「注意事項です。この小説では、二人の視点を交代して話を進む事が頻繁に起こります」
「タグにもあるけど、片方はオリキャラで別作品と強く関わるよ」
「原作のマギアレコードと設定や物語を変えたり、キャラ崩壊も有り得るので注意してくださいね? それでは、マギアレコード始まります!!」
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はぁ...はぁ....!!
((どこに居るの....?))
私は....深夜になった人気のない道を駆ける。
同じ魔法少女と助け合うことも、その逆である敵対することだって珍しくない。助けて貰ったからって、今も尚走る少女(いろは)のように、必死に恩人を探しに行ったりはしない。
((見つけないと....確かめないと....!!))
これはあくまでも、ただの"予感"。あの人なら、何度も夢で見た女の子を知っていると思った。
私がこの町に来たのは、夢の真相を知る為。何度も夢を見るようになったのも、旅行でこの町に来た時からだった。夢に出る女の子は、他人に思えない感情を抑えきれなくなって....
だから、この町に来たんだから....!!
――――待ちなさい
「――――!? ごめんなさい、いま急いでるんです!!」
私の通る先には、青髪の女性が立っていた。私を助けてくれた人は黒髪の女性で、この青髪の女性から感じる雰囲気も全く違っていた。待てって言われたけど、私は手がかりを失うのが嫌で、謝罪だけを残して走り抜けました。
ヒュン
ガッ!
「きゃっ!?」
―――私は"待ちなさい"と、言ったはずよ。
あの人がやったのか、私の目の前に立ち塞がるよう槍が突き刺さり、驚きの余り尻もちを着いた。そんな私を見下すように睨む青髪の女性が、私にゆっくり近付いて来た。
「何するんですか、やめてください!? 一体何なんですか、初対面相手に!!」
「あるわよ? 魔女の結界で無様にやられていた魔法少女がお人好しに助けられて、目の前で懲りもせずに町から出て行こうともしないもの」
「まさか....あの時の視線は、使い魔じゃなくて....」
「あら、まだ意識があったのね。なら、話が早いわね」
【変身:魔法少女】
カッ!
「出て行く気が無いのなら、私を倒してからにしなさい」
ダッ!
「!!」
ツー
いろはの左頬に掠り傷、顔の横には鈍く光る刃。
魔法少女となった青髪の女性は、すぐさまいろはに槍を突き出していた。一瞬感じ取った敵意から、掠り傷程度で済む。もはや話し合いで通じる相手ではないことは、今ので理解した。
【変身:魔法少女】
ダッ!
「戦いたくないのなら、自分の町に帰りなさい」
「嫌です! 目的があって、この町に来たんです....だから」
「"だから"どうしたの? 目的も果たせずに、今度こそ死にたいの?」
「それでも...!!」
「....そう」
ジャキッ! ジャキッ!
キンッ!
ジャキッ!
私に向けたプレッシャーは、明確に"敵意"に変わる。青髪の魔法少女の周囲には、水槍の数々が自分に向けられていた。
私はその威圧感と光景に足が震える.....
((今の私じゃあ、あの人に勝てない))
「行くわよ」
バシュンッ!
「うわぁっ!?」
「一本なら避けれるのね、なら....増やしていくわよ?」
バッ! バシュンッ!
ガッ!
「っ...このっ!!」
ガガガガガッッ!!
放たれる槍を避けながらも、クロスボウから矢をマシンガンのように撃つことで、その反動も加えて回避距離を稼ぐ。避けた先には、建物の壁だ。自分が撃った矢の雨は、槍の壁で防がれてしまう。期待してなかったとはいえ、こうも効果がないと頭が痛くなる。
「逃げるだけなら、誰だってできるわよ」
((挑発に乗っちゃ駄目。今の私にできるのは、"逃げる"か"助けを呼ぶ"以外なんてない...!!))
「このまま隠れているつもりなら、嫌でも炙り出してあげる」
バッ!
グイッ!!
「嘘でしょ!?」バッ
キィンッ!
「う"っ!?」
放たれた槍は一本だけだが、常識では考えられないような軌道を大きく変えて、自分に向かって来た。とっさにクロスボウを盾にすることで、大きな傷を受けることは無かったが...それでも、左手首の関節が外れてしまう。
((逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ逃げなきゃ!!?))
