも痛覚を遮断しているらしいからギドラのダメージはほぼ聞いていない!」
その証拠にギガントマキアは落ちる前に体制を変えてギドラに襲いかかる。だが、ギドラのほうが上手で、左右の首でギガントマキアを縛り、真ん中の首でギガントマキアからエネルギーを吸い取り始めた。ギガントマキアは抵抗しようとするがエネルギーを全て吸われて動かなくなる。
「死んじゃったの…?」
「いや、これは寝ているだけだな。博士に聞いてみるよ」
「それじゃ…ここら辺でキャンプでもしよっか。ギドラ〜!戻ってきて手伝って〜!」
イフがそう言うとギドラは姿を戻して走って戻ってくる。
『なに?!マキアが負けてしまったのか?!』
「ギドラにエネルギーを吸い取られて完全敗北だ。ギドラにエネルギーを吸い取る個性がなければギガントマキアが勝っていただろう」
『ふぅむ…エネルギーか…少し……いや、かなり厄介な問題じゃな。どうにかせねばな…その問題はこっちで何とかしよう。引き続きマキアの育成、問題があれば逐一報告してくれ』
「あぁ、わかった。それと博士、実は個性を破壊する薬を作ってる連中がいてな、その完成品を弔達は強奪としているんだが…博士は薬を作ることは可能か?」
『物によるのぉ…強奪出来た時に改めて報告してくれ』
「わかった「イリス助けてぇ!」…博士そろそろ切るな」
電話を切って振り向くと、テントの骨組み作りにイフが苦戦していた。苦笑いをしながら手伝う。
イリス覚醒まであと―――
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