黒霧が捕まった。早朝に耳にしたのはソレだった。
ある日、諸事情でマキアの教育を黒霧に任せた。夜になっても帰ってこず、みんなで心配していたが博士のところにいるのだと勝手に思い、その日は寝てしまった。
だが翌日、朝のニュースにてそれは報道された。
「黒霧…」
「イリス、これからどうするの?」
「黒霧が埋めてた枠は俺が塞ぐ。弔達はそのまま例の件、頼んだぞ」
「…わかった。お前らはどうするんだ?」
弔にそう言われ、ギガントマキアの事を教える。
「…ソレが先生が残した手札か」
「あぁ、だがコイツは…俺じゃ扱えない。弔、お前にしか出来ない。だからコイツを扱えたらこの連合のリーダーはお前だ」
「………わかった」
そう言い、ワープゲートを広げてマキアの下へと向かう。
〜緑谷出久〜
インターンの説明が終わり、ビッグ3の通形先輩との話が終えたあと、僕はオールマイトに呼ばれて仮眠室に来ていた。
「え?轟くん?」
「緑谷、お前も呼ばれたのか」
先に轟くんが仮眠室におり、ソファーに座っていた。
「待たせたね。二人とも」
オールマイトと校長先生、そして塚内さんも来ていた。
「これは二人にだけ話して起きたかったんだ」
「えっと…僕達にですか?」
塚内さんが1枚の写真を机の上に置く。見覚えのある人の写真で僕はビックリした。
「コイツは…」
「………ヴィラン名イリス。本名
「え?!」
「イリス、彼は緑谷少年の従兄弟だ…」
僕は驚いた。当然だお母さんから僕が産まれる前にヴィランに殺されたと聞いていた。
「我々で調べたところ、緑谷裕翔は数年前にヴィランにご両親と共に殺されたとなっていたのだが……どうやら彼の死体は見つからなかったそうだ」
「そんな…それじゃあ…イリスは僕の……」
「じゃあ、なんで俺をここに呼んだんですか。ヴィランの正体が緑谷の従兄弟って話なら俺は関係ないでしょ」
確かにこの場に轟くんを呼ぶ理由が…
「…これはヤツ、オール・フォー・ワンから聞いた話だが………イリスと共に動いているヴィランがいるらしい。それがヴィラン名イフ、本名轟玲奈。エンデヴァー、彼の従兄弟のご息女らしい」
「………」
「ご両親は火事で焼死、娘と思われる死体は発見できず……」
「じゃあイリスが言っていた妻って…!」
「多分彼女だろう。そしてここからは当時の資料によるものだが…二人は無個性だと書かれていた。無個性ゆえに両親から虐待を受けていたらしい」
「っ?!待ってください!イリスは個性を持っていましたよ?!まさかオール・フォー・ワンから…!!」
だがそれはすぐに否定された。
「彼らは元々個性を持っていたんだ。オール・フォー・ワンが恐れるほどの個性をね」
「ヴィランが恐れる個性?」
「イリスの個性はDNA採取。相手からDNAを奪うことで相手の能力を完璧にコピーし、無制限に使えるようになる」
「なんですかそのチート」
「次にイフ、彼女の個性はコピー。受けた攻撃を完璧にコピー出来る。こちらも無制限に」
「だからなんなんですかそのチート」
轟くんが言ってることに僕も強く頷く。血を採取して個性をコピーする。つまりワンフォーオールをコピーした可能性が?!
「もしヴィラン連合と全面で戦うときは君達も前線で戦ってほしい。そして彼らを止めるのを手伝ってくれ」
「それはいいですけど…親父には言ってないんですか?」
「これから言うつもりさ!」
イリス覚醒まで残り―――
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