「あら、その腕....すぐに使えそうにないわね」
「来ないで...!!」
体が震える、相手は魔女なんかじゃない。今までなら、距離を取ればどうにかなっていた。魔法少女同士が戦うなんて話に聞くだけで、経験したことなんてない。
頭の中は、恐怖で真っ白になっていた。もう手詰まりの一歩手前、このまま距離を狭まると.....
「う、うわぁぁあああああ!!」
「やけになってるわね」
スカッ...
ドガッッ!
「あ...が..っ!?」
ドサッ!!
まだ使える右手で、目の前の魔法少女に殴りにかかる。しかし簡単に避けられ、空振ったその隙に膝蹴りを受けてしまい、私は痛みのあまりに膝を着く。
激痛で声を出せず、嗚咽するように過呼吸で今の状況を正しく認識出来なくなっていた。そんな私を、相手は待ってくれやしない。
「そんなザマで....」
ドガ!
「うぐっ!?」
ドサッ...
「この町で生き残れるわけないでしょ!!」
グギィッ...!!
「〜〜〜ッッ」
諦めずによろけながらも立とうとする自分に、今度は大きく振り上げては私を蹴り上げ。無防備に倒れた所を、関節の外れた左手首を強く踏みにじる。
心が折れそうになる....
―――いや、折れているのかもしれない。
だから自然と、口にしてしまう....
「助....けて.....」
――――キミが望むなら!!
キィンッ!!
「!?」
月明かりのない道で、オーロラが二人の魔法少女を分断する。その輝きは槍を通そうとせず、弾き返される。
シュタッ!
「だ、...だ..れ....?」
『今から手当をするから、動かないで』
いろはを抱きかかえるのは、白と黄緑の露出の目立つ服装を着た黒髪の女性。"手当"と言うが、その方法が予想外の内容だった。あろうことか自身の手首を腰にぶら下がるダガーで切り、そこから出血する血を少女に飲ませたのだ。 だが、不思議なことに...少女の傷口から煙が発し、最終的には傷跡の残らぬ状態にまで癒える。
「...ようやく...会えた....」
『私に何か用があるみたいだけど、今は彼女を待たせている。キミはこの結界内で待って欲しい、すぐに迎えに戻ってくるよ』
疲労とダメージにより霞んでいた環いろはの視界も多少回復するが、超自然治癒により体力は更に減って動けない状態になっていた。
私はただ、2度も彼女に助けられた事を嬉しく思った。
「.....随分と遅い登場ね....偽善者!!」
『――――"偽善者"か』
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「ねえ、拓未」
彼女の憎悪に満ちた視線が、オレに向ける。
『どうしたの、やちよ?』
別に、彼女に恨まれるようなことはしていない
「フフ、呼んだだけよ♪」
『何だよ...それ』ムスッ
でも、確かなのは。
「最初は...あんなに嫌いだった、不思議ね」
彼女にも、"助け(支え)"が必要なんだ
「助けてくれないからって、八つ当たりしてたのに...」
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『ああ、偽善者でも構わない。私は...この手が振り払われても、それでも助けたいんだ』
「だったら....そんな手なんか、切り落としてあげる!!」
【ディストピア・レイク】
魔女と比べ、魔法少女がギリギリで再現できる固有結界(せかい)。限られた魔力ではその世界は小さく、故に互いに逃げ場はない。暗い海が広がる世界で、二人は水面の上に立つ。いろはは、オーロラの結界により巻き込まれずこの世界には居ない。
「私の
『違う、私がキミをこの
「私のことをたいして知らないくせに、知ってるかのように言うなッ!!」
ザパァッッ!
海から無数の槍が、オレに向けて襲う。海は更に荒れ、視界も安定しない。こんな大技は、元より使えない机上の空論と言っても言い存在だ。だけど..."様々な要因"が、彼女を蝕みながら実現に至った。
ここからは"時間"との戦い、互いに命を落とすことなく倒さなければいけない――――――
『――――知ってるよ。 教えてくれたのは、キミ自身だから....さあ、ヒーロータイムだ!!』
【−変身−(シフト・チェンジ)】
槍の雨が当たる直前、黄緑の閃光が嵐吹き荒れる暗い海を照らす。この光が、暗雲を退ける力にあらんことを...