ある日、家に帰ってくると弔が少しキレていた。
「どした?」
「荼毘、アイツに譲った脳無…ありゃいったいどういうことだ」
「?」
「アイツの個性だ」
「あれ?前に話さなかったっけ?《超再生》に」
「そこは前に聞いたわ。俺が聞きたいのはなんでハイエンドが腕が
「なんか腕二本だけのジェットじゃ迫力がないかと…」
「はぁ…荼毘は使い捨ての駒にするつもりだったらしいが…ヒーロー倒して帰ってきちゃったらしいぞ」
そこまで強くなるか。ただ腕が四本増えるだけで結構変わるものなんだな。
「てかハイエンド帰ってきたのか。ホークス辺りに見つかって追い掛けられたりしてないか?」
「あぁ、お前には話してなかったっけな。ホークスは俺らのスパイだ」
「は?」
俺達のスパイ?トップヒーローが?なぜ?金?
だがどちらにせよホークスがスパイをしていることは事実なのだろう。だが警戒していて損はないだろう。
「あ、そうだ!イリス、今日この後暇だよね!可愛いお店に行こうよ!わたし達は今だに顔はバレてないんだからさ!」
「ふむ…確かにそうだな。情報集めしながら行くか」
「むぅ…!久々のデートだよ!」
「わかってるって」
そうしてすぐに外出の準備を済ませて外に出る。出てすぐにイフが腕に抱き着く。
「イリス!まず何処に行こっか!」
「う〜ん…この辺りのことは良く知らないからな…」
「あ、だったらあっちの公園で遊ぼうよ!」
そう言ってイフが公園に案内してくれる。公園には子供も大人も誰もいなかった。
「ブランコ空いてる!やったー!」
そう言ってイフがブランコに座って遊び始める。俺も隣のブランコに乗る。
「イフ、実は…マキアと弔達を会わせてみようとドクターが言っていたんだが…弔達は勝てると思うか?」
「ふふ…天下のヴィラン連合の現ボスは部下が心配?」
「部下じゃねぇ。
「…イリスはさ、昔にした約束覚えてる?二人でこの世界を変えようって…無個性の人が苦しまない世界を作ろうって」
「……あぁ」
「今わたし達が目指してるのはみんなが幸せになる社会。トガちゃんは
そういうイフに俺達もだと補足を付ける。するとニコッと笑ってくれた。
「マキアに勝てたら弔達の理想に近付けるかな」
「近付くだろうな」
「そっか…うん、なら大丈夫かな」
「大丈夫ってなにが?」
「わたし、この社会を変えれたらイリスのちゃんとしたお嫁さんになりたいな!ほら、結婚式とかちゃんと挙げれてないでしょ?あ、結婚したらギドラが長女になるのかな!」
「あぁ〜……一応長女だな」
「だよね!はぁ〜…早く夢を叶えに行こうよ!」
「それはまだだ。弔達が
「そっか…」
ある程度話した辺りでブランコの椅子から降り、商店街とかを見て回った。
弔達はまだ知らない。マキアがどういった存在なのかを。
そしてうちの嫁は今日も可愛い
「あ、見てこれ。凄く可愛い!」
「キーホルダー?まぁ、そういうのお揃いで付けるのも良さそうだよな」
「ねぇねぇ、わたし達オリジナルのキーホルダー作らない?」
「よ、予算があれば…」
「いつも枯渇してるね」
「まぁな」
その後、いくつかのキーホルダーやストラップを買い、家に帰った。帰ってすぐにヴィラン連合オリジナルの物を作ろうとしたが
「俺達の仲間の証を作ろうと思う」
「モデルは俺な」
「おいおい待てよ。ここはみんなのチャームポイントをつけようぜ」
「可愛いものがいいです」
「同じく!」
「この世で唯一無二の物だぜみんな!モデルは俺とかどうよ!!」
「なんでもいいわねぇ」
「だな」
「んなことよりも遊ぼうぜ!」
といった感じで纏る気が無かったので別の何かを模索中だ。
イリス覚醒まで、あと―――
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